- 仙道総合21
30 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2022/08/07(日) 21:47:26.48 ID:X1bfJphc - 数息観
中国・北宋時代の著名な文人である、蘇東坡(1037-1101)は仏教や気功にも造詣が深く (というかかなり真剣にやった人みたいです)、数息法に関しても興味深い文章を残しています。 「食事が終わった後でしばらく散歩逍遙してお腹がすくように努め、空腹になったら静かな部屋に入って座禅せよ。 黙々として出る息入る息を数え、一息より数えて十息に至り、十いきより数えて百息に至る。百息より数えて 千息に至る頃になると、身体が山のようにどっしりしてきて、心が静まりかえることはカラッとした大空のようである。 このような感じのままで、なお静かに呼吸を繰り返していると、やがて息があるのか無いのか分からないように なってきて、自然に止まったように思われてくる。ただ、全身八万四千の毛穴のすべてから雲や霧のように沸き 立って通うようである。 このときになって初めて、長年苦しんできた様々な病が自然に治り、諸々の悩みや迷い事がすっかり消滅している ことを悟る。それはちょうど、盲人の眼が急に開いたようなものだろう。もう人に道を尋ねる必要がないことを、 明らかに知るのだ。大事なことは、日常ことば数をできるだけ少なくして、あなた方の本来の元気を失わぬよう に養うことだ。昔の人も言いました。 「眼の力を養うには、常に眼を閉じておけ。耳の力を養うには、常に聞くことを避けよ。心の力を養うには常に 沈黙していることが一番だ。」
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