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名無しさん@お腹いっぱい。
大地震起きそうじゃない? [無断転載禁止]©2ch.net
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大地震起きそうじゃない? [無断転載禁止]©2ch.net
7 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/15(金) 00:32:19.55 ID:5AG7ZRIo
数日前けら頭痛かった
色んな感情も来てキツかった
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72 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/15(金) 10:51:28.22 ID:5AG7ZRIo
【実験室】

数日後、陸軍上層部が The Shopにやってきた。所長室での簡単な挨拶と説明の後、実験室隣のコントロールルームに入室した。彼らはマジックミラー越しにチャーリーを観察する。

チャーリーが実験室に入室する。研究助手がチャーリーに電極を取り付け、準備は整った。
チャーリーの前に金属シャーレにのったかんなくずが運ばれてきた。なるべく燃えにくくするため、厚めに削られたものが選ばれ、更に直前まで水に浸してあった。

所長が実験開始を告げる。

所長「始めなさい」

チャーリーは、出来うる限りで最小の力をかんなくずにぶつけた。静かに、ゆっくりと。

所長たちの努力も虚しく、かんなくずは鮮やかに燃え上がった。そして、金属シャーレも溶けていた。
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73 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/15(金) 11:01:53.60 ID:5AG7ZRIo
【コントロールルーム】

陸軍上層部の面々は、初めて目の前で超能力を見て興奮している。

中将「凄かったな。見たか? 木が燃え出したぞ。あの小さな女の子がやったんだよな。信じられない。どこにあんな力が隠されているんだ。」

所長「それを解明するのが我々の仕事です。今日は何とか成果をお見せすることが出来て ほっとしています。」

中将「この少女は兵器化出来そうか?」

所長「まだわかりません。もう少しお時間を頂ければ改良に努めます。」

中将「そうか、君達には期待しているよ。」
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74 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/15(金) 14:03:38.71 ID:5AG7ZRIo
【チャーリーの部屋】

家庭教師を付けて学習を開始したチャーリーだったが、チャーリーは一人で大学のテキストを読んでいる。教科書を1回読んだだけで理解してしまうので、家庭教師から習う必要が無かったのである。2週間で家庭教師は解雇された。
驚異的なスピードで知識を増やすチャーリー。外見は7歳の女の子だが、知識量はハーバード大学で首席を取れる程までになっていた。

1時間ほど学習をした後、チャーリーはお楽しみを開始する。テキストを読みながら、バスタブに水を張ることを考える。
するとバスルームが意思を持っているかのように、バスルームの蛍光灯が点灯し、換気扇のスイッチが入る。バスタブの栓が動きだし、蛇口が開かれた。満水になると蛇口は閉じられ、チャーリーがやってきた。

以前の倍以上ある大きなバスタブを前に、チャーリーは微笑んだ。

チャーリー「さあ、いくわよ♪」

チャーリーはバスタブが燃え出さないよう、ごく小さな力を冷水に向けて注ぎ込んだ。最近は『力加減』というものがわかってきた。バスタブの水が沸騰を開始した。
チャーリーが所長に説明したところによると、力を出すのは水道の蛇口をひねるのに似ていて、小さい力とは蛇口を少しだけひねり、水が細い線で出てくるようなものだそうだ。
水道の蛇口と違うのは、一度開いた蛇口は、常に開ける方向に力がかかっていて、気を抜くと、意識せずもどんどん蛇口が開いてしまうのだ。たがら小さな火だけを出すすのは難しいのである。

所長「チャーリー、入っていいかな?」

急な来訪者に驚いたチャーリーは、力のコントロールを誤った。

チャーリー「きゃっ。いけない!」

バスタブが溶けだした。慌ててチャーリーは水栓を開けた。手を使わずに。

煮えたぎる水に冷水が注がれるか熱湯の温度は下がらない。

チャーリー「止まれ!」

数秒後、バスタブの沸騰が止んだ。念力放火能力を毎日使っていたので、それは能力制御の練習にもなっていた。以前のチャーリーなら、こんなに短時間で涌き出る力の止める事はできなかった。
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75 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/15(金) 14:25:27.94 ID:5AG7ZRIo
所長が部屋に入ってくる。チャーリーがバスルームから出てくる。自分が発生させた湯気で顔中に水滴が付いていた。
その姿を見て、所長はチャーリーが何をしていたか理解した。

所長「チャーリー、ごめん。忙しかったかな?」

チャーリー「大丈夫だけど…、お風呂…、壊しちゃった…。」

所長がバスルームを見に行く。バスルームの中はサウナのように暑かった。中には、上部が溶けて黒焦げたバスタブが鎮座していた。

所長「力を使いたいなら遠慮しなくてもいいのだよ。ここにはプールがあるから、そこを使いなさい。早速行くかい?」

チャーリー「うん、行きたい!」

所長「一応、データを取らせてもらいたいのだけど、いいかな?」

チャーリー「えーっ。毎日やるから、明日じゃ駄目? 早く行きたいわ。」

所長「ははは。それでいいよ。行こうか。」


The Shop内には、職員の福利厚生の為のプールがある。この日からプールはチャーリー専用になり、職員の利用は禁止された。
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76 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/15(金) 15:52:45.78 ID:5AG7ZRIo
【屋外プール】

所長とチャーリーはプールにやってきた。競泳用のプールではないのでサイズは小ぶりだが、それでも150トン程の水が蓄えられている。バスタブとは比べられない大きさである。

所長「さあ、思う存分力を出したまえ。」

チャーリーはプールの水面、中央付近を見る。ここに力を注ぐのだ。
チャーリーは力を解放した。最初何も変化が無いように見えた水面も、チャーリーが力を注いでから1分しないうちに沸騰を開始した。
その様子を横で見ている所長。

所長「…。」

チャーリーは力の強さを徐々に上げていった。
プールの水はどんどん蒸発していく。4分を過ぎた辺りでおおよそ半分の水が蒸発していた。
チャーリーは水量が残り半分近くなったのを確認すると、力を止めはじめた。ここまで まだ2割の力も使っていなかったが、これ以上力を強めると、力を止める前にプールの水が無くなってしまうことがわかっていたからである。

チャーリー「止まれ!止まれ!」

所長「えっ?」

変わらず煮えたぎる水面。水面はどんどん下がっていく。

チャーリー「止まれ!止まれ!もう終わりよ!!!」

まだ沸騰の勢いは衰えない。

チャーリー「止まれ!!!止まれ!!!!止まれ!!!!!」

沸騰の勢いが衰えはじめた気がする。

チャーリー「あと少し、止まれ!!
早く!!!」

目に見えて沸騰の勢いが衰えてきた。

チャーリー「よし!」

チャーリーは力の放出が最低限のレベルまで落とせた事がわかると、そのまま力を出し続け、プールの水がなくなる寸前で力を止めた。

チャーリー「あー終わっちゃった。おじさん、ありがとう。」

所長「ん?あぁ。よかったね。」


この日、限界を知らないチャーリーの超能力を目の当たりにし、所長は初めてチャーリーに恐怖を感じた。
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77 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/15(金) 16:04:17.23 ID:5AG7ZRIo
【実験室】

計画に基づき、念力放火以外の実験も行われた。実験室にはテーブルと椅子がおかれ、所長とチャーリーが腰かけている。チャーリーの体には電極が取り付けられている。テーブルの上にはテレビが置かれており、競馬中継が映しだされている。

所長が話し出す。音声はコントロールルームのスピーカーから再生される。

所長「皆に始める前に言っておく。この実験の悪用は禁止だからな。」

所長「さあはじめようか。このレースの着順は?」

チャーリーがちょっと考える仕草をする。脳波計に僅かな動きがある。普通の人間では休眠している場所だ。

チャーリー「CFAEI@GBHD」

そしてレースが開始された。チャーリーが言ったとおり、C番の馬が1着となり、2着以下も全て的中であった。

その後、4レース全ての着順を1つと間違えず的中させた。

所長「これで最後だ。」

チャーリー「HA@LCDGIEJBKFM」

発走を待つ所長と研究者達。

チャーリー「おじさん?」

所長「何だい?」

チャーリー「あそこの髭の人、スティーブさん? メールを打ってる。」

チャーリーはマジックミラーを指差す。

所長「何だと?何て書いているか判るかな?」

チャーリー「『10レース単勝9連単9-2貯金を全額注ぎ込め信じろ』、送信しちゃったよ?」

所長「おい、スティーブから携帯電話を取り上げるんだ!」
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78 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/15(金) 17:45:05.43 ID:5AG7ZRIo
スティーブはコントロールルームから逃げ出した。

所長「守衛に連絡して、スティーブを捕らえさせろ!」





スティーブは逃げながら妻に電話をした。

スティーブ「俺だ。メールは見たな?すぐに馬券を買え!全財産だ。借金してもいい。ん?あの女の子だよ。今日は予知能力の実験をしてたんだ。これまで百発百中。次のレースの予想がそれだ。
あの子の言う事に間違いはない。お前だってこれまでの超能力を見てるだろ?あれは作り出した神の子供だよ。」

スティーブの妻もThe Shopの職員であり、チャーリーの超能力の事は知っている。今日は非番で家にいたのだ。

スティーブ「これで大金持ちだ。こんな仕事ともおさらばだ。」
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79 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/15(金) 17:57:13.99 ID:5AG7ZRIo
【実験室】

所長「守衛に連絡して、スティーブを捕らえさせろ!」

所長「…。」

チャーリー「おじさん?」

所長「あぁ、すまなかったね。馬券を買うのをとめられなかったかもしれない…。」

チャーリー「それなら私に任せて。」

所長「どうするつもりだい?」

チャーリー「んー、ひみつ。うまくいくかわかんないから。成功したらすぐにわかるよ。」





各馬ゲートインして発走を待つ。

チャーリーは目を瞑り、競馬場をイメージする。そしてゲートインしているH番の馬を見つける。

チャーリー「お馬さん、ごめんね。ちょっとだけ我慢してね。」

チャーリーはH番の馬を抑えつけた。

ゲートが開く。各馬一斉にスタート…。の筈がH番の馬だけ出てこない。
競馬場内がざわめきだした。
騎手がムチを入れるが一向に走り出す様子がない。またムチを入れようとしたので、チャーリーは騎手も拘束した。

チャーリー「さあ、走ろう!」

15秒程経過したところで、チャーリーは馬と騎手への拘束を解く。

チャーリー「お詫びとして、今日は痛くないようにしてあげるからね。」

チャーリーは騎手に命じた。

チャーリー『今日はムチを使わない。使わない。』

H番の馬も遅れてスタートした。15秒の差は挽回できず、Hは最下位でゴールした。Aが一着となり以下@Lと続き、Hが最下位になった以外はチャーリーの言ったとおりの順番だった。

チャーリー「これでいい?」

所長「あ、あぁ、そうだな…。」


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