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名無しさん@お腹いっぱい。
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36 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/08(金) 08:13:51.63 ID:5Xt1R+fr
【チャーリーの部屋】

所長「今日は一緒にテレビを見ようか。お馬さんは好きかい?」

頷くチャーリー。
所長はテレビのスイッチを入れる。画面には競馬中継が映しだされる。

所長「この後、お馬さん達が駆けっこをするんだけど、どの馬が一番速いと思う?」

チャーリー「このお馬さんかな?」

所長「ほう、じゃあ私はこの馬だ。」

チャーリー「このお馬さんも速いけど、こっちのお馬さんの方が速いと思う…。」





レースは終わった。チャーリーが選んだ馬は1位、所長が選んだ馬は3位、2位はチャーリーが後から指摘した馬だった。
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37 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/08(金) 11:39:39.61 ID:5Xt1R+fr
【博士の部屋】

博士「これまでの実験で、念力放火の他に念力、未来予知、透視能力を持っていることがわかりました。また驚異的な傷再生能力と、自己防衛能力も確認できています。
これまでの被験者とは明らかに違います。
過去の事例では、ごく弱い超能力が1種類のみ発現しただけで、このように強い能力が複数現れた事はありません。」

所長「超能力開発薬で人工的に作られたものではなく、遺伝によるものだからな。」

博士「はい。それの意味するところは、能力が今後も成長するということです。まだ僅か6歳ですから。」

所長「そろそろ上を納得させるだけの成果が欲しいところだな。念力放火を自ら使わせるのはまだ難しそうだが、念力でも見せてお茶を濁しておくか。」
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38 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/08(金) 13:55:56.94 ID:5Xt1R+fr
【チャーリーの部屋】

所長「チャーリー、実はお願いがあるんだ。今度、国の偉い人がここに来る。そこで私はここで行っていることを見せなければいけない。そうしないと、ここで働いている人が仕事を無くしてしまうんだ。
その人に君の力を見せてあげてくれないかな?」

チャーリー「…。」

所長「お願いできないかな。この部屋を掃除してくれる人、君のご飯を作ってくれる人、みんな君のお陰で仕事があるんだ。」

チャーリー「…。わかった…。でも火はつけないわ。」

所長「そうか、ありがとう。そうしたら、物をちょっと動かしてくれるだけでいい。」

チャーリー「いいわ。わかった。」

所長「ところで君はどれくらいの物を動かせるんだい?」

チャーリー「わからない。やった事ないから。」

所長「なら色々な物を用意させておくから、出来るところをやってくれるかな。」
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39 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/08(金) 16:34:03.83 ID:5Xt1R+fr
【実験室】

いつものように体じゅうに電極を付けられているチャーリー。その前にはテーブルにのった1.5Lのペットボトル入りジュースと5kgの鉄アレイ、隣には旧式の大型ブラウン管テレビ、その隣には大型の業務用冷蔵庫が置かれていた。
そしてコントロールルームの中では、陸軍中尉が様子を見守っていた。

所長「それでは始めようか。最初にそのジュースを動かしてくれるかな。」

すーっとペットボトルが浮かび上がり、テーブルの上 約1mの場所でくるくる回っている。

所長「次は隣の鉄アレイ、どうかな。」

ペットボトルの回転が止まり、空中に静止したまま、隣の鉄アレイが浮かぶ。

所長「テレビは出来るかな。」

重さ100kg近くあるテレビが浮かび上がった。

所長「冷蔵庫、ちょっと重いよ。」

チャーリーの体重の10倍以上ある 冷蔵庫が軽々と浮かび上がる。

チャーリー「これで終わり?」

所長「ああ、そうだね。終わりだ。」

冷蔵庫、テレビ、鉄アレイ、ペットボトルが静かに地面、テーブルの上に戻される。

チャーリーは汗ひとつかいていなかった。

所長「簡単すぎたかな?」

チャーリー「そうね。今度はもっと難しくてもいいわ。」
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40 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/08(金) 17:32:55.41 ID:5Xt1R+fr
【会議室】

研究の主要メンバーに加え、先の陸軍中尉が参加している。

中尉「面白いものを見せてもらった。あれがトリックや特撮ではないことを祈っているがね。」

博士「とんでもありません。被験者42号は、先天的に超能力を持って生まれた、過去のどの被験者よりも強い能力を持っています。」

中尉「君達を信じたいが、予算欲しさに私を欺いている可能性も考えなくてはいけないのでね。あの娘は、一連のショーを『簡単だった』と言っていたが、本当か?」

博士「恐らく本当でしょう。もうひとつ、彼女が他の被験者と違っているところは、超能力を使った後の副作用が無い事です。これまでの被験者は全員、力を行使した後には強い頭痛に襲われます。
脳細胞に強い負荷がかかり、一部細胞が死滅する為、自己防衛の為だと考えています。42号にはそれがありません。基本的に超能力を使うことを嫌がっています。そしてまだ自由に力を制御することが出来ません。」

中尉「なぜそれが判る?」

所長「例のビデオをお見せしろ。」

会議室の大型スクリーンには、ろうそくが爆発し、実験室が大炎上した映像が映し出される。

中尉「これは…。使えるな。なぜこれを見せてくれないんだ?」

所長「彼女は火を着ける事を極度に嫌がり、そして恐れています。あのように制御不能になることを知っているからでしょう。これは彼女の意志ではなく、我々が無理矢理に力を使わせました。
そして、まだ彼女は我々を信用していないでしょう。完全な形で実験が行われたのは、今回が初めてです。この関係を築くのに9ヶ月かかりました。」

中尉「無理矢理?」

博士「脳内に電流を流しました。」

中尉「なぜそれをやらないんだ?」

博士「42号は能力を制御出来ません。意に反して無理にやらせるのは危険です。」

中尉「そうか。我々もあまり長くは待てない。それは理解しておきたまえ。」

博士「…。」

所長「中尉殿、お帰りになる前に、彼女の力を感じてみませんか?」

中尉「出来るのか?」

所長「チャーリーは今何してる?」

スクリーンにチャーリーの部屋が映し出される。既にベッドに入り寝ているようだ。

所長「麻酔で眠らせて医療実験室に連れて来い。」

程なくして、2名の研究助手がチャーリーの部屋に現れ、チャーリーの腕に注射をする。ストレッチャーが運びこまれ、チャーリーを乗せて部屋の外へ出ていく。

所長「さあ、参りましょうか。」
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41 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/08(金) 17:47:20.41 ID:5Xt1R+fr
【医療実験室】

中尉達が実験室に到着すると、実験テーブルの上には裸姿のチャーリーが横たわっており、研究助手がチャーリーの体に電極を取り付けていた。

研究助手「もう少しで終わります。」

所長「ああ、いいよ。丁寧にやってくれ。中尉殿、彼女の体を見て気がつく事がありませんか?」

中尉「わからんね。」

所長「綺麗な体でしょう? 傷、シミ一つない。」

中尉「言われてみればそうだな。珍しいな。お前達が隔離しているせいか?」

所長「違いますよ。ちょっと腕を見てください。先ほど麻酔を打った腕です。どこ注射をしたか判りますか?」

中尉「どれどれ…。見当たらないな。反対の腕ではないのか?」

所長「確かにこちらの腕です。」

中尉「…。」

所長「おい、ビタミン剤でいいから注射してくれ。判りやすいように、なるべく太い針で頼む。」

医療助手がチャーリーの腕に注射をする。ごく微量の出血の後、針穴は塞がっていく。

中尉「!?」

所長「これで、この少女が普通ではない事を理解していただけましたかな?」

医療助手「脳波計及び心電図の準備は完了しました。ビデオカメラはあそこです。」

中尉の前に、医療用メスと耐熱手袋が運ばれてきた。

中尉「これは何だね?」

所長「ご自身でトリックではない事を確認してください。」
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42 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/08(金) 17:49:25.90 ID:5Xt1R+fr
所長「麻酔をかけてありますから、傷みは感じないと思いますよ。」

中尉「それはそうだか…、本当にいいのか?」

所長「どうぞ。但し、ちょっと扱いにくいかもしれませんが、手袋をしてください。」

中尉「何故だ?」

所長「安全の為ですよ。」

中尉「そうか、わかった。」

中尉は耐熱手袋をはめ、メスを手に取った。

中尉「それでは、いくぞ。」

チャーリーのお腹にメスを入れる。

研究助手「脳波に変化あり。」

脳波計が激しく動きだす。
耐熱手袋をしている為、メスが熱くなっていることに気がつかない。

中尉「ん、焦げ臭いか? なんだか手が…、あちっ! 何だこれは!!!」

耐熱手袋が燃え出す。メスは手袋の中で真っ赤になっている。やがてメスは溶けはじめ、真っ赤な金属の液体が床に落ちる。

中尉「熱い!熱い!手袋を取ってくれ!!」

研究助手が消火器を中尉の手に向けて消火を試みる。
手袋が外されると、中尉の手は軽い火傷を負っていた。
手袋の一部は溶けだし、溶けたメスと手袋が混じ合っている。

中尉「…。」

所長「どうでしたか。納得いただけましたか? そうそう、お腹をご覧ください。貴方が傷つけたところを見てください。」

先ほど中尉がメスで切った箇所、鮮血があるだけで、傷はおろか切り跡らしきものも全くない。

中尉「わかった、わかった。信用する。俺の右手が証拠だ。」
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43 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/08(金) 17:59:21.72 ID:5Xt1R+fr
【所長室】

博士「いいんですか、陸軍にあそこまで教えて。」

所長「まぁ仕方ないだろ。我々をペテン師だと思っている連中だからな。奴の顔を見たか。青ざめてたぞ。」

博士「中尉が犠牲になってくれたお陰で面白いデータが取れました。脳波の動きは9ヶ月前に比べて小さくなっていますが、発生させた熱量はメスの部分で約5000度、手袋の部分で約3000度、
消火があと数秒遅かったら、中尉は2度とペンを持てなかったでしょう。これの意味するところは、能力が成長しているということです。」

所長「まぁ、成長期だからな。」

博士「過去の被験者は、薬を投与して約1年が能力のMAXで、あとは衰退するだけです。我々にとっても初めての経験なのです。」

所長「そうだな。で、次はどうする?」

博士「全力で念力を使わせてみたいですね。」

所長「今日は半端な実験で終わってしまったからな。その線で準備を進めてくれたまえ。」
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44 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/08(金) 18:01:13.33 ID:5Xt1R+fr
【チャーリーの部屋】

医療実験室での騒動の後、チャーリーは自室に戻された。麻酔が切れ、チャーリーは目覚める。

チャーリー「よく寝たな。頭がすっきりしたわ。昨日はちょっとだけ力を使えたし、夢の中だけど力を解放したせいかな?



あっ、いけない、いけない。我慢。我慢。」


チャーリーは両親の言い付けにより、超能力を使うことに抵抗をもっていたが、所長はじめ施設のスタッフ達と過ごす時間が長くなるに連れ、そのタガが外れてきたようだ。
チャーリーにとって、能力の行使に一切の苦痛は伴わない。むしろ、溜まっていたものを放出する感覚。例えれば、尿意を我慢した後にトイレに駆け込んで放出した感覚、要は気持ちいいのである。
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45 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/08(金) 22:06:03.70 ID:5Xt1R+fr
【チャーリーの部屋】

チャーリーは一人てテレビゲームをしている。シューティングゲームだが、なかなかの腕前だ。とても6歳児のプレイには見えない事は明らかだ。

所長「入るよ。」

チャーリー「どうぞ。」

視線を所長の入ってきたドアに向けるも、モニター内の自機は、敵の弾丸を避けつつ、敵を破壊している。

所長「どうぞ、続けて。」

視線がモニターに戻ると、神業的な攻撃が再開される。

所長「すごいね。私には出来ないな。」

チャーリー「簡単よ。おじさんも一緒にやる?」

所長「それじゃあ、やらせてもらおうかな。」

所長がコントローラを取る。
スタートして数秒で被弾してしまう。

所長「難しいな。」

チャーリー「私が教えるわ。」

チャーリーが敵の出現位置を教えると、所長はチャーリーの誘導に従い、敵をかわし、攻撃できるようになった。3分程したところで、敵の攻撃が激しくなり、チャーリーの誘導も空しく、被弾してしまった。

所長「ああ、やられてしまった。でもだいぶ進むことができた。チャーリーのお陰だ。
このゲームは何回もやったのかい?敵が出てくる所を覚えているよね?」

チャーリー「ううん、今日初めてよ。敵が来そうな所がなんとなくわかるの。」

所長「そうか。なんとなく、か。」
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46 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/04/08(金) 22:09:16.11 ID:5Xt1R+fr
所長「そうだ、私はゲームをやりに来たのではないんだよ。昨日の実験だが、あまりにも簡単すぎただろう。もう少し難しいものに挑戦してもらいたいのだか、どうかな?」

チャーリー「別にいいわよ。」

所長「ちょっと難しい質問かもしれないが、昨日は何%の力、ちょっととか いっぱいでも構わないのだか、どれくらいの力を使ったのか分かるかな?」

チャーリー「ほんのちょっぴり。ちょっと頭の中で『浮かんで』って考えただけよ。」

所長「ほんのちょっぴりか。それなら、車を持ち上げることも出来そうかな?」

チャーリー「わからないわ。」

所長「決まりだ。今度の実験では車を用意しておくよ。頑張ってくれるかな?」

チャーリー「わかったわ。」


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