- 他人の過去が読める能力
1 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 11:52:33.76 ID:sL9xCbwc - 私は病院に入院しているとき
患者さんに乗り移ってきた超能力者から 過去を読まれました。 そういう能力についての意見が聞きたいです。
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2 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 12:23:10.32 ID:sL9xCbwc - あれはちょうど1年前のことだった。
統合失調症の妄想で 自分は神だと思い込んだ私は 果物以外に何も食事を取らなかった。 そして担ぎ込まれた精神病院。 そこはさながら地獄のようであった…… しかしそれはまた別のお話。 そこに蹲る一人の少女がいた。 私は見かねて話しかける。 「お気持ち解ります」 私の手を取り、立ち上がる少女。 私と少女は手を繋ぎ、院内を歩き始めた。
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4 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 12:29:34.22 ID:sL9xCbwc - 少女は歌う。
それにならい、私も歌うことにした。 しかし少女に異変が……! 少女の美しい声は突如男性のそれに変化したのである。 男の声「おまえは思い上がっている。 何が私は神だ」 私「うわっ!?」 私は思わず手を離した。
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5 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 12:38:13.92 ID:sL9xCbwc - 私はもうカンカイしています。
私「ど、どうしてそれを知っているんだ!」 男の声「君も使えるようになるよ。 ちょっとかんが鋭いのと同じだから」 少女は手を繋ぎなおす。 男の声「僕が上で君がそれを追いかけることになる」 こうして私の奇妙な入院生活は幕をあけた。
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6 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 12:42:17.97 ID:sL9xCbwc - ここなら何か解ると思いましたのに……
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7 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 12:53:21.32 ID:sL9xCbwc - 我々は歩きながら話をした。
私「どうして同じところをくるくる回ってるの?」 男の声「かごめかごめみたいなものかなあ……」
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8 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 13:02:08.56 ID:sL9xCbwc - 私「かごめかごめ!?
そういえば職業天使の予言の……」 男の声「終わりの巫女?君が世界を滅ぼすワケじゃないでしょ?」
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10 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 21:21:09.65 ID:sL9xCbwc - え……まじでいいんですか?
こほん。 男の声「何故おまえは牛乳を飲まないのだ?」 私(口調が違う???)
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11 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 21:28:24.39 ID:sL9xCbwc - 男の声「牛乳石鹸を使っているからには
牛に悪いイメージはなさそうだな」 私は牛乳石鹸を使っていた。 男の声「少し待て……」 少女は瞼を閉じた。 男の声「小学生のころだな?」 私は小学生のころ畜産農家の女の子から いじめられていた。
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12 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 21:33:30.63 ID:sL9xCbwc - 男の声「それから牛どしの知り合いか……」
私「母と弟が……」 男の声「仲がよくないみたいだね」 私(また口調が変わった???) 男の声「それはよくないよ。 とくにお母さんは 君を守ろうとしてる」
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13 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 21:40:59.86 ID:sL9xCbwc - 男の声「このままでは君は死んでしまう。
牛乳を飲まないと」 私「そっか……」 私は糖質の妄想で 生き物を殺して食べることが汚れだと思っていた。 私「牛乳と果物をとっていたら死なないんだね!」
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14 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 21:47:24.35 ID:sL9xCbwc - すると少女はまた歌いだした。
私は果物と牛乳しかとらない宗教を作ろうと思ったが それはまた別のお話。 私はふたたび少女と手を繋ぎ歌った。
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15 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 21:51:20.94 ID:sL9xCbwc - その夜、私は睡眠薬を渡された。
薬は毒だと思っていた私は 舌の下に薬を入れ 飲んだフリをした。 深夜、事件は起きた。
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16 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 21:57:27.13 ID:sL9xCbwc - 突如、足裏をぺろりとなめられた。
私「!?」 カギをかけられていない私の個室に おっさんが侵入してきたのである。 おっさんは一万円札を握っていた。
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17 :アルドラ[]:2014/02/19(水) 22:00:29.26 ID:sL9xCbwc - 略。
看護師が見回りにきた。 看護師「きゃ!」
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