- 断言法
36 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/09/20(火) 14:26:25.21 ID:pgJxTqT6 - ●せめて子孫を、紙に”愛する妻”と書いて声に出す
自分はこの人生では成功できないかも知れない。自分が成功できなくても構わない。 それはしかたない。でも、人間っていうのは、突然生まれてくるわけではなく、僕にも 両親が居たし、両親にもまた親が居て、それがずーっとつながっているわけで、もっと 言えば猿から進化してきて、どこかで途切れていたらぼくは生まれなかったわけだ。 父親が憎いとしてもこれは別問題だ。生物としてのバトンタッチくらいしておかないと、 自分はこの世にせっかく生を受けたのに申し訳が立たない。それに、僕が成功できない としても、僕が死んだあとに、自分の子供が、あるいは何世代か先の自分の子孫が大成功 すれば、結局僕が成功したのと同じじゃないか、そんなふうに思った。自分の成功はない と思った時に、子孫だけは残そう、手を打っておこうと、そういう考えに至ったんだ。
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37 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/09/20(火) 14:26:44.71 ID:pgJxTqT6 - 僕はこういう人間だから、結婚となると相手が非常に難しい。年を取ればとるほど余計に
難しくなるだろうし、あと少しで31になっちゃうから、年内に結婚しようと考えた。 そんな時に今度は、運がいいねえ、『巨富を築く13の条件(ナポレオンヒル著/実業之 日本社)』という本に出会った。そして、そこに書いてある通りに実践してみた。願望を 紙に書く。それを毎日朝晩声に出して読む。この本に出会ったのが7月、そして僕は10月 に鵜○茂○という女性と奇跡的な結婚をした・・・。8月のお盆に、おふくろが富山から 出てきて、「お前まだ一人なの?」。母親というものは、やっぱり息子の事が心配なんです よね。「おまえは気難しいから・・・、わがままだから・・・」と半分諦めていたようだけど。 そのころ、東京に出て美容師として働いていた妹も一緒になって「お兄ちゃんみたいなのには お嫁さんは来ない」。ふだんはお説教じみたことを言わないおふくろがあんまりしつこく言う ものだから、僕も頭にきちゃってね。
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38 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/09/20(火) 14:27:14.50 ID:pgJxTqT6 - 「結婚するよ!」「だっておまえ、相手はいるの?」「いないよ」「いないのにどうやって
結婚できるの?」「うるさい!結婚するって言ったらするんだよ!」そう言ったらおふくろは 黙っちゃって、田舎へ帰って行ったよ。それであんなこと言っちゃったけどどうしよう、相手 なんかいないし、こうなったら本の通りにやってみよう、と。おふくろには啖呵切っちゃった し、何より自分自身も結婚したかったしね。願いは具体的にしておく事が大事。それから、 ”いつまでに”という期日もね。僕の結婚条件は、3ヶ月以内、相手は二十歳で、視力は両方 とも1・5、そして僕の言う事に何でも「ハイハイ」と従う事。ぼくは30だったけど、相手は 二十歳がよかった。なぜかというと、二十歳なら世の中のことがまだよくわからず、すれていない でしょう。だから僕の言う事を何でもハイハイ聞くはずだ。僕はわがままだから、いちいち反論 されてたら続かない。そして僕は近眼だったから、視力のいい子がよかったんだ。願望を期日と、 3つの条件を紙に書き出した後、それらを一言で表す言葉を”愛する妻”と決めた。それから、 紙に10行”愛する妻”と書いて出来上がり。次に、その紙を見て、朝に晩に10回から15回、 声に出して読んでいたんです。それが自分の思いを実現する方法だと本に書いてあったから。
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39 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/09/20(火) 14:27:38.75 ID:pgJxTqT6 - ただ思っているだけではだめ。自分の潜在意識のすごく深いところまで思いを沈めていかないと、
それが現象とはならない。その為には願望を紙に書いて、朝晩声に出して読む事が一番簡単で 手っとり早いんだよね。このことは後でゆっくり説明するとして、とにかく毎日それをやり続けて、 そして1カ月ほど経った9月中旬頃、妹が僕のアパートに遊びに来て、こう言うんだ。「お兄ちゃん、 私今度、ホテルニューオータニの美容室にいくことになったの」妹は独立したいと思っていて、 その間にもう一度腕を上げたいと、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)を選んだらしい。 それを聞いた瞬間、僕はひらめいた。「そこに俺の結婚相手が居る!」「何バカな事言ってるの。 私は自分の勉強に行くの。お兄ちゃんの結婚は関係ないでしょ」そりゃそうなんだけど、でも僕には わかっていた。これは”直感”ですよ。僕は、本を読んで実践して、自分の”潜在意識”というものを 鍛えていたからね。そのころには、そういうことが直感でわかるようになっていた。妹は大笑いしてた けど。それから一週間がたって、「どう?」と聞くと、「だめだめ。二十歳の子なんていないわよ」 「おかしいなあ」僕は僕で、毎日朝晩”愛する妻”を続けていた。また一週間たって妹に聞いてみたら、
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40 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/09/20(火) 14:28:03.24 ID:pgJxTqT6 - 「お兄ちゃん、今度可愛い子が入ったわよ」「だから言っただろう!」「何言ってるの、入っただけよ。
またお兄ちゃんの変な癖が始まった」また一週間たって、妹が電話してきた。「私、ニューオータニ 辞めちゃった」「え!何で!あの子はどうなるんだよ」「何よ、私はお兄ちゃんの結婚相手を探しに いったんじゃないんだから、そんなの私の勝手でしょ」。そりゃそうなんだけど、僕は何か納得が 行かなかった。それから数日して、また妹から電話。「この間話した子が、今度私のアパートに遊びに くることになったわよ」「いつ、じゃあ俺、その時に会いに行くよ」。一方で僕は、相変わらず朝晩 ”愛する妻”をやっていた。それでその日が来たわけだけど、僕は酒飲みだったから、当然その晩も お酒を飲んでいる。仲間と一緒に、芸者を呼んで中野新橋でどんちゃん騒ぎをしてたんだ。昔は1升 (1・8リットル)近くは飲んでいたからね。時計を見ると9時。そろそろ妹の所へ行かなくちゃと 思うんだけど、酒を飲みだすと、時間が経つのが早いんだよね。9時だと思っていたのが、気付けば 10時、11時、ついには12時近くになってしまっていた。今から行くのもなあ、なんて酔った 頭で考えつつ、いいや、行っちゃえ!と。携帯電話も何もない時代だからね。
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41 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/09/20(火) 14:28:27.56 ID:pgJxTqT6 - もうその子は帰っちゃったかも知れないし、居たとしても二人とももう寝てるかも知れない。でも
とくかく行っちゃえ、と。着いたら部屋に明かりがついてたから、トントンとノックした。 「お兄ちゃん?」「おう」。ドアを開けると、女の子が鏡の前に座って、妹がその子の髪の毛で 練習してたんだね。「お兄ちゃんたら、何よ、こんなに遅く!」僕は立っていられないくらい 酔っ払っていたんだけど、鏡の前に座った女の子が、「こんばんは」と振り向いて挨拶してくれた。 それが可愛い顔してさ、その瞬間に”あ、この子だ”と思った。それで僕は酔いが一気に醒めたんだ。 こんな姿を見せちゃいけないと思った。と言っても、もう遅いんだけどね(笑)。それで、直ぐに 「帰る」と部屋から出た。妹がドアの外まで出てきて、「お兄ちゃん何なのよ、そんなに酔っ払って」 「おい、あの子に結婚申し込んでおけ」「何バカなこと言ってるの。おかしいんじゃないの。こんなに 遅くに酔っ払って来て、いきなり結婚だなんて。だったら自分で言えばいいでしょ!」「いいから 伝えておけ!」。妹はカンカンに怒っていた。あくる日、二日酔いの頭で妹に電話したら、「お兄ちゃん、 すごい!彼女、”うん”って言ったわ!」お互いに「こんばんは」しか言ってない。その上僕はろれつも 回っていなかった。人間って、わからないもんだね。それから10日後に新婚旅行に行っちゃったんだ から。 「20億円のビーチサンダルを履いた男」酒井満著 四海書房 P30〜35
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