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DOG ONLY KNOWS ◆DC//ihYmPg
【獣人】亜人の少年少女の絡み12【獣化】

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【獣人】亜人の少年少女の絡み12【獣化】
127 :DOG ONLY KNOWS ◆DC//ihYmPg [sage]:2014/12/31(水) 07:51:30.04 ID:nwpBkp02
だら長いので途中で止まったら規制で死んだものと思ってください
できるだけ今年中に出し切りたいです


本文中で説明し忘れたのですが、犬人と猫人が番ったら犬人と猫人のどちらかが産まれる、
そんなおおらかな生殖システムという設定でお願いします




 墓土のにおいがする。
 そんなことを考えながら私は旦那様の濡れた肩をタオルで拭いました。
 朝方からの雨はまださらさらと降り続けています。先代の大旦那様が亡くなられたのもこんな雨の日でした。幸か不幸か、私は大旦那様が身罷られるまさにそのときに居合わせたのです。
旦那様はベッドに伏せる大旦那様の手を握り、耳元で何事か囁いておいででした。あのときの私は、部屋の隅でじっと自分の手を握り締めたまま、大旦那様が息を引き取られるのをじっと見つめていました。
退出する機会を逃したせいで、最期の瞬間に父と息子を二人きりにしてさしあげられなかったのが、今でも心残りです。
「エリシャ、エリシャ」
 私がそのようにぼんやりと物思いに耽っていると、旦那様にがぶりと手を甘噛みされました。
「にゃっ、なんです、もう」
「それはこちらの台詞だよ。さっさと拭いてくれ」
「あっ……もうしわけございません」
 私は慌てて旦那様の濡れた体をタオルで拭きます。主人の体に手を触れるのですから雑にならないよう気を使わねばなりません。とりわけ、尻尾を拭くときなどには。
「尻尾、失礼します」
「うん」
 旦那様の貫禄のあるふっさりとした尻尾。尻尾の美しさなどは種族それぞれですが、旦那様の尻尾は犬人の中でもひときわ素晴らしいものです。
これを毎日お世話していると、自分の斑でひょろながい尻尾がなにやら恥ずかしく思えてしまいます。
 どれだけの水を含んでいたのか、尻尾をタオルで包むとじわっと湿りました。新しいのと取り替えた方がいいかしらん、と私が考えていると、いたずらな手が私の尻尾をひょいと捕まえました。
「にゃあ! おやめください、旦那様!」
「いやなに、豹の斑尾は実に美しいと思ってね」
「ありがとうございます、お放しください、どうか、後生ですから」
「エリシャも僕の尻尾を握っているじゃないか、おあいこだよ」
「にゃう」
 こういうお方ですから口では叶いません。私が力づくで尻尾を取り返すと、旦那様はくつくつと笑って暖炉の傍に行ってしまいました。
「着替えるからもういい。風呂は沸いているか?」
「はい。ご夕食はどうなされますか?」
「今日はピウニー卿の晩餐に与ってきたからいらない。夜食もだ」
「かしこまりました」
 タオルを片付けた私を旦那様は手招きします。尻尾を掴まれないよう背中に引っ込めてから、私は旦那様の横に並びました。
「なんでしょう」
「火に当たりなよ」
「いけません、そんなこと。仕事がまだございます」
「夜食もいらないし風呂も沸いている、僕付きの君に他に仕事があるのか?」
「まあ、ないといえばないような……わかりました、当たらせていただきます」
 ああ言えばこう言う、こう言えばああ言う、そういう人です。諦めた私が暖炉に手をかざすと、旦那様は満足げに笑いました。その顔があまりにも仔犬の頃そのままなので呆れるやらおかしいやら。
つい私もくすりと笑ってしまいました。
【獣人】亜人の少年少女の絡み12【獣化】
128 :DOG ONLY KNOWS ◆DC//ihYmPg [sage]:2014/12/31(水) 07:55:12.41 ID:nwpBkp02
 旦那様は私より一つ年下です。出稼ぎのために故郷を離れ、この屋敷に斡旋された私は、旦那様の遊び相手をよく務めさせられました。当時の旦那様はお母上を亡くされてまもなく、それはそれは大変な暴れん坊でした。
毛虫、泥水、ガム……されたことを思い出すと今でも首の毛が逆立ちます。私が一等ひどい目にあっていたのは間違いありませんが、家庭教師に執事に庭師にメイド長、挙句の果てには大旦那様すらも暴君の脅威を被っていました。
もし旦那様が主人ではなく私の弟だったら全身の毛を剃りあげていたところです。とはいえ人は成長するもの、歳を重ねる内にその情熱は正しい方向に生かされるようになり、私の苦労も減りました。
四六時中つき合わされていたせいで教養の真似事くらいは身についたのですから、それでよしと思うようにしています。
 あのときのどうにもならない子犬が、今では立派な大人になり、こうして父の跡を継いで貴族の務めを果たしている。不思議だなあと思いながら、私は火に照らされる旦那様の横顔をしみじみと眺めていました。
「どうした?」
「いえ……」
 私の視線に気づきながらも、旦那様はじっと暖炉の中で燃え踊る炎を眺めています。
「……君も、父上の墓に参りたかったか?」
「そんな恐れ多いことはできません」
「ふうん……」
 旦那様は不機嫌そうに鼻を鳴らして、暖炉にくるりと背を向けました。
「今日で父上が死んでちょうど一年。これで僕も自由になるというものだ」
「自由、ですか」
「そう、自由。この家が僕の思い通りになる、ということだ」
「ハレムでもお作りになりますか?」
 少々はしたなかったでしょうか。旦那様は目をぱちくりさせながら私を見て、それからにやりと笑いました。
「なるほど、何人囲ったものかな? エリシャ、君はどう思う」
「相手になさる女性はお一人だけにしておくのがよろしいかと存じますが」
「先に言い出したのは君だろうに。言いだしっぺだから君も入れてやろう」
「結構です」
「遠慮するな」
「率直に申し上げますけど、嫌です」
「なんだ、妬いたか?」
「旦那様、たとえ冗談でも女性にそのようなことを言うものではありません!」
 本気で言っているわけはないと思いますが、よりにもよって命日にそんなことを言っているようでは先が思いやられます。大旦那様も天国で呆れていらっしゃるに違いありません。にやにやしている旦那様の肩を引っ叩いて私は風呂に追いやります。
「そのふしだらな考えを洗い流してくださいまし」
「君ね、メイドが主人に手を上げるなよ」
 だというのに我儘な旦那様は暖炉の前から動こうともしませんでした。諦めて暖炉の火に当たりながら、私は心の中だけで溜息をつきます。
内心をあまり表に出す方ではありませんが、旦那様がこんな風に面倒を言って絡んでくるのはかなり機嫌が悪いときです。要するに八つ当たりです。
こういうときは私に無理難題をふっかけてくるのですが、困ったことに、大人になって知識と権力を得た分、子犬の頃より性質が悪いのです。尻尾を引き抜いてやりたいと思ったことは一度や二度では済みません。
幼馴染としてそれだけ気を許してくださっているのだ、と自分に言い聞かせることで耐えることにしています。
 旦那様はぷいと暖炉を離れるとベッドサイドテーブルの上に用意されていたワインボトルを片手に戻ってきました。メイドの私が飲むわけがありませんからグラスはひとつきりです。
「旦那様、私がやりますから」
「エリシャ」
 差し伸べた手はすげなく撥ね退けられました。もはや不機嫌なのを隠そうともしなくなった旦那様は立ちすくむ私の前をうろうろと歩きます。
「君は僕のメイドだな?」
「はい、旦那様」
「つまり、僕の命令に従う義務があるということだ」
「……はい」
 まさか飲めとおっしゃるのでしょうか。私はとにかく弱いたちなのでお酒を口にしたことはそれこそ数えるくらいしかありません。
それにいくら旦那様のお言いつけとはいえ、仕事中に酒を飲んだことがメイド長にばれたらクビにされることも十分考えられます。
どうしよう、どうやって断ろう、でも飲んですぐ帰って、口をよく漱いで寝てしまえばばれないかもしれない。そんな愚かなことをつらつらと考えていた私に旦那様が突きつけたのは、もっと惨い要求でした。
【獣人】亜人の少年少女の絡み12【獣化】
129 :DOG ONLY KNOWS ◆DC//ihYmPg [sage]:2014/12/31(水) 07:57:31.53 ID:nwpBkp02
「乳を出せ」
 耳を疑いました。疑いましたが、現実は一向に変わりませんでした。旦那様の寝室で、私と旦那様の二人きり。暗闇の中で彼の青い瞳がきらりと光りました。
「だ、だんなさま、それって」
「二度は言わない、エリシャ」
 私の前に立っているのは、身分の差こそあれど気安い幼馴染ではなく、従僕に絶対的な命令を下す主人でした。でも、だからこそ、私は彼に詰め寄っていました。
「なんで、なんで私にそんなことを言うんです! わ、私は、あなただってっ!」
「エリシャ」
 さっさとやれ。彼の態度がそう告げています。私は……なにかを言おうとして、そのどれひとつとして言葉にすることもできず……シャツのボタンを、ひとつ、外しました。さらさらと降る雨の音がそこから身の内にするりと染みこんできました。
 珍しいことではありません。咎められるべきことですが、主人がメイドに手をつけることくらいよくある話です。もちろん私は旦那様にそんなことを求められたら断るつもりでいました。
私たちは主人とメイド。その範を破ってはいけないことぐらいわかっています。ああ、でも、けれど――もし。求められたら。そういう気持ちを示されたら。そんなことを考えていた私もいたのです。
男性の卑しい欲望をぶつけるためでもよかったのです。はっきりと言葉にしたわけではありませんが、旦那様も私のそういう気持ちを察していて、同じような気持ちを抱いてくれていると。そう信じていたのに。現実は残酷でした。
旦那様はただ八つ当たりのためだけに私を辱めようというのです。私になんの興味もないままに。
 暖炉の炎に照らされて影絵が不恰好な踊りを続ける中、もっと不恰好な私はシャツのボタンを全て外し、肌着を捲り上げました。乳を出せというからには、ブラも取らなくてはならないのでしょう。
豹斑によく似合う白だと気に入っていたそれが、ひどく安っぽくてみっともないもののように感じられて。それを目にした旦那様はなにも感じていないようで。気づけば私の目からはぽろりとひとつぶの涙がこぼれていました。
それでも手は勝手に動いて、私は求められた通り旦那様に乳を差し出したのです。
「着やせしているとは思っていたが、なかなか豊かな乳じゃないか、エリシャ」
「ありがとう……ございます……」
 彫刻でも語るような物言いで旦那様は私の胸を褒めました。そして何を考えたのか、ワイングラスを胸の合間に挟みました。冷たい異物の感触に毛が逆立ちます。
「旦那様……?」
「エリシャ。グラスが落ちないように自分の手で乳を押さえろ。できるだろう? これだけ大きいんだから」
「……ッ!」
 旦那様の口元は笑っていますが、目はまったく笑っていません。どこまでも冷たく私を観察しています。おそらくはこの胸に巣食う卑しい想いまで。だから旦那様はこんなことを命じられたのに違いありません。
主人を欲しがるメイドなぞ商売女と同じなのだと、こうやって玩具のように弄ばれるのがお似合いなのだと、そう思い知らせるために。言われたとおりに手で押さえると、ワイングラスは私の胸の谷間にぴたりと収まりました。
堪えなければいけないと思うのに、ほとほとと透明な雫がグラスの中に落ちてゆきます。それは私の中のなにかが溶けてなくなっていくようでした。
 旦那様はワインの封を切って中身をグラスに注ぎいれました。たちまちに冷たく赤いものが胸を満たします。身じろぎした私を手で制し、旦那様はぐいとこちらに顔を近づけてきました。
「だ、旦那様」
「動くなよエリシャ。動かないように、ちゃんと抑えていろ」
 冷たい声で旦那様はそう命令すると……あろうことか、その長い舌を伸ばして、ワインをぴちゃりと飲んだのです。私が胸に挟んでいるグラスの中に注がれたワインを。
舌が動くたびに胸に伝わって、直に乳を舐められているようです。旦那様の鼻息が毛皮をくすぐります。雨音の中ではぴちゃぴちゃという音がやけに際立って聞こえます。
そしてなにより、旦那様が私の血を口にしているようで。それを、うれしい、と感じてしまったのは、女の業でありましょう。
【獣人】亜人の少年少女の絡み12【獣化】
130 :DOG ONLY KNOWS ◆DC//ihYmPg [sage]:2014/12/31(水) 07:58:58.59 ID:nwpBkp02
 ふしだらな戯れとワインの香りに当てられて、私はいつしか陶然としていました。だから忘れていたのです。これが罰であることを。
「エリシャ……エリシャ」
「はい……」
 名を何度も呼ぶ旦那様に私は夢うつつで返事をしました。と、私の胸からぐいとグラスが抜き取られました。いつのまにか半分ほどになっていたそのグラスを揺らし、旦那様は私を睨んでいます。
不意に与えられた喪失感をどうしていいものやらわからないまま私がその瞳を見つめ返すと、旦那様は、く、と笑いました。
「乳首が立っているぞ」
「にゃっ……やっ、やあっ」
 慌てて胸を隠すと言われたとおりに自分の乳首が硬くしこっているのがはっきりとわかってしまい、私は恥ずかしさで全身の毛が抜け落ちる思いでした。
そして自分にしかわからないことですが股をぬるりと伝うものがあります。もう死んでしまいたい。
「飲め、エリシャ」
 口元に押し付けられたグラスを突き放すことなどとてもできなくて。私は傾けられるままに、グラスの中身を一息に干しました。口の中に葡萄の甘い香りがどっと広がって喉へ滑り落ちていきます。
旦那様が飲んでいたワインを同じグラスで飲むのは、そう、まるで、口付けのようで――私はふわっと落ちていきました。






「じゃじゃーん!」
「エ、エリシャ!?」
「あ、旦那様ちゃんとお風呂に入ってるね。いい仔いい仔」
「エリシャ、君、潰れて寝たんじゃなかったのか」
「えー? なにがー? 旦那様もお風呂で寝るの? いいよ、起こしたげるから」
「君、酔ってるな……?」
「酔ってなんかないもんにゃーだ」
「いや、酔っている」
「って、あー! やだー旦那様裸じゃん!」
「服を着て風呂に入るバカがどこにいる」
「そっかー、そーだよねー。じゃー私も脱ぐ!」
「えっ、ウォッ、こらっ! 脱ぐな! 入ってくるなああああ!」
「じゃぼーん!」
「うぶっ……」
「えへへへ……ねえ旦那様、そんなに私の胸好きだったの? 私のことは?」
「えっいやっその、これには、わけが、あー、おい」
「私ねたまに旦那様が私の胸見てるの気づいてたからね。そういうのってわかるんだよ」
「それは君が気づいたからであって、見られているのに気づかなかったときだってあるだろうに」
「じゃあ私が気がつかないときに見てたの?」
「……」
「そうやって都合悪いと耳伏せちゃうの治ってないね、ギル。ねえ、名前呼んでいい? ギル、ギル、ギルバート」
「こら、メイド」
「私メイドだからね、だからしっかりやろうって思ってたの」
「何の話だ」
「だってねえ、旦那様立派になったから、私も立派なメイドにならないといけないかなって思って」
「……そうか……」
「旦那様どう? 私のおっぱい好き? ほら、実はけっこう自信あったんだよね」
「こらっ押し付けてくるなっああっくっついてもくるなっガルルルルルルルッ!」
「やだなーそんな牙剥いちゃって。ほら、ぎゅーってくっつくとね、ほら……」
「……エリシャ?」
「すー」
「なぜここで寝る……」


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