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『EVERGREEN ep.4』 ◆MsIhShA4mM
名無しさん@ピンキー
『EVERGREEN ep.5』 ◆MsIhShA4mM
◆MsIhShA4mM
二次元キャラを牧場で飼い慣らす妄想スレ 第17牧場 [転載禁止]©bbspink.com
二次元キャラを牧場で飼い慣らす妄想スレ 第16牧場

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二次元キャラを牧場で飼い慣らす妄想スレ 第17牧場 [転載禁止]©bbspink.com
16 :『EVERGREEN ep.4』 ◆MsIhShA4mM [sage]:2014/12/31(水) 00:54:09.79 ID:58apOPjq
>>10

「このフォーク、欲しいわけ?」
『…は?』
 食事中にいきなり問いかけられ、カラミティは問い返した。モリガンはピコピコと小さなフォークを振った。その動作に
最初は首をかしげていたカラミティだったが、直後にその意図を知り、目を見開いた。
 その姿を見て「あはは」とモリガンは可愛らしい笑みを浮かべた。
『……いつから、お気づきになられたのですか』
「んー、カラオケボックスのあたりからなんとなくわかってたけど、今ので確信しちゃったわ」
『……』
「欲しかったんでしょ、私の体液のサンプルが」
 ニッと蠱惑的な表情でテーブルに肘をつき、モリガンは問いかける。カラミティは沈痛な面持ちで視線を下に逸らした。
水族館のガラス、バット、釣り糸、カラオケマイク、更に手掴みで食べるものばかりの食事、極めつけは空き缶…それら全てが、
彼女の汗や唾液を摂取するための素材でしかなかった。
 サキュバスの性フェロモンは体内のあらゆる分泌物から放出される。無論、常人ならばそれらに触れただけで正気を失い、
悪魔に憑かれたかのごとく性の情動に押し流される。牧場では彼女の排泄物や食べかすはクトゥグア星人とフレイムヘイズを
使って無理矢理焼却処分していたが、そのくらいしなければ当に牧場は彼女に乗っ取られていたことだろう。今回の『万能薬』
精製においては、性行為にもっていく前にカラミティの体組織をサキュバスの放つフェロモンに慣れさせておかねばならなかった。
カラミティは彼女の目を盗み上記の素材のなかにしみ込んだフェロモンを体細胞に取り込み、抗体を必死で作っていたのだ。
ハタから見れば恋人の持っていたバットや釣り糸を握りしめて一人悶絶しまくる変態彼氏にしか見えなかっただろうが、
当人にとっては死活問題だったのである。
 カラミティはちらりと横のガラス窓を見た。夜の帳と数多のネオンライトに彩られた窓には、探し求めていた宝物を見つけた
少女のような屈託のない笑みを浮かべる淫魔と、やるせない顔をした自分自身が映し出されていた。ため息を吐き、目を伏せて
カラミティはモリガンに告げた。
『正解です、私はその為に依頼されたのですから』
「そこはウソでもいいから違いますって言ってほしかったわ」
 フォークを置き、モリガンは手元のワイングラスを傾けた。こくり、こくりと喉が鳴り、小さく息を吐いてモリガンはグラスを
置く。
「…まあ、半ば隔離患者扱いされてた私の元にホストが来るだけでオカシイとは思ってたけどね」
『……』
 カラミティは更に口をつぐむ。
 別にあなたを攻めてるわけじゃないのよ、と念を押して、モリガンは更に独白した。
「今のままの私じゃ、商品価値は無も同然だしね。抗体が無けりゃただのギロチン台でしかないし、私の体は」
『ですが某は…』
「気を使わなくていいわ」
 跳ね除けたようにモリガンは告げた。

「貴方だって、私の体が勝手に虜にさせてしまったようなものだし」

『違う!!』
 ドンとテーブルをたたき、カラミティは立ち上がった。
 そしてテーブル越しにモリガンの襟首を掴んで持ち上げ、思いのたけをぶちまける。
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17 :『EVERGREEN ep.4』 ◆MsIhShA4mM [sage]:2014/12/31(水) 00:56:39.54 ID:58apOPjq
>>16

『サキュバスだから好きになった!? バカも休み休み言え!! 某がそれだけで惑わされ、上からの命令だけで汝を両腕潰してまで
 守ろうとしたとでも思っているのか!! 自分自身をそんな一芸入試みたいに言うんじゃない!』
 その剣幕にモリガンは一瞬あっけにとられるも、すぐに歎息し告げた。
「でも貴方の私に対する想いは性欲が含まれているのではなくて? 完全に否定する根拠はないんでしょう?」
『…無い。だが、それだけでないのは確かだ』
「わかってるわ、そんなこと」
 そう言って、モリガンは優しくカラミティの胸板を押す。カラミティは無言で襟首から手を離し、拘束を解かれたモリガンは
椅子に腰を下ろして告げる。
「でも、サキュバスに生まれなければ貴方をこうも苦しめなかったってのは真実だと思うわ。まぁ、そうでなければ貴方とは
 出会えなかったけど」
 そう呟いて彼女は窓の外を見やった。
 牧場管轄下ではないこの町では、幾千幾万もの人々が幾千幾万通りの日々を過ごしている。「袖擦り合うも多生の縁」とは
よく言ったものだと思う。モリガンは宵闇をバックに鏡写しになった自分の顔を見据えた。自分でもすぐわかる程、無理な笑顔が
映っていた。
『某は…』
 長い沈黙を破ったのは、カラミティだった。
 携帯電話ではなくアダムの林檎にマイクを埋め込んだ牧場の科学班に苛立ちが浮かんだ。
 人間とほぼ同じ発声法を取るせいで、唇を噛む見苦しい癖がついてしまったのだから。
 声に応えてこちらを向くモリガンに向け、カラミティは胸中を吐露した。

『某は、貴女が好きだ』

 ごくり、とモリガンの喉が鳴る。
 
『サキュバスだからという事由も原因の一つには違いないと自認している。だが、某はサキュバスが好きなわけではない…!
 ただ一人の男として、貴女が欲しい。それは偽れない。絶対にだ』

 訥々と語り終えて、カラミティは眼前のカノジョの双眸を見据えた。

 今度の沈黙は短かった。
「ぷ…っ! あははははははは!! あっはっはっはははは!!」
『な、何が可笑しい!』
 急に腹を抱えて笑い出したモリガンに対し、カラミティは再び突っかかる。その笑い声は嘲笑ではなく、嬉しさを含有したもの
だった。ひとしきり笑ってからモリガンはグラスを傾けてワインを飲み干し、にっと微笑んで言った。
「いやいや、私相手にそこまで真面目に告白してくれたオトコなんて初めてだったから…! 別にそこまでしてきちんと理由付けて
 好きだって言ってほしかったわけじゃないけど、でもちょっと嬉しかったわ…」
『は、はあ…』
 言われてから急に自分の台詞が恥ずかしくなり、カラミティはボリボリと頬の十字傷に指を走らせた。その様子を見て、モリガンは
すっと手を突き出した。
 夕方の意趣返しと言わんばかりのそのジェスチャーに、カラミティは息を呑んだ。 
 重ねた緑の手を、白い指先がすっと優しく包み込む。 


「貴方の事、気にいったわ………しちゃいましょうか、オシゴト」
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18 :『EVERGREEN ep.4』 ◆MsIhShA4mM [sage]:2014/12/31(水) 01:11:35.99 ID:58apOPjq
>>17

 冥府の神の名を冠するオシリスに、信仰する神は無い。
 オシリス全ての発明者であるヒッシャムも、カラミティを創った科学班も、ひいてはオーナーですら苦しい時に縋り付く気には
ならない。カラミティにとって、身を委ねる「神」に当たる概念はなかった。
 ひいて言うならば、太陽だろうか。
 どんな機能を有していようが、光合成を糧とする植物であることには変わりない。太陽はオシリス達、ひいては植物にとって
最もかけがえのない存在であり、絶対なる善の体現者だった。
 
『皮肉なものだ』
 天井を眺めながら、カラミティは小さく呟いた。
 太陽は無くてはならない存在であり、時には自らを苦しめる拷問の執行者となる。
 今隣室でシャワーを浴びている彼女は、形質的には太陽からは最も遠い生命体だろう。
 しかしカラミティにとって、彼女は太陽に思えた。その場にあるだけで死ぬほどの渇望を湧きあがらせ、それでいて掴もうとすれば
焼き焦がされ、全てを奪い取られる。まるで勇気一つを友にして、蝋で固めた翼で空に飛び立った英雄の様に。
 
 今回のサンプルの摂取は、牧場一の金食い虫であるモリガン・アーンスランドの解放を最大の目標としている。聞くところによれば、
今日だけで愛奴牧場の株価は大幅に上昇したと聞く。もし自分が理性を無くして木天蓼を与えられた猫になれば、自らが命を落とす
だけではなく、牧場にもかなりの損害を出すことだろう。
 …しかし、今はそんな大義名分は関係なかった。
 太陽の如き絶対的な強者である彼女に、真正面から戦いを挑みたかった。
 初めて目にした時の燃え上がるような激情とは異なる、穏やかな燈火が胸の奥に上がっていた。

 ざぱあ、と水から上がる音がした。

 誰から言われるわけでもなく、カラミティは枕元のライトを消した。
 

                                           【続くけど多分次で終わる】
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466 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/12/31(水) 19:48:41.41 ID:58apOPjq
       ∧_∧
      ( ・ω・) ザック    lヽ,,lヽ
      (つD―○|> ザック (    )
      ( ヽノ 彡.    ゚。°と.、  i
       し(_)         しーJ
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ このスレ / ̄ ̄ ̄ ̄
           ⌒⌒⌒⌒ ⌒
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467 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/12/31(水) 19:52:29.42 ID:58apOPjq
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     レ:::::::::::::::i//ろ:心 \:::!  .弋:ニノ |:::::::::| i/ .|:::::|              今年一年皆様ありがとうございました
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20 :『EVERGREEN ep.5』 ◆MsIhShA4mM [sage]:2014/12/31(水) 23:46:23.34 ID:58apOPjq
>>18

 ペタリ、ペタリとスリッパの足音がする。
 壁際に寄せられたベッドに腰を下ろし、そのままモリガンは横に倒れた。それから間をおかずに、カラミティは彼女の肢体を抱き
すくめる。ふぁさりとバスタオルが剥がれ落ち、一糸纏わぬ姿のモリガンをカラミティの両腕が包み込んだ。
(…なんという柔らかさだ)
 過去にマイク・タイソンの整体を行ったマッサージ師は、そのヒッティングマッスルがマリリン・モンローの体に匹敵するほど
柔らかかったと語っていたのを思い出した。人間より身体能力の優れた魔族でも、一流のファイターは強さとしなやかさを持ち
合わせている点に関しては変わらないのかもしれない。

「はぁん」
 気だるげな声が上がる。
 湯から上がったばかりの熱の籠った身体が、緑色の両腕に絡め取られる。やがてその腕は腹から胸へと上がっていき、子供の頭蓋骨
ほどもあるそのふくよかな胸に向かっていく。
「…っううっ、あっ、ああっ」
 一呼吸するたびに、モリガンの両胸がぐにゃぐにゃと歪んでいく。碧の10本の指の間から、途轍もない張りを持った淫肉が零れ、
同時に彼女の口から淡い吐息と嬌声が漏れる。このまま掌が張り付いてしまえばいいほどの感覚に、カラミティの全身が打ち震える。
(今までの某が犯してきた牝畜共はなんだったんだ? ただの肉の塊にしか思えない)
 普段は球根の中に隠している両脚を伸ばし、カラミティはモリガンの腰を挟んだ。幾重にも白と緑の脚が絡まり、当然彼女の腰には
カラミティのそれがグイと押し付けられる。
「はっ…あ」
 急に尻肉に走る熱い感覚に、思わずモリガンの顔にも血が上る。
 身をすくめようとするが、既に胸をわしづかみにされ、お菓子を作るかの様に力任せに揉みしだかれ続けている。全身を断続的に
襲うむず痒い快楽に負け、思わず目を瞑ってしまう。

 だが、先に快楽の虜となったのは、誰あろうカラミティだった。
 原因は汗腺にあった。生物の汗腺には、体温調節を司るエクリン腺と、ホルモンバランスを調節するアポクリン腺が存在する。
エクリン腺は上がりすぎた体の体温を気化熱で下げるために微量の塩と余分な水を放出するために全身に配置されているが、アポクリン
腺は脇や顔、股間などの限られた場所にしか存在しない。そしてアポクリン腺は、エクリン腺をはるかに上回る量の体内の分泌物…
すなわち、フェロモンを含んでいた。
 今回カラミティが昼間のデートで得たサンプル内の汗や唾液の中のホルモンですら、やっとこさ万能薬精製に使えた位である。
すなわち昼間必死でかき集めた素材で作ったなけなしの抗体では、モリガンのアポクリン腺から分泌される濃厚なフェロモンには
耐えられずにいた。
 もっと言ってしまえば、女性の体中のアポクリン腺の中で最も強大な部分は乳腺である。
 例えるならば、石鹸水で濃硫酸を中和できるか? と言うレベルの話だった。

(はぁぁぁっ、何なのだ彼女は…! やばいっ、もう一生セックスし続けたい…!)
 沸き立つ感情は、今まで経験したことのないものだった。
 元来カラミティは性欲の強い方である。ハードコアの作成データはカラミティのエロの部分だけを濃縮して作り上げたようなもので
あり、心の奥底には常に目の前の敵を屈服させ、犯し尽くすという貪欲な餓狼が牙を研いでいた。しかし、今はどうだ。まるで激流に
流される木片の様に心は荒れ狂うばかり。まるで麻薬でトリップしているかのように(実際にやったとすればすぐ万能薬で解毒して
しまいそうなものだが)、全身を電流が打ち据えた。その快楽は、客観的に見れば今まさにアンアン言っているモリガンの数十倍は
あるに違いなかった。
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21 : ◆MsIhShA4mM [sage]:2014/12/31(水) 23:53:01.99 ID:58apOPjq
投稿中ですが、なんかエラーが頻発してます。
オチが年末じゃないと使えないんだよなー・・・投稿終了はたぶん来年になると思います。申し訳ございません。
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22 :『EVERGREEN ep.5』 ◆MsIhShA4mM [sage]:2014/12/31(水) 23:54:16.10 ID:58apOPjq
>>20
 どんな美女相手にも自我を失わないことでオーナーに認められたカラミティは、今や娼婦に身を委ねる童貞の少年のように頼りない
自我で暴れまわる心の手綱を握っていた。
(いかんっ、サンプルを、サンプルを得なければ…っ!!)
 本の中で仕入れた記憶によれば、腋の下がアポクリン腺の温床だったはず。
 軽く指で彼女の双丘の頂きに立つ桜を摘み、撫でさすりながら、カラミティはモリガンの左脇にそっと顔を寄せた。
「はあっ、あんっ! ああああっ!!」
 思考が炎天下に晒されるかのごとく焼け付くなか、カラミティは舌を伸ばし彼女の脇に口づけをした。

 瞬間。

『_______________________________________!!!!!!』


 活字にできないほどの大絶叫が、室内に轟いた。
 直後にカラミティは寝台から転がり落ち、顔を抑えて蹲った。
 血管に直接ジントニックを注射したほどの爆発的な快楽が、全身を痛めつけた。
「ちょ…っ! カラミティ!!」
 あまりの異変に、モリガンは瞬時に起き上がってかすかな光に照らされた人影に目をやる。ガクガクと震え続けるカラミティは、
全神経を集中して口腔の中に収められた数滴の汗を舐め続けた。
(解析しろ! 解析しろ! 思考を止めるな! 成分を一つ残らず解析し続けろ!!)
 体中を猫ジャラシで擦り上げられるような、凶悪な快楽から耐え忍びながら、カラミティは只管に抗体を作り続けた。
「お願いカラミティ! もういいの!! もういいのよぉ!!」
 泣き叫ぶような声と共に、モリガンはベッドから飛び降りた。
 その声が思考の爆弾に火をつけ、カラミティは獲物を見つけた鮫の様に声のした方に飛びかかる。
『あぁぁあああぁぁぁあ』
 喉奥の智慧の実は、言語解析をすることすら放棄した。
 暗闇の中でモリガンの顔を抱きすくめ、頬に唇を落とす。逆上した精神は糸で吊るしたかのように肉体を動かし、半開きの彼女の
唇を自らのそれで押さえつけた。
 触れた瞬間に、思考回路に大電流が流れ落ちる。初めて彼女を目にした時の数倍はあろうかと言う熱が、全身のありとあらゆる
細胞を煮えたぎらせていった。
「ん…っ、ふううっ、ずちゅううっ、ううっんっ…!」
 低い水音と共に、モリガンの儚げな声が漏れ落ちる。その間中、昼間の食事や空き缶とは比べ物にならないほどの濃度の唾液が、
カラミティの口蓋を満たしていく。余りに激しい快楽に溺れ、口腔粘膜や舌の表面の細胞が溶け落ちる。肉体が、性の情動の傀儡に
成り下がっていった。
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23 :『EVERGREEN ep.5』 ◆MsIhShA4mM [sage]:2014/12/31(水) 23:55:24.63 ID:58apOPjq
>>22

 耐えきれなくなって、ギュッとモリガンはカラミティの背中に爪を立てた。戦闘用とはいえ所詮は食用植物、100s以上の圧力に
耐え切れず、彼女の指はずぶりとカラミティの背中にめり込んだ。
 その微かな痛みで一瞬だけ自我を取り戻したカラミティは、モリガンを振りほどいて再び寝台に体を預けた。
『うがぁぁっ、はあっ、解析を…解析をぉっ』
 口元を手で押さえ、カラミティは成分解析を続けた。普段ならば煙草の灰が胸まで落ちるよりも早く治りそうな爪痕が未だに
紫の血を流し続けるほどに、カラミティは全ての力をフェロモン抗体の精製に費やした。
 電気を消していたのは正解だったと思う。彼女の姿が目に入っていれば、このまま彼女にバラバラに引き裂かれたとしても、
なおも雄蟷螂の如く縋り付いていたに違いなかったから。

「お願い、もうやめて」
 悲痛な声が、ホテルの一室に響いた。
『止めぬ…。某、は、続ける…義務がある…!』
 切れ切れになりながらも、カラミティはなおも喉奥から声を絞り出した。
 見えていないことは覚悟のうえで、両の手をついてモリガンは懇願した。
「もういいでしょ…それだけフェロモンのサンプルが取れたら、あとはぐっすり休んでれば万能薬だってできるでしょ!!」
『……』
 その可能性はあった。この状態でコクーン(下半身の球根の中に全身を埋めた形態、ちなみに作者が今考えた用語)に戻れば、
依頼の「万能薬の精製」は完遂できるかもしれない。だが、それはあくまで可能性の一つでしかなかった。
 だが、それで最強のフェロモンが含まれている愛液や子宮頸管粘液にも耐えうる強力な抗体を作れるかといえば、カラミティにも
確証はなかった。何のために万能薬を作るか考えてみれば、それらに耐えられないようであればそれは万能薬でもなんでもない。
故に、止まるわけにはいかなかった。
 だが…その接続詞は、正しくなかった。
『止めない』
 ようやく唾液の解析を終えて、まるで重病人の様に口を押えながらカラミティは宣告した。
『ここで終われば、某は汝の期待を裏切ったことになる』
「でも…!」
『済まぬ!!』
 再び野獣の素早さでカラミティはモリガンに飛びかかり、寝台へと引き上げる。作り出したばかりの抗体に満ちた口を彼女の口に
押し付け、すぐに離してツンとした細顎へ、そして首へと吸血鬼のように動いていく。あれほどまでに濃厚な唾液を摂取して作り
出した抗体を以てしてもなお、まだ焼けるような興奮が収まらなかった。
「あっ…やああっ!」
 重力に負けずツンと上を向いた乳房に口をつけ、まるで赤子の様にカラミティはモリガンの乳房を啄んだ。その間中、彼の腕は
モリガンのはち切れんばかりの肉感的な肢体を力強く揉み続けた。
『済まぬ…済まぬモリガン…!!』
 様、殿、さん、ちゃん、女史、ミス、マドモワゼル、フロイライン…いかなる敬称も付けることは出来なかった。裸のままの彼女を、
ただカラミティは渇望していた。口がふさがっても喋れるのは我等オシリスの特権じゃな、などとだめあねはノロけていたが、今に
なってそのことが思い出されていた。
 カラミティの左手が彼女の乳房を、そして右手が尻へと移る。
「ひゃああああああんっ!!!」
 尻肉から蟻の門渡りへと指先が伸び、カラミティはその奥へ奥へと指先を走らせる。
「だめ、死んじゃう! 死んじゃうって!!!」
 叫ぶ声は、決して自分自身の危機を警告するものではなかった。
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24 :『EVERGREEN ep.5』 ◆MsIhShA4mM [sage]:2014/12/31(水) 23:57:35.25 ID:58apOPjq
>>23

 それに触れた瞬間、カラミティは生まれてから2年強の人生の全てがオーバーラップした。
 眼球が反転し、喉から割れんばかりの絶叫が響く。
 とっさに彼女の体から離れていたのは正解だった。熱すぎる快楽に耐え切れず、両顎に押しつぶされた32本の歯が粉々に破砕して
はじけ飛ぶ。全身がバイメタルの様に反り返り、体中の道管師管が破れて血流が表皮細胞を突き破った。
『があああああああああっ!!!』
 性ホルモンにより新陳代謝が異常化していたため、再生自体は速かった。だが、精神はそうはいかなかった。新たに歯が生え揃った
その口に、カラミティは右手を抜き手にして突っ込んだ。
 ブチイ、と果物を踏み潰したような音と共に、モリガンの愛液の染み渡った三本の指がカラミティの口蓋に満ちた。
『!!!!!!!』
 二本しか指の無い右手で口を押えながら、カラミティは声にならない叫び声をあげる。
 情報量は唾液の比ではなかった。ビタンビタンと陸に上げられた魚のように体を打ち震わせながら、カラミティは狂気の域に達した
激情に抗い、ただひたすらに解析を続けた。口の中で自らの指を咀嚼し、寝技をかけられているかのようにカラミティは跳ね回った。
余りの感情に耐え切れず、左手に握りしめた拳は指先が掌を貫通していた。やがてうつ伏せになり、カラミティは寝台に両肘をついた。
 ギリギリまでセーブしていた男根が、限界を迎えて精を吐き出した。
 人間よりも遥かに薄い臭いだったが、それでも十分にわかる異臭だった。
「もういいじゃない!! そんなの、苦しいだけじゃないの!!!」
 モリガンは叫ぶ。
 普段は相手が気絶しようが死のうが関係なしにその肉を貪り続ける悪魔が、処女の様に悲痛に懇願し続ける。
『…大丈、夫、だ…!!』
 ようやく回復をはじめた右手を壁につき、カラミティは語りかけた。
 最も濃いフェロモンを含んだサンプルを持ってもしてもなお、眼窩に映る世界がカフェオレの上のミルクの様に歪み続ける。
 風呂から上がってもう長い。彼女の全身から溢れ出る汗や唾液が、抗体越しにカラミティの体を蝕み続けていた。
 その圧倒的な力に屈し、ぐらりとカラミティの体がかしぐ。しかしその体がシーツにのしかかる前に、柔らかな肉の蒲団が割り込んだ。
モリガンの腕や上半身は、生まれたての小鹿のように震え続けていた。
「お願い…! もう帰ろう……帰りましょう…っ!」
 カラミティの体に巻き付くその腕には、幾人もの牝畜や竿師を絞り殺してきた万力のような力は残っていなかった。
「止めてよ!! 私満足したから!! もう、もう何もしなくていいからああ!!!」
『止めない…某は、死なない…!』
 息も絶え絶えにカラミティは言葉を紡ぐ。モリガンの肩に手を回し、彼女の体を掴んでカラミティは叫んだ。
『某は……』
 闇の中、煙草一本分も無い距離の彼女に向けて。 

  
                  『汝の……友達だから、だ……!!』


 植物兵器は、最後の感情を吐露した。


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