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【003】サイボーグ009総合【ヒルダ】

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【003】サイボーグ009総合【ヒルダ】
586 :1/3[sage]:2014/12/02(火) 22:08:19.56 ID:vaGUqF3c
ありがちな「逆にする」をやってみたら、誰これな話になってしまった(´・ω・`)
構わず投下するけど、別人なので注意



「…というわけで、君に頼みたいんだ。」
そう言われ、ジャンからフランソワーズを託された。
記憶をリセットした後、いつもはジャンのもとに帰しているが、
この三年は仕事が忙しくなりそうだからと、僕のところに連れて来たのだ。
フランス空軍が忙しくなるというきな臭い話も気になったが、
何より彼女の可愛らしさに、僕は言葉を失った。

どんな魔法を使っているのか、イワンが彼女の記憶をリセットすると、彼女は身体も三年分幼くなる。
彼女をそのまま小さくしたような少女のはにかむ笑顔に、僕は一撃で参ってしまった。


今の彼女にとって僕は初対面で、ジャンが帰った後は、流石に少し警戒する様子を見せていた。
それでも、「よろしく、フランソワーズ」と声を掛けると、傍へ来て頬に軽く唇で触れてくれた。
僕の前髪を片手でそっとはらい、綺麗なのに何故隠すのかと真剣な顔で問う。
それには答えず、君の方が綺麗だよ、と言うと、"Merci, monsieur."と言って微笑んだ。

その日は緊張のためか口数少なく、持って来た本を読んだりして一人おとなしく過ごしていた。
懐いてくれるには時間が掛かりそうだと思ったが、そのきっかけは、案外早くやってきた。

その夜、眠っている筈の彼女の様子を見に行くと、押し殺したような泣き声が漏れ聞こえた。
ホームシックか…と僕は思った。残念ながら僕には無い感情だが、
一人きりで遠い外国に置き去りにされた彼女にとっては、当然のことだろう。
聞かなかった振りをして立ち去ろうとしたが、彼女に気付かれてしまう。
シーツから、泣き腫らした目を覗かせる少女を一人にしておけなかった。
心細かったのだろう。手を握ってやると、ギュッと強く僕の指を握り返してくる。

そう言えば、兄さんっ子だったと言っていた。
ジャンが入隊するまでは、ずっと彼にくっついていたらしい。
今の彼女の記憶の中では、その頃とたいして時間の差は無いのだろう。

初めて逢った時から、フランソワーズは、その可憐な姿の中に強さを持つ女性だった。
彼女の強さに、僕は幾度救われたことか知れない。
しかし今、目の前のか弱い少女にそんな芯の強さは感じられず、
彼女の強さが、哀しい運命を受け容れたが為のものだったらしいと気付かされる。

ようやく寝付いた少女の愛らしい手に、僕はそっとキスをした。


初めのうちは、街に買い物に出たり、観光地を巡ってみたりしていたのだが、
ある日、とうとう雨が降り、家の中で時間を持て余してしまった。
TVを見ていても、言葉がわからないので、つまらなそうにしている。
が、チャンネルを変えているうちに、バレエ公演のニュース映像が流れてきた。
彼女が瞳をキラキラさせて、画面に見入る。
「ねえ、踊ってみせてよ。」
僕の求めににっこり頷くと、彼女は立ち上がって踊りだした。
だが、狭い部屋の中、壁にぶつかるまいとして、バランスを崩してしまう。
倒れかけた彼女を、僕は咄嗟に加速して抱きとめた。
何が起こったかわからず、彼女は目を見開いて僕を見詰める。
その吸い込まれるような瞳に、つい僕は、彼女にキスしたい気持ちを抑えられなくなった。

突然のキスに彼女は驚いて顔を背け、僕も、性急過ぎた自分自身に焦る。
「ごめん…あんまり君が可愛いから…」
彼女の白い頬が紅く染まる。でも嫌がってはいない、そう感じた。
「………目を閉じて…」
素直に睫毛を伏せる彼女の唇に、今度は長く、口付けた。
【003】サイボーグ009総合【ヒルダ】
587 :2/3[sage]:2014/12/02(火) 22:09:51.54 ID:vaGUqF3c
>>582がカップの話なんかするから…いえ、嘘です、悪いのは自分です…




僕らはゆっくり近付いていった。
多分、僕は恐れていたのだ。
家族に愛されて育った彼女が、あの哀しみを知らない彼女が、僕を愛してくれるのだろうかと。
言うまでもなく、今の彼女は、僕のことを何も知らない。
ジャンがどう伝えたのかわからないが、僕を兄の知り合いぐらいにしか思っていないだろう。
だから、焦りは禁物だった。彼女の心の中に、自分の居場所を作る時間が必要だと思った。

それでもいつしか心を通わせ合い、僕に触れさせてくれるようになる。
最初はくすぐったいと笑っていたけれど、そこを丹念に執拗に攻めると、反応が変わってくる。
「力を抜いて、もっと感じてごらん。」
言われるまま、僕に身を委ねる。彼女の感覚が研ぎ澄まされ、僕が触れ、舐める刺激に全身が蠢く。
顔が紅潮し、僅かに開く口元から甘い吐息が漏れる。
早く中に入りたい…柔らかな彼女に包まれたい。
だが、彼女を傷付けたくはない。僕は膨れ上がる欲望を抑え、慎重に彼女を解きほぐしていった。
そう言えば以前にも似たようなことがあった。
同じ女性を二度手に入れようとしていると思うと、なんだかおかしい。
しかし、やっと一つになれた日の少女の言葉は、そんな軽い考えの僕の胸に突き刺さった。

嬉しくて涙が出るのだと彼女は言った。やっと一人の女性として自分を見てもらえた気がすると。

そう、少女は気付いていたのだ。僕が彼女の影に別の女性を見ていることに。
それは彼女自身なのだと言えるはずもなく、僕は少女を悲しませていたことを恥じた。

少女は、彼女であると同時に、僕の知る彼女ではなかったけれど、
決して幻ではなく、今ここに存在していた。彼女とは別の一人の女性として。
そして、僕の不安をよそに、こんなに僕を慕ってくれていた。
それなのに僕は、彼女自身をまるで見ていなかった。勿論、そんなつもりは無かったのだけれど。
初めて、フランソワーズの代わりとしてではなく、少女を愛おしいと思う気持ちを自分の中に認める。
一時の戯れかもしれない。でも今だけは、ちゃんと目の前の少女と向き合いたい、そう思った。

それからは、片時も離れず、僕は彼女を愛した。
まだ少し幼さの残る少女の体型から、徐々に大人に近付く一瞬一瞬は、僕の宝物だった。
柔らかい彼女の身体が僕の求めに応じて動き、また違う刺激を彼女に与える。
感じるまま、素直に心を開くことに馴れさせ、彼女の中の、いくつもの扉を開いていく。
やがて僕の腕の中で、少女は女の顔を見せるようになる。
僕の為に蜜を溢れさせ、清楚な顔が快楽に歪む。
どんなに乱れても、彼女は神々しいまでに美しく、僕を感嘆させた。
幾度絶頂を迎えてもまだ足りぬように、恥じらいながら僕を求める。
欲しがるまま、彼女を僕で満たし、可愛らしい嬌声を響かせた。

愛撫を繰り返した胸は年齢に似合わぬほど成熟し、僕はまたその張りのある膨らみを味わう。
服や下着はすぐキツくなってしまうので、身につけさせるのをやめてしまった。
産まれたままの姿の彼女に抱かれて眠るのは、母への思慕を思い起こさせる。
僕にとって至福の時だった。


そんなある日、短いメールが届いた。休暇の終わりを告げるメールだった。
予兆はあった。このところの世界各地の不穏な動きは、当然僕も気に掛けていた。
ピュンマとグレートが、『彼の声』なるものについて、各々見解を報せてきている。
昨日、東京に向けて発射されたミサイルがアメリカ海軍のものだったため、
そちらはジェットが内部から調べてくれると言っているし、
アメリカの動きはイワンも気にしていて、張々湖に何か調査を依頼しているらしい。
僕も、いつまでものんびりしているわけにはいかなかった。
隣で眠る彼女の髪を撫でる。……僕と過ごした彼女は幸せだったろうか。
ジャンはいつも、この痛みを感じていたのだろうか………。
【003】サイボーグ009総合【ヒルダ】
588 :3/3[sage]:2014/12/02(火) 22:11:00.25 ID:vaGUqF3c
なんでフランソワーズの記憶が消されているかはちゃんと考えてない
生身の部分が多いから、脳と肉体を合わせてリフレッシュする必要があるとか…



迎えに来たジェロニモは、何も言わなかったし、気にする素振りも見せなかったけれど、
研究所の博士とイワン、それに一番乗りしていたというハインリヒは、彼女を見て唖然とした。
「…ユニフォームのサイズが合わないだろう。後でスタッフに採寸させなさい。」
博士はそう言って、後をイワンに任せて部屋を出て行った。
"……予知ってわけじゃないけど、…彼女、怒ると思うよ…。"
そう言いながらも、イワンはためらわず、自分の務めを果たすため彼女をテレパシーで呼んだ。
"フランソワーズ、こっちへ来て。僕の目を見るんだ。"
不安そうに振り向く彼女に、頷いてみせる。

(…さようなら、僕に出逢う前のフランソワーズ……)

僕は心の中で、そっと彼女に別れを告げた。


"どう、気分は?"
「ええ、大丈夫よ。ありがとう、イワン………え、何…この胸…」
体型の変化に気付き、彼女の声がこわばる。
「イワン、どういうこと?」
"…ジョーに訊いてよ。"
「ジョー…?」
振り向いた彼女と目が合う。と、途端に彼女の顔が真っ赤になった。
「………え………そんな……どうして……」
記憶は削除されている筈だが、身体が彼女に物語る。僕を見て、勝手に反応しているのだろう。
震えながら立っているけれど、今、僕に抱かれたくてたまらないに違いない。
「フランソワーズ…」
二人きりになろう、と言うつもりで声を掛ける。が、

   パシッ!!

「ジョー…私に何をしたの?ひどいわ!!」
平手打ちをくれて、走り出ていってしまった。

イワンがため息をつく。
"……できる限りのケアはするけど、うまくいくかはわからないよ。"
"大変な時なのに、仕事増やさないで欲しいな"とぼやきながら、イワンは彼女を追って行った。

「お前らしくないな、俺達の任務に支障が出る。」
「うん、すまない…」
ハインリヒの言う通りだ。今更だが、思慮が足りなかったと言うより仕方がない。
と、彼がニヤニヤしながら顔を近付け、囁く。
「…で、そんなに良かったのか?」
「ん、それはもう………」

"聴こえてるわよ!"

彼女の声に、二人とも肩をすくめたけれど、僕はちょっぴり笑ってしまった。
僕のフランソワーズが帰って来たんだ、と思った。
「……謝ってくるよ。」
「賢明だ、と言いたいところだが、どうだろうな。ま、健闘を祈るぜ。」
彼が僕の背中をポンと叩いて、送り出してくれる。

そう、すぐには許してくれないかもしれないけれど、怒らせてしまったことはちゃんと謝ろう。
そして、嫌がられても抱きしめて、言おう。"ずっと逢いたかった"と。

終わり


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