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いつもの人 ◆2XMU15nbVw
黄昏乙女×アムネジアでエロパロ3

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黄昏乙女×アムネジアでエロパロ3
142 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/11/26(水) 00:34:57.39 ID:Wse6Q/i5
『―――ってる?あの噂・・・』
『うん・・・。あれもやっぱり――さんなのかな?』
『最後の七―――の内容からしても、それっぽいよね』

聞こえる聞こえる。
今日も今日とて、学園のアイドルの素顔に思いを馳せる、生徒たちの噂話が。

『でも―子さんって、この学校から――たんじゃなかったっけ?』
『うーん・・・。その割には噂が活発だからね〜・・・』
『恋占いとか流行ってるよね、夕――んにお伺い立てるの』

ふふふふふ。やっぱりみんな、わたしがいないと寂しいのね。

・・・寂しいのよね?ね?ね?

『じゃあやっぱり―子さんなんじゃないの、それ』
『まあ、結局行き着くところはそこだもんね』

・・・で、今日はどんな噂してるのかな〜?

『つか、生きてる人間じゃありえないもんね・・・。
 ・・・「学校で踊る花嫁」なんて』

・・・・・・・・・・・・。
・・・へ?

『うん。場違いすぎるよね』
『そもそもさ、いくら最後の七不思議で恋人ができたって言っても、早すぎない?・・・こぎつけるの』

・・・。

『できちゃった婚だったりして!』

でっ!?

『・・・幽霊にできちゃった婚とかあんの?』
『そもそも子供とかできるのかなあ・・・』

い、いやいやいや、できちゃった婚じゃないよ!?

『それにしても・・・。
 ウェディングドレス姿で踊り狂うとか、よっぽどうかれきってるのね・・・夕子さん』
『60年もひとりぼっちだったんだし、まあしょうがないんじゃない?』

て言うか・・・え?え?
わたしと貞一くんって、噂の上ではそこまでいっちゃったことになってるの?

『にしても、夕子さんが好きになった男の子ってどんな子なんだろうね?』
『付き合ってると言うより、取り憑かれたんだったりしてね〜・・・』

・・・・・・・・・・・・。

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黄昏乙女×アムネジアでエロパロ3
143 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/11/26(水) 00:35:35.18 ID:Wse6Q/i5
「夕子さん・・・」
「・・・」
「聞きました?あの噂・・・」
「あ〜・・・いや〜・・・。
 って言うか、貞一くんも聞いたのね・・・」

―――放課後。
中等部棟の廊下でヒマつぶしがてらに生徒達の噂話を盗み聞きしていたわたしは
聞き慣れない噂を耳にして、急いでここ、怪異調査部の部室に駆け込んできた。

・・・もっぱら、貞一くんに対して釈明会見を開くために。

「・・・やっぱり、夕子さんの仕業・・・なんですよね?あれ・・・」
「・・・・・・・・・たぶん・・・・・・・・・」

貞一くんのやんわりとした尋問に、わたしはうつむきがちに答える。

「心当たりはあるんですか?」
「・・・いや、その・・・。
 ほら、わたしって学校の敷地から出られるようになった後、
 貞一くんの家に転がり込むまで数日間の『間』があったじゃない?」
「え?ええ」
「・・・でね、その間・・・なんて言うか、『ああ、これで貞一くんのおうちに行ける』って思ったらね、
 ・・・もう、自分でもワケわかんないくらいのぼせ上がっちゃって・・・」
「・・・」
「そんな時にね、たまたま演劇部であの衣装を見つけちゃって・・・」

・・・喋りながら、頭の角度がどんどん下がっていくのが自分でもよく分かった。

「貞一くんのおうちに行けて、目の前にはウェディングドレスだよ?
 ・・・着ないわけにはいかないでしょ?」
「・・・へ?あ、いや、まあ・・・。
 ・・・うん、まあ・・・」

・・・貞一くんの相槌からは微妙に納得いってなさそうなニュアンスを感じたけれど、
稲穂のように頭を垂れきった今のわたしには、とてもそれを確認する余裕はなかった。

「まあ、それでその、夜中にそれを着てはしゃいでた姿を見られたんじゃないかな〜・・・。
 みたいな・・・」
「・・・」

だって、しょーがないじゃないっ。
大好きな人がいて、その人がわたしを救ってくれて、そのお陰で学校から出られるようになって・・・。
はしゃぐなって方がムリがあるのよ。

「・・・ま、まあ、夕子さん。とりえず、その・・・。
 顔を上げてください」
「・・・・・・うぅ・・・・・・」

貞一くんの催促にも、わたしは顔を上げないでいた。
・・・と言うか、上げられなかった。

だって、恥ずかしいんだもん。
今のわたし、絶対耳までまっかっかだし。

貞一くんのいないとこで勝手に花嫁気分になって、貞一くんの知らないとこでひとりで勝手に盛り上がって。
しかもそれが学校中の噂になるとか・・・さすがのわたしも、顔から火が出そうだった。
黄昏乙女×アムネジアでエロパロ3
144 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/11/26(水) 00:36:15.25 ID:Wse6Q/i5
・・・え?
さんざん貞一くんとえげつないエッチしまくってるクセに今更何を、ですって?
そっちは別にいいのよ。
いくらエグかろうが下品だろうが、貞一くんが喜んでくれるのがわたしにとっての正義なんだから。
誇りこそすれ、恥じることなんてない。

・・・でも、一人花嫁ごっこを貞一くんに知られるのは、さすがに恥ずかしい・・・。

「僕も、うれしかったですから」
「・・・え?」

顔を伏せっていたわたしの前髪が、かすかに揺れた。
そのこそばゆさに思わず顔を上げると、すぐ目の前に大好きな人の、顔。

「・・・ちょっと、うぬぼれたこと言いますね」

そう前置きすると、貞一くんも少しうつむきがちになって、言葉を続けた。

「あの時・・・夕子さん、すごく覚悟を決めて、僕にウェディングドレス姿を見せてくれたんですよね?
 ・・・でも僕、びっくりしちゃって、気の利いたことも言えなくて・・・」
「貞一くん・・・」
「いや、びっくりしたって言うか、その・・・。
 ・・・み、見惚れてた・・・って言うか」
「へっ!?」
「ごめんなさい、ちゃんと・・・キレイ・・・だとか、似合ってるとか・・・
 そういうこと言わなきゃいけなかったんですけれど」
「・・・・・・」

貞一くんがそういう時に萎縮したり硬直したりしてしまうのは、その誠実さゆえだとわたしも理解してるつもり。
だからチャームポイントではあっても、謝られるようなことじゃないんだけれど。
実際、わたしがついつい貞一くんをからかいたくなっちゃうのは、
貞一くんのそういうさまがかわいくてしょうがないからなわけで。

・・・いや、決してからかいグセを責任転嫁してるわけじゃなくてね?

「だから・・・でも、その・・・。
 夕子さんの花嫁姿が間接的にでもみんなに知られるのは、なんて言うか・・・ちょっと複雑でもあるんです」
「・・・複雑?」

気がつけば、貞一くんの顔が・・・貞一くんの顔こそ、耳までまっかっかになっていた。

「この噂を聞いた時・・・夕子さんの花嫁姿をみんなに誇りたいって気持ちと、
 僕以外にも見られちゃったんだ・・・って気持ちが同時に湧き上がってしまって。
 ・・・みっともないですよね」
「・・・!!」

そうだ。なんと光栄なことか、貞一くんは自分以外の人に
『貞一くんだけが知ってるわたし』を見られるのがイヤなんだ。
それは普段滅多に見せることのない、貞一くんらしからぬ貴重な一面。

『独占欲』だった。

でも、貞一くんは知らないだろう。
わたしの大切な人がごく稀に見せる、その世にも罪のない負の側面が、
わたしをどれだけ幸せな気持ちにさせるのかを。

―――下腹が、疼く。
黄昏乙女×アムネジアでエロパロ3
145 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/11/26(水) 00:37:25.01 ID:Wse6Q/i5
「貞一くん」

ちょうど、先ほどまでのわたしと同じようにうつむいている貞一くんの膝元に、すっと手を差し伸べる。

「貞一くんが、わたしの花嫁姿を自分だけのイメージに留めておきたいって思ってくれるの、わたしは嬉しいよ」
「夕子さん・・・」
「だからね、わたしにいい案があるの」
「いい案・・・?ですか?」
「そ。わたしも貞一くんくんもハッピーになれる、とってもいい案!」

わたしの言葉に顔を上げた貞一くんの表情が、わずかにこわばった。
わたしの表情――恐らく相当ニヤけていたんだろうけれど――から、わたしの『いい案』を何となく察したみたい。

「こっちきて」
「えっ?」

わたしは貞一くんの腕を引っ張り上げて立ち上がらせると、そのまま強引に部室のドアまで引きずり始めた。

「ちょ、ちょっと、夕子さんっ!?」
「いーからいーからっ!」

もう何度目だろう、この感じ。
うろたえがちな貞一くんの手を強引に引いて、あっちへこっちへと振り回す、この感じ。
出逢いたての頃から、今の今まで変わってない。

ずっと、こんな毎日が続きますように。

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黄昏乙女×アムネジアでエロパロ3
146 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/11/26(水) 00:40:57.50 ID:Wse6Q/i5
今日はここまでです。
いい夫婦の日用に書き始めたのに終わるのいつになるやら・・・。


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