- 新・スマッシュブラザーズシリーズでエロパロ
308 :ポッキーゲームしよう![sage]:2014/11/22(土) 00:00:00.51 ID:wrM3D4Ld - その後……
「あっ、もう終わりだ。ポッキー一本も残ってないや」 最後の一ゲームを終えて、子供リンクが箱をひっくりかえして振ってみても、もう箱からポッキーは出てこない。全部をポッキーゲームに費やしてしまったようだ。 二人で最後まで楽しんだゲームだったが、ポッキーがなくなってしまえば終了。子供リンクはちょっと残念そうな顔をするが、すぐにまた笑顔になって 「でも楽しかった。ありがと、ルフレの姉ちゃん」 「ふふ、お疲れさまでした」 互いに笑い合う。子供リンクも満足感あふれる顔をしていたが、ルフレもまた、子供心に帰ったように遊んだ満足感と、何度か交わしたキスの余韻で頬を赤くしている。 二人で夢中で顔を近づけたり、時には口づけをしてしまったり。本当はそれが不純なことなのかもしれない、と、ルフレは最初は、心の隅で思っていた。 だが、ゲームが終わるころには、ルフレはそんなことは思わなくなっていた。 ルフレは自分を慕ってくれる子供リンクのことが大好きだった。これまでは、年の差や互いの関係などのことをつい考えてしまい、先輩としてその気持ちを抑圧してしまっていたようだったが。 そのような気持ちを一切忘れて、子供リンクを相手に恥ずかしいくらいに顔を寄せたりキスをしたりすることは、ルフレにとってもただ純粋に心地よかったのだ。 子供リンクはゲームの途中、お菓子の箱の裏にいくつかの数字を書いていた。ゲームが終わった後でルフレがそれを覗いてみると、どうやら互いの戦績を記録しているようだった。 「えーっと、勝った回数は、僕が19回で、ルフレの姉ちゃんも19回、引き分けだね」 二人とも勝ったパターンを含めて、勝利回数は互いに19回。ルフレも後半から子供リンクをからかい返すように巻き返したので、結果は偶然にも引き分けだ。 子供リンクは、それでも十分満足そうだった。 実際、彼にとって勝敗や点数などはあまりこだわる点ではない。ただルフレと本気で遊べたのが楽しかったのだ。 ルフレはゲームの結果を見てちょっと考え込んだ。 ルフレもポッキーゲームは十分に楽しんだが、それでも、思い返してみると、ずっと子供リンクにからかわれっぱなし。そこで、思いついたように微笑み 「うーん、これではキリがよくありませんね……リンク君」 「えっ?」 ルフレは子供リンクの頬に手を触れ、素早く、そして優しく、彼と唇を触れさせた。 「んっ!?」 子供リンクがびっくりして目を丸くする。ルフレは今までよりも少しだけ長く、子供リンクにキスを与えた後、そっと唇を離して 「ふふ……これで20対20、ですね」 ここまでずっとからかわれ続けていたけれど、一番最後にしてやったり、と子供リンクに笑いかけた。 (おしまい)
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