- 女の色仕掛けに嵌められるSSその10
585 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/11/18(火) 03:22:16.74 ID:LqS05+kQ - 霧の立ち込める森の中を一人の青年が進んでいた。
しきりに周囲を見まわし、身をかがめて草木に隠れるように 身なりは酷い物だった。鎧は魔物の爪痕だらけでところどころ赤い血が滲んでいる。顔は泥と擦り傷にまみれ、手にした剣は刃こぼれしていた。 彼はこの世界を救うべく旅を続けている勇者であった。 しかし魔物達の待ち伏せに合い魔物の大群と一人で戦わなければならなくなってしまったのだ。 四方を完全に包囲され倒しても倒しても次の敵が襲い掛かってくる。さすがの勇者もその物量に押され、深くダメージを負ってしまう。 偶然立ち込めた霧、それに乗じて包囲から抜け出せなければ勇者も命を落としていただろう。 森に逃げ込んだものの、形勢は今だ不利。 勇者を追って魔物たちも森に入ってきて、目を皿の様にして彼の行方を探している。 このままではいずれ見つかってしまうだろう。その前になんとか打開策を思いつかなければならない。 突如目の前に光の玉が現れた。手のひらほどのその光球は眩いばかりの光を放ち、霧の中を照らし始める。 勇者は目を覆いながらも敵の攻撃かと警戒し、臨戦態勢に入った。 光はだんだんと小さくなり最終的には消えてしまった。が、光と入れかわりに別の何かが勇者の目の前に現れた。 目の前にいたのは一人の女性だった。それもこの世の物とは思えぬほどの絶世の美女。ブロンドの髪を持ち白いキトンを纏ったその姿は神話の女神とすら思えた。 その美しさは一瞬で勇者の心を奪いさり、彼女の虜にしてしまった。 その女性は目の前に立つと、座り込んだまま自身に見惚れる勇者に対し優しく微笑んだ。 「大丈夫ですか?勇者。」 「・・・え?」 突然話しかけられ間の抜けた返事をしてしまう。 すぐに我に返るが、突然目の前に美女が現れると言う異常に困惑してしまう。 混乱する勇者を見下ろしながら美女は微笑み続けている。 「私は女神。窮地に陥ったあなたを助けるためにこの地上に降り立ちました。」 「女神様?俺に勇者の力を与えてくれた・・・?」 女神と言えば、代々選ばれた男児に勇者の力を与えると言う伝説の存在だ。 彼が勇者になったのも彼女に選ばれたからだと周囲の人びとは言っていた。 頭の中はまだ混乱している。そんな彼を諭すように話を続ける。
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- 女の色仕掛けに嵌められるSSその10
586 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/11/18(火) 03:22:48.01 ID:LqS05+kQ - 「この霧は私が生み出しました。貴方を逃がすため、そしてあなたに会うために。」
「俺に会うため・・・」 「って、うわ!」 勇者は驚愕した。女神を名乗る女性がいきなり服を脱ぎ始めたのだ。 女性の体に慣れていない勇者は視線をそらしその姿を直視しないようにする。 慌てる彼をよそにあっと言う間に女性はキトンを脱ぎ捨て一糸纏わぬ姿になっていた。 「は、裸になって何しようって言うんですか!?」 「もちろん貴方を癒すためですよ。」 怪しすぎる。今までの旅でこんなのは無かった。 ピンチは沢山あったけど実際に女神様が出てきた事なんか無かったし、しかも服を脱いで「癒してあげる」なんて罠としか思えない。 「く、来るな!」 正体は解らないが、敵性と判断し勇者は剣を握りなおす。 刃こぼれした剣を構え直し、目の前の美女に剣先を向ける。 「あら、女神様に剣を向けるというの?」 「だまれ!女神様を騙る偽物め!」 とにかく他の魔物を呼ばれる前に倒さければならない。 勇者は剣を振りかぶり、目の前の女を斬りつけようとする。 しかし、そんな彼の行動を察した女神は斬られる前に先手を打った。 「ねぇ・・・私の体見て・・・」 「うっ・・・」 全身をくねらせその完璧な身体を見せつけてきたのだ。 そのゴージャスボディを這うように動く手も艶めかしく、勇者は再び見とれてしまう。 「ね、女神様綺麗でしょ」 「き、綺麗です・・・」 「この手も、脚も、美しいでしょ」 「はい・・・美しいです」 女神と言葉を交わす旅に、どんどん勇者の目が虚ろになっていく。 息も乱れ、剣を持つ手からも力が抜けていく。彼女の体に、顔に、全てに魅せられてしまう。 女神はそんな勇者に艶美な笑みを浮かべながら手招きする。 「さあいらっしゃい、私の元に。女神様の愛を注ぎ込んであげるわ。」 「・・・はい、女神様。」
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- 女の色仕掛けに嵌められるSSその10
587 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/11/18(火) 03:23:25.37 ID:LqS05+kQ - 勇者は完全に魅了されてしまった。おぼつかない足取りで彼女の手招きに応じる。
剣は手から抜け落ちてしまったが、彼はそんな事はどうでもよくなっていた。 女神様が呼んでいるんだ。俺の絶対なるご主人様が。 「女神さまぁ」 「いい子ね、偉いわ」 勇者は女神に抱き着き、谷間に顔をうずめる。 大きくて柔らくて気持ちがいい・・・、眠りたい。永遠にこの優しさに包まれて眠りたい・・・。 「女神様、好きぃ・・・」 「坊やは甘えん坊ね。でもね、もっと気持ちいい事があるのよ。」 「もっと気持ちいい事?」 女神は勇者を胸から引きはがす。 彼は物足りなさそうな顔をするが、ご主人様の言う「もっと気持ちいい事」を期待して我慢する。 女神は自らの乳房を手で支えると乳首を勇者の目の前に近づけてきた。 「坊やに私のおっぱいを飲ませてあげる。」 「女神様の・・・おっぱい!?」 勇者は喜びと驚きの入り混じった声を上げる。 女神様が俺におっぱいを飲ませてくれる! 「そう、私の母乳を飲めば体力も魔力も全回復。レベルだってグングンあがっちゃう。 そうすれば周りの魔物たちも全滅させることが出来るわ」 「女神様のおっぱい・・・」 勇者の視線は目の前の乳首に釘付けだった。 魅了され、理性もそぎ落とされ、目の前で乳房を揺らされ、心は一つの欲求に支配される。 「あらら、全然聞いてないわ。完全におっぱいしか見えなくなってる。ま、勇者なんて言っても所詮は男ね。」 突然女神の声のトーンが変わる。神々しい感じから俗っぽい砕けた話し方になっていた。 「男は皆乳離れできない生き物なのよ。そんな赤ん坊が世界を救うなんてできる訳ないわ。」 女神は勇者の顔を上げ自分と見つめあうようにした。そして声のトーンを戻して彼が待ち望んでいたセリフを告げる。 「吸いなさい。私のおっぱいを心ゆくまで、永久に・・・」 勇者は返事もせずに女神の乳房にすがりつき、先端の突起をしゃぶり始めた! すぐさま、勇者の口の中に甘い液体が流れ込んでくる。出る母乳を吸う。ただそれだけの事だ、それだけのはずなのに何故か全身が気持ち良くなっていく。 その快感は脳を支配し、勇者を母乳をすうだけの物体へと変貌させる。 「あはは!いいわ、その調子。いや、もっとよ、もっと飲みなさい!そして身も心も、勇者としての全てをサキュバスに捧げるのよ!」 豹変した女神。しかし彼はそれを認知することはできなかった。 飲んだ母乳は脳に働きかけ、全身の細胞が女神の母乳を求めてしまう。その欲望で更なる母乳を吸ってしまう。 飲乳衝動は爆発的に膨れ上がり彼の精神は全てのみ込まれてしまったのだ。 「そう、あなたに世界を救う事なんて出来ないの。男は男らしく、私のおっぱいを吸い続ける赤ん坊になってればいいのよ!」 その光景は地獄であり、天国でもあった。勇者の意識はもはや残っておらずその地獄の中で延々と泳がされるだけ、サキュバスもその天国を堪能するだけであった。
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- 女の色仕掛けに嵌められるSSその10
588 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/11/18(火) 03:24:31.79 ID:LqS05+kQ - 「気分はどうかしら、勇者のボク?」
数時間後 正体を現したサキュバスは母親の様に勇者に語りかける。 服は再び着なおして初めの様に彼を見下ろしていた。 ただ一つ違うのは女神の背中から不釣り合いな黒い翼が生えてる事だった。 周囲の魔物の気配もいつの間にか消えていた 「すごく・・・気持ちよくて・・・また飲みたい・・・です。」 「あら、だめよ。私もおっぱい出しすぎて疲れちゃったの。」 勇者の声のトーンは落ちているものの、冷静さは取り戻していた。自分の状況もしっかりと把握していた。 母乳の中に感じた魔力、それは魅了魔法を含んだ母乳だ。おそらく女神を装い自分に近づき、回復と称して母乳を飲ませ魅了する算段だったのだろう。 だがそんな事はどうでもよかった。 勇者は膝立ちでサキュバスの脚に抱き着いた。そのまま恍惚とした表情で顔を摺り寄せる。 「女神様、好きです。」 「あらあら、私はサキュバスよ。」 サキュバスは腰のあたりにある勇者の頭を撫でると優しく語りかける。 「だって綺麗で、上品で、その上優しくて・・・まさに女神様っていうか・・・、貴方以上に素晴らしい女性なんてこの世に存在するはずが無いですし・・・・。」 勇者は切なそうな顔で言葉を続ける。 「俺、今ならわかるんです。自分は貴方に会うために・・・いや、貴方に尽くすために生まれてきたんだって。だから・・・」 彼はそこで言葉を区切ると
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- 女の色仕掛けに嵌められるSSその10
589 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/11/18(火) 03:25:29.91 ID:LqS05+kQ - 「俺を女神様のペットにしてください!」
勇者の口から絶対ありえないセリフが飛び出た。 サキュバスはあっけに取られた。もちろん下僕にするつもりだったが、さすがに勇者の方から申し出てくるとは思わなかったのだ。 サキュバスは笑い始めた。腹を抱え全力で笑っていた。それほどまでにこの状況はおかしかったのだ。 「あなた、自分の言ってる事わかっているのかしら?世界を救おうっていう勇者がサキュバスの虜になった挙句、自分から下僕にしてくださいって言ってんのよ?」 「わかってます。でも勇者だとか、もうそんなのどうでもよくて・・・好きで好きでたまらないんです!」 サキュバスは必死に懇願する勇者をじっと見ていた。 「私のペットになるって事は世界中の救いを求める人達を見捨てるってことだけど・・・それでもいいの?」 「はい。だってそんな連中女神様と何の関係もないですし。それにあなたに会って、勇者の使命とかどうでも良くなっちゃったんです。」 答えを聞いたサキュバスは満面の笑みを勇者に向けた。 「気に入ったわ、あなたを私のペットにしてあげる。」 「女神サキュバス様に永遠の忠誠を誓いなさい。」 サキュバスは美しいおみ足を勇者に向ける。 彼はためらうことなく四つんばいになり彼女の靴を舐めた。これ以上ないほどに幸福に満ちた顔だった。 「いいわぁ〜。勇者をペットに出来るなんて最高。」 「魔王様は抹殺しろって言ってたけど、ヤっちゃったらそれまでだもの。せっかくの勇者の遺伝子、有効活用しないと勿体無いわ。」 「・・・有効活用・・・ですか?」 「そうよ」 サキュバスは手をかざすと宙に、直径数メートルはあろうかという穴が開いた。その先は暗黒に満ちており、彼女の住処の魔界に繋がっていた。 「これからあそこで、私とあなたの子供を作るの。」 「女神様との・・・子供。」 彼女の言葉にふたたび目がギラギラしてくる。これから為す行為を想像し、息が荒くなり股間も膨らんで来た。 「そうよ、勇者の遺伝子を持った魔物を沢山作って、人間共を八つ裂きにするの。協力してくれるわよね?」 「貴方のためなら喜んで」 二人は恋人同士の様に微笑み合うと、穴の中へと入っていった。 穴が閉じると周囲の霧も消え、辺りは何も無かったかのように静かになっていった。 これ以後勇者の行方を知る者はいなかった。
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