- 黄昏乙女×アムネジアでエロパロ3
134 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/11/15(土) 01:20:36.96 ID:5QHttVLD - 「そうそう。・・・そうやって、素直に拗ねればいいじゃない」
「・・・え?」 貞一くんの肩を抱くその腕に、わたしはきゅっと力を込める。 「わたしが消えて、貞一くんが泣いてくれるのは嬉しいよ。 ・・・でもね、貞一くんは人間だから、もしわたしが消えたままだったとしても、 その後も自分の人生を歩んでいかなきゃいけない。 ・・・だからね、泣いて欲しいけど、泣いて欲しくないの」 「・・・」 「心を残せば、貞一くんの人生に影を落とすことになるから。 ・・・どっちも、わたしの本心。 おんなじじゃない?貞一くんがわたしに未練を果たさせようとしつつ、消えたわたしを想って泣いてくれたのと」 「夕子さん・・・」 ぎゅうぅっと、強く、強く。今の幸せを噛み締めるように。わたしは肩を抱く腕に力を込め続けた。 「だから・・・ね?そんなに思い詰めないで。貞一くんは、あまりにも真面目にわたしを想ってくれすぎる。 わたしなんかシンプルなものよ?ただ貞一くんとずっと一緒にいて、貞一くんと可能な限りエッチしたい。 ・・・これだけ♪」 「ゆ、夕子さんっ・・・」 ほんとは、わたしの方こそめんどくさい女なのかも・・・って思うこともあるんだけれど。 でも、だからこそここら辺で重くない女アピールしとかないとねっ。 「わたしも・・・。 ・・・わたしは、過去と向き合うのが怖かった。・・・かっこ悪いと思ったよ。 貞一くんの前でおびえて泣いたり、貞一くんから逃げ回ったりするの。 なのに、貞一くんはわたしの前じゃ、ずーっとかっこいいままなんだもん。 不公平じゃない?このまま・・・ずっとかっこいいままなんて、わたしは許さない」 「・・・・・・・・・・・・」 「お願い。かっこ悪くてもいいから、しまいこまないで?みっともなくてもいいから、わたしに吐き出して。 ・・・大丈夫。 わたしのカラダ・・・うふふ、色んなものを吐き出せるように開発したのは、貞一くんでしょ?」 じんわりと、下腹部から甘い疼きが突き上げてくる。 一戦交えた直後でも、わたしの情欲は収まらなくて・・・ううん。むしろ逆。 貞一くんを責めた後は、貞一くんに責められたい願望が頭をもたげ、 貞一くんに責められた後は、貞一くんを責めたい衝動が抑えきれなくなる。 世にも罪のない、報復の連鎖。 「・・・僕自身は、夕子さんにからかわれてばかりであまりかっこよくいられた記憶がないんですけど・・・」 「え?あ、いや・・・」 そこでようやく湯船に浸けていた顔を上げたかと思うと、貞一くんは少しふくれ気味の表情でこちらを振り向いた。 ふくれてる貞一くんもかわいい。 「それはほら、貞一くんがかわいいからつい・・・ね?」 「僕は男ですから、かわいいって言われてもあまり嬉しくないです」 あ・・・あれ?なんかホントに拗ねてる? 「ごめんさい、夕子さん。・・・ありがとう」 「・・・え?」 そう言うと貞一くんは、湯船の中でゆっくりと身体を伸ばして―― ――なんと珍しいことか、わたしのおっぱいバスタブに思いっきり体重を預け、顔をうずめてきた。
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135 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/11/15(土) 01:22:24.60 ID:5QHttVLD - 「お、おぉ!?」
・・・これだけのことをしてて、いまさらお風呂で背を預けるくらいなんだって思うかも知れないけれど。 でも、貞一くんがわたしのおっぱいに自分から寄りかかってくるなんて、 エッチの最中を含めてもなかなかないことだったから。わたしは思わず感動の声を漏らしてしまった。 「僕・・・過去を知ろうって決意した時、夕子さんのために何かしたいってはやるあまり、 夕子さん『に』過去を見せようとばかり考えて、夕子さん『と』一緒に見ようっていう気持ちが欠けてたんです。 ・・・また、半端にかっこつけて、一緒に感じるってことを忘れそうになってたのかも知れません」 「貞一くん・・・」 振り向けた貞一くんの顔が、わたしのおっぱいにとっぷりとうずもれる。 その表情は、心底安らいでるように見えた。 「だから、その・・・。これからは・・・なんて言うか・・・。 ・・・もう少し、ワガママ・・・はダメか。 ・・・えと・・・だから、 ・・・・・・その、甘えてもいいですか?」 「!!」 ・・・え?・・・え? 「・・・ごめんなさい。もう十分甘えてますよね」 「・・・」 ちょっとなにこれ。何このかわいい生き物。 これ・・・あれよね? つまり、貞一くんはわたしに対して、色んなもの剥き出しにしてぶち撒けることを肯定してるわけよね? それってつまり・・・欲望の肯定なわけで。 ・・・これってひょっとして、この後・・・すごく期待しちゃってもいいんじゃない? 「あ・・・甘えたいの?・・・わたしに」 「・・・図々しいですか?やっぱり」 「う、ううん、そんなことないよ」 おっぱいにすがりつく貞一くんの顔がまっかっかなのは、決して長湯でのぼせてるわけではないと信じたい。 「・・・でも、ね?・・・ほら、わたしと貞一くんの仲なんだから、それなりの甘え方ってものがあるじゃない?」 「えっ・・・あ、甘え方ですか?」 「そう。例えば―――」 コン。コン。 そこで突然、ガラス戸を軽くノックする音がバスルームに響いた。 『ていいちー、着替え、ここに置いとくわよー?』 「・・・あ!か、母さん!?」 貞一くんのお母さんだ。 ・・・って言うか、お義母さま。いくらお義母さまでも、今のはもうちょっと空気読んでほしかったなー・・・。 勝手に居候しておいて、図々しいお願いなんだけれど・・・。 『・・・ねえ、貞一。最近あなた、部屋にいる時ちょっと騒がしいようだけれど・・・』 「へっ!?そ、そう?」 『うん、まあ・・・。あなたもお年頃だから、母さんもあまりうるさいこと言うつもりはないんだけれどね・・・』 「・・・えっ?」 「え゛っ」 え゛っ。
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136 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/11/15(土) 01:24:25.33 ID:5QHttVLD - 『でも、その・・・。そういうことは人に気取られないよう、もう少しこっそりやりなさいね?
うちの天井って、ベッドの軋みとかけっこう響いちゃうから・・・』 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 『それだけだから。・・・ゴメンなさいね、ヘンなこと言っちゃって。 ・・・着替え、ここに置いとくわね』 バスルーム越しに、お母さんの足音が遠ざかっていくのが聞こえた。 「・・・・・・・・・・・・」 「お義母さま・・・。なんか勘違いしちゃってるみたいだね・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 違うんです、お義母さま・・・。いえ、当たらずも遠からずではあるんですけど。 でも、貞一くんはそういう不毛なことをしてるわけじゃなくて、立派に愛を育む行為をしてるわけで・・・。 「・・・・・・・・・夕子さん・・・・・・・・・」 「・・・うん?」 見ると、あれだけリラックスしていたはずの貞一くんの身体と表情が、すっかりこわばってしまっていた。 ・・・それはもう、ガッチガチに・・・。 「・・・やっぱり、もうちょっと自重しましょうか・・・エッチ」 「ダメ―――――――――――――――――――ッ! それだけは!ぜっったい!ダメ―――――――――――――――――――――――――――ッ!!」
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137 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/11/15(土) 01:40:49.90 ID:5QHttVLD - おしまいです。お付き合いいただいてありがとうございました。
>>133 二次創作というか、ひたすら作品やキャラが好きで書いてる人間として、 一番嬉しい感想かも知れません。ありがとうございます。 やっぱり、『夕子さんならこう思うよね』って思ってもらえるのが一番嬉しいですよね。ファンとして。
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