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名無しさん@ピンキー
甘党男子の操縦法 1/2
甘党男子の操縦法 2/2
SOUL CATCHER(S)でエロパロ

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111 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/11/08(土) 01:46:51.38 ID:eTec1U7i
>>110
あざす

小説読んだ
神峰と刻阪がコンビニで買い食いしてるというので、そのネタだけで書いてみた
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112 :甘党男子の操縦法 1/2[sage]:2014/11/08(土) 01:48:11.36 ID:eTec1U7i
週に何度か、普段より十五分早い登校をする。
家を出てすぐの四つ角の先に、大きな屋敷がある。周囲を威圧するほどの立派な黒塀がそびえている
のだが、その脇に屋敷を外界から区切るような道が伸びていた。
日当たりが良く道幅もそこそこ広いその道は近所の子供たちにとって格好の遊び場所になっていた。
邑楽も幼い頃は毎日日が暮れるまで夢中で友達と鬼ごっこや影踏みをして遊んだものだ。大通りと
違って滅多に車が通らず、周辺住人たちは子供たちに優しかったことも、安心して遊べた理由だ。
その道で、少し大人になった今の邑楽はわくわくしながら待っている。
抑えきれない恋心を抱えながら。

「邑楽先輩、今日も早いッスね」
ここを待ち合わせ場所にしてから、神峰は約束を気に掛けているのかいつも息を切らせて走って来る。
その姿を見るのが好きだった。
「当たり前じゃない」
いつものようにさりげなくを装いながら、邑楽は抱えていたサブバッグから小さな包みを取り出した。
これが十五分早い登校の理由である。
「はい、どうぞ」
「うわー、邑楽先輩の弁当、いつも楽しみなんスよ。今日は何かなあって」
一つ年下の可愛い男は弁当を受け取る時に毎回盛大に喜んでくれる。これが犬だったら千切れる
ほど尻尾を振っていることだろう。無邪気で大きな犬にじゃれつかれている想像をして、照れ隠しに
ぼそぼそと呟く。
「…期待に添えてればいいんだけど」
「そんなこと…あの、中見てもいいッスか?」
「え?」
「邑楽先輩が作ってくれる日は、昼になるのが待ちきれないんで」
目をキラキラさせて宝物のように弁当を抱いている神峰に、嫌とはとても言えない。それほど期待して
いてくれるなんて、嬉しいような不思議なくすぐったい気持ちだ。自然と顔が熱くなるのを必死で隠し
ながらも答えを吐き出す。
「それはいい…もうあんたにあげたものだし」
「あざす、んじゃ早速」
邑楽の葛藤を知ってか知らずか、大きな犬と化した神峰はそそくさと包みをほどいて弁当箱の蓋を
開いた。その途端、弾けたように叫び出す。
「うわー!すっげーすっげー。メッチャ美味そーだなあ!」
「ちょ、声大きいって」
慌てて制止させようとするのだが、神峰の興奮はなかなか収まりそうになかった。
ちなみに、普段も今日も特に変わったおかずを入れている訳ではない。身体のことを考えていつもの
ように野菜中心で、出来るだけ品数を多くしているだけだ。
「ほうれんそうの胡麻和えとタコさんのウィンナー、すっげー好きなんス。あとこの卵焼き!」
「もう、騒ぎ過ぎ…」
「あ、でも邑楽先輩ホント料理上手いんで、感激してる。なんかいつも一方的に負担かけさせてるのが
心苦しいッスけど」
SOUL CATCHER(S)でエロパロ
113 :甘党男子の操縦法 2/2[sage]:2014/11/08(土) 01:49:33.43 ID:eTec1U7i
無邪気にはしゃいでいるのに急に殊勝なことを言い出すのは神峰の癖だと、最近ようやく分かって
きた。やはりまだ気持ちの片隅に臆病でネガティブな部分がわずかに残っているのだろう。それを
払拭するように、さらりと笑い飛ばした。
「あんたはそんなこと、何も気にしなくていい。あたしがしたいだけなんだもの。美味しいって言って
くれればそれでいい」
「…はい!」
本当に昼まで待てないのか、ウィンナーを一つ頬張って満足そうに笑う表情がやたら幼く見える。
「もう、あんたってば」
「あ、そうだ邑楽先輩!」
やたら名残り惜しそうに弁当箱の蓋を閉めた神峰は、急に思いついたように尋ねてきた。
「この卵焼き、いつもすっげーふわふわしてて甘いんで超大好きなんスけど、どうやって作ってるの
かなーって」
「あ、それは」
答えかけて、ここで時間を取り過ぎていることに気が付いた。二人きりでいるのは確かに楽しいが、
揃って遅刻をしては何もならない。
「…それは後で教えてあげる。それより神峰、あたしがちゃんとあんたの身体のこと考えてバランス
良くお弁当を作ってるんだから、コンビニの買い食いは出来るだけやめなさいね」
神峰が再び弁当箱を包み終えてカバンに入れたのを目の端で確認すると、いかにも先を急いでいる
というように邑楽は大通りへと出て行った。
「あ、待って下さいってば!」
慌てて神峰も後を追って来る。きっちり邑楽の数歩後をキープしながらも弁解のように呟いた。
「暇な時に刻阪と行ってるだけッスよ、新作スイーツとか気になるんで。特にプリンとかロールケーキ
とかついつい」
「もうっ!」
何だかそんな戯言の全てが煩わしくて足を止め、邑楽はくるりと振り向いて神峰の身長に合わせる
ように少しだけ見上げた。
「プリンだったら、あたしが作ってあげるから」
「え…マジスか…え??」
「そ。もういいでしょ」
そんなことをしているうちに始業時間も迫っているのか、通りには鳴苑の生徒たちが目立つように
なってきた。
顔が熱いのを周囲に気付かれないように、邑楽も二度と後ろを振り向くことなく黙ったまま登校の歩を
進めるばかりだ。
それでも。
振り向かなくても分かる。
神峰がとても嬉しそうにしていることだけは。
それだけで、今日も一日楽しくなりそうな気がして嬉しくなった。






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