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【あんこもなか】 5.愛し君よ
百合カップルスレ@18禁創作板10

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百合カップルスレ@18禁創作板10
216 :【あんこもなか】 5.愛し君よ[sage]:2014/11/01(土) 23:16:33.71 ID:2EXpAGxB
【あんこもなか】 5.愛し君よ


「おーい、あんこ〜!」
「よお、も、ももも、もなか!」
「声が裏返ってるよ?風邪かな?んーお熱はどーかなあ?」
「バ、バカ!か、顔をくっつけるなっ!」
「おー!顔が真っ赤だよっ!ほら熱!熱!」
「い、いいから!風邪じゃねーからっ!」

理由は解っているのだ。
いくら朴念仁の杏子とは言え。

心配げに杏子を見やるもなかをチラ見する。
そのぷっくりとした柔らかそうな唇に視線が固定される。

(柔らかそうじゃねえ。
(実際、とても柔らかくて、暖かくて…
(気持ちいい事…あたしは知ってる…
(あたしの唇が、あの感触を、覚えてる。
(またあの感触を、味わいたいって…

「………」
「あ、あんこ!?茹だってる!汗、すごっ!ちょ、ちょいと待ちなよお前サン!?」
「も、もなかは…な、なんともないのか?」
「ほへ?もなかは元気だよ?大変なのはあんこだってばー!」
「そ、そうか、な、なんともないか。だよな」


(あたしが変なんだ。
(友達に、同性に、こんな気持ち…


「………」
「あ、あんこ?あの…」
「………」
「えと、その…」
「だぁぁぁあああああっっっ!」
「ひえっ!?あ、あんこさんっ!?」

雄叫びをあげると、あんこは突然走り出す。
暑い暑い夏の日差しの中、目的もないままに。

※※※

「はあ!はあ!はあ!よし!いいぞ、やっぱりスポーツだな!色んなもん吐き出せるし、何も考えずに済むかんなっ!」

全力疾走の末、杏子は決意する。
とにかく走ろう。走り続けてれば、こんなモヤモヤから抜け出せるはずだ。

※※※
百合カップルスレ@18禁創作板10
217 :【あんこもなか】 5.愛し君よ[sage]:2014/11/01(土) 23:20:54.74 ID:2EXpAGxB
走る杏子。もなかは自転車で追走する。
なんであんこ、突然ジョギングに目覚めちゃったんだろ?と、首を傾げながら。

「ね〜あんこ〜まだ走るの〜」
「………」
「う〜もなか、つまんなーい」
「………」
「ねえ〜あんこってばあ…」
「………」
「…もなかと遊ぶの、もう飽きちゃった?」
「んな訳ねえだろ、あほぉ!!」

即答であった。

「おお!やっと返事してくれたね!もなかが嫌いになったんじゃないんだね!」
「当たりめぇだ!あたしはもなかが!!が、がぎ………っんぎっ…!」
「あんこ!?ねぇ!唇から血が出てるよ!?大変!だいじょうぶ!?」

(…あ、危なかった。思わず言っちまうとこだったぜっ!

杏子は気を取り直し、黙々と走り続ける。噛み切ってしまった唇がじくじくと痛んだ。

※※※

スポーツドリンクをがぶ飲みし、汗を拭う杏子を、もなかは無言で見ていた。
杏子が「ふう…」とため息をつき、ベンチに腰を下ろした所で、もなかが呟く。

「ね、あんこ…」
「あ?な、なんだ?」
「…何を悩んでるの?」
「え…」

いつもおちゃらけた表情のもなかが、優しい笑みを浮かべていた。
杏子を慈しみ見守る、暖かい慈母のような頬笑みだった。

「もな、か…あたしは…」
「もなかはあんこじゃないから、あんこの悩みは解んないけど、あんこの悩みを聞いてあげることは出来るよ?もなか、頭悪いから、悩みを解決は出来ないけど、あんこと一緒に悩み事は出来るよ?あんこが辛い時は、一緒に泣くことは出来るよ」
「もなか…」
「もなか、何にも出来ないけど、あんこの傍にいる事は出来るよ。何があっても離れない事は約束出来るよ。だから…あんこ一人で悩まないで…だって…」
「………」
「あんこは、もなかの、一番の、大切な友達だから」

にっこりとほほ笑む。
それはとても温かい笑顔で、温もりが杏子の中に染み込んでくるようだった。

(大切な、友達…か)

「…あんこ?」

杏子は大きく伸びをして「ん〜〜〜〜ぁぁぁあああっっっ!!」と、大きく息を吐いた。
百合カップルスレ@18禁創作板10
218 :【あんこもなか】 5.愛し君よ[sage]:2014/11/01(土) 23:22:25.95 ID:2EXpAGxB
「あ、あんこ?」
「だよなぁ!!やめやめ!もうやめだ!」
「あんこ?えっと、悩むの、やめたの?」
「ああ!あたしはもなかの大切な友達なんだろ?」
「う、うん。一番、大切で、大事な、大好きな…」
「ああ。解った。あたしもだ。もなか。お前はあたしの大切な友達だ!」
「あ…うん。それで、悩みって…」
「大切な友達に心配かけでまで悩むようなこっちゃねぇよ!はっ!」

(一番大切で、大事で、大好きな友達。
(それで充分だ。ありがとう、もなか。

口に出しては言わない。照れ臭くて言えないけど。
杏子はもなかの言葉で救われたように思った。

(悩むのなんて性にあわねぇ。あたしらしくねぇしな。

ほぅ…ともなかがタメ息をつく。

「そうかぁ。もなか、バカだから…相談に乗れなくてごめんね」
「ん、なことねぇ!あたしは…もなかの今の言葉でふっきれたんだ!やっと、な。もなかがバカなら、あたしなんて大バカだ。救いようのない大馬鹿野郎だ」
「おお、似た者夫婦ってヤツだね!」
「ふ、ふふふ、夫婦じゃねーだろっ!」
「だねえ…あーあ、夫婦になれればいいのになあ。女の子同士じゃムリだもんねえ」
「も、もなか…?」
「もなかはね、あんこが大好きなの。だから、ずっとずっとずーっと一緒にいたいの。夫婦になれば一生一緒にいられるのになって」
「あ、あた、あたたたたたた、あたしだって!」

(そうだ。悩んで前に進めないままなんて、あたしじゃねえ。
(このきょ…あんこサンは!思った事はスパッと口にするんだ!

ぎゅっと拳を握りしめる。唇を咬み、唾を呑みこむ。
決死の決意をそのまなじりに滲ませて、杏子は、思いの丈を口にする。

「あたし、だって!も、もなかの事が、だ、だだだ、だい、大好き、だぞっ!」
「お!?おお!!告白!愛の告白だねっ!」
「そ、そそそ、そんなんじゃねえ!ねえけど!その、あたしだって、もなかとずっと…ずっと、なんだ、その…と、友達!友達でいて欲しいって…思…」
「わーい!両想い!両想いだね!」
「だ、だからっ!そうじゃなくて、その、一番の友達、し、親友!こ、心の友!竹馬の友!そう、思って…その…」
「うん…大好き、あんこ」
「もなか…あんがと。あたしも…大好きだ、もなか」

茹でダコのような杏子に、うっすら頬を赤らめたもなかがそっと近づく。

「ね、あんこ」
「な、なんだ?」
「ちゅーして、いい?」
「…………」

かくんと杏子の膝が砕け、地面に崩れ落ちた。卒倒、していた。

「あ、あんこ!?ちょ、だいじょぶ!?ねぇあんこってばぁ!死んじゃヤーーーーー!!」



…続く


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