- 【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目
544 :名無しさん@ピンキー[]:2014/10/31(金) 06:56:07.72 ID:E72hBGZW - 見られた!見られた!!見られた!!!
よりにもよってあの紅に!! 誰も来ないと思って服を着替えようとしたのが間違いだった 汗を吸った下着を取り替えようと、脱いだ所であの男が入ってくるとは!!! あの男め……紫様が横にいるにもかかわらず、じっくりと私の裸を見おって…… ……しかし…顔を赤くした奴の反応も…少し…可愛かったかな…… いや、何を考えている!!奴はあれでも紫様の婿になる男だ 一介の護衛である私がなにを考えているんだ 恥を知れ!!リン・チュンシン!! ……待てよ……… そもそもあの男は、九鳳院のご息女である紫様の婿としてふさわしい男だろうか…… 家柄は勿論のこと、揉め事処理屋としての腕も未熟 ろくに蓄えもなく、まともな生活もしてなさそうだ 付け加えて紫様がいらっしゃるにもかかわらず、あの女関係のだらしなさ あの男は本当に紫様を幸せにすることが出来るのだろうか 「……ふさわしくない」 自然と口から言葉がこぼれた。 あんな男が日本屈指の名家である九鳳院家にふさわしいわけがない いや、それだけではない、あの男のことだ たとえ、紫様と一緒になったとしても、他の女のところに構いにいくだろう つまりそれは紫様を悲しませることになる そんなこと、絶対に許されない そうと決まれば不本意ながら紫様の護衛はしばらくお休みさせていただいて、あの男の調kyもとい指導に取り掛からねば もし万が一、そう万が一、奴が紫様にふさわしくなかった場合は…… しょうがないから、奴の面倒は私が見てやろう 紫様、ご安心ください、あなた様の御身はこのリン・チェンシンが身命にかけてお守りいたします。 「あぁ、紅 今から少し用事があるから私が指定する場所に来るんだ……いいから、すぐ来い!!」
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