- 不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part19
838 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/10/19(日) 18:32:13.80 ID:RPzc7VCT - 11 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2010/11/26(金) 23:10:44 ID:z8oREYxQ
シュ メロ手は激怒した。必ず、かの邪痴棒虐の女王を除かなければならぬと決意した。 メロ手には性事がわからぬ。メロ手は、村の牧手である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども淫乱に対しては、人一倍に敏感であった。 きょう未明メロ手は村を出発し、野を這い山這い、十里はなれた此のシヨクシュの市にやって来た。 メロ手は父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。 この妹は、村の或る律気な一牧手を、近々、花婿として迎える事になっていた。結婚式も間近かなのである。 メロ手は、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。 先ず、その品々を買い集め、それから都の大路をぶらぶら跳ねた。 メロ手には竹馬の友があった。セリヌンティウ手である。今は此のシヨクシュの市で、石工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。 歩いているうちにメロ手は、まちの様子を怪しく思った。 ひっそりしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけに寂しい。 のんきなメロ手も、だんだん不安になって来た。路で逢った若い手をつかまえて、何かあったのか、二年まえに此の市に来たときは、夜でも皆が歌をうたって、まちは賑やかであった筈だが、と質問した。 若い手は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて老手に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老手は答えなかった。 メロ手は両手で老手のからだをゆすぶって質問を重ねた。老手は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。 「女王様は、触手を犯します。」 「なぜ犯すのだ。」 「淫心を抱いている、というのですが、誰もそんな、淫心を持っては居りませぬ。」 「たくさんの触手を犯したのか。」 「はい、はじめは女王様の妹婿さまの愛玩触手を。それから、御自身のお世嗣の愛手を。それから、妹さまの愛手を。 それから、妹さまの御子さまの愛手を。それから、皇婿さまの愛手を。それから、賢臣のアレキ手様の愛手を。」 「おどろいた。国王は乱心か。」 「いいえ、乱心ではございませぬ。触手を、信ずる事が出来ぬ、というのです。 このごろは、臣下の心をも、お疑いになり、少しく派手な暮しをしている者には、手質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば十字架にかけられて、犯されます。きょうは、六手犯されました。」 聞いて、メロ手は激怒した。「呆れた女王だ。生かして置けぬ。」
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