- 革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2
594 :イオリの空転願望[sage]:2014/10/18(土) 13:56:37.05 ID:UCfZnaSm - きゅっとシャワーの蛇口を締める。わずかな水滴の音。
ちょっとバツの悪そうな顔。小ぶりだが形の整った胸。細い腰に、あまり毛の生えてない股。 彼女のことは、あまり好きではない。彼女の言動は突拍子が無くて、楽観的過ぎて。けれど、その手で咲森学園の窮地を救い、会長を救い、会長の妹さんも助けてしまった。だからこそ。 けれど、私もあのとき彼女に託してしまった。希望を。 「うそつき……!」 「えっ」 「できるなんて嘘! やりたいこと全部叶えるなんて、無理じゃない!」 俯いたまま、彼女の顔も見ず、肩を掴んで揺らす。 「欲張りキングなんて、できるなんて、ちょっとでも信じちゃったじゃない! 馬鹿をみて、取り返しがつかない! なんてこと言ってくれたのよ……!」 言いがかりだ。わかっている。荒げる声を遠くに聞く頭の中の私はわかっている。筋違いだ。けれど、なぜだか当たらずにはいられなかった。 ひとしきりまくしたて、勢いに任せて掴む肩に爪を立てる。 怒るだろうか。それともまた笑うのか。あの寒い教室や、選挙演説のときみたいに。そっちのほうが想像に難くない。そっと私は顔を上げた。 「あ……」 違った。彼女は静かに涙を一筋流していた。表情も、眼に力はなく、唇は一文字に結ばれ、想像もできないことであったが、指南ショーコは後悔しているように映った。 「北川さんの、言うとおりだ。ごめんね、あれは嘘になっちゃった。全部できるなんて、全部守れるなんて甘かった」 彼女が掌を固く握る。 「私、子供だったんだね。最近ますますそう思うんだ。ちゃんと力になれるって、私でも、みんなを守れるって、隣に立てるって……」 途中から何を言ってるのかわからない。けれど、その切実さは、私の中の彼女のイメージを変えた。 「でも、結局欲張りすぎて、何も選べなくって……。結局守ってもらってばかりで、ごめん、ごめんね」 言葉は嗚咽に変わる。一糸まとわぬ姿で泣くあられもない姿だが、そこに私は大人を見た。いままで子供っぽいと侮蔑していた彼女に。 なんだか事情は分からないが、彼女もこの戦いでなにかを失い、傷ついているのだ。それはこの国の誰もがそう。けれど、指南さんはそれを一切気取らせずに、矢面に立ったのだ。 私は大変なものを見てしまった。見つけてしまった。最初に投げつけた怒りはなりを潜め、かわりに私の手は肩から背中へ、その身体を抱きしめた。 「ふぇっ、北川さん!?」 驚く。無理もない。私もだ。 「大丈夫です、総理。私たちがいます。これからだって、守れるものを守っていきましょう。新しいこと、きっとできますよ」 柔らかい肌が水を通してくっつく。そこに温度を感じる。指南さんは肩越しにさらに泣いた。私はその涙をちょびっとだけ、もらった。 ひとしきり泣いたと思ったら、太ももに違う温かさを感じた。なんだと思って身体を離すと、 「……ごめん、極まっちゃって」 小さい小さい声。泣いたから、というよりずっと赤くなってる彼女の顔があった。羞恥だった。 毛の少ない、よく見える彼女のそこから、ちょろちょろと滴が流れ出していた。 「いいですよ、もう」 私も、熱い、黄色がかった滴を放出した。ちょっと、我慢していたのだ。 彼女はさらに面食らって、私の顔とあそこを交互に見た。そんな顔しないでよ。そっちからでしょう。羞恥がつのり、私はもう一度抱き締めた。合わさった股の下からびしゃびしゃと、二人分のものがタイルをはじく音だけが響いた。 「なんで、あんなこと言っちゃったんだろう……?」 指南ショーコとひとしきり抱き締めあった後、身体を流して別れて、そして私はここにいる。 自分はただのいい子ちゃんなんじゃないだろうか。どんなに尽くしても、大丈夫だといっても、誰も私に振り向いたりなんてしないのに。空しさが胸に募る。 ―――――――――――――― 続きます
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