トップページ > エロパロ > 2014年10月18日 > UCfZnaSm

書き込み順位&時間帯一覧

15 位/164 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数0000000000000200000000002



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
イオリの空転願望
革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2

書き込みレス一覧

革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2
593 :イオリの空転願望[sage]:2014/10/18(土) 13:55:07.39 ID:UCfZnaSm
 中立地帯の月に到着してから、私たちは忙しかった。
 辿り着くまでの道程で増やした犠牲者の埋葬。傷ついた校舎やヴァルヴレイヴの修理。公約だった文化祭に体育祭の実施。私たちが国として新たに立ち上がるまで色んな手順が必要だった。
 それがようやくひと段落したころ、私は自分にだけわかるよう宣言した選挙公約を果たそうとした。しかし、

「僕には、君の気持ちに応えてあげられない。すまない、北川くん」
 会長は本当に申し訳ない顔でそう告げた。そう告げられたなら、
「いえ、大丈夫です。ちょっと魔が差しただけですから。大丈夫ですから」
 私はこう答える。なんとなく予想できたことだし、泣いてわめくのもみっともないから。
「忘れてください。明日も会議、がんばりましょうね!」
 そう言って去る。走らないように。微塵も動揺なんて、悲しみなんて悟らせないように。


 咲森学園女子寮内シャワー室。
 あれから夕食も食べず、振られた足で辿り着いた。シャワーを出しっぱなしにして、それを頭からかぶり続ける。
 普段なら水の出し過ぎは自分が注意すべきところなのだろうが、おかまいなしだ。
 頭が、お腹が重い。それでも涙ひとつ出てこない。
 シャワーヘッドから滴る雨は髪を、頬を、乳房を伝っていくが、その瞳は冷めながら濡れなかった。
 あまりにあっけない恋だった。そして私はそのあっけなさを知りながら恋していたように思う。
 「月に着いたら告白する」―なんて、多くの仲間が死んだ旅で、私なりに命を懸けて抱えたものだったはずなのに。

「会長……好きです。すき、すきでした……」俯いてひとりごちる。身体を伝う水流はへそを通り、筆のようにまとまった黒い毛から雫となり、タイルに音を立てる。
 そこへ、わずかに人の気配を感じた。
「誰!?」
 今の呟きを聞かれた?そんな恥ずかしさから顔を上げると、そこにはよく見知った顔が立っていた。

「あ……北川さん」
「指南さ……総理」
 指南ショーコ、新生ジオール現総理大臣だった。
 
革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2
594 :イオリの空転願望[sage]:2014/10/18(土) 13:56:37.05 ID:UCfZnaSm
 きゅっとシャワーの蛇口を締める。わずかな水滴の音。

 ちょっとバツの悪そうな顔。小ぶりだが形の整った胸。細い腰に、あまり毛の生えてない股。
 彼女のことは、あまり好きではない。彼女の言動は突拍子が無くて、楽観的過ぎて。けれど、その手で咲森学園の窮地を救い、会長を救い、会長の妹さんも助けてしまった。だからこそ。
 けれど、私もあのとき彼女に託してしまった。希望を。

「うそつき……!」
「えっ」
「できるなんて嘘! やりたいこと全部叶えるなんて、無理じゃない!」
 俯いたまま、彼女の顔も見ず、肩を掴んで揺らす。
「欲張りキングなんて、できるなんて、ちょっとでも信じちゃったじゃない! 馬鹿をみて、取り返しがつかない! なんてこと言ってくれたのよ……!」
 言いがかりだ。わかっている。荒げる声を遠くに聞く頭の中の私はわかっている。筋違いだ。けれど、なぜだか当たらずにはいられなかった。
 ひとしきりまくしたて、勢いに任せて掴む肩に爪を立てる。
 怒るだろうか。それともまた笑うのか。あの寒い教室や、選挙演説のときみたいに。そっちのほうが想像に難くない。そっと私は顔を上げた。

「あ……」
 違った。彼女は静かに涙を一筋流していた。表情も、眼に力はなく、唇は一文字に結ばれ、想像もできないことであったが、指南ショーコは後悔しているように映った。

「北川さんの、言うとおりだ。ごめんね、あれは嘘になっちゃった。全部できるなんて、全部守れるなんて甘かった」
 彼女が掌を固く握る。
「私、子供だったんだね。最近ますますそう思うんだ。ちゃんと力になれるって、私でも、みんなを守れるって、隣に立てるって……」
 途中から何を言ってるのかわからない。けれど、その切実さは、私の中の彼女のイメージを変えた。
「でも、結局欲張りすぎて、何も選べなくって……。結局守ってもらってばかりで、ごめん、ごめんね」
 言葉は嗚咽に変わる。一糸まとわぬ姿で泣くあられもない姿だが、そこに私は大人を見た。いままで子供っぽいと侮蔑していた彼女に。
 なんだか事情は分からないが、彼女もこの戦いでなにかを失い、傷ついているのだ。それはこの国の誰もがそう。けれど、指南さんはそれを一切気取らせずに、矢面に立ったのだ。
 私は大変なものを見てしまった。見つけてしまった。最初に投げつけた怒りはなりを潜め、かわりに私の手は肩から背中へ、その身体を抱きしめた。

「ふぇっ、北川さん!?」
 驚く。無理もない。私もだ。
「大丈夫です、総理。私たちがいます。これからだって、守れるものを守っていきましょう。新しいこと、きっとできますよ」
 柔らかい肌が水を通してくっつく。そこに温度を感じる。指南さんは肩越しにさらに泣いた。私はその涙をちょびっとだけ、もらった。
 ひとしきり泣いたと思ったら、太ももに違う温かさを感じた。なんだと思って身体を離すと、
「……ごめん、極まっちゃって」
 小さい小さい声。泣いたから、というよりずっと赤くなってる彼女の顔があった。羞恥だった。
 毛の少ない、よく見える彼女のそこから、ちょろちょろと滴が流れ出していた。
「いいですよ、もう」
 私も、熱い、黄色がかった滴を放出した。ちょっと、我慢していたのだ。
 彼女はさらに面食らって、私の顔とあそこを交互に見た。そんな顔しないでよ。そっちからでしょう。羞恥がつのり、私はもう一度抱き締めた。合わさった股の下からびしゃびしゃと、二人分のものがタイルをはじく音だけが響いた。


「なんで、あんなこと言っちゃったんだろう……?」

指南ショーコとひとしきり抱き締めあった後、身体を流して別れて、そして私はここにいる。
自分はただのいい子ちゃんなんじゃないだろうか。どんなに尽くしても、大丈夫だといっても、誰も私に振り向いたりなんてしないのに。空しさが胸に募る。


――――――――――――――

続きます


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。