- らんま1/2の小説希望
264 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/10/11(土) 20:06:17.66 ID:3srMfE1A - おまけSS
エロなしです。 「はっ? エッチで男性を喜ばす方法〜!?」 ぶはっ、とさゆりの口から、今しがた入れたばかりのご飯が盛大に吹き出される。 「ちょっ…! しーっ! 声、大きいってば!」 慌てたあかねが、口の前に人差し指を立てて、しーっしーっとつぶやく。 「あかねが……あかねが……ねぇ〜。乱馬くんと……しちゃったんだ?」 ニヤリとさゆりが笑う。 「さっ、さゆり! し…してないわよ、別に…ただ、一般的にみんなはどうしているのかなっ? って……」 うーん、自分で言っておいてなんだけど、説得力ゼロだわ。 「ふぅーん」 さゆりがニヤニヤと笑う。 全く信じて貰えていないようだ。 「で、どうしてそうなったわけ?」 キラキラと目を輝かせて、あかねの顔を覗きこむ。 「乱馬くん、下手なの?」 「下手……じゃない…と思うけど…」 さゆりの誘導尋問に、さらっと引っ掛かるあかね。
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265 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/10/11(土) 20:16:43.53 ID:3srMfE1A - 「うんうん」
「その、いつも乱馬ばっかりして…くれるから、私…何も出来なくて…」 消え入りそうな声で、あかねが口ごもる。 さすがに、やられっぱなしが悔しい……とは言えなかった。 「つまり、乱馬くんの一方的なエッチ…ってこと? 勝手そーだもんね、乱馬くん」 さゆりが首をかしげる。 ◇ ◇ ◇ 「……ふぇっくしょん!」 1−Fの教室で、大介やひろしたちと弁当を食べていた乱馬が、くしゃみをした。 「わっっ!」 「こらお前、手を当ててしろよっ」 弁当を遠ざけながら、大介たちが即座につっこむ。 「や…わりーわりー、急に出たんだよ」 ずびっと乱馬は鼻を啜った。 ◇ ◇ ◇ 「そうじゃないの! 乱馬は…すごく大切にしてくれるから…。私に…ばかりじゃなくて、私も何かしてあげられないかな…と思って…」 頬を赤く染めて、あかねがうつむく。 「あ、そーゆーことね! なるほどなるほど…」 ポンとさゆりが手を打つ。 「色々あると思うけど? 前戯の時にシックスナインでフェラするとか、あかねなら……」 じっ、とさゆりがあかねの胸を見る。 「パイズリとかもできそうだしー♪」 「シックス…何? へらにパイずり…?」 聞いたことのない単語が、つらつらとさゆりから出て来る。 「ちょっ、ちょっと待って! さゆり、今メモするから!」 制服のスカートのポケットをごそごそして、小さなメモとペンを取り出して構えるあかね。 「えっ、メモするの……?」 「うん、もう1回お願い」 「えーと、メモは止めた方が……」 あはは、とさゆりが苦笑いする。
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266 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/10/11(土) 20:43:41.63 ID:3srMfE1A - 「お待たせー! あかね…何やってるの?」
そこに購買の袋を下げたゆかがやって来た。 「おかえりー。買えた?」 「あ、ハイ牛乳」 ゆかは袋から紙パックの牛乳をさゆりに渡す。 「サンキュー、ねぇ、ちょっと聞いてよ! ゆかー」 ウフフ、とさゆりが今しがた二人がしていた会話の内容を、ゆかに話す。 「へーっ、とうとう乱馬くんとねぇ……」 ゆかも驚いたようにあかねを振り返る。 あかねはもう否定はしない方向らしい(笑)。 「一つ屋根の下に暮らしているっていうのに、ようやくよ?」 「でも、男嫌いだったあかねが…大人になったのね…お姉さん嬉しいっ!」 勝手な事を言い合いながら、二人は腕組みして、うんうんと頷き合う。 「まぁ、初心者!? のあかねに色々言うのもなんだし、とりあえず分かりやすいもので行くと、ズバリ、フェラチオよ!」 ビシッとゆかがあかねを指差して、言い放つ。 「ふぇ…ふぇらちお……?」 あかねがメモしようとペンを動かすと、やめなさいってば、とすかさずさゆりが止める。 「そう、まぁ普通は…フェラって言うことが多いかな? あかねも知ってるでしょ、AVとかでよくやっているし」 「……見たことない」 「嘘っ、今どき、女性誌でもセックス特集とか組まれるくらいなのに!」 すざっ! と大げさにゆかとさゆりが身を引く。
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267 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/10/11(土) 20:45:30.67 ID:3srMfE1A - 「だっ、だから二人に聞いているんじゃない……」
キーンコーンカーンコーン……。 昼休みの終わりを告げる予鈴が鳴ったが、屋上での女子会は終わらない。 「そこからなのね……ちょっぴり、乱馬くんに同情するわ」 さゆりがため息をつく。 「よし、私もあんまり上手じゃないけど…」 ゆかが説明を始めた。 「いーい? まず、男性のあそこを持って、口で吸う」 「口で!?」 「そう……歯は立てちゃダメよ……うーん、わかりづらいかな…」 ふと、ゆかがさゆりが食後に食べようとしていたバナナに目をやる。 「さゆり、バナナちょーだい」 「……あ、いいよ」 さゆりは皮を剥いて、ほい、とゆかに手渡す。 「これを見立てて……舌で先っぽを舐めたり、裏の筋のところとか……」 ペロペロとバナナを相手に、ゆかが実技を見せて行く。 「あと、舐めたり吸ったりしながら、玉を一緒に揉んだりとかも……」 じーっと、ゆかの手元を真剣に見つめるあかね。 手の形を真似たりして、練習している。 (あかねってば、真面目だからなぁ……。うーん、何かいけないこと、吹き込んでいる気がして来た〜。乱馬くん、ごめーん…) ◇ ◇ ◇ 「……ぶぇっくしょん!」 午後の授業が始まった教室に、乱馬のくしゃみが響き渡る。 「おや、早乙女くんは風邪かい?」 日本史の教師に聞かれ、思わず鼻を啜る乱馬。 「す、すみません、突然くしゃみが…」 言い訳しておいて、隣の机を見る。 (あかねのヤツ、昼飯食うって、どこ行ったんだ?)
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268 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/10/11(土) 20:47:22.77 ID:3srMfE1A - ◇ ◇ ◇
女子会は放課後まで盛り上がり、帰り道、あかねはもちろんバナナを一房購入して帰った。 「……なぁ、あかね。オメー、いつからそんなにバナナが好きになったんだ?」 夕方、辞書を借りにあかねの部屋に来た乱馬は、部屋で頬杖をつきながらバナナを頬張るあかねを見付けた。 「……んぐ、え、そうかな?」 コクコクと乱馬が頷く。 「最近、気が付くとバナナ食ってねーか? そうやっていると、なんかゴリラのおやつみてーな」 わはは…と笑っている。 「んもう、バナナが好きって訳じゃなくて、練習に必要なの!」 思わず本当の事を口走ってしまい、あかねは慌て口を押さえる。 「あー、えっと……」 「練習……あかね、お前まさかっ……!」 乱馬の顔色が幾分白くなった。 やだ…そんな練習しているなんて分かったら、乱馬に引かれちゃうかな……。 「まさかお前、バナナでお菓子か何か作る気か? や、止めておけよ!?」 と、絶叫した。 あかねは思わず、ブーッと吹いてしまった。 んー、なんか勘違いしているみたいだから、ま、いっか。 「いや、バナナはそのまま食べるのが一番だ! 変な加工は良くないんだぞ!」 今に見てなさいよ? 絶ー対、乱馬に「参りました!」って言わせてみせるんだから! おしまい
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