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名無しさん@ピンキー
戦う司書でエロパロ

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戦う司書でエロパロ
642 :名無しさん@ピンキー[]:2014/10/08(水) 01:02:45.27 ID:B11XRkX0
心の中に抱くそんな悩みを一層強く意識したのは、ノロティも含め、クラスの女子と一緒に休日に遊びに行った日のことだった。その日は、いつもは兄にべったりなユーリや
休日も丸々一日勉強に費やすミレポックも一緒で、4人でお茶をしていた。今はクラスに登校していないモッカニアの母、レナス=フルールとノロティが親しく、レナスが紹介してくれた店に4人は集まっていた。
フルーティーな香りの紅茶に、季節限定のタルトケーキがずらりと並ぶショーウィンドーに、全員が目を輝かせていた。先に紅茶とケーキを選び終えたキャサリロが、美しいガーデニングの見えるテラスのテーブルを見つけ席を取っていた。
未だショーウィンドーと睨めっこしている同級生の私服姿をキャサリロは遠くから眺めていた。
(みんなの私服姿って、なんか新鮮だなあ。・・・にしても、みんな可愛い服持ってんなー。)
2年B組は女子の顔のレベルが高いと評判だが、その中でもあの3人は特に可愛いとキャサリロは思う。黒髪をシニョンのハーフアップに纏めたユーリは、白地に上品なピンクの花柄をあしらったシフォンのワンピースに身を包み、
白のハイヒールを優雅に履きこなしている。モデル並みのスタイルと美貌を持つ彼女には、花柄が実によく似合っていた。ノロティの方も、普段私服で会うことはあまりないため、今日の服装はキャサリロには少し新鮮に映った。
そして、あまり流行に関心が無さそうな彼女が、思いの外私服が可愛いことにも驚いた。ホットパンツに、赤のスニーカーとパーカーという服装は、スポーティーな彼女らしいが、パーカーの中に着られた白のレース地のキャミソールが女性らしさを強調している。
小麦色の肌と白のレースの対比が、健康美と可憐さの両方を見る者に印象づける。
ミレポックはラベンダー色の細身のパンツに、すっきりとしたシルエットのベージュのジャケットという、大人びた服装だ。シンプルだが、短く纏められたレモン色の髪の美しさを引き立てる上品な色遣いだと、キャサリロは感心する。
背の高い彼女だからこそ美しく着こなせるのだろう。そんな彼女らの姿を見た後で、ガラスに映った自分の姿が目に入り、キャサリロは大きく溜息を吐く。
白のシャツに赤のストール、デニムのショートパンツという出で立ちだけみれば、それほど子供っぽくはないと思う。しかし、椅子に座ったときに宙に揺れる脚が外見の幼さを強調し、いくら身なりを整えても、
子供が大人の服を着せられてるように見えてしまう。私服の際に身につけるお気に入りのハットがあるのだが、以前休日に偶然遭遇したマットアラストに、小学生みたいだと爆笑されたのは苦い思い出だ。
マットアラストから見れば自分は子供だろうし、からかい半分だったのは分かっているが、身なりのセンスが超一流の副担任に笑われたのは地味にショックが大きかった。
(うわあああ・・・せっかく美味しいケーキ食べようってときに何考えてんのよ、あたし!)と、一人頭を抱えているとき、3人が飲み物とケーキを持ってやって来た。
「キャサリロさん、どうかしたんですか?頭なんか抱えて」
先に話しかけたのはミレポックだった。
「へ・・・?ああ、皆戻ってきてたの?へーきへーき、何でもないよ!」
「キャサリロさん、大丈夫ですか?具合が悪かったら、無理しないでくださいね?」
「大丈夫ですわよ、ノロティさん。ほら、なんとかは風邪を引かないっていうではありませんか。」
「誰がバカなのかな〜?ユーリちゃん」
「まあまあ、喧嘩しないで早く食べましょうよ!」
休日の午後のひとときを、香りの良い紅茶とケーキを味わいながら楽しむ4人。昨日の帰り道にミレポックとヴォルケンが一つの傘で駅まで歩いていたことは全員に目撃されており、ミレポックは同級生からの
尋問を必死に躱している最中だった。しかし、普段ならば真っ先にそういう話に飛びつくであろうキャサリロの頭は、違う事でいっぱいだった。小動物のような丸い瞳は、目の前の席に座る
ミレポックとユーリの胸元や二の腕をじーっと見つめていた。その視線に気付いたのか、ユーリが恐る恐るキャサリロに尋ねる。
戦う司書でエロパロ
643 :名無しさん@ピンキー[]:2014/10/08(水) 01:07:39.37 ID:B11XRkX0
「あの、キャサリロさん?私たちの胸に、何か付いていまして?」
「え?ああ、いや、その・・・。皆大きいなって思って・・・」
いくら同性とはいえ、これはセクハラに当たるんだろうか、と一瞬口にするのを躊躇するが、元々隠し事は得意ではない。こうなったら言ってしまえ、と心がやや自棄的になっていた。
「それは・・・・・・胸、のことでしょうか?」
「わ、私は、それほど大きさに自信があるわけでは、なくってよ・・・?」
恋バナから突然胸の大きさの話に話題が移り、ミレポックとユーリは弱冠困惑している。ユーリの方はどうやら本気で自信がないらしく、胸元を押さえて顔を赤く染めてしまっている。
一方ノロティは、あまりそういった話に恥じらいを覚えるタイプではないのか、あっけらかんとした様子だった。
「え〜!前に合宿で一緒にお風呂に入ったときは、キャサリロさんも別に小さくないと思いましたけど・・・」
「ちょっと、ノロティ、声が大きいわよ。」
ミレポックが慌ててノロティに制止をかける。
「あ〜、胸もまあそうなんだけどさ。皆、背高いし細いし、スタイル良くって・・・。ちょっと羨ましいって思ってさ」
胸にしまい続けていたコンプレックスが、言葉となって次々に口から出ていくのが自分でもらしくないとは思った。ノロティたちも、いつもは脳天気なキャサリロがいつになく暗い調子なので困惑した様子だった。
「キャサリロさん、もしかしてずっとその事を悩んでいたんですか?」とミレポックが少し心配そうな眼差しで問いかける。
「う〜ん・・・、まあ、生まれついちゃった身体だからしょうがないとは思ってるんだけどさ。ほら、あたしってチビじゃん?だからどうしても、身長欲しいな〜とか、色々昔から考えちゃうんだよね。
 ・・・ええと、何かごめんね?暗い雰囲気になっちゃって・・・」
3人が真面目な顔で自分を見つめているのが気まずくなり、慌ててキャサリロは謝罪する。
「そんなことないですよ。誰だって自分の嫌いな部分はあると思うし、それに、あたしは今のままのキャサリロさんだってとっても可愛いと思います!」
青い瞳をきらきらさせながらノロティが励ましの声をかけてくる。
「ノロティ、あんた・・・」
こんなどうしようもない悩みを打ち明ける自分にも優しい言葉をかけてくれる親友に、キャサリロは感動を覚えた。
「そうですよ。何というか・・・キャサリロさんは、今の姿だからこそ親しみやすいところがあるし、それに、世の中には小柄な女性の方が好きだという人も多いと聞いたわ。そんなに悩む事じゃないわ、きっと。」
普段脳天気な自分に対して割と厳しいミレポックまで、今の自分を肯定する言葉をかけてくれている。柄にもなく目頭が熱くなっているのを感じた。
そんなとき、ユーリが顔を俯け、ぽつりと何かを呟いた。
戦う司書でエロパロ
644 :名無しさん@ピンキー[]:2014/10/08(水) 01:20:43.83 ID:B11XRkX0
「・・・・・・やっぱり、そうなんですね・・・」
「え?ユーリさん、ど、どうかしたんですか?」
優雅な雰囲気から一変、ユーリからどす黒い何かが発せられ、他3人はその迫力に気圧される。このオーラは確か以前も見たことがある。ユーリがこのモードに入るのは、だいたい兄のユキゾナが絡んでいるときだ。
「ど、どうかしたの?あたし、何かまずいこと言っちゃった・・・?」
「・・・やっぱり・・・やっぱり、男性はそういう小さくて・・・外見が幼くて、庇護欲がそそられるような、可愛らしい女の子がお好きだったのですね・・・?」
ユーリの手にあるティーカップの取っ手にヒビが入り、3人は慌ててユーリをなだめようとする。
「お、落ち着いて、ユーリさん!男の人が皆そういう子が好きというわけじゃないのよ?ただ、あくまでそういう例も有るっていうだけで・・・」
「と、とりあえず話を聞こうか、ユーリ!え〜と、ユ、ユキゾナが何かあったのかな?」

しばらくした後、少し気が落ち着いたのかユーリも幾ばくか冷静さを取り戻し、ティーカップを皿に戻し話し始める。先程の怒りの形相はどこにやら、その目は涙で潤み、完全に妹キャラになっていた。
「・・・お兄様の、鞄から・・・、ぐすっ、き、昨日・・・い、イヤラシい本が、見つかって・・・!」
同級生の、しかも真面目な生徒会長の性癖がいきなり暴露されようとしていることに、3人はただ唖然とするしかなかった。しかし、ユーリはそんな友人達の様子に気付く様子もなく、すすり泣きながら話を続ける。
「わ、私だって・・・!好きでお兄様の鞄を、覗いたりなんかしませんわ!・・・でも、そのときはたまたま見てしまって・・・。それで、表紙の女の子が、どう見ても小学生並みの幼児体型で・・・!私なんかより胸もないし、寸胴だし!
し、しかも!妹プレイって書いてあって・・・!あ・・・あんな子供が、お兄様の理想のタイプだっただなんて・・・!」
顔を覆い、わっと大声で泣き始めるユーリ。店内の客が一斉に自分たちを見始めた為、号泣するユーリを連れて4人はそのまま店を後にした。
(((なんか・・・すごく聞いちゃいけないこと聞いちゃった気がする・・・。)))
健全な男子高生なら、そういう事情もきっとあるだろうことは皆理解してはいたが、それでも赤裸々に自らの趣向を実の妹に暴露されたユキゾナのことを想うと、居たたまれなかった。ちなみに例のエロ本は、
同級生のリズリーが悪戯で仕掛けたものであって、ユキゾナ本人は何一つ後ろめたいことはしていない。後に双子によってリズリーが制裁を受けるのは、数日後の話である。

店を出た後、近くの公園のベンチに座り、キャサリロはユーリの背中を優しく撫でながら、小さい子供をあやすように慰める。ユーリの背中を撫でながら、キャサリロは自分のさっきまでの悩みが完全にどうでもよくなっていた。
小さいことを気にしないのが自分の取り柄で、こうして手のかかる子達をおおらかに包み込んでいる方が、自分には合っているのだ。ユーリを挟んでベンチの反対側に座るノロティとミレポックの二人に、キャサリロはなんとなく話しかける。
「やっぱ、あたしはこっちなんだよねー」
一人満足げに笑みを浮かべるキャサリロに対して、何を言われたのかが分からないノロティとミレポックは、互いに小首をかしげて顔を見合わせるのであった。


6話終了です。いまいちキャラを掴めてない上、グダグダで申し訳ないです。
私服で女子会するところを書いてみたかったので、そこだけ満足してる


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