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名無しさん@ピンキー
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92 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/09/29(月) 00:40:55.82 ID:W2wE6oDG
スーパー仲人な御器谷視点で書いた
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93 :crescendo(クレシェンド) 1/2[sage]:2014/09/29(月) 00:42:04.41 ID:W2wE6oDG
「えーと…」
「ストップ。神峰君、今はドレミはひとまず忘れようね。どうしても出て来るかも知れないけど、それは
階名だから」
色々なものがまだ覚えきれていず頭を抱えている神峰の隣で、御器谷は冷静に言い放った。
まず当面の君に必要なものはこれだけあるよ、と机上に広げた御器谷自作のテキストはかなりの量に
上った。普通なら纏めて一抱えすれば重くてよろめいてしまう程に。
ようやく譜面が読めるようになった程度で技術だけでなく知識も初心者な神峰にとっては、それは見た
だけで圧倒されてしまうものだろう。
子供の頃から音楽教育を受けている訳ではないから大変だとは思う。それでも神峰なら石に齧りついて
でも、この自己流の勉強について来てくれると確信していた。

神峰が腱鞘炎を起こしかけている、と邑楽から聞いた。
幸いにも今日は割と神峰の為に割ける時間があるので、理科室の使用許可を貰っての勉強再開で
ある。テキストの中から幹音名とシャープ・フラット別の派生音名一覧表を抜き出し、指で示しながら
説明を続ける。
「まず肝心なのは英米式なんで、これはしっかり覚えよう。コードネームには必要なものだから」
「んー…なんか激ムズッすね」
「うん、でも慣れれば簡単だし」
「えーと…変ハがC♭で…」
ぶつぶつと口の中で音読するように呟きながら、一覧表に赤ペンで覚えやすいように書き込みを入れて
いる神峰の横顔は真剣そのものだ。
刻阪はこの目の前にいる少年が世界的指揮者となった未来が見えると言う。邑楽にも見えてきた
らしい。自分にはまだ良く分からないが、それでも子供の頃から大事に思っていたそを託したことで
以前にも増して自分の持てるもの全てを教えたいと思った。それが神峰の飛躍の一助力になれるなら
本望だと。
御器谷は考える。
音楽知識だけなら何とかそれなりに備えてはいるが、自分にはそれだけだ。今後厳しい音楽の世界で
生きていくことはきっと難しい。それなら可能性のある者に賭けてみるのは逃げではないだろうと。
それに、邑楽の存在もある。

「ねえ神峰君」
髪を掻きむしりながら必死で覚えようとしている神峰に、御器谷は唐突に話し掛けた。
「何スか?」
「恵の話を、してもいいかな」
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94 :crescendo(クレシェンド) 2/2[sage]:2014/09/29(月) 00:42:34.38 ID:W2wE6oDG
その瞬間、眉間に皺を寄せていた神峰の表情がぱっと変わってわずかに頬が染まる。その顔を見ると、
あ、二人とも幸せでいる。関係は順調に進んでいる。良かったと不思議な安堵が胸に広がって温かい
気持ちになった。
「恵はね、昔から本当に可愛くて利発な子だったよ。だから出来ないことなんて一つもなかった。勉強も
良く出来たし運動神経も良かった。当然恵のことが嫌いな子なんていなくて、それがボクの密かな自慢
だった。ボクのイトコはこんなにすごいんだぞって、誇らしかった」
「へえ、じゃああんな感じでずっと変わらずに大きくなったんスね」
昔話に興味を持ったのか、神峰の目が輝いた。
「そうだよ。だけど、そんな恵でも無理なことがあった。以前君にも言った5年連続ダメ金のことだ。その
責任はボクにあるとはいえ、向上心をなくした恵を見ているのは辛かったよ。だから君にはとても感謝
している。君じゃなかったら…恵も、ボクも、ずっと救われなかった」
「ちょちょっと、そんな…」
急な話の流れに、神峰はついて行けないのか混乱しているようだ。あたふたしながら言葉を選んで
いるのが微笑ましい。
「そんなの、邑楽先輩や御器谷先輩に…えーと、元々の自力があったからッスよ。だからオレみたいに
無茶な指揮をしても対応出来るし、自分で解決策を見つけられたんじゃないッスか」

違う。

この一直線で素直な、嘘もつけない後輩のただ一つの嘘が何故だか見抜けた。
神峰は確実に指揮をしている最中だけでなく、普段から見えざる何かが見えている。だから的確に
各人のコンプレックスや欠けているものを見出し、それを指揮に乗せて巧みに指摘しながら引き上げて
いく。あたかも浄化するように。
何者にも勝る自力があってもどうにも出来なかったのは、音羽や奏馬を見ても明らかではないか。
しかし、それを口にしたところで神峰にとっては単なる結果論だし、堂々巡りになるだけだ。
「…そうかも知れない、けどね」
御器谷は頭の中を巡っていた思いにその一言で蓋をした。やはり子供の頃から誰よりも大切で、一番に
守りたいと思っていたイトコをこの頼もしく誠実な後輩に託して間違いはなかったと思えた。これから
先は恐らく広い世界へ羽ばたく二人の後姿を見送るだけになるだろうが、それもまた誇らしい。
「神峰君」
丸椅子を引いて座り直すと、ぐっと間近で顔を覗き込んだ。
「え、は、はい」
「恵はね、君のことがとても好きだよ。だから頼むね」
その時、神峰の目には今ここにいない邑楽の姿が傍らに見えていたのかも知れない。その姿は誰も
見たことがないほど美しいものに違いなかった。
その証拠に、はにかみながら返事をする神峰の眼差しは妖しく揺れている。
「それは、俺も…」





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95 :crescendo(クレシェンド) 2/2[sage]:2014/09/29(月) 00:44:10.29 ID:W2wE6oDG
>>91
あざす
ホントにすぐエロいことにはなりそうもないんで、気が済むまで書きたいように書くよ
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96 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/09/29(月) 01:41:50.36 ID:W2wE6oDG
間違い間違い

× 子供の頃から大事に思っていたそを
○ 子供の頃から大事に思っていた彼女を


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