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【夏目友人帳】緑川ゆき作品でエロパロ【あかく】3

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【夏目友人帳】緑川ゆき作品でエロパロ【あかく】3
62 :伽 1/4[sage]:2014/09/14(日) 00:59:10.08 ID:oeoEOspU
体育祭じゃなくて申し訳ない。
名取と柊の話を投下します。
短い、シリアス基調な話です。

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その日の仕事はテレビ用のトーク番組収録だった。
ドラマやCMと違い、自分の素を多かれ少なかれ晒す危険があるこの手の仕事はなるべく断ってきたのだ
が、今度ばかりは番宣を兼ねているので断りようが無かったのだ。
いつも以上に神経を使い、人受けの良い喋りになるよう注意して、ようやく撮り終えたときには時刻はと
っくに日付を越えていた。疲れはかなりのもので、家に辿り着き寝床に横たわったときにはやれやれと思
ったものだ。
だが、疲れた身体とは裏腹になぜか意識は醒めていた。
目を閉じても瞼に浮かぶ、人の顔。聞こえていないのに頭に響く、人の声。煩わしく影のように纏わりつ
く昼に会った人々の記憶。
視線や気遣い、思惑のような常人なら受け流せるはずのものが、ときどきこうやって溜まってしまう。
いつもならそんなときも、身体の疲れが眠りを欲する。
だが、この日に限ってそれがない。いつまでもいつまでも、執拗に見えて、聞こえる。
やがて、その理由に思い当たった私はつい、溜息をついた。
普段は無用心にそんなことをしないよう、気をつけていたのだが。よほど疲れていたのかもしれない。
と……
窓も開いていないのに、部屋の中に風が立った。
同時に、すぅ……と密やかな気配が動く。闇の中の黒猫のように判然としない、朦朧とした何かが。
時刻はそろそろ午前三時を回ろうかという刻。私以外にこの家に住む者はいない。それなのに部屋に風が
立つ、と言うことは……?
「何者だ」
「わたくしです」
問うと応えたのは使役している式の一人、柊だった。
何かまずいことでもあったのか、と心配になった私は起き上がり、眼鏡を掛ける。僅かな星明りの中に、
一ツ目の鬼面が浮かぶ。
「どうかしたのか?」
「いえ。特には……ただ、主様のご様子が気がかりで。眠れませんか?」
「ああ……いや、疲れているからすぐ眠れるかと思ったんだけど、どうしてか寝付けなくてね」
「そうですか」
柊は少し逡巡する風を見せた。その様が少しかわいく思えて、気にしなくていいよ、と声をかけてやろう
とした。だが。
「では……私が夜伽をいたしましょうか?」
思いも寄らない言葉にぎょっとした。
面の下の表情は見えない。だから柊が本気でそんなことを言ったのか、それとも戯れで言ったのか、わか
らない。
ただ柊の言った言葉は、私が寝つかれぬ原因となった出来事と関係していたせいもあり、咄嗟に私は言葉
が出てこなかった。
それを柊は違う意味に取ったようだ。
「……妖相手では気が進まれませんか。失礼しました。外におりますので、何かあればお呼びを」
ふわり、と身体を浮かせ、出て行こうとした。
その刹那。
「主様……?」
半身を乗り出し、衣を捉えた。
「妖怪に夜伽をされるのは初めてだよ。楽しみだな」
心と裏腹な言葉を吐いた私は、そのまま彼女を引き寄せた。
添い伏すように倒れ込んだ柊の身体は、思ったよりもずっと重かった。
【夏目友人帳】緑川ゆき作品でエロパロ【あかく】3
63 :伽 2/4[sage]:2014/09/14(日) 01:01:21.33 ID:oeoEOspU
妖怪の裸体というものに、興味が無かったわけではない。
人に近い姿の妖の中には、思わず目を奪われるほど美しいものが少なからずいた。
けれど、それらは大抵の場合人を欺き誑かすために作られた姿だ。人の心に湧く暗い欲望は、妖たちにと
って格好の餌になる。古来より伝わる、女で身を滅ぼした英雄の話のいくつかは、美女に化けた妖怪たち
に喰い殺された、哀れな人間の話なのだ。
だから用心してきた。
私が使役する式は、偶然にも三体とも女の姿をしている。いずれも美しい。ただ、瓜姫は額に妖の印であ
る文字があり、笹後は大きな羊の角を持っている。もし妙な気が起きたとしても、明らかな異形は興奮を
醒ますに十分だ。だからあの二体に欲望を抱く気遣いは無かった。
だが柊は違う。
彼女は私の式のうちで、最も人に近い姿をしていた。
一ツ目に二本の角がついた面を被ってはいるが、その面の下の素顔の美しさを私は知っていた。
あの日。雷を受けて首の呪縛を解かれたとき、肌身離さず身につけていた面は彼女に代わって落雷を受け
た。そのせいで大きく破損し、その下の顔の一部が露わになっていたのだ。
この世のものとも思えぬほどなめらかで白い肌。明るい木肌色の髪はサラサラと軽く、優しげな眉の下に
は凛と涼やかに光る瞳があった。その色は青みの強い明るい紫色、確かに人には無い色合いだった。
けれど人と異なる部分と言えばそのくらいしかなく、彼女の望みを入れて式としたときに、私は心のどこ
かで無意識に警戒した。
あの美しさは、いつか私を滅ぼすのではないか―――
職業柄、美人と呼ばれる人とは多数接してきた身だが、これほどまでに美しい造作を持っているものはい
ない。つい手を伸ばし、攫ってみたくなる。
だがそうなったら最後、私はきっと道を誤る。色に溺れ性戯に耽り、たちまち生気を吸い尽くされて朽木
のように死んでいくだろう。
柊が私へ与えた快感は、私の恐れが杞憂などではないと証明するようなものとなった。
最初に感じたのは冷たい感触だ。
私の上に跨る形になった柊はおもむろに面を外すと、指先で私の頬を撫でた。ひんやりと、水が撫でてい
くような感覚に一瞬身が竦んだ。だがそこへ唇が押し当てられるとぽっと火が灯るように温かくなる。
その火は徐々に移動する。頬から項に、首に。鎖骨の窪んだあたりからは下に向かう。冷えた指が浴衣を
はだけて胸に届くころには、体の内部にも熱が浸透してきた。疲れていたはずの体に活気が戻るのを自覚
する。
「主様……」
「かまわないよ。柊の好きなようにしてくれて」
「……はい」
躊躇ったのは恐らく、人の急所に触れることを私が厭うのではないかと気にしたためだろう。
許可を与えてからも慎重さを失わなかったのは、私が心に抱く妖への嫌悪を感じているからか。
それとも。
【夏目友人帳】緑川ゆき作品でエロパロ【あかく】3
64 :伽 3/4[sage]:2014/09/14(日) 01:03:50.28 ID:oeoEOspU
「ふふ」
私の思考は不意に沸いた小さな笑いに破られた。
少なからず驚いた。彼女は普段滅多に笑い声など立てないというのに。つい尋ねた。
「どうした」
「随分ご立派なのだな、と」
柊は、露わになった私の性器にやんわりと指を絡ませながら目を上げた。
「妖怪でもそこは気になるところなのか」
「いえ。私たちは別に気にはしませんが、女たちはたいそう気にするので」
「そんなことをなぜ知っている」
「山で散々見てきましたから」
「山で?」
「はい。私が以前に住んでいた山には、麓の里から男女の二人連れがよくやって来たものです。大抵は旅
支度で。そして人の目を避けるように。そんなときは大抵、山の大きな木の陰で目合に及んでいました。
あれはきっと……」
「駆け落ちものか」
「だと思います。けれど里を捨ててまで、と決心した割には、ただ一度の契りで夢から覚めたように男を
嫌いだす女が実に多く、私はとても不思議に思ったものです。それで山神様にお尋ねしたら『あれは男の
摩羅の小ささにがっかりしたのだ』と教えてくださいました」
「なるほど」
「けれど主様ならそのような心配はなかろう、相手する女人は幸せと思います」
柊の赤い唇が晴れやかに宣言すると、そのまま話題になっていたものへと口づけられた。
すでに彼女の手指で高められ敏感になっていたためか、口づけられただけで背筋を快感が這い上がる。
さらに温かい口の中に含まれ舌で弄ばれると、快感は加速し膨れ上がる。すると柊はさらに緩急をつけて
口を窄め吸い込むように圧をかける。私はあっと言う間に追い込まれ、危うい衝動が何度も押し寄せる。
だがその衝動は絶妙なタイミングで宥められてしまう。どう図るのか、彼女はすっと圧を弱め、何事もな
かったかのように口を離す。だが衝動が引くとすぐ、先端を舌先で時折つついてまた弄び。
「それも里の女の真似かい?」
「はい。ですが里の女たちはもっと上手でした。男たちはみな恍惚となっていましたから。私ではやはり
そこまではできないようですね」
「そうかな。なかなか上手いよ」
「それは良かった」
「で? このあと里の女たちはどうしていたのかな?」
柊は身を起こすと衣を解き、肩から滑り落とした。
ようやく昇ってきた遅い月が、ぼんやりとその素肌を照らす。
細い首筋、なだらかな肩、その下のまろやかに膨らんだ乳房。瑞々しく光る背に続くのはこんもりとした
尻。柳の葉のように細い脚。
柔らかく、艶めかしく男を誘う、女の姿をした妖怪の輪郭は、柑子の色に照らされて淡く光っている。
そしてただ一か所、光が届かず暗くなった陰りの部分は、私の腰に押し当てられる。
「こうして……」
ひんやりとした片手が性器に添えられ、陰りの中心へと導かれる。
「女陰に納めて、それから」
ぬるりとぬめった感触と、包まれ飲み込まれる感触。温かくてきついその場所は、男を受け入れたことで
歓喜し、促すように蠢動する。
口での愛撫よりも数段強い快感に襲われる。これほどだっただろうか、と、過去に女を抱いた時の経験を
思い出そうとするが、頭が痺れるように、靄がかったようにぼんやりとしてしまい、上手く思い出せない

体の中心から沸くような快感が、波紋のように広がっていく。体に溜まる澱のようなものを自覚する。そ
れを吐き出したい衝動に背筋が疼き、呼吸が荒くなる。
しかし柊はさらにその上に動きを加える。
【夏目友人帳】緑川ゆき作品でエロパロ【あかく】3
65 :伽 4/4[sage]:2014/09/14(日) 01:05:55.65 ID:oeoEOspU
「こう……上に、下に、腰を揺すって声を上げ、啜り泣いては笑って」
ゆっくりと腰を上げ、くったりと落とす。持ち上げれ性器は抜け、落とせば再び女陰を穿つ。そのたびに
沸き起こる湿っぽい音。まるで泥濘を掻き回すような音が響き、柊の囁くような掠れた声に重なる。
律動する彼女の体の輪郭線は、もうほとんど月に溶けている。
犯されているのは彼女のはずなのに、実態は逆だ。
抗いがたい快感があと少し続けば、私は彼女の求めるまま、肉体も精神もかなぐり捨てて従うようになる
のではないか。
追いつめられは私が問うことができたのは、本能がそれを回避しようとしたからに違いない。
「……そのとき男はどうしていた?」
「え」
「覚えていないかい? たぶん、こんなだったんじゃないか?」
「あっ」
仰け反る女妖を月が照らす。
まろやかな乳房に突き立てられたのは太くて強い男の指。私の指だ。食い込むように乳房をつかんで揉み
立て、捏ねまわし、責め苛む。
柊は捕らえられた鳥のように、為すすべもなくそれを受ける。
下から見上げるその表情は苦痛とも愉悦とも見分けがつかない。ただ歪んだ、奇妙な表情。交差する不審
と戸惑い。喜悦と恍惚。
それでも彼女は動きを止めない。
上に下に。抜いて挿して。子どもが指を舐るように無心に、ひたすらに腰を蠢かす。温かい陰はそれ以上
に複雑に動く。抜けるときは縋るように纏わりつき、穿たれるときには噛むように締め付ける。奔放で恐
れ知らずな駆け落ち女のように、全身で情交の悦びを伝えてくる。
「ぬし、さま……あ……」
ひそやかな喘ぎが零れた瞬間、私は限界を迎え放っていた。
わかるのだろうか。柊は目をきつく閉じると天を仰ぐ。
息を止め人の精を受ける姿は、常の女人となにも変わらない。それは愛しい、愛しいものとつながる歓喜
に満たされた姿だ──
そう思ったとき、自分でもわからない衝動が不意に襲った。
乳房を掴んだままだった手が、さらに延びて柊の首を……細く白い喉を握った。

「人を不幸にするそうだ」
「……ぬし、さま」
「言われたんだ。今日、対談相手の女優に」

『名取さんて、女の子を不幸にしそうな顔してますよね』

まるでそこにいるのがその女であるかのように、告げながら、睨みながら締め上げる手に、柊は抗おうと
はしなかった。
ただ、抜け殻のようにぶら下がり、いつもと同じに。
「主様は……ひと、です」
何気ない、ため息をつくような声を。
「人にそのような力はありません」
聞かせてくれた。
いつだったか、出会ったときにかけてくれたのと、全く同じ言葉と声を。
私の手が力を失ったのはその声のせいだったのだろうか。それともただ単に疲れたからだったのか。
わからなかった。
手早く身仕舞した柊が、清めますから主様はそのままに、と言いおいて私の体から離れていったのはそれ
からまもなくだ。
私は声をかけてやらなかった。戻ってくるのを待つこともできなかった。
急速にやってきた睡魔に妨げられ、再び彼女の姿を見る前に私の意識は失われ、目覚めたときには彼女の
表情は再び面に隠されてしまっていた。
その夜の出来事が彼女にとって幸福だったのか、それとも不幸だったのか、だから私は知る術がない。
そう言い訳をして、また、眠れぬ夜を待つ。
妖の夜伽の闇は深い。



【夏目友人帳】緑川ゆき作品でエロパロ【あかく】3
66 :62[sage]:2014/09/14(日) 01:10:22.51 ID:oeoEOspU
字下げ忘れたorz
読みにくくてすみません。


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