- 二次元キャラを牧場で飼い慣らす妄想スレ 第16牧場
300 :侵略!牝畜牧場♀ ◆03UXZCtAUk [age]:2014/09/14(日) 19:52:37.15 ID:iVOd7oTf - “それ”がいつから存在し、誰が、なぜ、如何にして作ったのか、今となっては知るすべはない。
だが確かなことは、欲求や情念は次元や倫理の壁すら越え、人間を越える存在をも屈伏させてしまうという事実。 ゆえに“それ”は、人間の飽くなき背徳と快楽への欲求を叶えるべく、これからも無限の宇宙の何処かに在り続けるのであろう。 「これにて契約は成立しました。お疲れ様です」 その紳士はそう言いながら、手元の書類を手際良くまとめると、側で控えていた部下の男に渡した。 「こ、これでもうこの世界が侵略されることはないんだな?」 「ええ、もちろん。それはオーナーの私の一命を賭けても保証しますよ」 「ありがとう、これでこの世界も救われる、本当に、本当にありがとう、」 オーナーを名乗る紳士と応接テーブルを挟んで向かい合っていた男性は、大袈裟に感謝の意を述べ、頭を上げ下げしながら オーナーと両手で握手を交わした。 オーナーとその部下がブランド品のビジネススーツをきっちり着こなしているのに対し、男性は明らかに ファンタジーな世界の上流階級に属すると思われる上品な衣装を纏っていた。 「いえいえ、我々としても良い条件で契約してもらったのですから、これは貸し借りのない“対等な”取引ですよ」 「そうか、“対等”なのか、そう言われるのならそうだな、うむ、」 オーナーに“対等”であると言われ、男性の顔に戸惑いと嬉しさの混じった表情が浮かぶ。 男性からすれば、オーナーはこの世界の運命を握る強大な存在であり、何をもってしても抗えない相手なのだ。 そのオーナーに対等なんて言われるなど、まったく思ってもいなかっただけに、男性は自尊心をいささか くすぐられる思いだった。 「では、さっそくこの朗報を王に知らせねば…」 「まあまあ、もう契約は成立したのですから、そう急がなくても……せっかく宴も用意したことですし…」 「宴?」 「ええ、ささやかながら宴を準備したんですよ、この世界の為に尽力した貴方を労う宴を、ね」 「しかし、この知らせを王は今か今かと待ちわびているのだ、いくら好意とはいえ甘んじて受けるわけには…」 オーナーの誘いを断ろうとする男性だったが、言葉とは裏腹に、その素振りはどことなく未練ありげだった。
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301 :侵略!牝畜牧場♀ ◆03UXZCtAUk [sage]:2014/09/14(日) 19:53:37.74 ID:iVOd7oTf - 「心配なく、すでに私の部下が知らせを届けに向かってます。貴方の功績を考えれば多少遅れても王は咎めませんよ」
「そ、そうか?」「ええ」 「そうか、そうか、ならせっかくの好意を無駄にできんな、長居はできないが宴の誘い、受けるとしよう、」 「どうぞ、我々からのおもてなし、存分に堪能して下さい」 恭しく頭を下げると、オーナーは男性を案内しながら応接室を後にした。 「やれやれ、こんなにチョロいとは拍子抜けだ」 「いいじゃないですか、余計な仕事や出費が無くて」 「しかしせっかく出張ったというのに、こんなあっさり終わっては面白くないな」 「じゃあ他の仕事をして下さいよ、オーナー」 「デスクワークは眠たくなるのが厄介なんだよな…」 「こっちは面倒さえ起こさなければ寝たきりでも構いませんよ?」 「さりげなくひどいこと言うな」 廊下を並んで歩きながら、他愛もない会話を交わすオーナーと部下の男。 こんな会話をしているが、別に2人は特別仲がいいとかではなく、オーナーに対して係員もスタッフも、みんなこんな感じである。 「まあ、後は私たちに任せて、報告書をしっかり見てくれればいいですよ」 「わかった。いい成果期待してる」 「まかせてください」 (さて、大使殿はこれで取り込めたとして、王族とやらはどう料理しようか…) 部下と話しながら、オーナーは次なる謀略の筋書きを脳裏に描いていた。 大使殿とは、先ほどオーナーと契約を交わした男性のことであり、今は牝畜牧場ならではの“おもてなし”を受けている真っ最中である。 大使殿をもてなしているのは決して好意や労いからではなく、この世界を乗っ取る謀略の筋書きに仕組まれているからにすぎない。 そこは無限にあるパラレルワールドのひとつ、ごくありふれたファンタジーな世界。 次元探査で見つけたその世界を支配下に置くことが、今回の牝畜牧場の狙いであった。 手段として戦闘部隊である捕獲班による武力制圧も検討されたが、最終的には政治的に侵略する案が取られた。 ただ、これで捕獲班の仕事が無くなったわけではない。 先んじて捕獲班は牝畜狩りをおっ始め、異世界からの侵略者としてその脅威を知らしめたのだった。
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302 :侵略!牝畜牧場♀ ◆03UXZCtAUk [sage]:2014/09/14(日) 19:54:45.73 ID:iVOd7oTf - 当然、この暴虐に各地の強者やら、軍隊やら、自薦他薦による勇者とやらが立ち上がったのだが、相手が悪すぎた。
この捕獲班は武力だけなら、この世界を壊滅させられるほどの戦力を有しているのである。 世界征服をしないだけで、圧倒的な力を持つ捕獲班に戦いを挑んだ連中の多くは、当然のごとく無惨な屍の山と成り果てた。 やがて侵略者に抗う者が絶え、絶望と恐怖が世界を支配しかけたその時、頃合を見計らったように救世主がやって来た。 侵略者同様、異世界からきた“彼ら”は侵略者をことごとく蹴散らし、暴虐に敢然と立ち向かい、勝利を収めたのだ。 敗れた侵略者は追われ、逃げ回り、遂には全てが討たれた(という風に見せかけた)。 侵略者が駆逐されてしばらく経ったころ、“彼ら”を従え、オーナーがこの世界にやってきた。 オーナーいわく 「先ほどこの世界で狼藉を働いた連中は、異次元を通じてあらゆる世界を荒らし回る無法者であり、我々は奴らを追って ようやくここにたどり着いた。もう少し早く来られたなら、多大な犠牲もなかっただろうに、本当に申し訳ない せめてもの償いに、この世界をこの先ずっと守ることにした。これをもって我々の友情と償いの証としたい」 真実は、侵略者もそれを倒した“彼ら”も、みな牧場が差し向けた連中であり、すべてが自作自演の茶番だったのだが、人々は オーナーの言葉を信じてしまった。 侵略者と救世主、そしてオーナーを疑うには、この世界の人々の多くはあまりにも無知で、リテラシーの意識に欠けていたのだ。 それからは先にオーナーが述べたごとく、“チョロい”ものだった。 救世主に対する恩義から、世界中がオーナーや“彼ら”の要求に感謝とともにあっさり応じた。 このあまりにも出来過ぎた流れに、不信感や疑念を抱く者もいたが、彼らにオーナーたちの陰謀を暴く手段も当ても無く、 何より、世論は彼らの訴えに耳を貸そうとはしなかったのだ。 かくして、オーナーの目論見はとんとん拍子で進み、この世界にとって手遅れとしか言いようのない状況になっていた。 “必要最低限の武力行使による、異世界侵略及び、間接支配による完全管理” オーナーと牝畜牧場が掲げたこの目的はもはや完遂したも同然であり、王の代理として訪れた大使と交わした 契約によって、この世界の運命は完全に決したのであった。
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303 : ◆03UXZCtAUk [sage]:2014/09/14(日) 19:58:56.39 ID:iVOd7oTf - 申し訳ないが、今はここまで。
続きは今晩か明日にでも上げる。 しかし一週間も書き込み無しって寂しいじゃなイカ……
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- [test]書き込みテスト専用スレッドLv=13[てすと]
544 : ◆lBOCRI2fXtwt [sage]:2014/09/14(日) 23:48:57.30 ID:iVOd7oTf - 鳥テスト
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