- 世界や常識がエロくなる話 part5
628 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/09/06(土) 22:11:51.98 ID:BA+yhArT - >>219さんの設定をお借りしました
また少し鬱展開ですので、ご注意ください ------------------------------------------------------------------- 辺り一面、真っ白だった。吸う息がまるでつららのように、肺に突き刺さる。 猛烈な吹雪に、来た道は既にかき消されてしまっていた。 幾ら上級スキーヤーの雄介でも、この悪天候ではどうにも動けない。 ありきたりなスキー学習に嫌気がさし、『少し脇道に入ろう』と綾香を誘ったことを、今更ながら悔やんだ。 腕の中で綾香が、かくんと頭を垂れる。極度の疲労と寒さで、もう意識を保つのが限界のようだ。 雄介はそんな綾香の肩を、必死に揺さぶる。 「綾香、寝るな! 寝たら死ぬぞ!」 こんなセリフ、映画の中でしか使わないと思っていた。 けれど現に今、二人は吹雪の雪山で遭難し、帰り道を見失っている。 映画と違うのは、寝なかったとしても、死は免れない事だろう。 「ゆう……すけ……」 凍える綾香の唇が、微かに蠢いて名前を呼んだ。 その後にもう少し言葉を続けているようだが、強風に煽られて聞き取れない。 「綾香、大丈夫だからな! きっと助かる。だから諦めるな!」 スキーグローブに包まれた綾香の手を握り、雄介は声を張り上げた。 綾香の口元が、薄らとほほ笑み返す。けれど再び、綾香は力なく頭を項垂れて、動かなくなった。 「綾香! おい、綾香ぁ!」 雄介の叫びをかき消すように、斜面を滑り降りる轟音が近づいてくる。 激しい揺れが、雪面に付いた膝から伝わって、雄介は震え上がった。 (もうだめだ……!) 冷たい雪に包み込まれる直前、雄介は綾香の身体をきつく抱きしめた。
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629 :学校で子作りする世界 2[sage]:2014/09/06(土) 22:13:53.88 ID:BA+yhArT - 黒板に書かれた数式を、雄介は必死にノートに書き写していた。
とても難しい内容なのに、周りの生徒たちは気だるそうに聞き流している。 午後一の授業が眠たいのは、いつの時代も変わらないらしい。 授業の途中で、真ん中の席の男子がすっと手を上げた。 クラスのムードメーカーの斎藤だ。 「先生、セックスしてきてもいいですか?」 教室中から、どっと笑い声が上がる。眼鏡を掛けた中年の男教師も、呆れたようにため息を吐き出した。 「斎藤君……次からは昼休みに済ませておきなさいよ」 「へーい」 斎藤は反省の色のない返事をして、隣に座っていた笹島と言う女子の腕を引っ張った。 笹島は少し困ったような顔をしていたが、やがて「仕方ないなあ」と言う風に立ち上がる。 他の生徒がはやし立てる中、雄介は教室を出る二人の後ろ姿を、複雑な表情で見送った。 男子の黒い学ランも、女子の襟が紺色のセーラー服も、35人が並んで座っている机も。 全てが雄介の元いた学校と、ほとんど変わりはない。 けれどこの学校は、いやこの世界は、まるで何かのたがが外れてしまったかのように、自由奔放だった。
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630 :学校で子作りする世界 3[sage]:2014/09/06(土) 22:14:28.15 ID:BA+yhArT - 『君たちは世紀の大発見だよ。何せ、1000年前の人間の遺伝子を持っているんだから』
雄介が目覚めたとき、白衣の学者風の小男からそんな事を熱弁された。 雄介と綾香は、とある雪山の永久凍土から、氷漬けの状態で見つかったらしい。 そしてこの時代の高度な医療技術により、再び息を吹き返すことが出来たと言うわけだ。 最初は動揺を隠せなかった雄介だったが、小男の優しい口調に宥められ、次第に落ち着きを取り戻した。 後で聞くと、小男は学者ではなくて、カウンセラーの類いだったらしい。 『データによると、君は小林雄介君だね。199X年X月X日生まれ。間違いないかな?』 『はい……それであの、綾香は?』 『岡本綾香さんね。大丈夫、元気だよ。君より1か月早く目覚めて、今は○○高校に通っている。 こちらの研究の都合上、すぐに会わせることはできないけど……ほら、これがフォトグラフ』 そう言って、小男は手のひらサイズのカードを差し出した。 そこには、見慣れない紺色のブレザーに身を包んだ綾香が、立体的に映し出されている。 黒い真っ直ぐな髪の毛も整っているし、顔も血色がいい。 何より控え目にはにかむ姿が綾香らしくて、雄介はほっと胸をなで下ろす。 『君たちの面会は、半年後を予定している。それまでは、それぞれ違う学校でこちらの生活に慣れてもらう予定だ。 君たちの事は、政府が責任をもって管理するので、心配しなくていい』 小男は、雄介の背中をぽんと叩いた。 今思うと、その時にもっと強く綾香への面会を求めるべきだった。 けれど雄介は、他に身寄りもなかったので、何も考えることなく頷いてしまった。
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631 :学校で子作りする世界 5[sage]:2014/09/06(土) 22:15:36.44 ID:BA+yhArT - 「小林君」
放課後に帰り支度をしていると、斜め後ろの席の城田に声を掛けられた。 城田はいわゆる目立つタイプの女子で、ゆるくウエーブのかかった髪の毛を指でいじるのが癖だった。 三日前に産休から復帰してきたばかりで、話をするのはこの時が初めてだった。 「小林君。ねえ、よかったら帰る前にしてこうよ?」 雄介の腕にしな垂れながら、城田が甘い声で囁く。元の時代では、とても接点がないきれいな女子だ。 その上胸元も尻も豊満で、グラビアアイドルに引けを取らない体型だった。 「……いいけど」 気の無さそうな返事をしながら、雄介は内心満更でもなかった。 冴えない少年の欲望を満たすには、この世界は本当に素晴らしい。 雄介は城田と腕を組みながら、教室を後にする。 この時代の学校には、女子トイレと男子トイレの間に、共同トイレと呼ばれる場所がある。 共同トイレは、保健室のベッドと一人用のシャワー室が置かれた個室で、セックスを行うためだけに設けられた場所だった。 校内が汚れるため、セックスは共同トイレで行うのが校則だ。 たまに校則違反で教室で行う者達もいたが、先生から反省文を書かされることになるので、雄介は絶対に真似しなかった。 放課後の共同トイレは既に列ができていて、雄介たちの前に5組並んでいた。 順番待ちの間に、城田が服の上から雄介の下半身を撫でる。雄介は今にも爆発しそうなのを、唇を噛みしめて何度も堪えた。
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632 :学校で子作りする世界 6[sage]:2014/09/06(土) 22:16:17.68 ID:BA+yhArT - およそ100年前の第4次世界大戦の影響で、この国の人口は著しく減少したらしい。
そのため、産めよ増やせよが国策となり、特に若い男女が集まる学校では、子作りが迎合されていた。 女子は妊娠すると、体調次第で産休に入ることができる。そして産まれた子供は国が引き取って、専門の職員たちに育てられる。 こうした政府の努力により、人口は順調に増加傾向にあるようだ。 1000年前の人間であることを伏せられてはいたが、雄介は遠くから来た転校生と言うことで、学校中から注目を集めていた。 何でも、遺伝子の多様性を保つため、珍しい生徒は人気があるらしい。 雄介はこれまでにも、何人かの女子に誘われて関係を持っていた。 付き合ってもいないのにセックスをするのは、雄介の感覚では気が引けたが、年頃の少年の欲望に理性が勝てるわけもなかった。 ようやく順番が来て、雄介と城田は共同トイレの個室に入った。 城田が慣れた手つきで、ベッドのシーツを取り換える。その間に、雄介は軽くシャワーを浴びて汗を流す。 「小林君って、不思議な雰囲気だよね」 入れ替わりでシャワーを浴び終えた城田が、見事な身体を隠すことなくベッドに上ってきた。 雄介は目のやり場に困り、顔を背けながら「そうかな」と答える。 「そうよ。だって、他の男子とは違うじゃない? 私の事誘ってこないし」 まるで自分を誘わないのは罪だ、と責めるかのような口調で、城田は雄介の隣に擦り寄った。 そして雄介の手を取ると、豊かな乳房へと導く。 城田はこれまでに、3人出産しているらしいが、子育てをしていないせいか、乳首の色はピンクのままだ。 軽くつまむと、白い母乳が滲み出る。 「あ、あんっ……」 甘ったるい声を出し、城田は雄介のもう一方の手を性器へと導いた。 性器は既によく潤っていて、解す必要もなかった。 雄介は城田を仰向けにベッドに押し倒すと、その上に覆いかぶさる。 挿入しただけでものけぞるほど、城田は感度が良かった。 一部の派手な生徒の間では、クスリと言うのが流行っていると聞いた。 城田がやっているかどうかは知らないが、奥を突くたびに締まるのは心地よかった。 「あん、あ……あん……いい、ああっ!」 シーツをかきむしり、城田がきれいな顔を悩ましげに歪める。 アダルトビデオの中でしか見たことのない豊満な肉体を自由にできるなんて、夢のようだ。それも中出しできるなんて。 「はぁ、あ、あああっ!」 ひときわ大きく上がった嬌声と同時に、雄介は城田の膣内に向けて勢いよく射精した。
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633 :学校で子作りする世界 7[sage]:2014/09/06(土) 22:17:29.58 ID:BA+yhArT - そんな感じで、雄介は充実した学校生活を送っていた。
最初は抵抗のあった行きずりの性交も、今ではすっかり心酔するようになっていた。 黙っていても女子は寄ってくるので、最近は選り好みもしている。 数名妊娠したと聞いたが、みんな不特定多数と交わっているので、どれが雄介の種かも分からなかった。 だから、半年はあっという間だった。 研究所から呼び出しがあった時も、もうそんな時期かと驚いたほどだ。 研究所の個室で久々に会う綾香は、昔と変わらない清楚な雰囲気だった。 少し顔に陰りがあるように見えたが、きっとこの部屋の蛍光灯が暗いのだろう。 個室に置かれたベッドの上に、二人は並んで腰掛けて、再会を喜び合った。 「雄介、元気そうだね。よかった、生きていて」 黒目がちな目を潤ませて、綾香はとても嬉しそうだった。 思えば、保育園からずっと一緒だったのだから、今までで一番長い間離れていたのかもしれない。 だから嬉しさと相まって、雄介の中に欲望が湧き上がるのは当然の流れだった。 「なあ綾香……せっかくまた会えたんだしさ、しようよ」 一通り近況報告を済ませた後、綾香の小さな手を握り、雄介は間を詰めた。 雄介から女子を誘うのは、これが初めての試みだった。 綾香は戸惑うように目を泳がせる。 「え? やだ、急に何言ってるのよ……」 「生理なのか?」 「っ! 違うよ、失礼ね!」 綾香は顔を真っ赤にして、声を荒げた。 しかしながら、なぜ怒られるのか分からないほど、雄介の感覚は麻痺していた。 クラスの女子は、みんな毎日のように誰かとしているし、断るときは生理だとはっきり言っている。 「いいじゃないか、普通だろ?」 雄介のとぼけ顔に、悪気がない事を察したのか、綾香は俯いたままおずおずと頷いた。 「う、うん、わかった……普通、だよね……いいよ、しようよ」
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634 :学校で子作りする世界 8[sage]:2014/09/06(土) 22:18:19.31 ID:BA+yhArT - 綾香の胸は小ぶりだったが、乳首は誰も触れたことがないかのように淡い色をしていた。
そこに吸い付きながら、雄介は綾香の閉じた割れ目に指を這わせる。 綾香はあまり濡れなかった。けれど我慢できなくて、雄介は唾液を付けて小さな入り口を解した。 「いたっ!」 割れ目に軽く一物を宛がっただけなのに、綾香はびくりと身体を震わせて悲鳴を上げた。 今までとは違う女子の反応に、雄介も驚いて動きを止める。 「ごめん、痛かったか?」 「ううん……大丈夫、だよ……っ」 首を横に振り、唇を噛みながら、綾香は強がるようにそう答えた。 雄介は「そうか」、と頷いて、再び前へ進む。 綾香の中はものすごい狭さで、息苦しささえ感じられる。 ようやく全てを埋め終えたとき、綾香は両手で口元を抑え込んでいた。 強張る綾香の身体をベッドに押し付けながら、雄介はゆっくりと腰を動かし始める。 「ん……くぅっ!」 城田や、他の経験豊富な女子と比べて、綾香の反応はぎこちなかった。 声も上げないし、雄介を誘うように身体をくねらせたりもしなかった。 けれど、柔らかくて暖かいぬめり気と比べ、きつくてざらついた襞の感触は新鮮だった。 「はあ、あ……ゆうす……あぁっ!」 綾香の細い指が、痛みを伴うほどに雄介の肩に食い込む。 いつもと勝手の違う気持ちよさに、雄介は性急に掻き立てられた。 やがて綾香の一番狭い最奥部に突きこむと、雄介はそのまま身体を硬直させて、精を吐き出した。
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635 :学校で子作りする世界 9[sage]:2014/09/06(土) 22:26:44.64 ID:BA+yhArT - 綾香がいなくなった、と研究所から聞いたのは、それからしばらくしてからの事だった。
さすがにその時は、雄介も心配になって、クラスの女子から○○高校の知り合いに連絡を取ってもらった。 「綾香ちゃん……学校で、ひどい虐めを受けていたのよ」 「でも、セックスを断るんだから、当然だよね」 「男子は珍しがって、あの矢野君まで誘ってくれたのに、『他の学校に好きな人がいるから』って」 「一人も子供を作らないなんて、非国民だよねえ」 綾香の同級生の返答を聞いて、雄介はようやく、綾香がどんな境遇にいたのかを知った。 再会した時には、そんな事一言も口にしていなかったので、すぐには信じられなかった。 適応した雄介が間違っていたのか、あるいは適応できなかった綾香が間違っていたのか。 「ねえ、雄介」 城田に甘い声を掛けられて、雄介ははっと我に返った。 放課後の教室には、もう二人以外誰もいない。 城田はプリーツスカートをすとんと足元に落とすと、机の上に腰を下ろし、肉付きの良い白い太ももをこれ見よがしに開いた。 「ねえ、雄介……今日は、ここでしようよ」 教室でするのは校則違反だ。けれど雄介の喉は、自制心に反してごくりと鳴る。 恐竜だって、氷河期に適応できずに滅んでしまった。 だから生き残るためには、この世界の常識に従わなければならない。 一間の後、雄介は城田のくびれた腰に手を伸ばして、抱き寄せた。 終わり ------------------------------------------------------------------- 以上です 最初のレスに題名を入れ忘れてしまいました、すみません
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