- 【朝ドラ】梅ちゃん先生でエロパロ3
42 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/09/02(火) 02:52:13.45 ID:xwWiVCas - ノブ梅でエロ描写無しです。
近々と言っていた割に、すっかり遅くなってしまいました。 女医らしく、診察シーンを入れて。と思って書き始めたものの、 ついうっかりいつものパターンに陥ってしまいましたが 信郎ではそう言うネタ書いたことなかったから、まあ良いかと開き直ってしまいました。 今回のはエロくなかったから、エロいやつも書きたくなって、今また別にエロいのも書いております。
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- 【朝ドラ】梅ちゃん先生でエロパロ3
43 :想1[sage]:2014/09/02(火) 03:05:21.83 ID:xwWiVCas - 卓上ライトが照らす自分の手元から視線を外すと、信郎はボンヤリ空を眺めた。
機械いじりをしていても、どうにも集中できない夜だった。 『信郎くん。梅子と結婚する気、ある?』 昼間に松子や竹夫から問われた言葉が、ずっと耳の奥で聞こえている。 ある。なんて、自分なんかが言えるわけないことは分かっているつもりだ。 それなのに……。 じっと手を見て、ため息をつく。 卓上ライトの明かりを消して立ち上がり、敷いてあった煎餅布団へゴロリと寝ころんで、両手で顔を覆った。 目を瞑ると、瞼の裏側へ、今まで以上に昼間の出来事が映し出された。 俺は薄らと目を開き、指の隙間から天井の方角を睨みつける。 すると、暗いはずの天井に昼間見た梅子の顔が浮かんで、自然とその方向へ手を伸ばしていた。 あいつ、何であんな顔を……。 伸ばした手が届かないうちに、泣き出しそうな梅子の顔が掻き消えて、再び暗い天井が目に映る。 行き場を失った右手は、力無く畳の上へと落下した。 本当は体の中で一か所だけ、張りつめて、その手が来ることを待ち望んでいる場所があったが、 そっちへ手を伸ばす気にはならなかった。 そんな事をしたら、何故だか梅子を裏切る事になるような気がした。 もう、寝ちまおう。 俺は腕を固く組み、横向きに体を丸めると、目をギュッとつぶった。 気が付くと、梅子の診療所だった。 「今日はどうしたの?」 窓から差し込む明るい日差しで、白衣を着た梅子が眩しく見える。 「え……っ。ああ、そうだな。……ええと」 急に話しかけられて、口籠る。 そう言えば、俺は何でここにいるんだ。 ニコニコと笑いかける梅子へ早く返事をしようと、自分の胸の辺りをあたふたと指さした。 「こっ……、この辺の調子が悪いんだよ。ちょっと見てくれよ」 ぶっきら棒に言う俺へ、梅子がクスクスと笑う。 「分かったわ。じゃあ、上の服を脱いで」 「おっ」 俺はシャツを脱いで、梅子の前の椅子へ腰を下ろした。
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44 :想2[sage]:2014/09/02(火) 03:16:10.50 ID:xwWiVCas - 梅子が澄ました顔して、聴診器を耳につける。
それを黙って見ている俺の喉はカラカラで、膝の所で握った拳の内側には、ジットリと汗がにじんできた。 聴診器の金属部分と、梅子の細い指先が俺の胸に当たる。 ヒヤリとしたせいなのか何なのか、俺の心臓はビクリと跳ね上がった。 そんなに激しく動いたら、梅子に怪しまれちまうだろう。 そう心臓に言い聞かせてみても、もちろんそれで止まるはずもなく、それどころかますます激しく跳ねまわった。 聴診器が胸の辺りを滑っていって、妙に気持ちよく感じるのが、逆に落ち着かない。 梅子の奴は真面目腐った顔をして、俺の胸の音を注意深く聞いている。 何だか胸の内まですっかり聞かれちまいそうで、心臓は爆発寸前だ。 梅子が、どんどんと近づいてくる。 距離が、近い。 あの、雨の夜の感触が蘇る。 俺は目の前の小さな肩に触れたい衝動を必死にこらえ、上擦りそうになる声を抑え込んで何とか話しかけた。 「どうだ。何か……分かるか?」 梅子は俺の胸から聴診器を外し、俯いて首を振る。 何故だか、昼間と同じ、泣き出しそうな顔をして。 「……言ってくれなきゃ、分からない」 梅子が伏し目がちに呟いた瞬間、俺の頭の中は、まるで照明弾がさく裂したように真っ白になった。 気づくと、俺は両腕で梅子を抱きしめていた。 「好きだ、梅子」 梅子が消えてしまわないように、腕の力を更に込める。 とうとう言っちまった。 でも、分かっていた。本当は、ずっと前から……。 「ノブー、朝だよー。早く起きなー」 1階から自分を呼ぶお袋の声が聞こえて、目が覚める。 「うわ……」 体を起こした途端、下着に張り付いていたモノが剥がれ、嫌な感覚が体中に伝わってくる。 そう言えば、何か夢見てたな。 夢の内容は頭の中から消えてしまったが、気がついてしまった想いは胸の中へ居座っていた。 気づいちまった以上、知らないふりをするのも男らしくねぇな。 俺は頭の後ろをボリボリと掻いた後、その手を膝にたたきつけるようにして立ち上がった。
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45 :想3[sage]:2014/09/02(火) 03:32:20.52 ID:xwWiVCas - 「ねえ、ノブ……。私と結婚しようと思ったのって、いつ?」
結婚して数年が経ったある日、俺の腕の中ですっかり果てていた梅子がポツリとつぶやいた。 「なっ……。何だよ、突然」 丁度その時の事を思い出していたのに気付かれたのかと思い、狼狽えながらもとぼけて応える。 「今日ね、弥生さんから聞かれたの」 「ああ……」 俺が発した声の大半は、安どのため息だった。 しかし、何で女ってのは、そんな話が好きなのかね。 ホッとして呆れながら、今日の昼間、結婚の予定を報告に来た梅子の旧友の顔を頭に浮かべる。 梅子は驚くような質問を投げかけてきたものの、まだ俺の胸に顔をうずめているし、声も甘ったるく力が抜けたままだ。 俺が枕にされている方の手で梅子の頭をなでながら、返答もしないでいると、 突然俺の手を跳ね除けるように梅子の頭が俺の方へと向けられた。 「それで思い出したんだけど、ノブ、1回断ったわよね。松子姉さんと竹夫兄さんが聞きにいった時。 確か……、梅子と結婚する気はない、って。でも、その後何日かしてプロポーズされて……、断った理由も聞かされた……。 で、結婚しようと思ったのっていつ?断った時から意識し始めたの?いつから私の事好きだったの?」 途中から段々目が覚めたように捲し立てだした梅子の瞳は、好奇心で輝いていた。 「あーもうっ、知るかよ」 「知るかよって、自分の事でしょ」 俺は梅子の頭の下から腕を引き抜いて、梅子へ背中を向ける。 梅子は追いすがるように、そんな俺の肩口へのしかかって、二の腕を揺さぶった。 「ねえ。照れてないで教えてよ」 梅子は俺の顔を覗き込もうとしているようで、ますます肩の上へ乗りあがってきた。 俺はパッと体の向きを変え、梅子を組み敷いて、お喋りな口へ唇を押し当てる。 口腔をまさぐるように舌を絡ませると、ビックリして硬くなった梅子の体から、だんだんと力が抜けていった。 「……もう忘れちまったよ」 唇を離しただけの近距離で、梅子の目を見つめる。 梅子はパッと頬を赤らめて、舌の先をベーッと出した。 「バカっ……」 そんな梅子の顔を見ると、可愛い奴だとも思うし、ガキの頃から変わらねぇなとも思う。 結婚はともかく、本当はいつから梅子に惚れてたのかなんて、自分でも忘れちまった。けど……。 信郎はフッと優しく微笑んで、再び梅子へ口をつけた。 ――終――
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