- 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ4
582 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:12:23.06 ID:j/mn16ff - 乙です。自分もなにか書きあがったんで投下してみます
注意:また仁×マリア、>>544の続き、無駄に長い、心理描写多すぎ、エロ描写未熟、うろ覚えあるかも 次は気軽なギャグ風味なのを書いてみたいなあ
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583 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:13:36.06 ID:j/mn16ff - 地球防衛組裏日誌「仁×マリアその後……」
私は彼のサオの裏筋にたっぷり唾を溜めた舌を這わせた。 どの性感帯が一番感じるのかいろいろ試してみたけどここが一番気持ちいいみたい。 彼の喘ぐ顔が見たくて思わず見上げてしまう。私の責めに懸命に耐えている表情が無性にかわいかったな。 「どう……?気持ちいい?」 「あ、ああ……っ!すげえこれ……お、俺もう…」 「いつでもイっていいから。いっぱい射精して……ね?」 ここは陽昇学園の、誰も寄り付かないとあるトイレの個室…… わたし白鳥マリアは同じクラスの男子である日向仁の性欲処理をときどきここでしてあげている。 仁は出動するたびに妙に性的に興奮しちゃうんだけど自分ひとりでその興奮を発散するやり方がわからないらしくて…… で、こうして私が防衛組司令としての義務で処理してあげてるってわけ。 「うあっ……うっ!」 「あ……こらっ!イくときは直前に言ってねってあれほど注意したでしょ?こんなに精子が飛び散っちゃったじゃない。もう……」 「わ、悪ィ……はあはあ、はあ……」 便器に座りながら荒い息を繰り返す仁とは裏腹に、わたしは慣れた手つきで壁や床に飛び散った精子の後始末をはじめる。 もう何回もこうして仁の性欲処理をしてきたのだからもう慣れたものよね。 「仁もう平気?もしまだ収まりつかないんだったら……もう一回する?」 「い、いや。いい……もう大丈夫、大丈夫だからよ」 「そう?じゃあはやく支度してね。校門が閉まる前に下校しましょ」 掃除が終わるとわたしは自分の服を着だした。 仁の精液が服に付いたら後始末が大変だからって理由で、最近のわたしは服を脱いで下着のみの姿で仁と行為をしている。 さすがにはじめは恥ずかしかったけど、実際はもっと恥ずかしい行為をしているわけだし……それにそのほうが仁が興奮するしね。 「どうしたの仁?服着てはやく帰りましょうよ」 「え?あ、ああ……」 私の身支度はすぐ終わったけど仁はまだ体に力が入らないのかまだグズグズしていた。 万が一誰かに目撃されたら嫌だからはやく帰りたいんだけどな。 「ねえはやくってば仁…」 「なあマリア」 「……ん?」 急かそうとした私に仁がズボンを上げつつ話しかけてきた。 なんかいつになく真剣な顔をしているような……気がする。 「あのよ……マリア今までありがとな。俺はその、もう平気……みたいだからさ」 「……?なに?それって一体どういう意味?」 「ほらマリアもさ。地球防衛組としての義務で俺のことをその、嫌々やってたんだろ?それをこれ以上迷惑かけんの俺もさすがに悪いと思うしな……」 「……え?」 えっと……つまりそれって、今の関係をやめようってことなの? ま、まってよそんなこと急に言われても私…… 「今日で最後にしようぜ。俺マリアにやってもらわなくても完全に大丈夫だからさ……明日からいつもどおりの友達に戻ろうぜ」 「あ……う、うん。仁がそう言うのなら……私は別にいいけど……」 結局わたしはただ頷くしかなかった…… こうしてわたしと仁の秘密の関係はこの日、実にあっさりと終焉を迎えた。
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584 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:14:22.99 ID:j/mn16ff - 「……はあ…」
「どうしたのよマリア。最近あんた溜息ばっかついてるわよ?」 「なにか悩み事でもあるの?」 最近の私はほんと溜息ばかり。なんとか表面上はいつもどおりを装っているけど少しでも気を抜くと溜息がでちゃう。 今日も放課後の教室で黄昏ていたら、きららとれいこがきて心配してくれた。 「ううん……別になんでもないのよきららにれいこ。ちょっと考え事をしていただけだから」 「そう?なに思い詰めているのか知らないけど自分だけで抱えきれなくなったら相談くらいしなさいよ?私たち友達なんだからさ」 「マリアはまだ学校にいるの?ふーんじゃあ私たちは先に帰るから。さようなら〜」 そう言うと二人は教室から出ていった。 心配してくれるのは本当にありがたいんだけどね……でも私の悩み事は誰にも相談できないの。ごめんね。 (そりゃあねえ……私の方から言っちゃったんだものね。わたしは防衛組の司令だから義務でやってるだけだって……) そんな理屈は単なる建前だということは、他ならぬ私自身が一番よく分かっている。 だって本当は仁とそういう関係になるのを一番望んでいたのは私の方なんだから。 (だから肝心の仁本人がもういいって言ってきたら。私の方から関係存続の無理強いなんてとてもできないわよ……) ちゃんと本心を明かして仁と接しなかったのがいけなかったのかしら? 地球防衛組のパイロットをケアするのは司令である私の義務だっていう建前で理由を濁したから……? でも言い訳させてもらうなら私にだってその……人並みに羞恥心というものがあるのよ。 (面と向かって仁に好きなんて。恥ずかしくて怖くて……とても言えない) 怖いと思うのはそれが冗談とか悪ふざけとかじゃなくて本気のわたしの気持ちだから。 本気の想いだからこそ、仁に本心を告白してそれでもし断られたりなんかしたら……?そんなこと怖すぎて想像したくもない。 だから建前を理由にして逃げた……ええそうよ、一番最初に仁にちゃんと伝えなければいけない大切な事なのに私は自分可愛さに逃げたのよ…… (それがこんな形で跳ね返ってくるなんて……ね。はあ……) 私は今日何度目になるのかわからない溜息をまたついた。 仁の存在が私の中ですごく大きくなっている。仁のことを考えると心が苦しくなってくる。 あれ以降もなんとか表面上は仁と今まで通りの友達付き合いをしているけど……このままじゃ私はおかしくなってしまいそう。 「はあ……少し外の空気でも吸ってくるかな」 居た堪れなくなった私は席を立つとなんとなく屋上へと向かっていった。
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585 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:15:05.43 ID:j/mn16ff - 私は陽昇学園の屋上が好き。
街が一望できて眺めがいいし、なにより風が気持ちよくて空気もおいしいしね。 だからときどき悩み事とかあるとよく足を運ぶ場所の一つなんだけど…… 「……あら?」 屋上へと通じる非常ドアのノブを握ったとき、何かの気配を感じたような気が……もしかして屋上に誰か先客がいる? 入ろうか戻ろうか少し躊躇したけど私は意を決して屋上に入ることにした。ただし音を立てずにこっそりとね 誰かが取り込み中だったらそのまま去ればいいし、そうじゃなかったら気にせず気分転換だけして帰ればいいわけだしね。うん間違ってないはず ギギィ……ッ! ゆっくり開けてもきしんだ音がする屋上のドア……うーん非常ドアを開けるたびに胸がなぜかドキドキするのはなぜなのかしら? そして必要最低限だけドアを開けて私はするりと屋上へ入りこんだ。 人の気配はやはり……する。どうやら入口横の建物の影となっているあたりに誰かいるようね。 (放課後と言ってももう五時半すぎなのに……この時間に一体誰が?) 私は壁にひっついて恐る恐る壁の角から向こう側を覗こうとした。 「はあ……はあ、はあ、はあ……っ」 (えっ……?こ、これってもしかして息切れ……?ま、まさかっ!?) 近づくと恐らく男の人のものと思われる荒い息切れが聞こえてきた。 え、えーと気配は一人分しかしなくて……その気配から息切れが聞こえてくるってことはつまり、そこで腕立て伏せでもしてるかもしくはオ、オナ…… さすがにヤバいと思った私は、そのまま音を立てずにその場を離れようとしたわけよ。でもそのとき…… 「はあはあ……マ……マリア……っ!ううっ……」 (……え?こ、この声って……もしかして……?) 壁の向こう側から小さく聞こえた私の名前……その声に私は心当たりがあった。 だから私はびっくりしてもう一度、壁の角からこっそり向こう側を覗いてみる事にした。そして…… そして見てしまった。壁を背に座り込んで、一心不乱に自分のおちんちんをいじっている仁の姿を。 「うっ……くぅ!ちくしょう……っ!こんなんじゃ全然収まらねえよ……っ!」 (じ、仁?もう大丈夫だって言っていたのに……な、なんで……?) 仁は自分のおちんちんをつまんだりいじくったりと不慣れな自慰を繰り返していた。 一生懸命なのはわかるけどあれでは……だめよ。あんなやり方じゃ射精なんてとてもできないわ。 不器用な仁らしいといえばらしいけど……でも 「うう〜〜っ!も、もう俺はあいつには頼らないって……俺の為に嫌々やってたマリアに迷惑かけねえって決めたのにっ!」 (え……?) 「くそっ全部あいつに任せっきりだったから俺どうすればいいのかよく分からねえよ……っ」 わたし……仁に対してそんなに嫌々しているように見えたのかな?ううんそんなことないよ……わたし迷惑なんてちっとも思ってないよ。 なにかすごい感情が私の中で渦を巻いて……気持ちを抑えきれない。 仁の気持ちを考えたらここはあえて見ないふりをして立ち去るという選択肢だってあったはずなのに……そんなこと考える心の余裕は私にはなかった。 そう無意識だった……と思う。私は気が付いたらもう仁の前に立っていた…… 「じ、仁……」 「……え?マ、マリア……?」
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586 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:16:49.42 ID:j/mn16ff - 仁は最初ぽかんとした顔で、突然現れた私を見ていた。
あまりにも仁にとって想定外の事態だったんでしょうね。しばらく固まって……二秒ほどでやっと思考が追いついたみたい。 「う、うああああああああっ!?」 すぐにズボンを上げてさっきまで露出させていた下半身を隠して立ち上がった。 まあさすがに状況が状況だし男の子なら当然の反応かな…… 「な、な、なんで……っ!?なんでマリアがここにいるんだよっ!」 「なんでって。た、ただの偶然よ……屋上に気分転換しにきたら仁がいてその……」 「くっ……!な、なんだよ……いつもいつもなんなんだよっっ!」 「じ、仁?」 「この前もっ!今日もっ!なんでいつもマリアに見られたくない時に限って運悪くで鉢合わせするんだよ! こんな……こんな情けない事をやってるところなんてマリアには、マリアにだけは見られたくなかったのにっ!」 仁は本当に悔しそうに叫んだ。 確かにそうかもしれない……自慰しているところを他人に見られるなんて誰だって嫌なはずだもの。でも私は…… 「どうせよ!マリアだって俺のこと心の中では軽蔑してるんだろっ!?出動するたびにちんちんおったててる気持ち悪い奴だってな!」 「そ、そんな私……っ!そんなこと全然思ってないわっ」 「はんっどうだかな!この間までのことだって本当は俺を弄んでからかってただけだろっ」 「違うっ!わ、わたしは……っ!」 知らなかった。私が仁のことをこんなに傷つけていただなんて…… もしかして秘密の関係になれて内心有頂天になっていたのは実はわたしだけで、仁にとってはただ恥ずかしかっただけだったのかもしれない。 だとしたら私がしていた事はただ仁を辱めていただけだったの……?そんな…… 「マリアなんかに俺の気持ちなんかわかんねーよ!もういいから俺に関わってくんなっ」 「む……っ」 ……と、さすがにちょっとカチンときた。 なによ偉そうに……あんただって私の気持ちに気づきもしないくせに!
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587 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:17:39.93 ID:j/mn16ff - 「なーによそれっ!私があんたの気持ちの何をわかってないって言うのよ!」
「口で言ったってわかんねー奴にはわからねーよっ!」 「なんなのその言い方っ!あんたに言われなくても私は仁のことなんて全部知ってるんだからっ!」 「面白れえ!じゃあ言ってみろってんだ!」 「そう!じゃあ言ってあげるわよ!仁なんて勉強嫌いでイタズラばかりしてるガキでだらしなくてドジでバカでお調子者でいつもふざけてばかりで……っ!」 「な、なんだとお!マリアなんていつも上から目線で融通がきかない石頭でブスでちょっと勉強できるからっていい子ぶって俺の邪魔ばかりしてるおせっかい女じゃねえかっ!」 「な、な、な……なんですってえ〜〜!」 「なんだよ!本当の事だろっ」 売り言葉に買い言葉というのかしら、気が付けば私たちは夢中で口喧嘩していた。 まあいつもの私と仁ってだいたいこんな感じだけどね。 「じゃあもっと言ってあげるわよっ!仁なんて勉強苦手なくせに運動は妙に得意だしライジンオーの操縦だけは上手だし戦いになると勇敢で一歩も退かないしっ……」 「マリアだってよ!なにかと口やかましいしそのくせクラスのみんなに信頼されてるし指示はいつも的を射てるし援護のタイミングだっていつも悪くねえしっ……」 「ど、どんな無茶な指示でも仁はその……私達を信頼していつも従ってくれるし、勝手なとこもあるけど……最後はちゃんと勝って帰ってくるからほんと頼りにしているし……」 「その、なんだ……マリアが司令室にいるだけで安心できるっつーか……どんなピンチになっても負ける気がしないっつーか……」 「うっ………………」 「…………あうっ………」 悪口を言い合ってたはずなのに私と仁はだんだんと黙っていってしまった。 お互いの悪い所を言い合っていたらいつのまにか良い所を言い合っていたのだから……そりゃあ自分でもなに言ってるんだろ?って感じになるわよね。 しばらくの沈黙ののち……意を決して私の方から口を開いた。 「その……ね?仁は確かに欠点も多いけど……だけど私は。わたし本当は仁のこと尊敬しているよ……?」 「え……えっ?」 「仁は……どんな厳しい戦いだってどんなピンチだって、ただの一度も戦いをやめて逃げたり投げ出したりしようとはしなかったじゃない」 「そ、それは……」 「どんなピンチでもいつも歯を食いしばって耐えて耐えて……そしていつも私たちの期待に応えて勝ってきたじゃない。そんな仁をどうして私が軽蔑できるのよ……?」 今の言葉は本当にわたしの本心から出たものだった。 邪悪獣と戦う日々……いつの頃からか、だんだんと仁に信頼を寄せていく自分の気持ちに私は気づくようになった。 どんなピンチになっても大丈夫。仁があそこでライジンオーを操縦している限り絶対に負けない、本当に絶対無敵なんだって……そう確信するようになっていったの。 そう思ったら仁の存在が私の中でだんだんと大きくなっていって……私は仁のことを……
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588 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:18:23.54 ID:j/mn16ff - 「か、勝手なことばかり言うなよな……!」
「えっ?」 「……お、俺だって……が…あるんだよ」 「仁……?」 「い…意地があるんだよ男の子にはなあっ!す、す、す……好きな奴が後ろで見てるのに逃げ出したりなんか、できるわけないだろっっっ!!」 仁は顔をまっ赤にして私に言い放った…………あ、あれ? す、好きな奴って……それってまさか私のこと?という事はこれってもしかして……いえまさかとは思うけどこ、告白なんじゃあ……? 「俺だって!好きな奴の前ではカッコつけたいんだよっわかるだろ!それなのに……それなのにこんな最低なところを二度も見られるなんてっ! ちくしょうなにやってるんだ……!なにやってるんだよ俺っ!」 「ね、ねえ。その好きな奴って……その、もしかしてその私のこと……なの?」 「マリア以外に誰がいるっていうんだよっ!」 「うっ……あ……」 いけない、顔がまっ赤になってきちゃったわ。 知らなかった……知らなかった私。好きな男の子に告白されるってこんなに死にたいくらい恥ずかしくて……嬉しいものだったんだ。 「あーもうっ!つくづく自分が嫌になるぜっ!なんで俺ってやつはいつもこう…」 「わ、わたしも……仁のこと好きよ……?」 「もう死んでしまいた…………え?」 「も、もう一度言うね。私も仁のこと……好き」 「マリア……?え……?」 「……おかしい?私が仁を好きなんて言ったら」 「そ、そんなことは……ねえけどよ。でもマリアが俺のことをそんな風に思っていただなんて……」 「私だって……仁が私の事好きだって告白してくれたのにはびっくりしたわよ」 「はあ?こ、告白……?告白っていつ俺が…」 「さっき好きな奴って私のことだって言ってくれたじゃない」 「…………あ」 今まで夢中で自己嫌悪していたらしく、私に告白してくれたことに今さらながら気が付いたみたい。 こういう子供っぽいところ前はうっとおしかったけど、今ではだんだん愛おしくなってくるから不思議よね……恋は盲目ってことなのかしら? 「ね、ねえ。お互いに好きって言いあったら……もう恋人同士ってことになるのかな?」 「え?あ、ああ……ど、どうなんだろうな。俺よくわかんね……」 「もし仁がわたしと恋人同士でその……いいのなら。その証としてキ……キスしてほしい……な」 「……いっ!?」 いつの間にか私と仁の距離は縮まっていた。 少し手を伸ばせばお互いに触れられる位置にいる。顔をまっ赤にした小学生の男女が顔をつっ突き合わせて見つめ合っているってのも変な光景よね。 仁はしばらく私を見つめて汗をだらだら流していたけど、不意に私の肩をつかんで自分に引き寄せた。 「……ほ、本当にいいのか?俺で……」 「嫌だったら仁にあんな事なんてしないわよ……分かる?私あなたのことが好きだから。あなたが苦しんでいるのが見てて辛かったから…… だから自分からしたんだよ……?」 「っ!マ、マリア……っ!」 「あっ……!んっ……んんっ……」 「んっ…」 仁が私の唇を強引に奪った……不慣れで乱暴なキスなのになぜか嬉しい。 きっと仁の気持ちが全部キスに込められているからだろうな。 私と仁は他に誰もいない屋上で、飽きることなくいつまでもはじめてのキスを繰り返した……
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589 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:19:14.95 ID:j/mn16ff - 後から思い返してみると我ながらさすがに大胆すぎたかな?と思う。
陽昇学園は小高い丘の上にあって、その屋上となると外から見られるポイントはほとんどないから大丈夫だって思ったわけよね。 でもそれでも後で思い返してみると顔がまっ赤になるほど恥ずかしい初体験だったな。 そのまま屋上でその………仁としちゃっただなんて、ね。 「う……っマ、マリアの裸……その……きれいだぜ……」 「は、恥ずかしいんだからそんなにじろじろ見ないでよぉ……」 私はすでに着ているものをすべて脱いで全裸になっていた。 さすがに胸や局部は手で隠していたけど、それでもやっぱりものすごく恥ずかしい。 「じ、仁も……どうせ誰も見てないんだからいい加減覚悟決めなさいよ。それとも……怖いの?」 「こ、怖いわけあるかよ!ただちょっとびっくりしただけだ。まってろよ……っ!」 (うう〜……仁の手前、余裕ぶっちゃったけどやっぱり恥ずかしい……) 裸の私を見て最初は固まっていた仁だったけど私に挑発されて自分の服を脱ぎ始めた。 すぐ挑発にのる仁のそういう単純なとこ、嫌いじゃないなあ…… 「どうだっ!おれも全部脱いだぞっ」 (や、やっぱり仁の身体って余計な肉はついてないのね……よ、よし。私もいよいよ覚悟を決めるわよっ) 私は裸のまま壁に寄りかかる。 無防備な肢体を晒して私は仁に対して言った。 「じゃあ……その…いいわよ?わたしのこと仁の好きにして……」 「いっ?す、好きにって言われても……えーと…」 さすがの仁もいまは頭の中がパ二ック状態みたい。私にそういわれてもなにをしていいのかさっぱり分からないらしくおろおろしていた。 今まで一方的に私がリードして仁にシてあげてたから、その仁が自分から女の子にするのはこれが初めて……のはずよね?だからしょうがないかな。 だけど次第に落ち着いてきたのか、まずは私の胸に手を伸ばしてきた……のだけどちょっと乱暴すぎ。いきなり胸を掴まれたって感じで痛かった。 「い、痛っ……!」 「あっ……!ご、ごめん痛かったかマリア!?」 「う、うん少し……私のおっぱいにさわりたいのはわかるけど、もう少し優しく……ね?女子の身体って男子ほど頑丈にできてないんだから」 「ああ……わ、悪ィ」 「そ、そう……そのくらいの力でちょうどいいから。んっ……そう…上手よ仁……あんっ!」 (す、すげ……マリアの胸ってこんなに柔らかかったのかあ……) 仁が両手で私の胸を揉みはじめた。 最初は力の入れすぎな鷲掴みで少し痛かったけど、私に注意されて力加減を覚えたらしくかなり気持ちいいさわり方をするようになった。 ふにふにふにふに……って感じで仁は飽きることなく私のおっぱいに夢中になって揉んでいる。赤ちゃんみたいでちょっとかわいいかも…… 「ね、ねえ……?おっぱいだけじゃなくてその、他の場所もさわってほしいな……」 「……え?ああ。こ、ここか……?」 「ひゃんっ!?ちょっと……そ、そこお腹……」 「え?ここはさわっちゃだメなのか?」 「そ、そういうわけじゃないけど……意外すぎてちょっとびっくりしちゃって」 「……ん?」 突然仁が私のお腹をさすってきたので少しびっくりしてしまった。 だって優しく手の平ですりすりしてくるんだもの……すごく嬉しいような恥ずかしいような何か複雑な気分。 いつか……私が大人になって妊娠してお腹が大きくなったら。旦那様の仁が今のように優しくさすってくれたりして……や、やだ何考えてるの私ったら。 私がそう思っていると仁の右手はさらに下にさがってきて……
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- 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ4
590 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:20:16.79 ID:j/mn16ff - 「あっ!?ん、んんっ……!」
「こ、ここ……なのか?」 仁の右手人差し指と中指が私の股間の……大事な箇所にふれた。 軽くふれただけなのに私の全身に電気が走ったような小さな快感が駆け抜けていく。 「そ、そこ……そこは本当に私の一番敏感なとこだから。お願い仁優しくして……」 「わかってる。でもどうすればいいんだこれ……うあっ!」 「ひ、ひうぅぅぅっ!?」 不意に仁の中指の先っぽが私の中にすこし入り込んだ。 突然の感覚に私はもちろん仁もびっくりしてしまって……思わず小さく叫んでしまう。 「あ……な、なんだこれ?なんかぬるぬるしたもんの中に指の先が入っちまった……」 「わ、わたしの中よそれ……ちょ、ちょっと待って。動かさ……ん、んんん〜〜〜!」 「マリア?平気なのかおまえ……うっ!?」 私は耐えられなくなって思わず仁の身体に倒れ込んでしまった。 仁と私が真正面から抱き合うような形になってしまう。し、しょうがないじゃない本当に身体に力が入らないんだもの…… 「はあはあ……んっ!ふ、深いぃぃ……あ、ああんっ……!」 「え?深いってお前……あ。俺いつのまにか指をこんなに入れてたのかよ……」 「い、いいの仁。次は……ゆっくりでいいから指を私のあそこに出し入れしたり広げたりしてみて……?あんっ!はあはあ……そ、その調子……」 「ああわかった。けど女の子の……マリアの中ってこんなに温かいもんなのか……」 私の身体を左腕で支えながら、仁は右手の指でわたしの性器をいじりはじめた。 指を第一関節の深さまでゆっくり出し入れしたり……人差し指と中指で押し広げてみたり。 私はもう仁の成すがまま……いつも自分でしている行為を好きな男の子にしてもらうのがこんなに気持ちよくて興奮するだなんて知らなかったな。 痺れるような快感に我を忘れて私は仁に身をゆだねていき……やがて仁は私の性器から指を抜くと右手をまじまじと見た。 「俺の指になんかこれ……粘液?みたいなもんがついてるけどこれって……」 「はあはあ……そ、それはね。女の子が気持ちよくなるとあそこから出ちゃうの」 「マリア……俺の指だけでそんな気持ちよかったの……か?」 「う、うんすごく……それでね、そんなに濡れてるってことはもう私の方は準備万端ってことだから…」 「準備?準備って…」 私は息を整えながら仁を突き放して離れると、そのまま屋上の床に寝そべった。 さすがに恥ずかしいな……顔がまだ赤いのを感じる。そして私は仁から目を逸らしつつ言った。 「いいよ……きて仁」 「え?あ…うっ……」 「やり方は……だいたい知ってるんでしょ?この間なんかエッチな雑誌をこっそり見てたもん」 「お、お前なんでその事を知ってるんだよ!」 「言ったじゃない。私は仁のこと全部知ってるって……大丈夫。怖くないからほら……私の所にきて……?」 私は仁を抱きしめようとするかのように両手を広げた。 しばらく躊躇していた仁も……やがて覚悟を決めたのか私の上に覆いかぶさる。 そしてはち切れそうなくらいに固くなっている自分のおちんちんを私のあそこにあてがった。 「い、入れる場所ってここでいいのか?」 「もう少し下よ……あ、もうちょっとだけ下……そこ。そのあたり……そうそのまま。あとはそのまま腰を前に動かせばいいから」 私の胸が爆発しそうなくらいドキドキしてる。これからいよいよ初体験しちゃうんだ……
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- 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ4
591 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:21:11.36 ID:j/mn16ff - 「………なあ」
「な、なに……?」 「本当に……俺でいいのか?俺がマリアの初めてをもらっちまって本当にいいのか……?」 「もう……いいに決まっているじゃない。初体験はいつか仁と……て私ずっと前から思っていたんだから」 「ここまできたらもう止まれないからな?俺だってマリアとこうなるの夢にまで見てたんだからさ」 「うん。よ、よろしくお願いします。あ、でも……」 「なんだ?」 「私はじめてだから……できるだけ優しくしてくれると嬉しいかな……」 「な、なんとか頑張ってみるぜ」 そう言うと仁は勃起したおちんちんを私の性器へと押し込み始めた。 さすがに初めて、それもまだ未成熟な身体の小学生同士のセックスだから容易に処女貫通とはいかなくて…… 私はものすごい痛みに耐えながら仁の挿入が終わるまで必死に耐えた。 「う、くうぅぅぅっ……!い、痛っ……!」 「い、痛いのかマリア?痛いんならすぐやめ」 「ダメ!やめないで仁っ!」 「だ、だってマリアお前そんなに苦しそうに……」 「女の子にとって一生に一度だけの大切な痛みなのっ!痛いから仁に大事なものをあげてるって実感できるの……!だから、だからお願い仁このまま……!」 「……っ!わ、わかった」 私の気持ちが通じたのか仁はそのまま腰を進めた。 確かにものすごく痛いけど、この痛さが仁が好きって証なら絶対に耐えなきゃ……そう思った。そして遂に…… 「ぐっ?ううっ……うおおおっ!?」 「あ、あ、あ……?あああああああああああっっっ!!」 遂に私の処女膜は破れ、仁の勃起したおちんちんを根元まですべて受け入れた。 あまりの衝撃に私も仁も息を整えるだけで精一杯、互いに気づかう余裕すらなかった。 このとき仁がぎゅっと私を抱きしめてくれてたんだけど残念ながら痛みに耐えるのに必死で覚えていないのよね……ほんと残念だったな。 「はあ、はあ、はあ、はあ………あ、あれ……?」 「ど、どうしたマリア……?はあ、はあ……」 「仁のおちんちん、私の奥まで一気に挿入ったのに……もうあまり痛くないわ。あ、それどころかちょっと変な感じ……」 「変ってどんな?」 「なんかこれ……ちょっと気持ちいい……のかも」 「そうなのか?じゃあ俺いまから動いてみるけど……いいか?」 「う、うん。でもゆっくりお願いね?」 仁は荒い息で腰を前後に動かし始めた。 私の中を仁の熱いおちんちんが出し入れするたびに全身の力が抜けるような快感が私の全身を駆け巡る。 「はあはあ……な、なんだこれ?マリアの中ってすごくうねうねしてて、あったかくて……ううっ!すげえ気持ちいい……っ!」 「あっあっあっ……すごい、すごいよ仁のが動くたびに気が遠くなりそう……ああんっ!」
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- 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ4
592 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:22:07.02 ID:j/mn16ff - 時間的に……という意味では私と仁の初体験は残念ながらすぐ終わっちゃった。
お互いあまりの気持ちよさにこの後すぐに絶頂しちゃったのよね。 あとで仁は不甲斐ないって自分を責めてたけどしょうがないわよ……本当にものすごい気持ちよかったんだもの。 「マリア……っ!お、俺もうだめだ……気持ちよすぎてなにかが、なにかがもう抑えきれないんだよっ!」 「げ、限界なの仁?いいよ……それは我慢しなくていいの。このまま全部私の中にきて……っ!」 「いやこのままだとに、妊娠とかするんだろ?いま抜くから外に……」 「だ……だめえっっっ!」 「うあっ!?」 仁が腰を引いて抜こうとしたので、私は思わず仁の足に自分の足を絡めて阻止してしまった。 後から考えるとはすごいしたない行為だったと思うんだけどこのときはほら、私も夢中だったから……ね。 「はあっ、はあっ……い、いいの!このまま……このまま私の中に射精してっ!お願い……あんんっ」 「で、でもマリアがもし妊娠したら……」 「大丈夫だからっ……んんっ!今日は……はあはあ……赤ちゃんできない大丈夫な日だからっ……だから!」 「わかっ……た。マリアこのままいくぜ……っ!」 「き、きてっ……!初めては中にほしいの……だ、だから仁の好きなように思いっきり……あ、あ、あっ!」 私の懇願に覚悟を決めたのか仁が腰の動きを速める。 仁は私をぎゅっと抱きしめて身体を密着させる。私も仁の腰に手を回して仁を抱きしめた。 もうすぐ絶頂というものすごい快感を味わいながら、仁の存在を身体全体で感じている……幸せすぎて私はどうにかなりそうだった。そしてー 「はあっ!はあっ!はあ………うっ!うあ、ああああっ!?」 「あ、あっ?……ああああああああああああっ!?」 仁が遂に私の中に射精した。 よほど溜めていたらしくびゅーっびゅーって私の子宮にたくさん注ぎ込んでいる。 私は身体がびくんっびくんってして……その長い射精を無防備にただ受け止めるばかりだった。 「マ、マリア……俺……」 「う……ん。頑張ったね仁。私のお腹……仁の精液でいっぱいになっちゃったよ……?」 「はあはあ、はあ……んああっ!」 頭の中まっ白でなにも考えられなかった……あるのは温かくなったお腹と圧倒的な快感が去ったあとの心地よい余韻だけ。 仁はなんとか力を振り絞って私の横にごろんと転がって。そのまま二人して荒い息をしながら屋上で青空を見上げてずっと寝転んでいた。 「あれ……?ん、んんっ……」 「どうした?」 「え?う、ううんなんでもないから」 やだ……仁がいっぱい私の中に出してくれたのはいいけど、いっぱいすぎてあそこから溢れてきちゃったわ。もう…… そしてしばらく息を整えていた私達だったけど、やがて私の方から仁に語りかけた。 「ついに初めて……しちゃったね仁?」 「あ、ああ。なあマリアは俺なんかとで本当に後悔してない……か?」 「ううん全然。むしろ幸せすぎてどうしようってくらい幸福感を感じちゃってる♪」 「んっ……それなら別にいいんだけど、よ」 「仁はどうなの?私で童貞捨てちゃったこと後悔してる?」 「し、してるわけないだろっ!マリアが相手でよかったって俺もほんとうに……い、いやそのだな!」 「うふふっ……よかったあ」 屋上でふたり裸で寝転びながら事後の余韻に浸る私たち。 正直指一本動かすのもおっくうだけど私の左手と仁の右手だけは握手するような形で繋がれていた。 少しでも好きな相手と繋がっていたいってことなのかな……?自分でもよく分からないけど仁とこうしてるとすごく安心するのよね。
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- 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ4
593 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:27:17.70 ID:j/mn16ff - あと一レス…オチを投下してお終いなんですが、さすがにスレの容量が限界みたいなので一度ここでストップします
次スレ立てられるなら自分で立ててもいいけどレベル足りるかな……
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- 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ5
1 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:33:27.15 ID:j/mn16ff - サンライズのロボットアニメ
勇者シリーズとエルドランシリーズ全部の総合スレです。 ttp://www.yusha.net/ ttp://www.atlus.co.jp/cs/game/pstation2/yusya/ ttp://web.archive.org/web/20030310161729/www.nifty.ne.jp/rstation/sunrise/dai_t_o/dai_n_06b.htm どんな妄想・雑談・SSもアリですが、読者を選びそうなものは特に 事前の説明・警告があると助かります。 自分の好みに合わなくてもイラネはやめましょう。 おやくそく。http://info.2ch.net/before.html 801は801板に該当スレがありますのでそちらへ。 2chエロパロ板SS保管庫 ttp://red.ribbon.to/~eroparo/ ENTER→アニメの部屋→2号室 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ4 http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1266343817/ 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ3 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1190987801/ 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ2 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180960490/ 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1083202836/ 勇者シリーズ総合エロパロスレ http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1030/10300/1030079969.html
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- 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ5
2 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:34:37.87 ID:j/mn16ff - 勇者シリーズとエルドランシリーズの全タイトルは以下のとおり。
勇者エクスカイザー 太陽の勇者ファイバード 伝説の勇者ダ・ガーン 勇者特急マイトガイン 勇者警察ジェイデッカー 黄金勇者ゴルドラン 勇者指令ダグオン 勇者王ガオガイガー 絶対無敵ライジンオー 元気爆発ガンバルガー 熱血最強ゴウザウラー 完全勝利ダイテイオー
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- 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ4
594 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:37:02.90 ID:j/mn16ff - ダメ元でやったらなんとか立てられました。
一応テンプレの変更点は修正したつもりですが新参者がスレ立てしてすいません。 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ5 http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1409312007/l50
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- 勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ4
595 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/29(金) 20:38:51.20 ID:j/mn16ff - しばらく夕日でまっかになりつつある空をぼんやり見ていた私達だけど、不意に仁が私に話しかけてきた。
「……そういえばさ」 「なに?」 「これで俺とマリアは恋人同士ってことになるんだよな?」 「え?そ、そうね……恋人って言われるとまだ少し恥ずかしい感じがするけど……」 「てことはさ。俺はこれからマリアと恋人らしく振舞わなきゃいけないってことか?」 「……え?」 「みんなの前で手をつないだりキスしたり……よくわかんねえけどそういう風にいちゃいちゃしなきゃいけねえのか?俺そういうの苦手なんだけどな……」 仁の疑問に私は思わず飛び起きた。 お互いが好きって思って、告白して、恋人同士になったら……人間関係って変わらなきゃいけないのかな? 私は仁との関係は望んだけどそれ以降のことは考えたこともなかったな。 「ど、どうしよう仁……?み、みんなの前で私達いちゃいちゃしなくちゃいけないの……?」 「いや俺に聞かれても」 私達は屋上で顔をつっつき合わせていつまでも悩み続けた。 本当にどうでもいい疑問の解決方法を二人して真剣にいつまでもいつまでも……… 「ちょっと仁!いいかげんにしなさいよ!」 「なんだよ!でしゃばるなマリアっ!」 「なんですってえ〜!」 「なんだよっ!」 私と仁はささいな理由ですぐ喧嘩する。 大抵は仁がすぐ負けて私に謝る羽目になるんだけど……でもねこう見えて私達は見かけほど仲悪くないはないのよ。 喧嘩しても根にもったりせずにすぐ仲直りするのがいい証拠でしょ?喧嘩するほど仲がいいって昔から言うしね。 「あーあ仁の奴またやってるよ」 「今のはマリアが正しいんだから素直に謝っとけばいいのにねえ」 傍で見ている飛鳥くんときららも呆れ顔。 仁がいつも悪ふざけして私がそれを注意して……考えてみるとそれが私たちにとって一番心地いい関係であり日常なのよね。 秘密の関係になってはじめてそんな当たり前の事に気づかされるとは思わなかったけど。そうあの日…… 「えっと………ごめん仁。私もそんなこと考えたことなかった……」 「うーんマリアとこういう関係になれたのは……俺も正直嬉しいんだけどよ。ただそういう恋人らしくってのは正直ちょっとな……」 「私たちらしくはない……わよね」 しばらく沈黙する私と仁。 考えがまとまったのかやがて仁の方から口を開いた。 「……俺さ」 「ん……?」 「俺がマリアを好きになった最初の理由ってのはさ。マリアが精神的にタフで少々イタズラしてからかっても他の女子みたいに泣かないで俺と張り合うところなんだよな そういういつもの関係が俺にとっては一番心地いいっつーか、んー……あー悪ィなに言ってるのか俺自身よくわかんねーや」 「う……ううん!そうよ……うんきっとそうなのよ。仁いまいいこと言ったわっ!」 「えっ?」 「変わる必要なんてないわよ。私は私らしく仁は仁らしく……それでいいじゃない。ただお互いをもっと好きになっただけだもん」 「ああ……そう、だよな。じゃあいいよな?俺たちこのままで」 「……うんっ」 そしてどちらからともなく私と仁は今日二度目のキスを交わした。 夕焼けが私達ふたりを赤く照らしてくれている…… 私は今日という日をたぶん一生忘れないと思う。大好きな男の子に初めてを捧げたこの日の出来事を……ね。
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