- 【野村幸子】浦安鉄筋家族でエロパロ3【佐渡勇子】
13 : ◆5snO6G1K2E [sage]:2014/08/29(金) 15:06:44.37 ID:Iqd+B/5I - 遅ればせながら投下いたします。
3、4日くらいとか言ってたくせに1週間以上かかってしまいました…。 ・基本カップリングは「のり子×小鉄(→)あかね→ノブ」 ・大人に成長後 ・かなりの独自設定 以上の描写にご注意ください
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14 :存在しないウラヤスの街[sage]:2014/08/29(金) 15:13:50.60 ID:Iqd+B/5I - 1.
「はいカット!おつかれー、シャワー浴びてきちゃっていいよー」 「は〜い」 「……」 グラサンの似合う厳つい顔をしたいかにもアングラ系な風体の監督が妙に抑揚のない話し方でそう伝えると、 二人の女はゾロゾロと奥の方へと引き上げていった。 「じゃあ映像はさっそく編集にまわしちゃって…」 ザワザワとした話し声が場を支配する。さっきまでは全員俺(と女たち)に注目していたのとは対照的だ。 俺は疲れと倦怠感から、無意識に床にぐったりと寝そべる。 「あのぉ…鉄さん、このスタジオ次の撮影の予定入っちゃってるんで、一旦どいてもらえませんか?」 スタッフの1人が心底面倒臭そうに話しかけてきた。 「ああ、すいません」 俺は社交辞令の軽い笑顔を浮かべつつその場を退くと、スタッフはさっと床をウェットシートで拭いて忙しそうに撮影機材をかついでいってしまった。 さて、俺はさっさと家へ帰ってシャワーを浴びよう。 このスタジオはシャワーが1つしかないから待っているだけ時間の無駄だ。 中には1人で1時間近く使う女優もいたりするから、俺の番が回ってくるまでには何分かかるか分かったもんじゃない。 どうせやっと俺の番が来たところで、時間切れで次使うグループに追い出されるのがオチだ。 運良く洗面台は使えたので局部を洗う。後は手をゆすいで女の液のベトベトを落とし、うがいをする。 体を洗いたい衝動を何とか抑える。 "服を着ないで外を出歩く"なんてこと小学生時代はできても、今はできないので我慢して服を着る。 「お疲れ様でしたー」 スタジオを出る前、一応挨拶をする。誰もこちらを振り向かない。 「おーう」 監督だけはかろうじて返事を返してくれたのが、ちょっぴり嬉しかった。
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15 :存在しないウラヤスの街[sage]:2014/08/29(金) 15:15:13.85 ID:Iqd+B/5I - 「ただいま」
東西線の窓から江戸川の夕景を眺めつつ、無事自宅である葛西のボロアパートへと帰ってきた。 "おかえり"を言ってくれる人は居ない。ちょうど彼女は仕事に出てしまったばかりだろう。 ここ3日くらい寝顔以外の彼女を見ていない。久しぶりに一緒に出かけたりしたいが、どうしても入れ違いになってしまう。 シャワーを浴び終えて、居間(といっても1DKのなので、居間かつ寝室だが)でつかの間の休息を取る俺。 一瞬眠りにつきそうになるが、ハッと我に返る。そうだ、これからコンビニの夜勤に入らなければいけないのだ。 飯を食べる時間はあるが、仮眠をしている程の時間はない。 しょうがないので自炊しようと思って冷蔵庫を開けると、わかりやすい所にラップがかかった皿が置いてあることに気づいた。 ラップには何か張り紙がされてるようだったので、手にとって読む。 『小鉄おかえり! ばんご飯にチャーハンを作っておいたから温めて食べてや!』 汚い字ながらもどこか可愛らしい文体で書かれたその文章に、俺は思わず涙が出そうになった。 ――
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16 :存在しないウラヤスの街[sage]:2014/08/29(金) 15:17:33.47 ID:Iqd+B/5I - それから数日後。洗濯物を部屋干ししている俺の気分はどこかウキウキしていた。
何故なら、久しぶりに彼女と2人で出かける時間が作れたからだ。 男優の仕事も無くバイトも休みがとれた日に、彼女のほうも店に頼んで非番にしてもらう事ができた。 なのでこの日に、2人で東京の方にでも出てみようと考えたのだ。 仕事上すっかり生活リズムが昼夜逆転してしまっている彼女は、いつも昼ごろに起きだす。 彼女の可愛らしい寝顔を眺めながらだと、溜まっていた家事も捗った。 「小鉄…おはよーさん」 「おー起きたか!」 昨日の帰りが遅かったのか、彼女が起きたのは正午を過ぎてからだった。 夢うつつな表情で寝ぼけ眼をこするその仕草に、心ときめかないわけがなかった。 「小鉄ぅ、その前に…な?」 「ん?…ああ、最近は全然できなかったもんな」 時間が合わずに最近はできないでいた、2人で愛を確かめ合う一種の"儀式"。 ギュッと彼女を抱きしめる。それに答えるように彼女もギュッと俺の体を抱きしめ返す。 頭を撫でていると、子供の頃と違ってすっかり体格差ができたことを改めて実感する。 当たり前のことなのだが、その当たり前に意味があった。 いくら体が汚されようと、決して心までは汚れないことをお互いに確認しあうのだ。 お互いセックスは仕事のイメージが離れないため、最愛の人とは文字通り"抱きあうだけ"。ハグをしあうだけだ。 でも、彼女とはそれだけで充分だった。 「小鉄、愛してるで」 「…おう、知ってる」 何分かそのままの状態でいてから、ようやく外出する身支度を始めた。
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17 :存在しないウラヤスの街[sage]:2014/08/29(金) 15:19:37.08 ID:Iqd+B/5I - ――
「思ったより金になんなかったなー。傷がついてるだけで15万の時計が1万だぜ?」 「まぁまぁ、どうせ貰い物やし少しでも生活の足しになるならええやん」 夕陽に染まる渋谷の街。手を繋いで寄添い歩く俺と彼女。 まずは仕事で貰った物などを売るために質屋に行った。そのほとんどが、彼女が店で客から貢がれた物である。 「金も入ったことだし…久々に外食でもするか?」 「おっ、いいなー!うち、ザイゼリアとか行きたいわぁ」 彼女は俺の前でだけ関西弁を使う。 10年以上もこっちで生活すれば、そりゃ当然標準語にも慣れるはずだ。 だが俺の前だけでは"初めてあった当時のままでいたい"という意味もあって関西弁を使っている。 俺だけ特別なような感じがして、なんか嬉しかった。 「うちは目玉焼きハンバーグにしよーっと」 るんるんと笑顔でメニューを眺める彼女は、いつも以上に可愛らしく感じた。 「ご注文は以上でよろしいですか?」 「はい、以上です。お願いしまーす」 標準語で注文を終え、ほっと一息をつく彼女。 ジャージなんて着てるはずもなく適度におしゃれをした彼女は、傍から見る分にはどこにでもいる普通の女の子だった。 (それでもやはりツインテールの髪型は珍しいが)
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18 :存在しないウラヤスの街[sage]:2014/08/29(金) 15:21:42.62 ID:Iqd+B/5I - 「なぁのり子…」
料理が来るまでの束の間、黙っているのも嫌なのでつい安直に彼女に話しかけてしまった。 一瞬これは話すべき内容なのかと考えるものの、口は勝手に動いていく。 「ホントごめんな…」 前々から言いたかったことを口に出した俺に対し、彼女はきょとんとしているようだった。 「中学の時から非行に走って、家出して借金作って…。そんな俺なのに、お前はついてきてくれて…」 俺の口は動きを止めることはなく、勝手な懺悔の言葉が続いた。 「今更何言うてんねんっ!そんなんお互い様やろ…。うちだって汚いことぎょうさんしとるし、今だってこんな仕事を…」 「それこそお互い様だろ!とにかく俺が言いたいのは、その…これからも一緒に居てほしい…って事だけだ」 月並みなことを言っている自分に気づき、だんだんと恥ずかしさがこみ上げてきた。 「改めて言うと照れるな…。あっしゃっしゃ…」 笑って恥ずかしさをごまかす俺。人から"特徴的"と言われるこの笑い方も、今では彼女の前でしか見せることはなくなった。 「こ、こっちこそ面と向かってそんなこと言われたら恥ずかしいわぁ/// でも…ありがとな。最近ほっとんど喋れへんかったし、今のうちは幸せすぎてつらいわ…」 「俺のほうが幸せもんだよ。こんな優しくて真面目で可愛い彼女がいるんだから」 「何言ってんねんうちの方が幸せや!小学生の頃からの初恋の人と一緒に暮らせてるんやで…! 幸せじゃないわけ無いやろ!…えぐっ」 感極まったのか、彼女は涙を流していた。 そのあまりのガチ泣きっぷりに、料理を届けに来たウェーターの表情が若干ひいていたのはご愛嬌である。 ―――
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19 :存在しないウラヤスの街[sage]:2014/08/29(金) 15:22:55.72 ID:Iqd+B/5I - 2.
今日はソフトM物の収録なので、少し気分が沈む。 顔面騎乗ってあれ苦しいし臭ぇし痛ぇんだよな…。たまに本気で顔に重心かけてくる女優もいるし、素人だと戸惑ったりするのが面倒臭い。 まぁ俺は臭いフェチでどっちかといえばMだから物凄い苦なわけではない。 なにせ、無理やりにでも楽しまないとこんな仕事続けられないぜ。 「よう鉄。今日の女優は素人さんだからねー」 ゲッ、素人かよ…。面倒くさいなぁ。 ちなみに"鉄"というのは俺の芸名『鉄 猿男』の事である。 「あ、大丈夫大丈夫ー。素人と言ってもSMクラブに勤務してるバリバリの"女王様"だからさー。 まぁカメラには慣れてないかもしれないけど、プレイはテキパキできると思うよ」 「そ、そっスか」 そう監督に補足される。やべ、思ってたことが顔に出てたかな…? 「話を聞く限り結構ハードなのもできるっぽいんだけど、初出演だしとりあえず最初はソフトなものにする事になったわけよ」 「へー」 SMのプロで女王様かー、きっとキツそうな女なんだろうなぁ。 『この変態猿男がっ!』みたいな。おー想像しただけでゾクゾクするぜ…。 「清浦さん入りまーす」 そんなことを想像しつつ台本をパラパラとめくっていると、そう伝えるスタッフの声が聞こえた。 コツコツとハイヒールの足音が響く。 面倒な娘じゃなければいいなとか心の中で考えていると、突然足音が止まったので反射的に手元から顔を上げる。 「清浦あかりです!今日はよろしくお願いします!」 ――その人を見た時の俺の顔はどうなっていたことだろう。きっと間抜けな面を晒していたに違いない。
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20 :存在しないウラヤスの街[sage]:2014/08/29(金) 15:25:38.66 ID:Iqd+B/5I - 「やぁあかりちゃん、よろしくー。こっちが男優の鉄くんで俺が監督だ。
台本合わせの後本番始めるから、さっそくシャワー浴びて衣装に着替えちゃってよ」 「はーい、わかりました!」 挨拶すら返す余裕もなく、トテトテと可愛らしく"その人"の後ろ姿を見送った。 「どうだ?顔のパーツもいいし天然の金髪だしかなりの逸材だろ? 一見ごくフツーの娘っぽいのに、プレイになると慣れた手つきで堂々と責めをするギャップが人気らしいぜ」 監督がなにか話しかけてくるが、あまりの衝撃でその話もほとんど耳に入ってこなかった。 ――何故なら清浦あかりと名乗ったその人は、小学生の時の初恋の人"菊池あかね"そのものだったからだ。 「おーい鉄、いつも淡々としてるお前が珍しいな。まさか惚れちまったか? 男優と女優で付き合ってるカップル俺も何組か知ってっけど大変だぞー」 「…ハッ!い、いえ、そんなんじゃないスから」 「ハハハハ、まぁ今日はいい演技を期待してるよー」 何とか意識をこの場に戻したものの、思わずたじろいでしまった。 そんな俺を見て、監督はニヤニヤしながらスタッフの方へと歩いていった。 一旦頭を整理しよう。"清浦あかり"の顔や雰囲気は小学生だったあかねちゃんをそのまま大きくした感じだった。 あまりにも似すぎているのでまず本人で間違いないだろう。これは間違えるわけがなかった。 じゃあ何故SMクラブで働きだし、ビデオに出演するまでになってしまったのだろう。 あかねちゃんは小学校卒業後、私立の難関中学に行ったのを覚えている。 それ以来会っていないが、そのままエリートコースを進んだものだと思っていたため謎はさらに深まる。
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21 :存在しないウラヤスの街[sage]:2014/08/29(金) 16:21:53.53 ID:Iqd+B/5I - 「お待たせしましたー」
しばらく後、いかにもコスプレ用の安っぽいセーラー服に身を包んだ清浦あかりが現れた。 コスプレ用といえど、セーラー服姿の清浦あかりは可愛らしかった。ここまでなら普段通りだが、今日はいつにも増して胸の鼓動が早くなっている。 この3年間、性欲は感じてもそれとは別の感情をのり子以外の女に抱いた事は無かったため、ますます焦りが強くなっていく。 おかしい、俺が愛しているのはのり子のはずなのに…!いつか一緒になる事を誓ったあの日から、のり子だけ愛する事を心に決めたはずなのに…!! 実際いくら仕事で他の女と体を重ねようがプライベートの付き合いで関係を迫られようが、俺の目線上にはのり子しか存在しなかった。 だが今はいくら『やめろ!』と心中で叫んでも、湧き上がる"清浦あかり"への好意が止まることはなかった。 「おぉ、本物のJKみたいで可愛いねー。じゃあまず今回の収録は――」 台本の最終確認中も動悸は収まらない。 幸いポーカーフェイスを装って受け答え出来るだけの余裕はあったので、なるべくいつもと変わらないように接する。 それにしてもあっちは俺が小鉄だって気づいてないのかなぁ。 特に変わった様子もないし、気づかれていないのかもしれない。となると、言い出すのは避けたほうがいいかな…。 "身バレ"はこの業界に従事するものが2番目に恐れる事柄(1番は性病)ゆえ、避けておくのが無難だろう。 「じゃあ時間ももったいないし、さっそく本番始めちゃおう」 スタッフが動き始めると同時に、俺は服を脱いで慣れた手つきでゴムをつけ始めた。 ――
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22 :存在しないウラヤスの街[sage]:2014/08/29(金) 16:22:29.38 ID:Iqd+B/5I - 「あぁあ、疲れた…」
シャワーを浴びながら今日の内容を思い返す。 まず前評判通り、清浦あかりは顔騎や足コキや乳首責め、足舐めさせやビンタといったプレイも手慣れており、終始テキパキと収録が進んだ。 敬語口調かつ柔らかい言葉遣いだがどこかサディスティックな言葉責めも、恥ずかしながら仕事を忘れて興奮してしまった…。 演技力も高く語彙も豊富で地頭の高さも疑え、"清浦あかり=あかねちゃん疑惑"はどんどん膨らんでいく。 やはり、清浦あかりは最後まで俺が小鉄である事に気づく様子はなかった。 それとなく聞いてみようと思ったものの、どうも急いでいるみたいだったので話すこともできなかった。 連絡先とかも交換できなかったし…今度いつ会えるかな。 いや、これは浮気とかそういう事じゃなくて純粋に確かめたいだけで…。 って、俺は何で心の中で言い訳してるんだ…。 ―――
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23 : ◆5snO6G1K2E [sage]:2014/08/29(金) 16:25:17.42 ID:Iqd+B/5I - この後小鉄がノブと偶然再会して、あかねがメンヘラ化してたびたびノブに付きまとってる事や、
そのせいでノブは付き合っている彼女ともギクシャクして困っている事を小鉄に相談したり、 あかねがS嬢に目覚めたのは赤門との体験を通してである事(前書いた"ワガママなドレイ"のセルフオマージュ)が発覚したりするのですが、 書く気力が無くなってしまったため、ここまでだけで投下させていただきました。 申し訳ございません
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