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484
【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 1
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革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2

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革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2
488 :484[sage]:2014/08/17(日) 21:16:08.40 ID:GTPoX5+p
お盆休み中に書き上げるといったのに、いろいろ方針転換してたら、
修羅場が始まるところにたどり着けなかったw

まあ、ひとつ切りが良いとこなので、いったん「前編」としてうpします。
前編というより、ハルト君のリア充日記になってますが…

今回は、いろいろとオリジナル設定(カミツキの不妊設定とか)が入ってますので
そういうのが嫌いな人は、ご容赦ください。
革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2
489 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 1[sage]:2014/08/17(日) 21:17:04.36 ID:GTPoX5+p
僕はダメな男だ。

ぷちっ!
「うくっ!」
ベッドに手を衝いた流木野さんの秘唇に、バックから、抉るように突き入れる。
僕の一物が、微かな抵抗を突き破り、秘奥に届く。
痛みを堪える流木野さんの声。
そのまま動かず、背中から彼女の細い腰を抱きしめる。背中に広がる流木野さんのしっとりした黒髪から、汗と柑橘系の匂いがした。
腰を抱いていた右手を肌を這わせるように徐々にあげ、流木野さんの豊満なおっぱいを揉みしだく。
指で乳首を挟むようにして擦り上げながら、弾力のあるおっぱいを包むように揉む。
そして、髪の間から覗く流木野さんの左肩に、首筋に、キスの雨を降らせる。
「ふうぅ、もう大丈夫よ、ハルト」
左右のおっぱいを交互に揉みながら、彼女の言葉に促されたように、ゆっくりと腰を動かし始める。
みっちりと絞り上げてくる流木野さんの狭い膣を、僕の性器で押し広げて、引きずるように下がる。
ひと突き毎に、締め上げるように反応する、流木野さんの膣洞に、僕も、男根も、興奮させられる。
「はぁ、はぁ、ふうっ!」
「あぁ、ハルト、そうよ!」
流木野さんに導かれるまま、僕は腰を、徐々に激しく打ち付けていく。
「はぁん!あぁん!」
長い黒髪を挟まないよう背中を密着させ、流木野さんのうなじから、耳たぶを銜える。
歯は立てない。唇だけで啄ばむように挟む。
「くふっ!」
流木野さんの中が、きゅっと締め付けられる。ただでさえきつい膣洞が、余計に僕の竿を銜え込む。
銜えて、絞り込まれて、すぐにもいきそうになる。
「ふぅ、流木野、さん、僕、もう!」
僕はもう限界に達しそうだ。腰を突くペースを上げ、ラストスパートを掛ける。
「はぁ、ハルト、そのまま、中に!」
「くっ!」
快楽とともに湧き上がる、喉の渇き、獣の欲望。僕はそれを受け入れ、絶頂を目指す。
「あぁ、流木野、さん!」
流木野さんを力強く抱きしめ、陰茎を膣の最奥に突き立てながら、
どどどぴゅ、どぴゅ、どぴゅ
流木野さんの中に、精液を注ぎ込んでいく。
精液と、快楽と、入り混じったルーンの奔流を感じながら。
「はあ、ハルトォ…」
甘い嬌声を上げて、流木野さんも果てる。
そのまま二人して、ベッドに倒れこむ。流木野さんの長い黒髪が、シーツの上に広がる。
二人を包み込むように、淡いルーンの光が狭い部屋を漂う。

髪が下敷きにならないよう、器用に寝返りを打って、流木野さんがこちらを向く。
「…やっぱり落ち着くわね、こうして、ハルトの傍に戻ってくると。」
少しはにかんだ笑顔を浮かべ、流木野さんは寄り添ってくる。右手が、僕の頬に触れる。
「えっと、一週間だったけ?」
「九日間よ!」
今度は、すねたような表情を浮かべ、僕の首筋に、うなじに手を回す。
それが合図だと思って、僕は流木野さんにキスをする。もう何度目になるか分からない、貪るようなキス。
「…ん!まだ言ってなかったわね?」
唇を離してすぐ、吐息がかかるほど近くで、流木野さんが見つめている。
「えっと…」
その瞳に吸い込まれそうになって、僕は言葉に詰まる。話って、さっきの宇宙港でのことかな?
「ただいま、ハルト。」
「…おかえり、流木野さん。」
そうして再び、キスを、身体を求め合う。
革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2
490 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 2[sage]:2014/08/17(日) 21:18:02.18 ID:GTPoX5+p
芸能活動を再開した流木野さんは、ジオールでの小ツアーを終え、今日、モジュールに戻ってきた。
彼女の出迎えが僕になったのは、僕がそうしたかったという理由もあるけど、実際のところ、
僕しか手が空いていなかったというのが実情だ。
僕は今、モジュールの雑用係をしている。
一応、国防大臣の肩書きが残っているけど、もともとはヴァルヴレイヴに乗るための、前線指揮をするための肩書きでしかない。
兵科や軍事教練などは、全てエルエルフまかせだ。
そして今、僕はヴァルヴレイヴに乗っていない、乗せてもらえない。
モジュール77奪還作戦で、僕は今までの短い人生の、ほとんどの記憶を失ってしまった。
このままヴァルヴレイヴに乗り続ければ、やがて全ての記憶を、そして命を落とす。
だから、僕はヴァルヴレイヴに乗せてもらえなくなった。
僕の変わりにショーコが、1号機のパイロットになった。
ショーコは、総理大臣の政務の合間に、ヴァルヴレイヴに乗って訓練をしている。
総理大臣だけでも激務なのに、ショーコはよくがんばっている。
僕はといえば、ピットで霊屋君たちの手伝いをしたり、市街地の復興作業を手伝ったりしている。
このモジュールでは、人手では常に足りない。だから、僕もできるだけ仕事を手伝っている。
今日も市街地の商店を修繕していて、作業後に宇宙港まで流木野さんを出迎えに行った。

「ハルト!」
宇宙港に着くと、咲森学園の制服の着た黒髪の少女が、小走りで向かってくる。
芸能人らしく大きめなサングラスをかけているけど、誰なのかは確かめるまでもない。
「流木野さん、地上はどうだった?」
流木野さんのトランクを受け取りながら、軽い挨拶程度の気持ちで尋ねる。
「えっ!うーん。」
少しだけ表情を曇らせて、流木野さんが言い澱む。
「ねえハルト、少し時間ある?」
「少しって?」
訳の分からない僕をそのまま引き連れて、流木野さんは市街地のこの空き部屋へと足を運んだ。
そこからは、いつものパターン。
流木野さんにリードされるまま、僕はまた彼女と関係を持ってしまった。
流木野さんは、綺麗でスタイルも良くて、ちょっと澄ましたところもあるけど、僕にはいろいろ尽くしてくれる。
ルーンの回復の仕方を教えてくれたのも彼女だ。
だから僕は、流木野さんに感謝している、感謝しているけど、だからといって、
こんな関係を、ズルズルと続ける訳にはいかない。
今度、流木野さんが帰ってきたとき、はっきりと話そうと思っていた、思っていたのに…

「それで、何があったの?」
ベッドの上、吐息がかかるほど近く、僕らはひとつのシーツに包まっている。
「ん、そうね…」
宇宙港で見せた曇った表情を見せると、すぐにいつもの、晴れやかな表情に戻る。
「コンサートは成功だったのよ、本当に。」
流木野さんのはにかんだ表情に、つい見とれてしまう。
「ファンの人たちは、みんな理解してくれた。私がカミツキでも、変わらず声援を送ってくれたわ。」
流木野さんは胸の前で両手を組んでいる。僕がその手に触れたとき、少し震えていた。
「けど、会場の外では…」
「やっぱり、拒否する人が多かったの?」
流木野さんは小さく頷く。やっぱり、まだカミツキに拒絶反応を示す人が多いのだろう。
「バケモノはジオールから出てけ!二度とジオールの土を踏むな!なんてプラカード持って、会場の周りを囲っていたわ。」
予想はされていた。僕達カミツキへの疑念は、完全には払拭されていない。
ファントムがマギウス達の船だと公表しても、カミツキが人を襲わない、という証明にはならない。
カミツキという異質な存在に、恐怖を感じるのは、仕方のないことだ。
だから僕達は、共存のために、カミツキの存在をもっと皆に知って貰わなければならない。
流木野さんの活動は、そのための一助になると思っている。
「けどそれはどうでも良いのよ。すぐに皆が理解してくれるとは思ってなかったから…」
そして再び、流木野さんの表情が曇る。微かに、目尻に光るものが浮かんでいる。
僕は、流木野さんが語るのをじっと待っていた。
「デモ隊の中から、一人のおばさんが現れてね…」
流木野さんは瞳を潤ませながら、僕を見つめてくる。
「私を、刺したの。」
「!」
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491 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 3[sage]:2014/08/17(日) 21:18:55.55 ID:GTPoX5+p
「その人、すぐ警備の人に取り押さえられたわ。けどね、その人がこう言ったの
『お前の所為で息子は死んだのに、何故お前は生きているんだ!』って。」
「それって…」
「たぶん、学園生の父兄よね?その人。」
僕は何も言えなかった。その人が何を思ったのか、そして、流木野さんがどう思ったのか。
僕は憶えていないけど、流木野さんはドルシア軍に捕らえられ、公開処刑されたのだ。
そのときの映像が世界中に配信され、僕達の、カミツキの秘密が暴かれた。
その映像と、ファントムによる凄惨な映像が流されたことで、僕達モジュール77は、一時、世界の敵になってしまった。
その後のARUS軍による虐殺で、大勢の学生が殺された。
おそらく、流木野さんを襲った人も、その中で殺された学生の親御さんなんだろう。
僕は知っている、一連の謀略は、僕達カミツキの存在を危険視する、マギウスと101人評議会によって仕組まれたものだ。
流木野さんは、その謀略に利用されたに過ぎない。けれど今、流木野さんは責任を感じている。
『もしも自分が捕まらなかったら…』
彼女はきっと、そんなことを考えているに違いない。だから僕は、
「流木野さん、きみの所為じゃないよ。」
そう語りかけ、流木野さんの震える肩を抱きしめる。

この瞬間、僕は、彼女が例えようもなく愛おしかった。

−−−−

モジュール77奪還作戦の開始前、僕は流木野さんと、ある約束を交わした。

あの時、僕は、自分が生き延びることを、半ば諦めていた。
ヴァルヴレイヴに乗れば、ルーンを、記憶を失う。そして記憶の崩壊は、既に始まっていた。
あとどれだけ戦えるのか、生きていられるのか分からない。
けど、なんとなく、僕は死を予感していた。
もちろん、僕も死にたくない、生き延びたいと思った。
ショーコとも、最後があんな別れ方だなんて、悲しすぎる。
なんとか生き延びて、ショーコと分かり合いたい。
だから僕も、生きることを諦めたくなかった。

そして、それと同時に思ったのは、流木野さんのことだった。
僕を助けてくれた人、僕を心配してくれる人、僕の大切な人…
流木野さんには、いろいろと感謝している。
だからあの時、流木野さんだけは、生き延びて欲しいと思ったんだ。
山田君でもアキラちゃんでもなく、流木野さんだけは、と。

しかし、僕達の戦力は限られていて、彼女を戦線から外すことはできない。
だから僕は、流木野さんが最後まで戦い抜けるよう、約束を交わしたんだ。
『絶対に、諦めない』
それは半分、僕自身に向けた約束でもあった。

けど、なんで僕は、流木野さんを「大切な人」と思ったのだろう?
僕の「大切な人」「大好きな人」は、ショーコなのに…

おそらく流木野さんとは、一番長い間、カミツキの秘密を共有していた、はず。
流木野さんは、僕についで2番目にカミツキに、ヴァルヴレイヴのパイロットになった。
その間、僕がカミツキの能力や発作のことで、悩んでたのを知っていた、はず。
ルーンの補給についても、僕は彼女に協力してもらった、らしい。
それには、カミツキの秘密をショーコに話せなかったという事情もある、のだろう。
けど、僕はそのときも、たぶん、ショーコのことが好きだった、はず。
それって、僕は流木野さんと肉体関係を持っていて、なおかつ、ショーコのことを諦めていなかったことになる。
確かに、僕はショーコが好きだ。だけど、当時の僕は何故、流木野さんとの関係を続けたのだろう?
ちょうど今の、僕みたいに…
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492 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 4[sage]:2014/08/17(日) 21:19:51.25 ID:GTPoX5+p
結局もう一度、僕は流木野さんを抱いた。彼女の心の痛みを、少しでも和らげられるのならば、と。
「私って、本当はマゾなのかもね?」
「流木野さん?」
シャワーを浴びた流木野さんは、バスタオルで身体を拭っている。それをチラ見して、慌てて視線をずらす。
3回も射精した後なのに、流木野さんの裸を見て、僕の性器は再び充血を始めてしまった。
カミツキの不死身の身体は、疲労とも無縁だった。
肉体が疲労を感じるとき、体内に老廃物が蓄積されたり、栄養素が不足したときは、ルーンがそれらを補ってしまうから。
僕は、極力流木野さんを意識しないよう、身体の向きを入れ替える。ベッドの反対側に足を下ろし、流木野さんに背を向ける。
「だって、毎回こんな痛い思いしてでも、ハルトのこと、求めてしまうんだから。」
「ぐっ!」
流木野さんがぴったりと僕の背中に張りついてくる。タオルを間に挟んでだが、他に衣類を纏っていない。
布越しに柔らかい感触が背中に広がり、微かな吐息が首筋にかかる。このまま迫られたら、もう一回ヤってしまいそうだ。
「それで、ショーコさんとはどうなの?」
「えっ!」
それは不意打ちだった。流木野さんに迫られる形で、ショーコのことを尋ねられるなんて。
「私が居ない間、毎日機会があったんでしょ?」
そう言われれば、そうだ。ショーコとは、毎日とは言わないけれど、折り合いが付けばいつでも、夜を共にしている。
そう、僕はショーコを、毎晩のように抱いている。
なのに僕は、流木野さんとも、こうして体の関係を続けている。
「…僕は…」
そうだ、僕は流木野さんに、話さなければいけない事がある。流木野さんを迎えにいったもの、その話をするためだ。
「その調子なら、そっちの方は問題ないわね。」
だが、僕が話し出す前に、流木野さんの方が話を切り上げてしまった。
流木野さんの身体が離れたあと、衣擦れの音が聞こえてくる。僕が慎重に振り返ると、流木野さんは粗方着替えを終えていた。
「心配しないで、ショーコさんにバレるような真似はしないわ。」
「いや、流木野さん!そのっ…」
「元気が出てきたわ、ありがとうね、ハルト!」
軽くウィンクをして、流木野さんは部屋から出て行ってしまった。僕は裸のまま、部屋に残される。

結局、今日も言えなかった。

−−−−

僕はショーコが好きだ。あの日、確かにそう思った。
けど、ショーコと結ばれて、想いが通じ合ったあの時、僕は、もう一人の女の子のことを考えていた。

流木野サキさん。

彼女には、返せないほどの恩がある。
彼女は、僕のルーンを回復させるために、自らの身体を差し出した。
セックスでルーンが回復できるのを教えてくれたのは、他ならぬ流木野さんだ。
そして僕は、流木野さんを抱いた。
幾らかの罪悪感に駆られながらも、彼女の真剣な思い、僕を助けたいという思いを受けて、僕たちは一線を越えた。
そしてその後も「ルーンを補充するため」と、流木野さんとの関係を続けた。
…いや、そんなのは言い訳だ。僕は流木野さんに欲情して、彼女を抱いていた。

流木野さんは、ショーコが発作を起こした時、それを教えてくれて、僕とショーコとの関係も後押ししてくれた。
でも、ショーコを好きだと気付いたとき、そしてショーコと結ばれたとき、
流木野さんとの関係をどうするか?僕は悩んでいた。
ショーコとセックスすることで、ルーン補充の目処は立ったけれど、
だからといって、流木野さんとの関係を止めるというのは、あまりにも自分勝手すぎる。
僕のために、毎回の苦痛に耐えて身体を差し出してくれた流木野さんに、僕は何も労うことが出来ない。
けど、ショーコを抱いた以上、流木野さんとの関係を続けるのは、良くないことだとも分かっている。
何とかしなければいけない。
放っておけばいずれ、ショーコと流木野さんを、二人を傷付けることになる。
分かっている、分かっているのに僕は、ショーコに隠れて、流木野さんを抱いている。
流木野さんの好意に甘え、流木野さんの身体に溺れ、こうして関係を続けている。

僕はダメな男だ。
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493 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 5[sage]:2014/08/17(日) 21:21:16.99 ID:GTPoX5+p
僕もシャワーを浴びた後、流木野さんの鮮血や僕たちの体液で汚れたシーツ等を袋に入れて、空き部屋を後にする。
汚れ物は街中のコインランドリーで洗濯して、別の日に元に戻しておこう。
「随分と時間の掛かる出迎えだな、ハルト。」
そんなことを考えていたら、不意に後ろから声をかけられる。
「エ、エルエルフ…」
特徴的な銀髪が、建物の陰から現れる。おそらく、僕が出てくるのを待っていたのだろう。
「まったく何をやっているのだ、お前は。流木野サキはとっくに帰還報告を済ませているぞ。」
淡々と語る中に、何故か呆れられたような口調を混ぜて、エルエルフが詰問する。
「いや、その、僕は…」
僕はうまくしゃべれない。元々こういった突発的な事態に対処できないし、
それに、僕が宇宙港から今まで、何をやっていたかなんて、説明できるわけがない。
「…まあいい、想定された事態はなにも起こらず、流木野サキは無事帰還できたのだからな。」
そうだった、流木野さんのツアーには、もうひとつ、別の意義が存在していたんだ。

−−−−

世界にマギウスの存在を暴き、モジュール77を取り返したあの戦いの直後から、ARUSの態度は、明らかに硬化していた。
ファントムによる虐殺がマギウスたちの陰謀だと分かった後も、モジュール77を、カミツキを警戒している。
今ではマギウス同様、僕達カミツキを危険視する勢力が、ARUSの大勢を占めている。
アンダーソン大統領はモジュール77に、全てのマギウスとカミツキの身柄引き渡しを要求してきた。
要求が受け入れられない場合は、軍事行動も辞さないと表明している。
ショーコは勿論、引渡しを拒否したが、その後もARUSはモジュール77への圧力をかけてきた。
モジュール周囲に哨戒部隊を展開し、モジュールへの出入りを常に監視している。
モジュールから出たシャトルを、臨検と称して公域上で拿捕したり、逆にモジュールへ向かうシャトルを妨害したりする。
流木野さんが戻ってきたシャトルも、6号機のジャミングを使わなければ、ARUS軍に捕らえられてたかもしれない。

そんな情勢のため、流木野さんのコンサートの話が出たとき、彼女は、依頼を断ろうとしていた。
それを逆に推奨したのは、以外にもエルエルフだった。
「俺達は今、世界で孤立している。それを打開するには、人々の意識の変革が必要だ。」
「私の歌声ひとつで、世界が変わるとは思えないけどね。」
エルエルフの思惑は、それだけではなかった。
「それに、短期とはいえヴァルヴレイヴのパイロットがモジュールを離れるのだ。ARUSが軍事行動にでる可能性がある。」
「それじゃなおさら、流木野さんが居なくなったら…」
「問題ない。ヴァルヴレイヴは5機だが、カミツキは6人いる。」
「それって…」
「そのときはハルト、お前が4号機に乗れ!」
こうして僕は、4号機の予備パイロットとして、待機任務についていた。
待機といっても、非常時の備えで、普段の仕事に変わりがある訳ではないのだが。

−−−−

「とにかく、流木野サキの帰還を以て、お前の待機任務は解除された。」
あくまで事務口調で、エルエルフは告げる。けれど僕は、その言葉に、何かわだかまりのようなものを感じていた。
エルエルフは何も聞かない、僕と、流木野さんの関係についても。
以前にも、流木野さんと逢瀬を重ねた後、エルエルフに話しかけられたことがある。
エルエルフはたぶん、ううん、きっと僕の行動を、僕たちの関係を知っている。
「う、うん、そうだった。」
僕は、上の空で返事をしていた。今、エルエルフに何を話せば良いのか分からない。
「どうした?ハルトは仕事に戻らないのか?」
エルエルフの言葉で、ようやく僕は正気に戻る。流木野さんが戻ってきたのだから、僕の「作業」を再開できる。
「うん、それじゃ、僕はピットに向かうよ。」
そう言って、立ち去ろうとしたとき、
「ハルト!」
少しトーンを落とした口調で、エルエルフが問いかけてくる、心配そうな眼差しで。
「お前はまた、同じ過ちを繰り返そうとしているのか?」
「ぐっ!」
エルエルフの言葉が、剣のように心を突き刺す。
嘗ての僕の過ち、カミツキの秘密を抱え、嘘をつき続けたということ。
その所為で、学園生の多くが殺され、ショーコとの不和を生み出してしまった。
…そして僕はまた、同じ過ちを犯している。
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494 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 6[sage]:2014/08/17(日) 21:22:15.21 ID:GTPoX5+p
−−−−

「勝ったのか?ハルト!」
エルエルフの問い掛けで、僕は意識を取り戻す。
僕はコックピットの、操縦席の傍らに、漂うように立っている。無重力でなければ、間違いなく転倒していただろう。
エルエルフは操縦席に座っている。さっきまで、僕が彼の身体で、1号機を操縦していたのだから。
「ああ。」
湧き上がる達成感と、沈み込む虚脱感に挟まれながら、僕は答えた。
モジュール77は、流木野さんの4号機の牽引で、ドルシアの制空圏を離脱していた。
ARUS軍もドルシア軍も、積極的に交戦する艦船は存在しない。
そして、僕とエルエルフはあの男を、改修された2号機を倒した。
それで、モジュール周囲の戦闘に終止符が打たれた。
僕達は、居場所を取り戻したんだ!

「それで、エルエルフ…」
操縦席に座りなおしてから、僕は問い掛ける。
「僕たちは何故、あんなところに居たんだ?」
「!、ハルト、お前…」
僕は改めて気付く、僕の記憶が、ほとんど残ってないことに。

僕が憶えていたのは、エルエルフと約束を交わす前、ルーンの光を使う直前の出来事だ。
あの時、確か僕は、幻覚を見ていた。
誰だかわからない人たち、けど、その面影に、懐かしさを感じる人たちから、僕は慰められていた。
そして全てを諦め、死を選ぼうとしたとき、それじゃダメだと気付いた。
「僕たちは、まだ死ねない!」
僕の中から湧き上がるルーンの光。僕とエルエルフは、このルーンの力で信号弾を射出し、救援を待った。
救援を待つ間、僕はエルエルフと「約束」を交わした。
人とカミツキの共存できる世界を創るため、世界を暴く。それが、僕たちの新しい約束だ。

「君との約束は憶えているよ。けど、その前のこと、ルーンの光を放つ前のことが、思い出せないんだ。」
「…運が良かった、と、言うべきなんだろうな。」
エルエルフは、いつものように澄ました口調で話す。けれど何故か、その表情に安堵の色が浮かんでいた。
運が良かった、つまり、運が悪ければ、僕は死んでいた。僕が生きているのは、本当に幸運なことなのだろう。
勝負事に弱い僕の、一生分の運を使い果たしてしまったのかもしれない。
それでも、生きてショーコの元へ戻れる。それだけで、僕には十分だった。そう、ショーコの元に…

「あの、エルエルフ!」
僕は、忘れていなかった、僕とショーコの、最後の別れの場面を。
ヴァルヴレイヴのコックピットから見たショーコの、その痛々しい表情を。
「お願いが、あるんだ。」
「…なんだ?」
エルエルフは、普段よりも柔らかな口調で問い返してくる。彼も、今は一時、気を緩めているのだろう。
「僕が憶えているのは、戦闘が始まった直後のことから、に、してくれないか?」
エルエルフが一瞬、いつものきつめの視線に戻る。
「それは、俺達の約束も、忘れたことにするのか?」
「…ごめん。」
僕は、素直に謝った。本当は、忘れてはいけないことなのだから。
「…指南のためか…」
僕の意図を察したのか、エルエルフはそれ以上、問いかけてこなかった。

「ハルト!無事なの?」
不意に4号機から、流木野さんから通信が入った。
「ああ、僕はだいじょうぶだから。」
「ハルト…良かった…」
流木野さんの涙声を聞いて、そこで気が付いた、流木野さんにも、話しておく必要があることを。
「流木野さんにも、お願いがあるんだ。」
僕は、流木野さんとの約束も憶えている。だから、流木野さんにも、僕の話に合わせてもらう必要がある。
「分かったわ。憶えているのは戦闘開始からでいいのね?」
こうして僕達三人は、新たな秘密を共有した。(アキラちゃんには、何も話していない。)
そう、僕はまた、隠し事をしてしまっていた。
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495 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 7[sage]:2014/08/17(日) 21:23:09.89 ID:GTPoX5+p
−−−−

「ハルト!」
ピットでの作業を終え、寮へ戻る途中の中庭で、声をかけられる。
振り返ると、えんじ色のスーツ姿のショーコが、こちらへと駆けてくる。
「ああ、ショーコ、今日はもう上がり?」
「ええとね、ちょっと休憩、かな?」
チラッと舌を覗かせて、いたずらっぽく微笑む。その笑顔に、大きな安堵と、ほんのちょっとの罪悪感を抱く。
「休憩?」
「それがね、会議が真夜中になっちゃたの。」
ショーコの仕事のひとつに、各国代表との会談がある。
といっても、ショーコはモジュールを離れるわけにはいかない。そのため、ほとんどがビデオ会談だ。
会談の日時は普通、モジュール標準時を元に設定される。ただし、相手が地上の場合、その限りではない。
地球上では、いまだに時差が存在している。そのため、会談が夜中に設定されることも少なくない。
ショーコと折り合いが付かない場合は、たいてい会談が夜中に入っていたときで、それ以外は、僕はショーコと夜を共にしている。
「…そうか、それじゃ今晩は早めに休んだ方が良いね。」
昼間のこともあり、ちょっとショーコを抱くのを躊躇っていたため、僕はそれとなく、今夜は別々に休もうと言ってみる。
「あ、あのね、会議は夜中って言うより、早朝なの。」
少し頬を赤らめて、ショーコは囀るようにしゃべる。
「だから、今から休めば、十分な時間が取れるわ!」
そう言って、腕を絡めてくる。意味するところは、十分に分かっている。
そして、僕はショーコを拒絶できない。
今のショーコの笑顔、コレを見ると、ショーコを突き放すことが出来なくなる。

−−−−

僕は、嘗てのショーコの笑顔を知らない。
僕が最後に覚えているのは、僕を拒絶したときの、思いつめたような悲痛な表情だった。
「安全の確認できない貴方達を、受け入れる訳にはいきません!」
その台詞がショーコの強がりだったのを、僕はピノとの会話で知った。
ショーコが苦しんでいるのが、ショーコを苦しめているのが、分かってしまった。

戦いが終わって、みんなの下に戻ってきたとき、ショーコは泣きじゃくって謝るだけだった。
僕はショーコを、恨んでなどいないのに。
その後、ショーコも幾分落ち着き、笑顔も見せるようになったけど、その笑顔は、どこか無理しているように感じられた。

だからあの日、互いの想いが通じ合ったとき、ショーコは涙ながら、やっと笑顔を見せてくれた。
僕は、この笑顔を守りたい、もう失いたくないと、思ったんだ。

−−−−

ショーコの部屋は今は一人だし、傍の部屋も空き部屋になっている。だから、夜はショーコの部屋でスルことが多い。
男子生徒が女子寮で、女子生徒の部屋で夜を過ごすなんて、校則違反もいいところだが、今はそれを取り締まる教師はいない。
「んっ!」
ショーコの部屋に入ると、ドアを閉めるのももどかしく、僕はショーコの唇を奪う。
柔らかなショーコの唇を唇で挟み、啄ばみ、舌で唇を舐める。
ショーコも可愛く、舌を差し出してくる。そこから、お互いの舌を絡め合い、口の中を、歯茎を舐めあう。
息が続く限り舌と唇を貪りあった後、ゆっくりと、唇を離す。ショーコの頬は紅潮し、瞳もまどろんだようにとろんとしている。
僕は、そのまま押し倒したくなる衝動を堪え、ショーコの肩を抱いて部屋の奥へ、ベッドへと導く。
「ほんと、不思議よね!」
「えっ」
「ハルトとこうしてキスするだけで、疲れも悩みも、吹き飛んでしまうんだから。」
ショーコの感じている疲労、それはたぶん、他のカミツキにはないもの。1号機のパイロット故の疲労感。
ショーコには全てのヴァルヴレイヴの負荷がかかっている。たぶんルーンの供給も、ヴァルヴレイヴが優先されるのだろう。
僕にはなんとなく分かる、ショーコと僕の、ルーンの流れが。キスでも、肌を触れ合うだけでも、僅かだがルーンは交換される。
だから、ショーコが少しでも元気になってくれればと、ショーコにルーンを与えることを意識している。
もっとも、それ以上に『気持ちいいこと』が、心の疲れを癒しているようだけど。
ショーコはベッドに腰掛けると、おずおずと服を脱ぎだす。スーツの上着を折りたたみ、ブラウスに手を掛ける。
僕もジャケットを、アンダーシャツを脱いでいく。
革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2
497 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 8[sage]:2014/08/17(日) 21:47:31.47 ID:GTPoX5+p
服を脱ぎ終え、ショーコの方を見る。ショーコはまだ、恥ずかしそうにブラに手を掛けているところだった。
もう何度も肌を重ね、お互いの恥ずかしいところを晒しているのだけど、ショーコは未だに、服を脱ぐのを恥らう。
だから、下着を外すのは、僕の役目だったりする。
「!」
再びショーコにキスして、そのままベッドに押し倒す。
唇からあご先まで、嘗め回すように口付けしながら、両手を腋から背中へと回す。今日はスポーツブラのようで、ホックは後ろにある。
ショーコを抱きしめながらホックを外し、そのままショーコの身体を軽く持ち上げる。
口付けを続けながら手をショーコのなで肩に這わし、肩ひもを引っ掛けるようにしてブラをずらす。
キスを首筋から鎖骨へと降ろしながら、ショーコの腕からブラを引き抜くと、たわわな果実がその姿を現す。
「あん!もぅ…」
ショーコは、ちょっとだけ拗ねた声を上げながら、僕の背中にしがみつくように抱きつく。
胸に押し当てられた、ショーコのおっぱいの感触、柔らかな塊から、ちょっとだけ硬い粒が飛び出してる。
僕は首筋にキスしながら、ほんのちょっと身体をずらす。ショーコの乳首が、僕のと擦れあう位置にくる。
「うふっ!ハルトも、感じてる?」
「ああ!ショーコのおっぱい、気持ちいい。」
身体を抱き締め、全身で愛撫する。ショーコのおっぱいを、乳首の感触を、胸板で、乳首で感じる。
背中に回した右手を徐々に下ろす。背骨沿いに細い腰を抜け、お尻を覆う最後の布、パンティへと届かせる。
「…もう、ハルトはせっかちなんだから。」
ショーコの抗議は無視して、手をパンティの中、お尻へと伸ばす。おっぱいよりやや硬いお尻の肉を、こねるように撫でまわす。
「いやん!そこ、こそばゆい!」
ショーコが身をよじるのを利用して、お尻を愛撫しながら、パンティを少し摺り下げる。
左手でショーコの上体を支え、右手でお尻からショーコの身体を持ち上げるようにする。そしてお尻から腿の方へ、パンティを下ろす。
そこまでしてからショーコの身体をベッドに横たえると、僕はベッドの横から斜めに、ショーコの身体に覆いかぶさる。
左手は背中に回したまま、右手でパンティをひざの辺りまで引き抜く。ここまですれば、あとはショーコが自分で脱いでくれる。
そして再び口付けをすると、そのまま唇を這わせるように、ショーコの頬を舐め、首筋から鎖骨へ、そしておっぱいへと口付けしてゆく。
僕は唇で右の乳首を挟み、舌先で乳首の頭を舐める。
「はぁっ、ハルトに舐められる…」
今度は左の乳首を舐め、唇で銜え込むようにして、軽く歯を立てる。
ルーンの扱いに慣れた所為か、意識すれば、少し噛み付いてもジャックしないで済むようになっていた。
「ああん!それ、気持ちいい!」
まだ甘噛みに慣れていないからか、ショーコは過敏に反応してくれる。
口でおっぱいを攻めている間に、右手をショーコの股間に、秘裂にと伸ばす。
ショーコの秘裂は固く、陰唇が僅かに覗いてるだけだ。僅かに愛液を滲ませるその窪みを、ゆっくりと指でなぞる。
「くうん!」
襞を左右に広げつつ、中指を少しずつ差し込んでゆく。
不意に、暖かな感触が、僕のチ○コを包む。ショーコの手が、僕の性器を擦っている。
『前にも、こんなシチュがあったなか?』
たしか、初めてショーコと結ばれた日も、ショーコにしごいてもらったはずだ。
ただでさえ興奮して固くなってた一物が、ますます滾ってくる。
僕も負けじと、右手を蠢かす。秘裂に差し込んだ中指で浅くかき回し、人差し指と薬指で左右の襞を擦る。
「うぅ、ショーコ!」
「はぅ、ハルト!」
お互いに相手の性器を弄り、挿入の準備をする。いつもは交互に愛撫して、それぞれ準備していたのだけど
今日は同時に準備が整いそうだ。指に絡む愛液を確かめながら、ショーコの胸から表情を見る。
ショーコの潤んだ瞳は、心と身体の準備が出来ていることを伺わせる。
僕はそのままベッドの上に、ショーコの正面に立とうとしたとき、
「待って、ハルト!」
ショーコが、思い出したかのように話しかけてくる。
「今日は、ちょっと別のことがしたいの。」
「ん?」
ショーコはベッドの上で僕の前に座ると、やや屈み加減にして、上体を僕の股間へと押し当てる。
そのまま、僕のチ○コをおっぱいで挟み込む。そして、左右の手で自分のおっぱいを揉みながら、僕の一物を刷り上げる。
『これって、パイズリ!?』
「くんっ!どう?気持ち、いい?」
革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2
498 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 9[sage]:2014/08/17(日) 21:48:21.95 ID:GTPoX5+p
膣のような締め付けはないが、ショーコの柔らかい肉に包まれ、絞られる。
撫で回すような、こね回すような愛撫に、未知の快楽に、チ○コが熱くなっていく。
そして尻のほうから、もぞもぞと射精感が催してくる。
「ああぁ、き、気持ちよくって、で、でちゃいそう…」
「ふふっ、かけても、いいよ。」
そういって、ショーコがぺろりと亀頭を舐める。それが、呼び水になった。
「ああ、ショーコ!」
どぴゅっ、どぴゅどぴゅ、どぴゅう。
「きゃ!」
僕の竿から熱い精液が放たれ、ショーコの顔を、胸を汚していく。
「ご、ごめん…」
「ううん、平気。」
そう言うとショーコは、顔にかかった精液を指で拭い、口元に運ぶ。
「ん…やっぱり苦い。」
と言いつつ、ちょっとだけはにかんだショーコは、僕の精液で汚れて、妖しい美しさを帯びていた。
ごくっ!
さっき射精したばかりなのに、僕の中に欲望が湧き上がってくる。
そのまま、ベッドに座るショーコの股間に顔をうずめる。むせ返るほどの雌の匂い、さっき指で解したときより、少し蜜が多く出ている。
僕はその蜜を舌で舐め、左右の襞に塗り広げていく。
「あん!ハルト、そんな急に…」
舌で秘裂の下の方、お尻の方へと舐めながら、左手で襞の上側の、小さな肉の芽を摘む。
「ひゃん!」
かわいい悲鳴を上げながら、ショーコはのけぞる様にベッドに寝転ぶ。ちょっと力を入れすぎたか。
「痛かった?」
下腹から見上げる形で、ショーコの様子を伺う。豊満な胸の谷間から、ショーコの笑顔が覗く。
「ううん。ちょっと刺激が強すぎただけ。」
「…そっか」
僕は今度は、力をほとんどいれずに、撫でるように芽の皮を擦る。皮の中から肉芽の本体が勃起してくる。
陰裂を下から上えと舐めながら、徐々に舌をクリトリスに近づける。そして、溢れる蜜を舌に纏わり付かせ、軽く肉芽の先端を舐める。
これは、さっきの『おかえし』だ。
「ひぁ、それ!」
ショーコの身体が小刻みに震える。今の刺激で、軽く達したみたいだ。でも、これで終わりじゃない。
両手をベッドとショーコの間に割り込ませて、ショーコのお尻をこね回わす。
こね回しながら、今度は唇で肉の芽を啄ばむ、ちょうど、乳首を啄ばんだときのように。
「ふぅん、ハルト…そこばっかり攻めちゃ…」
そうは言いながらショーコは、僕の頭を押さえつけるように股間に、肉芽に導く。
僕は、今度はクリトリスに軽く歯を立てる。これは、今日初めてやってみることだ。
「くあぁん!ひあぁぁぁ!」
ショーコは大きく震えると、足を突っ張るように伸ばし、そのまま力なく崩れた。
乳首のときよりも、より弱く、ささやかな刺激のハズだけど、どうやらショーコをイカせられたみたいだ。
ショーコの襞からは、愛液がぴゅぴゅっと、吹き出るように流れ出てくる。
「は、はぁ、ハルトォ、わたし…」
荒い息遣いでショーコが囁く。ようやく準備が出来たと、僕も分かった。
そのまま挿入したくなるのを我慢し、ショーコの足を抱えると、ベッドの上へちゃんと乗せる。
そして僕もベッドの上に乗り、ショーコと正対する。
ショーコの痴態を見て、僕のチ○コは擦る必要もなく勃起している。
僕はゆっくりと、自分の性器をショーコの秘裂へと押し当てる。
「…いくよ。」
ショーコの瞳を見詰め、僕は告げる、これからまた、ショーコに苦痛を与えてしまうことを。

カミツキの女の子は、二つの呪いを受けている。
ひとつは、セックスの度に、破瓜の痛みに苛まれるという呪い。もうひとつは…

「うん、来て!ハルト。」
それでも、ショーコは僕を受け入れてくれる、少しだけ涙を滲ませた笑みを浮かべながら。
そして僕は、ショーコの固い膣を押し広げるように挿入していく。
これだけ濡れていても、ショーコの中はきつく、僕の男根を絞り上げる。ショーコも少し、苦痛に表情を歪ませる。
それでも、もう戻れない。
やがて僕の先端が、薄い抵抗に遮られる。そこで一旦腰を止め、呼吸を落ち着ける。
ここからは、苦痛を長引かせないほうがいい。今までの短い経験から、僕はそう学んだ。だから…
革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2
499 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 10[sage]:2014/08/17(日) 21:49:18.26 ID:GTPoX5+p
ぷちっ!
「んっ!」
「きぃ!」
腰を一気に打ちつけ、膜を破り去る。それで僕の一物が全て、ショーコの中に納まった。
そうして挿入したまま、ショーコを抱きすくめる。ショーコもしがみつくように抱きついてくる。
「くぅん、ハルト…」
痛みに耐えながら、ショーコが甘い声を上げる。

ショーコの痛みを少しでも和らげようと、腰を動かさないように、上体と腕で愛撫する。
胸は少し汗ばんでいて、ちょっと粘りっ気があるけど、肌を擦りあうにはちょうど良い。
「うんっ」
ショーコに再び口付けする。ちょっとだけ自分の精液の味がしたけど、ショーコの唇の甘さに比べれば、些細なことだ。
「ぷはっ!」
息の続く限りの口付けを交わした後、ショーコの表情を伺う。
ショーコは、涙で潤んでいるけれど、切なげな、求めるような眼差しで僕を見ている。
「…動くよ。」
そうショーコに告げる。ショーコが拒まないのは分かっている。けど、どうしても言わないといけない。
「うん…」
小さく頷いたショーコの表情は、和らいでいるけれど、それでもまだ、少し痛みを耐えているように見える。
どのみちこのままでは、ショーコも気持ちよくなれない。僕はゆっくりと、腰を動かしだす。
ずっ、ずずっ、ずっ、ずっ。
「ふっ、くふっ、あはっ、あぁ。」
ショーコは声を押し殺している。鈍い音を立てて、狭い膣胴を僕の性器が抉っていく。
「うっ、シ、ショーコの、中が、熱くって、きつくって!」
いや、僕の方が絞られてるのかもしれない。
ショーコの中の熱い肉壁は、入れているだけで包み込むように快楽を与えてくれる。
そこを前後に突くと、僕を逃がさないようにと肉壁が狭まる。快楽を貪るよう、膣洞が蠢く。
「あはっ、ハルトのおち○ちんが、なかで擦れて…」
ショーコも痛みに耐えながら、湧き上がる快感を求めて、僕を、一物を締め上げる。
それでも破瓜の血と愛液で、少しづつ滑りが良くなり、その分、抽挿が速くできる。
ぐじゅ、ぐずっ、ぐちゅ。
僕も貪欲に快楽を求め、腰を振るペースを上げる。
「はん、ハルトォ、それ、いいのぉ!」
ショーコが、背中に回した手の爪を立てる。痛みに耐えながらも、快楽を感じてきている証拠だ。
僕も背中の痛みと共に、男根が絞り込まれるのを、痛いまでに味わっている。
「ふっ、ショーコ、僕も、気持ちよすぎて…」
やがて湧き上がる射精感をちょっとだけ押さえ、僕はラストスパートを掛ける。
「ふあぁ、ハルト!あんっ、あああ。」
ショーコも髪を振り乱して、僕を感じてくれている。
そして、僕が喉の渇きを覚える頃、ショーコの顔にも、その「兆し」が現れる。
切り刻まれた痕のような、赤い痣。僕達、1号機のパイロットにだけに現れる、発作の「兆し」。
「ぐっ、ショーコ、ショーコ!」
僕も、渇きと獣の欲望に苛まれながら、快楽の頂点を目指し、腰を激しく振る。
「はっ、ハルト、なっ、中に!」
充血した瞳を潤ませながら、ショーコは僕を求める。
僕も限界が訪れようとしていた。
僕の中では、理性と獣性とをせめぎあい、ぎりぎりのバランスを取っている。
しかし、竿から上がってくる快感と、押さえ込んでいた射精感が折り重なり、理性のダムは決壊寸前になっている。
それでも、あと少し、あと少しでショーコをいかせられる。
腰を更に速く、角度をつけて、抉るようにショーコを突く。
「んはっ!ハルトォォ!」
ショーコが歓喜の甘声を上げたころ、ショーコの中を、ひときわ深く突き刺して、
「ショーコ!!」
どぴゅっ!、どぴゅっ!、どぴゅぅ!
ショーコの中に、僕の欲望と精液を解き放つ。
「あああぁぁぁぁぁ!」
ショーコの嬌声があがる頃、僕達の欲望と快楽が混じり合い、ルーンの光が、淡く僕らを包んでいった。
革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2
500 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 11[sage]:2014/08/17(日) 21:50:09.70 ID:GTPoX5+p
「…あのね、ハルト。」
ベッドの上で、向かい会う形で横になっていると、僕の左のショーコが、潤んだ瞳で語りかけてくる。
「今度、七海先生が言ってたテスト、受けてみようと思うの。」
「それって…」
七海先生が提案してくれた「テスト」、それは、カミツキの女の子の、呪いに関わることだ。

−−−−

二人が結ばれたあの日からしばらくして、ショーコが思いつめたような表情で話しかけてきた。
「ハルト、あのね…」
しかし、伏せ目がちな沈み込んだ表情なのに、少しだけ、嬉しそうにはにかんでいるようにも見えた。
「…生理が、来ないの。」
僕はちょっとだけ驚いて、すぐに気付いた、生理の話は、流木野さんから聞いていたから。
カミツキは肉体的に安定化している。その所為か、肉体や精神が不安定になるような変化が、起こらなくなる。
女の子の場合、排卵周期が、生理が起こらなくなっている。

子供を産めない体になる、それが、カミツキの女の子の、もうひとつの呪い。

とりあえずその場では何も言わず、七海先生に見てもらうことにした。
「指南さんに時縞君、そろって、何?」
保健室では七海先生がくつろいでいた。以前と違い、けが人が何人も運び込まれることは、今はない。
「先生、わ、わたし、生理が、来ないんです。」
「あの、僕と、その…」
「…え?えーーーーー!」
先生はひとしきり驚いた後、テキパキと検査をしてくれた。
結果は分かっていた、流木野さんも以前(僕のことは伏せて)同じような相談をしたらしいから。
…その時のショーコの落ち込みようは、可哀想と言うほかなかった。
「ショーコ…」
うつむくショーコを、背中から抱き締める。胸の上で組んだ手に僕の手を重ねる。
「ハルト、わたしね、本当は、嬉しかったんだ、ハルトの、赤ちゃんが産めるって…」
すすり泣くショーコを落ち着かせるため、右手でショーコの頭を、髪を撫でる。
『これも、カミツキの呪いなのか…』

「あ、あのね、先生、用事思い出したんで、し、しばらく保健室空けるから…」
そう言うと、七海先生は、みえみえの嘘をついて、そそくさと保健室を出て行ってしまった。
先生の好意に感謝しつつ、僕はそのまま保健室でショーコを、ショーコの身体を、慰めた。
…その日から、毎日のように、僕はショーコを抱いている。

その後も何度か、七海先生の元で「検査」が行われた、らしい。
七海先生は、カミツキのホルモンバランスが、固定化していることに気付いた。
ならば、それを変化させれば、排卵が起こるかもしれない。
排卵誘発剤、
女の子のホルモンバランスを、無理やり変える薬だ。

−−−−

「いますぐに、子供が欲しいってわけじゃないの。けど…」
ショーコが言葉を区切る。ショーコの瞳は潤んでいるけれど、その奥には強い渇望が浮かんでいる。
「いつか、ハルトの赤ちゃんが産みたい!」
「ショーコ…」
ショーコの手を取り、思わず見詰め返す。ショーコはあくまで、普通の女の子として、普通の幸せを望んでいるんだ。
僕達カミツキは、人間じゃない。だけど、人間と同じ、普通の幸せを望んだって、いいじゃないか!
「あ、まずはね、排卵が起こるかどうかの確認だけだから。」
ショーコは、ちょっとだけおどけた表情を見せる。
「その間は、ちょっとね、ハルトには『おあずけ』かな?」
テストをしている間、排卵誘発剤の効果を確かめている間は、ショーコを抱けない、ということだろう。
もちろん、本来の効果を確かめるためなら、ショーコを抱くべきなのだろうが…
「それに、今は子育てどころじゃないしね。」
そう言ってショーコは、少し寂しく微笑んだ。
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501 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 12[sage]:2014/08/17(日) 21:51:05.93 ID:GTPoX5+p
−−−−

「ハルト、この前のデータ、そのままでイイ?」
コックピットの中での作業中に、珍しくピノが話かけてきた。
ピットでは今、破壊された3号機と5号機の復元作業が佳境に入っていて、霊屋君たちメカニックチームは、
殆ど掛かりきりで作業に没頭している。なので、他の機体は手の空いているメンバー、主に僕が整備を行っている。
ちょうどいいタイミングだったので、以前から準備していた1号機の『改修工事』も合わせて行っている。
その調整作業中に、普段はモニターの隅でおとなしくしているピノが、中央に現れた。
「?前のデータって?」
僕には、すぐには話が分からなかった。
「ほら、あの『あんな別れじゃ、そんなのイヤだから〜』とかいうの。」
その言葉を聴いて、急に胸苦しさを感じた。
そう、その言葉は、僕の、遺言。
決戦前に、もしも戻れなかった時のためにと、ピノに記録してもらっていたんだ。

あの時僕は、死を覚悟していた。
流木野さんと『約束』したのに、それでも、生き延びれると思えなかった。
だから最後に、せめてショーコに謝りたいと思って、メッセージを録画したんだ。
あの時の想いが、苦しみと悲しみと後悔がない混ぜになった想いが蘇り、胸を締め付ける。
それと同時に、なにか違和感が湧き上がってくる。
僕はあの時、何を話そうとしていたのか?
話した事は憶えているのに、意図が、辻褄が合わない。
「ピノ、そのデータを再生してくれないか?」
「へ?ハルトのメッセージだよ?」
「いいんだ、そのまま表示して!」
「…ニンゲンって、良くわかんない…」
ピノは不満げに呟きながら、ファイルを再生してくれた。

『それに……ショーコにはもっと、謝りきれない…その、お父さんのことも…
本当に、償うことなんてできないけど…。』

僕の心に浮かんだ違和感、その正体が、ようやく分かった。
「お父さんのことも、償うこと…」
ショーコのお父さん、指南元総理は、たしか、亡くなっている。
最後の戦いで、僕は、ショーコの思いを、自らの願いに重ねた。
お父さんを失っても、総理大臣として気丈に振舞うショーコ。
彼女の思いを護るために、僕は勝たないといけなかった。

だけど、この時、ショーコへのメッセージに込めた僕の思いは、後悔と自責の念。
この言い回し、僕には、ショーコのお父さんの死について、責任がある?

「エルエルフ、教えてくれ!」
ピノにデータの消去を頼んだ後、執務室のエルエルフの元に行く。幸い、ショーコは不在だった。
「僕は、ショーコのお父さんの死と、関係があるのか?」
「…思い出したのか?」
相変わらずの無表情だったけど、ほんの少しだけ、驚いた様子をみせて、エルエルフが答える。
「思い出したんじゃないんだ。けど、そうでないと辻褄が合わない!」
「…世の中には、知らない方が良いこともある。だが…」
少しだけ悩む素振りをした後、エルエルフが説明してくれた。

「…俺はお前に『指南のことは諦めろ!』と言った。けど、お前は諦めなかった。」
エルエルフから聞いた話は、僕の頭と心を余計にかき回した。
僕は1号機のハラキリ・ブレードで、ドルシア艦隊ごと、ショーコのお父さんを殺している!
なのにショーコは、僕を恨むでもなく、僕のことを赦してくれている。
笑顔で僕のこと、好きと言ってくれる。
僕は、ショーコの気持ちを、分かったつもりになっていた。
少し、分からないことがあっても、それは、無くなった記憶の所為だと思っていた。
ショーコが、そんな深い悲しみを抱えていたなんて、思ってもいなかった。

僕はダメな男だ
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502 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 13[sage]:2014/08/17(日) 21:52:08.32 ID:GTPoX5+p
ショーコのお父さんの事を聞いた後、僕は頭の整理がつかず、呆然と立ち尽くしていた。
「指南は当初、ハルトには話すなと言っていた。話しても、お前を苦しめるだけだと。」
「ショーコが…」
自分の悲しみよりも、僕のことを心配してくれたショーコ。
僕は、ショーコに支えられていたんだと、改めて実感した。
なら僕は、どうすればいい、どう償えばいい。
いつしか、僕の頬に冷たいものが流れていた。

「ハルト…、あまり一人で抱え込むな。」
「…エルエルフ」
「お前は以前から、悩みを抱え込みすぎだ。だから『半分こ』だ。」
そう言ってエルエルフは、僕の両肩に手をかけ、ため息をつきつつも語りかけてくる。
「お前は何をすべきだ?いや、何がしたい?」
「僕が、したいこと?」
エルエルフの問いに、言葉が詰まる。僕がしたいこと?僕が望んでることって…
「お前は、指南と分かり合いたいんじゃないのか?」
そうだ、僕はショーコと、分かり合いたいんだ!
「ならばまず、指南に謝りに行く所から始めたらどうだ?」
ショーコに謝る、そう、まずは謝らなくっちゃ。ほかの事は、その後で考えればいい。
「…ありがとう、エルエルフ。そうするよ。」
エルエルフの助言で、幾分気持ちが落ち着いた。僕は執務室を後にする。

「あら、ハルトこんなところで…って」
執務室を出た廊下の先で、流木野さんとバッタリと出会う。
ダークグレーに緑縁のジャケットを着こなした流木野さんは、少し澄ました笑顔から、驚いたように目を瞬いた。
「ハルト、泣いているの?」
「…」
そうだった、まともに涙を拭ってなかった。

夕暮れ色に染まる空き教室に、流木野さんに促されるまま入った。
「それで、何かあったの?」
窓際の机に腰を下ろして、窓の外を見ながら、流木野さんがたずねてくる。
僕は、何も答えられない。
流木野さんが僕の方に振り返ると、長い髪がきれいな弧を描く。
「ショーコさんと、何かあったのね?」
僕はやはり、答えられない。これは、僕とショーコの問題。流木野さんを巻き込むわけにはいかない。
「もしかして、私たちの関係がバレた…ってわけじゃなさそうね。」
驚いた振りから、少し茶目っ気のある笑顔へと、流木野さんは忙しく表情を変える。
そして僕の方へ歩いてくると、右手の指で僕の頬を、流れている涙の後を拭う。
「何があったか知らないけど、辛いことなら、私が忘れさせてあげるわ。」
そう言うと、流木野さんは僕の右手を、自分の胸元に引き寄せる。
「私が、慰めてあげる。」
布越しに、ふくよかな流木野さんのおっぱいが手に広がる。
じかに触った時の感触が蘇り、右手は思わず胸を揉みはじめる。
「流木野さん…」
こうして流木野さんに誘われると、僕は断ることができない。
流木野さんの肉を、柔襞を思い出し、身体が、性器が反応してしまう。
けど、
今はそれよりも、僕はショーコのことを考えるべきだ。
理性をフル動員して、僕は何とか右手を離す。
「ハルト?」
「…ごめん…」
流木野さんは少しだけ驚いて、手を引っ込める。流木野さんの誘いを拒否したのは、たぶんこれが初めて。
空になった両手を後ろで組んで、流木野さんは上目使いで僕を見詰めてくる。
「…そっか、ハルトはやっぱり、ショーコさんを選ぶのね。」
「!」
流木野さんの言葉が、頭の中で反響する。
ショーコを選ぶ。
それは、僕が何度か話しかけようとしていたことだった。
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503 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 14[sage]:2014/08/17(日) 21:53:02.64 ID:GTPoX5+p
僕はずっと悩んでいた。
流木野さんと僕の関係、これをショーコにどう説明するのか。そして、流木野さんとの関係をどうするのか。
けど、僕に出せる答えは、たぶんひとつしかない。
流木野さんに謝って、そして…
「私ね、ハルトと約束したこと、ちょっとだけ後悔しているんだ。」
僕が話し出せずにいると、流木野さんの方から話しかけくる。
「…後、悔?」
「そう。」
流木野さんは視線を逸らし、また窓側の方に歩いていく。
「だって、諦めないってことは、決して楽になれない、ってことじゃない。」
「えっ?」
流木野さんの言葉に、少し困惑する。楽になれないって、でも、僕達の約束は…
「諦めないで済むのは、願いが叶ったときか、死んだときだけ…」
「でも、僕たちはこうして、生き延びれたじゃないか。」
僕は、余計に流木野さんが分からなくなる。
なんとしても生き残る、最後まで諦めない。僕たちは、そう、約束したはずだ。
「そう、ハルトは生き延びてくれた。それだけで十分だったのにね。」
流木野さんは窓の方を見ながら、時折、横目使いで話しかけてくる。
「だから、ハルトが約束を忘れたことにして、と言ったとき、少しホッとしたんだ。」
約束を忘れる…、僕の記憶は、戦闘開始直後までなくなっている、ということなっている、
…ショーコとの別れを、ショーコの苦しみを忘れたことにするために。
だから僕は、流木野さんと交わした約束を、忘れたことになっている。
けど僕は、約束を憶えている。

その時、不意に思い出す。
流木野さんと約束したときにも、生き延びて欲しいという以外に、何か感じていなかったか?
ショーコへのメッセージと同じような感じを、後悔や罪悪感を感じていなかったか?
そして浮かび上がった疑念は、もうひとつの疑念へと繋がる。
なぜあのとき、僕は流木野さんを大切だと思ったのか?
「流木野さん、僕は…」
もしかすると、僕は、流木野さんも傷付けているのか?
あの約束は、流木野さんへの贖罪の意味があったのか?

「もっとも、これは私の思い込みなんだけどね。」
僕の頭の中が、疑惑や疑念に塗りつぶされているとき、流木野さんが肩越しに振り返る。
『あっ!』
流木野さんの目尻に、きらりと光るものが見えた。
…僕は、今また?流木野さんを傷付けている。
「流木野さん!」
僕は流木野さんに駆け寄り、背中から抱き締めた。細い腰に手を回し、耳の傍で、頬を擦りつけるようにして呟く。
「…ごめん…」
僕もまた、泣いていた。

「ハルトって、ずるいわね。」
嗚咽を漏らしながら、流木野さんが抗議する。
「こんなにされたら、怒る訳いかないじゃない。」
嘆息気味に呟いてから、流木野さんが僕の腕を解く。
「いつかはこうなるって、分かっていたけど…」
そして一歩距離をとってから、流木野さんが振り返る。目に涙を浮かべたまま、小首を傾げて尋ねる。
「ハルトは、いつから決めていたの?」
「…」
流木野さんの問い、それは僕が、彼女との関係をどうするか?
その答えに、いつ気付いたのか?と。

いつから決めていたか、それはたぶん、ショーコを抱いたときから。
ショーコと結ばれ、ショーコを愛しようと思ったとき、たぶん、答えは出ていた。
けど、それでは、流木野さんを、ただ、捨てることになる。
僕は流木野さんに、まだ何も、償ってないのに。
…だから僕は、答えを出すのを、引き伸ばしにしていた。
革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2
504 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 15[sage]:2014/08/17(日) 21:54:16.90 ID:GTPoX5+p
「結局こうなっちゃうのよね、まあ、分かっていたけど。」
流木野さんは、ちょっとだけおどけたように言うと、扉の方に歩いていく。
「…これからは、ピット以外では、あまり会わない方が良いわね。」
「待って!流木野さん!」
僕は彼女の手を引いて、流木野さんを留める。
「教えて、欲しいことが、あるんだ。」
その前に、どうしても確認しなくちゃいけないことがある。
「嘗ての僕は、流木野さんを傷付けている!」
流木野さんは、驚いたように目を見開いた。
「ハルト、あなた記憶が…」
「僕は、どうすれば罪を償えるんだ?」
僕はたぶん、流木野さんを傷付けている、今こうして、傷付けているように。
だから、僕は罪を償わないといけない。
僕の手を外すと、流木野さんは肩をすくめて言い放つ。
「償うことなんて、何もないわ、だって…」
「嘘だ!」
僕の思いは、疑念から確信に変わる。僕は、流木野さんを、傷付けていた。
それが何時、どういうことかは分からない。けど、そこに「罪」があるのは、間違いない。
「…だって、あれは私たちの、絆だから…」
流木野さんの頬を、あふれ出した涙がつたう。

重苦しい沈黙が流れる。僕はなるべくゆっくりと、声を出す。
「話して、くれないかな?」
たったこれだけの言葉を搾り出すのに、短距離走を走った後のような息苦しさを感じる。
「僕が犯した、罪を。」
僕は流木野さんを見詰めて、彼女に懇願する。僕は、知らなくちゃいけない!
しばし見詰めあった後、根負けしたかのように、流木野さんが視線を逸らす。
そうして、ちょっとうつむいた後、流木野さんは、机に腰掛けて話し始める。
「…あれはモジュールが月に着く前、まだルーンとかのことが、良く分かっていないころだったわ。」

「そんな、僕が…」
流木野さんが語ったこと、それが、僕の頭の中で反芻される。
『僕が、流木野さんを、レイプした!』
それが、嘗ての、僕の、罪。
ルーンの枯渇、発作と衝動、そしてセックス。全てが、繋がった。
流木野さんは知っていたんじゃない、無理やり、知らされたんだ。
「でも、そのおかげで、ハルトを助けることができた。」
流木野さんは、まるで昔を懐かしむかのように、遠い目で、微笑んだ。

僕は自分の罪の重さを、知ってしまった。
女の子の初めてを、無理やり奪ってしまったのだ。
たとえ処女膜が再生するからといって、その心に、一生残る傷を付けてしまった。
僕は、流木野さんに、何を償えば良いのだろう?どう償えば良いのだろう?

「ハルトに、罪はないわ。」
流木野さんは、優しく語りかけてくる。
優しく、僕の手を取って、顔を寄せて…
「!」
甘い口付けを、してくれる。
「…どう、して?」
どうしてこんなに、流木野さんは優しくしてくれるのだろう?
僕は、流木野さんを、捨てようとしていたのに!
「ハルトだって分かってるでしょう、カミツキの発作がどういうものか。」
カミツキの発作、それは純粋な、渇望。
枯渇したルーンを補うため、他人のルーンを求める。
その方法は、ジャックであったり、セックスであったりする。
共通するのは、それが、理性では抑えきれない代物だということ。
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506 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 16[sage]:2014/08/17(日) 22:00:51.74 ID:GTPoX5+p
「…ハルトは、悩まなくて良いのよ。」
「でも、流木野さんは…」
流木野さんは、僕に、処女を奪われた、女の子にとって、大切な初めてを。
僕にはその時の記憶はない、けど、分かる。
セックスのときに感じる、性への渇望。発作の「兆し」と共に現れる、飢えと渇き。
それが、理性という箍を外して、襲い掛かる。
どれ程狂暴で凶悪なものか、想像しただけでも恐ろしい。
けど流木野さんは、僕の想像以上に、陰惨な目にあったのかも知れない。
…それなのに、流木野さんは、僕を赦すというのだろうか?

「言ったでしょう、あれは、私たちの、絆だって。」
「僕たちの、絆?」
流木野さんはそう言うと、僕の手を包むように握ってくる。
「そう、ハルトが罪を犯したように、私も、罪を犯している。」
「それって…」
流木野さんは包んでいた手を胸から前に、彼女の両頬にと導く。
「私は、ハルトを騙して、ルーンの補給を口実にして、ハルトに抱かれた…」
「!」
僕は思い出す、戦いの後、初めて僕が流木野さんを抱いたときのことを。

−−−−

あの時は最初、わけが分からなかった。
気が付いたとき、僕は全裸で、流木野さんを押し倒していた。
流木野さんの乱れた着衣、それを見ただけで、心臓がパンクしそうになった。
ブラウスの前を大きく開けて、大きなおっぱいから脱げかかるブラジャー。
まくりあがったスカートの中は、何も無く、パンティーは片足に掛かっている。
そう、まるで僕が、流木野さんをレイプしているように…
全ては、僕をジャックした流木野さんが仕組んだことだけど、
今ならば分かる、あれは、僕が流木野さんを襲ったときの「再現」なのだと。

そして僕は、流木野さんの言葉に導かれるまま、彼女を抱いた。
…いや、流木野さんの扇情的な姿に、僕の欲望が抑え切れなっただけだ。
そう、流木野さんは、何も悪くない。
たしかに、流木野さんは「嘘」をついていた。
けれどそれは、僕を助けるためのもので、僕を傷付けるためではない。
それに、僕は自分で、流木野さんを抱くと決めた。
流木野さんに、「罪」はない。

−−−−

「あの時、決断したのは、僕だ!」
添えられた両手で、僕はそのまま流木野さんの頭を手繰り寄せ、
今度は僕から、流木野さんにキスをする。
流木野さんは、すこしだけ目を見開いたが、そのままキスを受け入れると、すぐに舌を絡めてくる。
そして口腔を嘗め回しながら、息の続く限り、唇と舌を貪る。
「ふはっ!」
僕の唾液で汚れた、流木野さんの唇。それが、艶やかに笑みを浮かべているのが、分かる。

結局、こうなってしまう。
僕たちの絆は、結局は、身体の繋がり。
始まりとなった僕の「罪」から、それは変わっていない。
そして僕は、罪を償うことは、出来ない。
流木野さんを、捨てることは、出来ない。
僕に出来ることは、罪を重ねること、嘘をつき続けること。
それが、取り返しの付かない、深い澱みへ向かう道だとしても…
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507 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 17[sage]:2014/08/17(日) 22:01:42.56 ID:GTPoX5+p
流木野さんのジャケットのボタンを外し、ジッパーを開ける。
そして、アンダーシャツを、下のブラジャーごと捲くり上げる。
ぷるん!
大きなおっぱいが、シャツの下から飛び出す。
僕はそのまま右の胸に、赤ん坊のようにむしゃぶりつく。
「ふっ」
流木野さんの吐息が漏れる。唇で乳首をつばみながら、右手で左のおっぱいをこねくり回す。
そして、左手を流木野さんの腰にあてようとしたとき、
ストン!
流木野さんのタイトスカートが、床に落ちる。
流木野さんの顔を見上げると、僅かに頬を染めながら、求めるような眼差しで僕を見詰めている。
僕はそのまま、左手を下に伸ばし、パンティの上から、お尻を揉みしだく。
「あぁん」
お尻の肉と胸の肉、二つの肉をこね回しながら、乳首の先端を、乳輪を舐め上げる。

そこでちょっと、いたずら心が湧き上がる。これは、流木野さんには、まだ試していないこと。
流木野さんの乳首に、軽く歯を立てる。
「はうあぁぁん!」
驚いたのか、流木野さんは、小さな悲鳴を上げる。
乳首をもう一度ぺろりと舐めた後、流木野さんを見えあげる。
「痛かった?」
流木野さんは熱っぽい眼差しで、僕を見返す。
「ううん…けど、驚いたわ。」
そして、今度はちょっと拗ねたように僕を見詰める。
「…こんなことも、出来るのね。」
僕は今度は、左の胸を唇と舌で攻めながら、両手でお尻を揉む。
左手でお尻を揉みながら、右手で徐々にパンティを下ろしていく。
左の乳首を舌で上下に舐め上げながら、お尻から前へ、秘裂へと指を伸ばす。
「あはぁ、ハルト、それ、いい!」
左手の指の先端が襞の縁にかかっただけだが、そこは既に蜜が垂れてきていた。
人差し指を伸ばして、浅く、襞に差し込むと、それだけで、襞がうごめくのが分かる。

そこでまた、ちょっとだけいたずらしたくなる。
親指を、お尻の穴のほうに這わして、穴の表面を撫でる。
「へ?ちょっと、そこ…」
くにゅ
ちょっとだけ、親指の先を、お尻の穴に埋め込んだ。
「いやぁ、そ、そんなのぉ」
突然の異物に、流木野さんは身体をよじるようにして悶える。
ちょっとの刺激で、秘唇のほうのうごめきも変わる。
羞恥に染まる流木野さんの表情を横目で見ながら、僕は次の攻め変える。
親指で、アナルの周りをなでながら、人差し指で秘裂をかき回す。
そして、今度は右手で前から、流木野さんの襞を撫でる。
襞の上側を右手で、下側を左手でかき回し、左の乳首を唇で啄ばむ。
「はぁ、ハ、ハルト、私…」
『いちゃって、いいんだよ。』
言葉はだせないので、僕はそのまま攻め続ける。
右手の指で、秘裂の上の肉茎をつまみ、そして、左の乳首にも、歯を立てる。
ついでに、アナルにもちょっと突っ込む。
「ひゃあああぁぁぁん…」
三つの刺激を同時に受けて、流木野さんの身体が突っ張る。
足がかくかく震えて、後ろの机に座り込む、後ろ手を机に着けていないと、身体が支えられないほどに。
「はぁ、は、ハルトォ」
甘い声をあげ、流木野さんが懇願の眼差しで見詰める。
それに答えて、僕はチャックを開ける。中のものは、既にギンギンにいきり立っている。
愛撫の必要も無いほど硬くなったそれを、腰掛ける流木野さんの性器にあてがう。
「いくよ。」
挿入前に一言、流木野さんにもまた、苦痛を与えることを告げる。
熱く浮かされたような目をして、流木野さんが頷く。
「来て!ハルト!」
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508 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 18[sage]:2014/08/17(日) 22:02:39.54 ID:GTPoX5+p
ぷちっ!
「くぅうううん」
「うっくっ!」
秘裂に当てた一物を、ひざのばねを使って一気に突き上げる。
挿入から破瓜までを一息で行い、僕の性器は流木野さんを貫いた。
そのまま流木野さんの細い腰に手をあて、息を整える。
流木野さんは、目尻に涙を浮かべている。まだ痛みがあるだろうし、それに…
「ハ、ハルト、このまま、動いて!」
流木野さんが、珍しく急かす。いつもならば、しばらく愛撫して、痛みを紛らわせるのに…
「えっ、でもまだ痛いんじゃあ。」
「いいのよ、痛くても。ハルトとの絆を、もっと刻みつけたいから!それに…」
涙を浮かべた赤い目で、僕を見詰めながら、流木野さんは求める。
「前に言ったじゃない、私は、本当はマゾじゃないかしら?って」
それを聞いて、納得したわけじゃない。けど流木野さんは、荒々しいセックスを求めている。
僕は腰を、膝を動かし、抽挿を開始する。
「ふぐっ、ぐっ、ひぐっ、うぐっ」
流木野さんはいつもと違い、くぐもった悲鳴のような声を上げる。
いくら愛液と破瓜の血で濡れているからとはいえ、処女膜を破られたばかりなのだ。
抽挿のたびに、痛みに苛まれるはずだ。
流木野さんの顔に浮かぶ、苦痛の色。痛みを噛み殺し、悲鳴を上げないようにと、口元がわなわなと震えている。
何故、流木野さんは、こんな苦痛を求めるのか?
「うくっ、ふっ、くぅ」
僕も、きつい締め付けに思わずうめき声を上げてしまう。
それでも、痛々しいまでの流木野さんに比べれば、たいした苦痛でもない。
今の僕に出来るのは、少しでも速くいって、流木野さんの苦痛を長引かせないことだ。
「ふん!ふん!んん!」
可能かな限り、速く、深く、一物を突き立てる。痛いまでのきつい締め付けと、うごめく柔襞のせいで、
すぐにでもいきそうになる。そして、胸の締め付けと、喉の渇きが襲ってくる。発作の「兆し」だ。
「ハルト、速く、中に!」
流木野さんはこんな苦痛の中でも、僕を求めてくれる。

だから、だめだ!
このまま僕だけいくなんて!身勝手すぎる!
僕は「兆し」を無視し、極力落ち着こうと考える。竿から上がってくる快楽に耐え、射精感を抑える。
せめて流木野さんが、いけるまで、このまま持ちこたえたい。
「くうん、うん、ハルト、ハルト!」
流木野さんの声色に、少しずつあまい音色が混じってくる。
こんな荒々しいセックスでも、流木野さんが感じてくれている!
僕は射精感を抑え、必死に下から突き上げる。
「うう、流木野、さん…」
僕も限界が近づいてくる。否、限界なんてとっくに超えている。
いま僕が耐えているのは、妄執にも似た意地のせいだ。

僕は、流木野さんを傷付けてしまった。
だから、せめてこんなときだけは、流木野さんを気持ちよくさせてあげたい。

「兆し」と絶頂の狭間で、ぎりぎりの快楽に耐える。
「はぁ、ハルト、ハルトオオォォ!」
流木野さんの声が裏返る。そこが、僕の限界だった。
「うっ、流木野さん!」
どぴゅう、どぴゅう、どっぷう
「はあああああぁぁぁ」
僕の精液が、流木野さんの中に注ぎこまれる。
そして、二人の周りを、淡いルーンの光が漂う。
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509 :【ショーコxハルトxサキ】鼎の絆 前編 19[sage]:2014/08/17(日) 22:03:39.49 ID:GTPoX5+p
「はあ、はあ、流木野、さん…」
射精した後、倒れそうになった流木野さんを抱き寄せる形で立ち竦む。
性器は、まだ繋がったままだ。
「どうして、こんなことを?」
少し落ち着いたところで、流木野さんに尋ねる。なんでこんな、むちゃなセックスを望んだのか?
「…思い出したかったのよ。」
「思い出す?」
「そう」
流木野さんは、またあの遠い目をして、話してくれた。
「ハルトとの、絆を思い出そうとしてね。」
「!」
僕との、絆、それはたぶん、流木野さんが話してくれたこと。
僕が、流木野さんを、レイプしたとき、
そのときの、荒々しい、獣のようなセックスを、再現しようとしていたのか?
「どう、して?」
どうして流木野さんは、そんなものを思い出そうとしていたのか?
「どうしても何も、それが、私たちの絆だから…」
僕は、何も言葉が出なかった。
ただ、流木野さんを、再び抱き締めた。
はだけたままの流木野さんの胸が、僕の服の上から押し当てられる。
けど、その感触を楽しむゆとりは、僕には無かった。
「流木野さん、僕は…」
僕の頬を、また涙が伝っている。今日は、泣いてばかりだな。
そんなことを考えていたとき、

ぺたん!

なにか、柔らかいものが、倒れる音がした。
教室の中…ではない。見渡すと、ドアが僅かに開いている。
「!」
そのドアの先、廊下の上に、物陰があることに、気付く。
そして僕は見た、見えてしまった、
ドアの隙間から僅かに覗く、えんじ色のスーツを。
そして、驚きと戸惑い、そして悲しみに見開かれた瞳を。
「…ショーコ!」

...to be continued
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510 :488[sage]:2014/08/17(日) 22:12:21.44 ID:GTPoX5+p
以上、ハルショコサキの「鼎の絆 前編」でした。
まさか、前編だけで「罪と罰と償いの絆」の文量超えるとは思わなかった。

もともとは、修羅場での暴露合戦で、
レイプや親父殺しの話を入れるつもりだったのですが
それだと、ハルトが罪と向かい合う時間が取れないとおもったので
こんな感じの話になりました。

後編はいよいよ修羅場編ですが、
ちょっとだけ、ARUSとの決戦もあったりします
ただ、9月以降は、仕事のシフトが厳しそうなので
完成は遅れるかもしれません。

>>496>>505
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