- 戦う司書でエロパロ
539 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/09(土) 12:48:33.10 ID:91MPI8bL - 遅くなりました
532−533のつづきです
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540 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/09(土) 12:49:19.97 ID:91MPI8bL - 「どうです、代行。服を全部脱がれては」
とんでもないことを さらりと口にする。 (…………ッ!!) 武装司書たちは絶句した。 過去神バントーラの代行者にして最強の武装司書、ハミュッツ=メセタにそんなセクハラまがいのことをして、ただで済むはずがない。 たとえマットアラストでも殺される。半殺しか全殺しか。いや この部屋にいる他の者も。まとめて病院送りにされてしまう……。 そんな彼らの心配をよそに、 「汗を吸った服を着ているのは不快ですし、体にもよくない」 平然と自身のスーツを脱いでいく。 「やはりこっちの方が気持ちいい」 「さ、代行も早く脱いだほうが」 「それとも俺が脱ぐの 手伝ってさしあげますか」 重ねて催促するマットアラスト。 困惑しつつ見守る武装司書たち。が、彼らはある事実を思い出す。 (……この野郎、見えてやがるのか!?) マットアラストは予知魔法使い。常に二秒先の未来を見ながら生きている。その彼がこうも危険な綱渡りをつづけているということは――。 あきれたように彼を見ていたハミュッツだったが、ほどなく 「言われなくてもそうするわよう」 (…………ッ!!) およそ信じられない返答に 皆がどよめいた。 周囲の熱い視線を浴びながら、彼女は汗でベタついた服をゆっくりと脱いでいく。 ハミュッツの指がシャツのボタンをひとつふたつと外していく。ふぁさり。ごく軽い音をたてて、男物のシャツが床に落ち、それにズボンと下着が続いた。 今 ハミュッツが身に着けているのは、右手首に巻いた投石器と 素足に履いたサンダルだけ。 (マジかよ、信じられねえ…!) (……暑さでおかしくなったかな、俺) ある者は我が目を疑い、 「おいどうなってんだよ、マットアラスト!」 ある者は同僚に詰め寄った。 屈強な猛者たちに取り囲まれた男は、だが涼しい顔で 「何だ、濡れ透けだけで満足だったか?」 「お前、一体何を………」 「―――虚構抹殺杯アーガックス」 「………ッ!!」 「代行とノロティには先刻あの水を飲ませてある」 不意に告げられた戦機に、武装司書たちは驚愕した。
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541 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/09(土) 12:50:18.16 ID:91MPI8bL - 追憶の戦機のひとつ、虚構抹殺杯アーガックス。
かつて懲罰天使たちの用いたこの戦機で、彼はハミュッツの脳からある情報を消去していた。 それは、羞恥の意識。 女は 異性の前では肌を見せないという恥じらいの心だ。 その心を奪われたいま、ハミュッツは楽園時代の人々と同様、寒ければ服を着、暑ければ裸になる、そんなおおらかな心持ちになっていた。 「ま、せっかくの機会だからな、利用しない手はない」 そう言って彼は キザったらしく片目を閉じてみせた。 「すげぇ、凄すぎるぜ、この野郎!」 「お前はやっぱ天才だよ」 「うむ、わしは昔から知っておったがの」 そう盛り上がる男たちの目の前で。 「ほら、君も早く脱ぎなさいよう」 ハミュッツがノロティの服を剥ぎとりにかかっていた。 「いえ、わたしは南国の出身なもので、このくらいの暑さは平気なんですけども」 「やせ我慢はいいから。見てるこっちが暑くなるのよう」 あざやかな手際で 一枚づつ着衣を剥がされていく格闘少女。 少女の黒褐色の肌のうえを ハミュッツの白い指が這いまわり、 「フフッ、可愛いわねぇ、ノロティ」 「あん……、ダメです……そこっ」 見せつけるように、二つの肢体が絡み合う。 ハミュッツの爆乳に押しつぶされる、ノロティのまだ堅く控えめな胸のふくらみ。しっとりとなめらかな白い肌と こんがり灼けたピチピチの肌。むっちりと熟れた太腿と 引きしまったカモシカのような脚。 そして、山百合の花のように見事に咲いたハミュッツの花弁と まだ固い蕾のままのノロティ……。 極上の美女と可憐な少女のたわむれを、誰もが息をひそめて見守っていた。
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542 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/09(土) 12:51:19.79 ID:91MPI8bL - 「――何をしてるんですか、何をッ!」
甘美なたわむれを破ったのは、アルトの叫びだった。 「執務室に居ないと思ったら、まったく!」 「――こんなところで!」 「――そんなことを!!」 グインベクス帝国軍の軍服をかっちりと着こなしたレモン色の髪の少女が、気がつくと休憩室に入ってきていた。 冷ややかで鋭利な視線が室内を一瞥し、熱にうかれた一同を現実へと引き戻す。 (ゲッ、ミレポ……!) (怒ってる――) (マジ、怒ってる、殺される……!) 真面目すぎる三級武装司書の出現に、男たちはちぢこまる。 そして 無駄としりつつ、みっともない言い訳を始めた。 「なあ、ミレポック。これには深い深い事情があるんじゃ」 「……そうそう、話せば分かる」 「詳しい説明は 責任者のマットの方から――」 身振り手振りを交え、大汗に冷汗まで混えながら、男たちは弁明をつづけたのだが。 「………は?」 この思考共有使いの少女には かけらほどの感銘も与えてはいない様子だった。 男たちを無視し、彼女は言った。 「代行!」 「なぁに、ミレポー」 「やめてくださいっ、そんな風に身体を密着させていたら、適切な滅菌が行われません! ほら ノロティ、あなたもっ」 「あ、ごめんなさい、ミレポックさん」 「もう 分かったわよう……ちょっとおふざけしてただけだわよう」 修羅場を覚悟していた男性武装司書たちではあったが、 「……おい、マットよ」 「なんですか、ビザクさん」 「お前もしや、ミレポにも水を?」 ここに至ってようやく、計画首謀者の用意周到さに気づかされていた。
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543 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/09(土) 12:52:12.81 ID:91MPI8bL - 「さあ、より完全な滅菌のためだ。服を脱ごうか、ミレポ」
「そうですね。了解しました、マットアラストさん」 言われるまま疑うことなく、少女は軍服を脱いでいく。 ハミュッツの じらすようにゆっくりと脱いで見せるストリップもよかったが、軍人らしいミレポックの迅速な脱衣も悪くない。 「おおっ」 「おおおぅ!」 「うおおおおーッ」 先輩司書たちのどよめきと雄叫びがあがった。 普段は口うるさく堅苦しすぎる少女の一糸まとわぬ姿の、なんと美しいことか――! 透けるように白い肌とレモン色に揺れる髪。 しっとりと実った乳白色の双丘と 悩ましくくびれた細い腰。 下腹にはレモン色の飾り毛がそよぎ、そのすぐ下にぴったりと閉じ合わされた未通の秘花がたたずんでいる。 「………どうかしたんですか、皆さん?」 不思議そうな表情で男たちを振り返るミレポック。その肌はじんわりと汗ばみ、レモンの芳香が漂ってくる気さえした。 「綺麗だよ、ミレポ……」 そうつぶやくヴォルケンは 鼻と口とを手で押さえている。 その手元からボタボタと赤いものが流れ落ち、ほどなく 少年は自らの血だまりの中でやすらかに気を失った。
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544 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/09(土) 12:53:12.61 ID:91MPI8bL - 「やれやれ、まだオードブルだってのに……」
仲間に抱え起こされる後輩を見下ろしながら、マットアラストはうそぶいた。 「まだ先は長いぜ、みんな」 バントーラ・ストリップ劇場、そのこれからの出演者の名を告げていく。 キャサリロ=トトナ、レナス=フルール、テナ=ターナ、ユーリ=ハムロー……。さらに 見目良い一般司書にも水を飲ませるよう、武装司書見習いのリズリー=カロンに命じてあった。 その言葉に 休憩室内は本日最高の熱気に包まれた。 「な! レナスさん!?」 「ひゃっほう! レナス=フルールも……っ」 「俺、あの女性 すごい好きなんですよ、マットアラストさん」 やはり一番人気は彼女だったか。 まあ無理もない。レナス=フルールと云えば、ミレポックでさえかすむほどの美女。 身体の線の出ないゆったりした服を着ていても 隠し切れない豊満な双丘と、折れそうなほど細い腰。 そのうえ、優しく包みこむような母性そのものの性格に、ときおり見え隠れする大人の女の悩ましげな表情まで加わっては、惚れない男の方がどうかしている……。 そんなことを考えながら、マットアラストは解説をした。 「昨日の戦闘のあと、服を修繕に出した者もいるだろ。そのとき感染したかもってコトで 彼女に連絡してある。 ………ん、もう二時半か、そろそろレナスの来る頃だな」 トントン。 遠慮がちに扉をノックする音がした。 喜色満面。皆の熱視線がそちらへ集中した、そのとき。 どさりと音を立てて、マットアラストの長身が床に崩れた。 全武装司書中、最も不意打ちに強いこの男を、人知れず一撃で倒す。そんなことはハミュッツにさえ不可能だろう。これは かつてない異常な事態といえた。 だが その異変も、色欲に浮かれた者たちには気づけない。 そして。 マットアラストが失神してから、きっかり二秒後。 扉がひらき、入ってきたものは――。 肥満した体をのっしのっしと揺らしつつ、おだやかな笑顔で歩いてくる全裸の老女。 しわだらけの肌には無数のしみが浮き、醜くたるんだ腹の肉がたぷたぷぶよんと波を打ち、そしてその下腹には。下腹には…………。 この日 バントーラ図書館は現有戦力の半分を一時的に喪失し、その回復には 実に十日を要したという……。 (おわり)
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