- ▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ 3 ▼
558 :550[sage]:2014/08/04(月) 22:52:35.98 ID:+XXmhOVk - 昼鳥いいよね!
続きは特に考えてなかったので、同じ話をトリエラ視点でも書いてみますた
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559 :1/3 夢の話(side Triela)[sage]:2014/08/04(月) 22:56:05.38 ID:+XXmhOVk - この人は鈍いようでいて変なところで鋭い。そうして鋭いようでいてやっぱり鈍いのだ。
「任務」という名の戦闘の後、ヒルシャーさんは私に怪我がないか執拗に確認する。 普段は見せないような強引な態度で。 その距離の近さに、必死な態度に、私の心臓が跳ね上がっていることなど知りもしないだろう。 怪我を確認するために触れてくる彼の無骨な手に、節くれ立った長い指に、私が何を思うのかも。 ふとした瞬間にあの手を思い出してしまう。 もし私が大人の女性だったら、もし私と彼が恋人同士だったら、あの手はどんなふうに私に触れるのだろうか。 最初にどこに触れるんだろう。強引に触れるんだろうか。優しく触れるのかもしれない。 キスはどんなふうにするんだろうか…… そんな夢想の最中に彼に言われたからぎくりとした。 「君がいつもと違って見えた」と。「急に大人の女性のように見えた」と。 子供の身体でしかないくせに湧き出る恥ずかしい欲求を見透かされたような気がした。 気のせいですよと笑うこともできず、馬鹿げた返事をした。 「ならば、夢でしょう」と。 その瞬間、部屋の空気が変わった。彼の表情も見たことのないものに変わった。 これは本当に夢なのかもしれない。だから言ってやったのだ。 夢なんだから、好きなようにしたらいいじゃないですか。
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560 :2/3 夢の話(side Triela)[sage]:2014/08/04(月) 22:58:39.49 ID:+XXmhOVk - 抱きしめられて、大人のような口づけをされて、ああ、やはり夢なのだと思う。
優しい「保護者」はいなくなり、真剣な目をした「男」が私を求めてくる。 何て幸福な、都合のよい夢。 義体は夢を見ないというけれど。きっとあれは目覚める時に消えてしまうだけなのだ。 夢を見てる間くらい好きなように振る舞ってもいいだろう。 彼の手は想像していた以上に強引で荒々しかった。 なのに彼の指は想像していた以上に優しくて、じれったいくらい慎重だった。 矛盾している。だけど、その矛盾した熱い指先に私の身体はとろけてしまった。 とろけた身体を、彼の舌先がなぶる。その度に身体に電流が走る。 「トリエラ、もっと身体の力をぬいて」 言われなくても、ぐずぐずでもう力など入らないのに。 ぎしぎしと強引に入り込んでくる彼の熱いものが私を引き裂いていく。 生身の部分は、破瓜の痛みを私に伝えてくれる。その先にある不思議な感覚さえも。 快感というにはまだ程遠い感覚なのに、私自身はもっともっとと貪欲にその感覚を追ってしまう。 自分のものとも思えない、いやらしく甘ったるい声が部屋に響いた。 恥ずかしくて死にそうで、必死に下唇を噛んで声を殺してみた。なのに。 「もっと声が聞きたい。我慢しないで聞かせてほしい」 懇願するように言われれば、逆らえるはずもない。 私の声が一際甘ったるくなるところを的確に捉え、そこばかり何度も何度も攻めてくる。 「あっ、あっ……あぁんっ……あっだめぇ……」 「だめって言われると、もっとしたくなるんだよ」 聞こえてくるのは、私の狂ったような嬌声と、彼らしからぬ意地悪いささやき。 そして彼と私がこすれ合う卑猥な湿った音だけだった。 「恥ずかしい……です、ヒルシャーさん……」 「夢だよ、トリエラ。僕の勝手な夢だから、君が恥ずかしがることなんてない」 違う、違う。これは私の夢。あなたに焦がれた私の恥ずかしい夢なのに……。 頭の中がぐちゃぐちゃになり、そのまま意識は暗がりに溶けていった。
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561 :3/3 夢の話(side Triela)[sage]:2014/08/04(月) 23:13:01.99 ID:+XXmhOVk - ……目覚めても、夕べの記憶は消えなかった。
身体はべたべたで、首筋には彼がつけた赤い痕、シーツはぐしゃぐしゃで、腰はじんじんと疼き力がはいらない。 おかしい。あれは夢なのに。夢でなくてはいけないのに。 夢でなければ困る。真面目なこの人はきっと罪悪感に苛まれるだろう。 「大丈夫。夢ですよ」 まだ眠っているヒルシャーさんに聞こえないくらい小さく声をかけて、手早くシーツを直した。 シャワーを浴びて、頭をすっきりさせる。 とっとと着替えてタイをきっちり締めれば、首筋の痕はぎりぎり見えないだろう。 夢なのだから、ただの義体と担当官に戻るのはわけのないことだ。ほんの少し悲しいけれど。 目覚めた彼の前で私は何事もなかったように振る舞った。 そう、私はかなり上手くやれたと思う。 だけどヒルシャーさんはいつだって女心などわかりはしないのだ。 「夢を見たよ」 「……そうですか」 「君がいた」 「……そうですか」 「いい夢だった。ひどく幸せな夢で、目が覚めた時少しだけ悲しかった」 「……」 そんなの、私だって悲しかった。 「またあの夢を見れるだろうか」 知りません、と言えばいい。そのたった一言が喉に引っ掛かって声が出ない。 「……あなたが望むなら、見れるんじゃないですか」 ようやく絞り出した答えは、自分でも思ってもみなかったものだった。 「ならば今夜も、またあの夢を見れるだろうか」 今夜? 腰の鈍い痛みが、またじんじんと強くなってきた。 「……意地悪、言わないでくださいよ」 白旗を上げれば男は笑い、ゆっくりと唇が重なった。 ここはきっとまだ夢の中。どうかもう少し覚めないでと祈りながら、彼の背中に腕を回した。 了 何か甘くなったww
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