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名無しさん@ピンキー
◆Freege5emM
孕ませ/子作り/種付/妊娠/妊婦/出産/HR総合【17】
【アイドル】★THE iDOLM@STERでエロパロ40★【マスター】
実況パワフルプロ野球のSS Part14
狙って誤爆するスレ その43

書き込みレス一覧

孕ませ/子作り/種付/妊娠/妊婦/出産/HR総合【17】
184 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 00:47:36.01 ID:APMSThQD
いやぁ、親子丼っていいですね!
【アイドル】★THE iDOLM@STERでエロパロ40★【マスター】
829 : ◆Freege5emM [sage]:2014/08/03(日) 22:24:57.48 ID:APMSThQD
P×貴音を一本投下します。

※3行あらすじ
経験を積み中堅となったPが、貴音をアイドルの頂点まで導くも、ちょっとした歯車の狂いから、
爛れた肉体関係に陥るお話。和姦。若干のポルチオ責め・失禁表現有り。
◆01から◆16まで16レス、全体で16000字ぐらいです。エロだけでいいんだよ! という方は◆10まで飛ばしてください。

(以下本文)



◆01

「――あぁ、社長も貴音の演技、見てくださったんですね。
 前々から、一度はドラマに出そうと思っていたんですが、貴音のキャラだと、
 歴史物一択と思いまして、それにこだわってたら……」

俺と貴音が、プロダクションのビルの一室で、二つの椅子に座って過ごしていると、
海外に出張中の社長から、国際電話がかかってきた。
先日、貴音が出演した大河ドラマを、わざわざ東南アジアから視聴してくれたらしい。

「将軍役を刺し殺す場面なんか、秒間ツイート数がおかしなことになってたようです。
 登場した回から、存在感で主役を食ってましたが、あの回はまさに貴音の独擅場でした。
 もっとも貴音は、お話の中で自害してしまったので、これで出番は終わりですが」

ドラマで貴音が演じた役どころは、京都の貴族に生まれて江戸の大奥に嫁いできた女性だった。
身分は将軍の正妻だが、大奥の勢力争いに巻き込まれてプライドをズタズタにされ、
将軍と不仲になって憔悴した挙句、懐剣で将軍をブスリとやって自分も命を絶つ、という難しい役だ。

「しかし、もう貴音を別のドラマで使うのは厳しいでしょう。
 現代ドラマに登板させても、みんな大奥での演技を思い出してしまいますね」

貴音の役は、序盤から中盤にかけての重要人物、といった位置づけだった。
貴音はドラマの経験が乏しく、起用を危ぶむ前評判が多かったものの、
貴音は見事に役を演じ切って、口さがない評者の手首を、残らずひっくり返してやった。

「貴音にも“これが最初で最後のドラマだと思え”と言い聞かせていましたが、
 それが理想的な形で現実になったようです。今更ですが、貴音の力はすごいです」

この後も、社長は興奮収まらないままたくさん感想をくれたが、いつまでも続きそうだったので、
外部から電話がかかってきた、と嘘をついて通話を打ち切った。
【アイドル】★THE iDOLM@STERでエロパロ40★【マスター】
830 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:25:49.71 ID:APMSThQD
◆02


「ごめんな、貴音。せっかく二人きりなのに、社長と長話しちまった。
 わざわざジャカルタから貴音をベタ褒めされてさ、無碍(むげ)に切りづらくて」
「いいえ。あなた様が、とても嬉しそうにわたくしのことを話してくださっているので、
 わたくしも嬉しくなって、遮るのが憚られましたから」

貴音は、俺の左側の椅子に座って、俺を見つめていた。

「特に、綱吉を刺す場面は相当だったな。本当に気迫が段違いだった。
 貴音みたいに、一度でも男を刃物で刺してると、やはり違うものかな」
「いけずな言い方をしないでください。わたくしがあなた様に向けたのは、
 手品用の切っ先が引っ込む物だったではありませんか」

俺は椅子に座ったまま、貴音のいる左側に体をひねった。
右手を貴音の方へぐっと伸ばし、黒のロングスカートに包まれた貴音の膝に触れる。
そこから、人差し指でベルトのバックルをなぞり、次はパステルピンクのシャツの合わせ目へ。

「えいっ」
「ん、んっ」

俺が人差し指で、貴音のすっと引き締められた腹の真ん中を、軽く押し込んだ。
薄手の布越しに、貴音の腹筋が緊張したのを感じ取った。

「偽物だったにしても、貴音は本気で俺の腹ぶっ刺したろう。
 そうしたら、実際は血の一滴も流れなかったって、腹にグサリと刺さるんだよ。
 超一流アイドルの演技が、偽物を本物に感じさせてしまうんだ」
「根に持っていらっしゃるのですか、あなた様」
「忘れられないだけだ」

俺はシャツ越しに貴音の臍へ見当をつけると、その周りを人差し指でくるくると撫でた。
一周、二周、三周……

「そんな超一流アイドル“銀色の女王”の引退が、もう近いなんてな。発表の時は、荒れるぞ」
「担当プロデューサーとしては、自分が頂点まで導いたアイドルの引退に、未練はございませんか」
「全然ない。俺は貴音のため、トップアイドルへ続く道を、敷くには敷いた。
 だがその道は、貴音以外なら絶対に転げ落ちるような、
 頂上へ続いているというだけの、とんでもない悪路だった。プロデューサーとしちゃ、自慢にならん」

指が十五周を数えたあたりで、貴音がロングスカートに包まれた両膝をむずつかせた。

「なんだ、どうかしたのか」
「また一つ、あなた様に、わたくしの弱点を知られてしまいましたね」

貴音が両手で俺の右手を包み込み、臍周りを弄る動きを止めた。

「俺が貴音のどこかに触れるたびに、貴音の弱点が増えてる気がするぞ」
「ひた隠しにしていただけで、わたくしは元々あなた様に弱いのです……。
 そうして秘密にしていたことを、あなた様に直接暴かれるのが、わたくしは……あっ――」

俺は、自分の右手を包み込む貴音の両手の上から、自分の左手を重ねた。

「アイドルの中で、もっとも多く秘密のヴェールを纏っていた四条貴音が、
 それを剥がされることに興奮するタチだなんて、心をくすぐるじゃないか」
「それを許すのは、あなた様だけですっ」

手で感じ取る貴音の肌は、薄く汗ばんでいた。
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831 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:26:41.34 ID:APMSThQD
◆03


四条貴音は、俺がプロデュースしているアイドルだ。
アイドルにも色々いるが、手前味噌を並べさせてもらえば、
貴音は現在ダントツの実力と人気を持つアイドルだ。
めいっぱい厳しく見ても、アイドルの五指からは漏れまい。

なぜ貴音は、トップアイドルに上り詰めたか。
理由を人に聞けば、色々な答えが返ってくるだろう。

もっとも多くの人が挙げそうな要素は、冗談のように整ったビジュアルか。
貴音のそれは圧倒的だ。外見を人一倍磨いているアイドルたちさえ、貴音の隣では気圧されている。
そして誰も、その反応を大げさと思わない。文字通りの羞月閉花である。

次は“銀色の女王”なんて派手なキャッチをつけても、誰も笑わないほどの気品だろうか。
落ち着いた立ち居振る舞いと、アイドルとしては十分過ぎるほどの教養の合わせ技だ。
そのおかげで、ごくたまに見せるトボけた面さえ、浮世離れした雰囲気に昇華してしまう。

業界関係者なら、貴音の性格を一番に出すと思われる。
柔和な物腰で、善意を引き寄せる。一方で、毅然とした態度も併せ持ち、悪意を後退りさせる。
貴音に人格攻撃を仕掛ける人間は、業界にほとんどいない。
そんなことをする奴は、悪い意味で変わった人間なので、勝手に消えてしまう。

こうして貴音を褒め上げると、彼女は成功を約束された逸材のように思えてくる。
50年前だったら、貴音は誰がバックについていても、アイドルの頂点を極めただろう。

実際は、そう楽でもなかった。
それを端的に示す、俺と貴音の遣り取りを一つ挙げたい。



『今日、わたくしはようやく確信することができました。プロデューサー……あなた様が、
 わたくしのために考え計らってくださったことが、まことに正しかった、と』
『俺も、今日になってやっと理解できたよ。貴音が、誰よりもアイドルの頂点に相応しい、ってな』



この“今日”という日は、貴音がIA部門賞と大賞を総取りした日のことだ。

俺達はお互いに“この人と組んでいて大丈夫なんだろうか……?”
と心のどこかで思いつつ、デビュー前からアイドルの頂点を極めるまでの、
決して短くない日々を、ぎこちない二人三脚でやっていた。
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832 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:27:35.84 ID:APMSThQD
◆04

貴音のプロデュースが歪(いびつ)になってしまった原因は、俺にある。

俺は、なるべくアイドルの個人的な事情を考慮して、彼女たちをプロデュースするようにしていた。
これは、うちのプロダクションの流儀――プロデューサーがマネージャーの真似事までして、
アイドルと緊密な人間関係を作る――に沿ったものだ。
プロデューサーがアイドルのプライベートを出来る限り知って、それをプロデュースに生かした方がいい。
俺も他のアイドルをプロデュースした時は、その流儀に沿いつつ、かなりの成功を収めていた。

しかし、貴音に俺のやり方は通じなかった。
穏やかな、それでいてきっぱりとした“とっぷしぃくれっと、です”の一言で、
貴音は俺のしつこい詮索をすべて退けた。

そんなに秘密が必要なら、と意地になった俺は、貴音を徹底したミステリアス路線で売った。
100個以上も思わせぶりな秘密の設定を作って、貴音に演じさせた。

その売り方は、プロデュースの戦略として妥当だ、と判断してやっていた。
貴音のキャラクターには、マッチしていたはずだ。

だが、その判断には“俺にさえ秘密主義を貫きたいなら、嫌になるまで秘密を背負わせてやる”
という、俺から貴音への恨み節も混じっていた。
そんな俺の内心に、あの貴音が気付かないわけがない。
貴音が俺に不信を抱くのも、当然のことだ。



『プロデューサー。“秘すれば花”にも、限度があるのでは』
『はははっ、古典アイドルとか一周回って新しいかもな! でもウケないと思うぞ』

俺は“銀色の女王”だの“月のお姫様”だの、並のアイドルなら一着で着倒れする派手な設定を、
貴音に何着もお仕着せしてプロデュースした。貴音はボロを出さず、引かれもせず、よくキャラを演じた。

『俺のやり方が合わないと思ったら、上に相談にいこう。
 もっと貴音に合うプロデューサーをつけてもらおう。
 一プロデューサーとして断言しておくが、貴音はまともなPさえつけば、
 俺がプロデュースしなくても、十分アイドルとして成功できる』
『しかし、それではプロデューサーの面目が立たないのでは』
『そんなこと心配して、一人前ヅラか』

ちょっと名が売れてきたからといって、貴音が生意気な口をきいた。
ちょっと名が売れたぐらいのアイドルなら、俺は既に何人もプロデュースしてきたぞ。
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833 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:28:25.81 ID:APMSThQD
◆05

『貴音。改めて聞くが、お前はトップアイドルになりたいか』

前のくだりで、貴音を褒め上げた通り、貴音には確かに魅力がたくさんある。
しかし貴音は、まともにプロデュースしたらナンバーワンになれない。

『あ、理由は言わなくていいぞ。実を言うと、素性とか、
 アイドルになる前の貴音を詮索するのも、いい加減に飽きたからな』

例えば貴音を見て、女子小学生や中学生が、
“わたしも四条貴音みたいになりたいっ!”と憧れるだろうか。
いくら女の子が夢見がちといっても、貴音はハードルが高すぎる。
真似しようと考えもしないだろう。貴音は、女の子憧れのアイドルにはなれない。

例えば貴音を見て、男性アイドルファンが、
“四条貴音がもし恋人だったら……いや、ただのお友達だったとしても……”と、
貴音について、あれこれ夢を膨らませることができるだろうか。あの秘密主義じゃムリだろう。
貴音が恋人や男友達にどんな顔を見せるか、プロデューサーの俺でさえ想像できなかったのに。

つまり、貴音をまともにプロデュースしたら、
貴音の魅力に純粋に惹きつけられた――換言すれば、カルト的に崇めてくれる――
そんなファンを何人集めて、一人頭どれだけ稼げるかが勝負、というアイドルになる。
俺が“十分アイドルとして成功できる”と語ったのは、こういう意味だ。

『だから、貴音。トップアイドルになりたいかどうかだけ、はっきりさせてくれよ』

俺はこの質問を、貴音に何度繰り返しただろうか。最低でも一ヶ月に一回は聞いた。
初めて尋ねた時、貴音はおずおずと首肯しただけだった。問いを繰り返していく内に、
貴音は『わたくしは、トップアイドルになりたいのです』と断言してくれるようになった。

このぐらいになって、俺と貴音は、どうにかプロデューサーとアイドルらしい関係になってきた。



貴音は、普通の売り方をしては、トップになれない。

清純というイメージを極限まで研ぎ澄まして、頭ひとつ抜け出たスターがいた。
あどけない外見できわどい歌詞を歌って、カリスマ的スターとは別の方向性を示したアイドルがいた。
ぶりっ子という過剰な演技を積み重ねて、確固たるキャラクターを構築したアイドルがいた。
普通っぽい女子高生をアイドルに仕立てあげる、その過程をファンに売り始めたプロデューサーがいた。
音楽性を前面に出して、アーティストとしてのアイドルを生み出したプロデューサーがいた。

貴音に頂点を獲らせて、あわよくば俺のやり方で新しい時代を作ってやろう、
という意気込みで、俺は貴音をプロデュースした。
貴音は大仰な秘密を重ね着しすぎて、十二単のようになった。

それが今の世の中に物珍しかったのか、貴音はアイドルの階段を駆け上がり、
ついには国立オペラ劇場のスポットライトをすべて我がものとした。

余談だが、俺のプロデュースを真似した後追い連中は、線香花火のごとく消えていった。
貴音の飛び抜けて目立つ魅力と、鉄壁の秘密主義を兼備してなければ、俺のやり方は成立しないらしい。
そのせいか、俺の名声は貴音に食われ気味で、最近は“四条貴音のプロデューサー”として、
貴音のオマケ扱いでメディアに引っ張りだされている。

このまま貴音にくっついてると、なりたくもないタレントになってしまいそうなので、
俺は信頼できる人を探して、貴音のプロデュースを引き継いでもらおうと思っていた。

だが、貴音は俺の目論見を拒絶した。俺が担当を辞めるなら、アイドルを引退すると言ってきた。
【アイドル】★THE iDOLM@STERでエロパロ40★【マスター】
834 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:29:28.22 ID:APMSThQD
◆06

『あなた様が望むことを、如何様にでもお申し付けください。わたくしの全力を尽くして果たします。
 ですから、わたくしを別の方に委ねるようなことを、どうか曰(のたま)わないでくださいませ』

俺と貴音は、少なくともIA総ナメの時期までは、
ビジネスパートナーとして付かず離れずちょうど良くやっていた。
なのに、これはいったいどうしたことか。



貴音が俺に依存するようになったキッカケとして、一つ思い当たるフシがある。

俺と貴音がプロダクションの一室で打ち合わせをしていると、
その部屋の扉が、ノック三連打とともに勢い良く開かれた。

『その開け方、美希ですね』

貴音は扉に背を向けたまま、闖入者の正体をピタリと言い当てた。

『さすが貴音っ、ミキのことはお見通しだね! 貴音のPさーん! 貴音を、ちょっと借りてくのー!』

同じプロダクションの星井美希が、春一番のように現れて、貴音を部屋から連れ出してしまった。
星井と貴音は、デビュー前から親しく付き合っていた。
また星井が人気・実力ともに貴音と張り合える逸材であったのもあり、
二人は良きライバルとして切磋琢磨し合う関係であった。

あの貴音を『ちょっと借りてく』なんて芸当ができるのは、星井ぐらいのものだ。

打ち合わせに水を差されたが、俺は貴音が戻ってくるまで待つことにした。
売れっ子のアイドル同士だと、ただ友人としておしゃべりをする時間でも、千金のごとく貴重だ。
星井があれだけはしゃいでいたなら、よほど貴音に話したいことがあると思われる。
貴音もそうと察して、星井に引っ張られるままに部屋を出て行ってしまったのだろう。
そんな二人をわざわざ邪魔するほど、重要な打ち合わせではなかった。

手持ち無沙汰になった俺が、星井の開けた扉を閉めて席に戻ろうとすると、
机の上に放置された一台のスマートフォンが目に止まった。貴音のものである。
星井に連れ出されて、カバンにしまう暇がなかったのか。

普通のアイドルであれば、さすがにこの程度で咎めたりしない。しかし貴音の場合は、軽い注意ものだ。

元々貴音には、“人前ではなるべくスマートフォンを取り出すな”と言い含めている。
スマートフォンを覗き込みながら指で画面をなぞる仕草は、貴音の古風なイメージに合わない。
それに画面を覗き見などされたら、鉄壁の秘密主義が綻びるかも知れない。
貴音の売り方の都合上、こういうところは敏感になる必要がある。

俺は貴音のスマートフォンを手に取った。色は白と銀、デザインは飾り気ないシンプル。
カバーをつけていないのに、傷が小さな二つしかついていないのが、貴音らしかった。
スマートフォンを裏返して画面を見ると、ロック画面だった。
これならお小言は一言で済ませよう。

『申し訳ございません、勝手に中座してしまって……』

どんな言葉をかけようか考え始めた瞬間、貴音が部屋に戻ってきた。
【アイドル】★THE iDOLM@STERでエロパロ40★【マスター】
835 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:30:38.21 ID:APMSThQD
◆07

『星井、テンション高かったな。何かいい事でもあったのか。
 ああ、悪い貴音。これ、出しっぱなしだったもんでな。片付けなきゃダメだぞ』

内心で舌打ちしながら、俺はしれっと貴音にスマートフォンを手渡した。
俺にさえ、ごくわずかしかプライベートを明かさない貴音のことだ。
黙って自分のスマートフォンを覗かれた――風に見えた――となれば、機嫌を損ねてしまう。

『瓜田の履(くつ)、李下の冠ですよ。あなた様』
『何だ見てたのか。これは、一本取られたな』

貴音は、俺の手からスマートフォンを返されると、それを両手で持ちながら、じっと立ち尽くした。

『あの……あなた様。もし、わたくしが声をかけなかったら、この中を見ましたか』
『ロックかかってたじゃないか。見られないよ』
『あなた様なら、もしかしたら解除できるのではないかと、ふと思ったのです』
『俺、機械そんな強くないぞ』

貴音は、自分のスマートフォンを両手で俺に差し出してきた。
俺はどうしたらいいか分からず、再びロック画面を眺めた。

貴音は、自分がスマートフォンを操作するところを、人に見せないよう心がけてきた。
貴音にもっとも長時間付き添っている俺ですら、あまり見たことがない。
まして、それがロック解除の操作となったら、一度二度見たことがあったかどうか。
俺は、朧気な記憶にある貴音の姿に合わせて、スマートフォンの画面をなぞった。

『あっ』

ロックが解除された瞬間、俺は驚いてマヌケな声を漏らした。



『貴音。打ち合わせ再開の前に、これの設定やり直ししな』

まさか解除できるとは思わなかった俺は、とりあえず貴音にスマートフォンを返した。
これじゃ、頭上のスモモをもいでパクパク頬張ったようなものだ。

『あなた様……な、中は、見ないのですか』
『何言ってるんだ貴音。どうしても見て欲しいものがあるなら、見るけれども』

さすがの貴音も動揺したのか、頬を赤らめながらスマートフォンを受け取った。



これがどうしてキッカケになったのか、俺は分からない。
ただ、この日以降の貴音は、キョロキョロと俺に目線を送ってきたり、
そわそわと靴を踏み鳴らしたりするようになった。貴音は挙動不審になった。
俺のムチャなプロデュースは、貴音の精神に負担をかけていたのか……
と考えた俺は、近いうちにプロデューサーを下りる決心をした。

『俺がそばにいると、やっぱり落ち着かないかね。貴音も、そろそろ俺から――』
『いえ、それには及びません。わたくしは、これからもあなた様ともにありたく存じますゆえ』

貴音は俺の言葉をピシャンと叩き落した。こんな言い方は、しない人間だったはずだ。
俺は驚いて貴音を見つめた。貴音はまったく動揺せず、俺に視線を投げ返した。

“銀色の女王”に狂いが芽生えたのは、この辺りだと思う。
【アイドル】★THE iDOLM@STERでエロパロ40★【マスター】
836 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:31:41.92 ID:APMSThQD
◆08

それからまた少し経ったある日、プロダクションのビルの一室で、俺は貴音と二人きりになった。
貴音は扉に内鍵をかけ、ブラインドを閉めてから、俺に体を寄せてきた。

『わたくしは、あなた様のことを、お慕い申し上げております』
『俺だって、貴音のことは、大事な人だと思っているよ』

奇襲的な告白。しかも貴音に目を合わされて、至近距離で視線を絡め取られたら、
さらに目玉を射抜かれる勢いで貴音に見つめられたら、そこから目を逸らせない。

『あなた様、お願いがございます。わたくしを、抱いていただけないでしょうか』
『えらくストレートで小気味いい口ぶりだが、却下だ』

職場でセックスしよう! なんて、内容がただの変態なのに、貴音は凛とした表情を浮かべ、
思いつめた声音を駆使し、極めて厳粛な告白のような雰囲気を出している。
なかなかのものだ。貴音に、もっと女優をさせてもよかったか、と俺は今更思った。

『わたくしは、あなた様に純潔を奉れるなら、どんなことでも致します。ですから』
『貴音。お前は、疲れてるんだよ。少し休め』

貴音の瞳が潤む。目が普通の女の子のように、微かにむずかる。

『あなた様に拒絶されたら、わたくしは……』

貴音の視線が、俺の目玉から引っこ抜かれた。が、俺には一息つく暇もない。
ちらと下を見れば、貴音の手には、刃渡り5センチぐらいのナイフが光っていた。
いくら俺でも体が凍りついた。

『貴音、それは』
『ナイフ、ですね』

ナイフの柄は、貴音の手で握られていて、すっぽりと隠れている。刃が反射する光は、鈍く曇っている。

『懐かしいな、そのマジックナイフ。貴音が譲ってもらったの、けっこう前だろ』

凍りついた体が、頭をいい感じに冷やしてくれたのか、
俺はそれが、刃先の引っ込むマジックナイフであると気づいた。見た目は本当のナイフと遜色ない。
貴音がまだ注目の新人扱いだった頃、共演したマジシャンの好意でもらった、プロ愛用のシロモノだ。
その記憶があったおかげで、辛うじて見抜けた。

『あなた様には、まことに感服いたしております。
 わたくしが、このような悪趣味な所作を見せても、わたくしをしかと見ていて下さる』

貴音は、ナイフを握った手を、ゆっくりと俺に向けて押し出した。
ナイフの切っ先が、俺の臍近くに触れて、貴音に押し付けられながら、
ナイフの柄の内部に引っ込んでいった。当然痛みはない。

『今、受け入れてくださらなくても、わたくしは、あなた様をお待ち致します。
 だから、いつか……いつか、わたくしを受け入れてくださると、仰っていただけませんか』

貴音は、“銀色の女王”のイメージとかけ離れた哀願を、俺に浴びせてきた。

俺は、貴音のマジックナイフを使ったおふざけを見抜いて、安堵していた。
また、貴音が一歩退いたものだから、俺も譲歩しなければならない気分になっていた。

『そうだな……考えて、おくよ』

問題を先延ばしにして、この緊張から早く逃れたい、と思ってしまっていた。
【アイドル】★THE iDOLM@STERでエロパロ40★【マスター】
837 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:38:42.40 ID:APMSThQD
◆09

『さすがにあなた様から、そう迂闊な言葉は、いただけませんね』

ナイフを離した貴音の手には、いつの間にか、彼女のスマートフォンが握られていた。
貴音は、彼女にしては珍しい表情――苦笑を浮かべていた。

『部屋に入ってから、ずっとです。あなた様のお言葉を拝受いたしました』
『貴音、お前、まさかそれ、ボイスレコーダーの……』

俺は今度こそ、すっかり動転した。
マジックナイフは、俺を脅しつけるためじゃなく、俺にそれを見抜かせて、油断させる仕掛けだった。
俺を油断させて、言質吐かせて、スマートフォンに録音するつもりだったのか。

『わたくしの悪趣味を、あなた様は、また見抜いてくださいました……嬉しい、です』

いや、部屋に入ってからの遣り取りが一言一句記録されているなら、貴音の発言だけでも既にアウトだ。
俺がどんな言葉を返そうとも、同じだった。もう絶句するしかなかった。



『あなた様』
『何だよ、貴音。俺をいじめて楽しいか。サドだな』
『わたくしは、あなた様に純潔を奉れるなら、どんなことでも致します。
 先程の言葉、撤回するつもりはございません』

だから何だ、と俺は心中でツッコんだ。
こんなだまし討ちをかますなんて、“銀色の女王”もいい加減に潮時か。



『じゃあ、一つ試しにお願いしたいことがあるんだ。聞くだけ聞いてくれよ』
『はいっ、是非にこのわたくしへお申し付けくださいっ』

苦笑していた貴音の顔に、ぱっと花開くような笑顔が咲いた。
何万通りも記憶に焼き付けてきた貴音の表情が、また俺をドキリとさせる。

『俺達、IA獲った頃の関係には、もう戻れないか?』

この質問が、分水嶺だったと思う。プロデューサーとアイドルとして、お互い信頼し合えていた頃。
貴音が“銀色の女王”に戻れるのか、戻れないのか。

『わたくしも……戻れるものなら、戻ってやり直ししたい、です。
 しかし、わたくしは、もう戻れない、と思います』

貴音は、俺に笑顔を向けながら涙をこぼした。

その日、俺は貴音と肉体関係を結んだ。それが今でも、ズルズルと続いている。
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839 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:41:45.11 ID:APMSThQD
◆10

“愛してると言われると まっすぐ過ぎて反吐が出るものね”
“最初から狙うランク 高すぎるのよ”

「いくら貴音でも、さすがにデビュー間もない頃の映像は、見てられないな。
 貴音もそう思うだろう……って、そこからじゃ歌声しか聞こえないか」

俺は、プロダクションのビル内にあてがわれた俺用の個室で――
貴音のおかげで、やっと俺も個室持ちだ――椅子に座って、机の上のPCを眺めていた。
PCのモニタには、ビヨンドザノーブルスに身を包んだ貴音が、オーバーマスターを歌って踊っている。

これ単体なら、そこそこ見られるクオリティだが、俺はつい今の貴音と比べてしまう。
ぎこちない歌唱、行き届いていない所作が、気になってしまう。



“ダメな恋を求めてるの 何となく気付いてる”

まだステージ慣れの足りない貴音の映像のすぐそば、机の下に現在の貴音は潜り込んでいた。
服は、モニタの中の貴音と同じ、ビヨンドザノーブルスをわざと着せている。

貴音は長身を縮こませて、相当窮屈そうだが、我慢してもらっている。
そして俺は椅子に座って、机の下の貴音に、俺のペニスをしゃぶらせていた。
と思ったが、貴音は咥えたまま動きを止めて、こちらを見上げていた。

「ああ、貴音は映像を見なくてもいいから、口で続けてくれ」

俺は貴音とセックスをすることに、さほどの心理的抵抗はなかった。
俺は貴音をもうすぐ引退させるつもりだった。引退までバレなければいい。
引退までの間、少しでも良いテンションでいてくれるためのコミュ、と割り切っていた。

「本当に、貴音は素敵になったもんだ……」

俺は貴音を労うつもりで、両膝の間にある貴音の頭をゆるく撫でた。
さらさらとした銀髪が、心地よい感触。貴音の頭は、撫でた覚えがなかった。
貴音は俺と身長が数センチしか変わらないから、なかなか頭を撫でるシチュエーションにならない。
貴音の頭を撫でる手が、止められない。手が中毒になってしまいそうだ。



“試してみれば――Good Luck To You!”

「初めはこんなヒヨッコだったのに、IA獲るまでのことなんて、今じゃあっという間のことに思えるな。
 貴音は、星井以外の同期をゴボウ抜きして、俺に追いついてさっさと抜かして、トップになった」

俺のプロデューサー業から考えても、貴音には引退してもらったほうが良かった。
貴音が超一流のアイドルになっても、俺はせいぜい一流半止まりのプロデューサーだ。
何せ俺のやり方は、貴音のような規格外にしか通用しないのだから。

「貴音は、俺の想像を遥かに超えて、良くなったよ」

このまま貴音のプロデュースを続けていても、俺のプロデューサーとしての格は頭打ちだ。
その現状維持すらボロが出てきたのは、貴音を引退させる踏ん切りがついて、実に丁度いい。

「貴音は、掛け値なしに一番魅力的な女の子だ。
 それを一番深く知っているのが、俺で……いけない、自分で言ってて恥ずかしくなった」

貴音が引退したら、どうするのだろうか。もし手持ち無沙汰なら、俺の嫁さんになってもらおうか。
別に、アイドルと結婚しちまったプロデューサーなんて、ボチボチいるし。
【アイドル】★THE iDOLM@STERでエロパロ40★【マスター】
840 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:42:42.05 ID:APMSThQD
◆11

“心(ココ)に響き渡らなくちゃ 意味がないのよ”

貴音にフェラチオさせつつ、貴音の頭を撫でながら、俺はオーバーマスターをループさせていた。
すると、何ループ目かのサビの直前、突然貴音が俺の両膝にしがみついてきた。

「どうした? 苦しいのなら、もう終わりにしようか」

俺が貴音の頭から手をどけると、貴音の顔はすさまじい有様だった。
閉じられた目蓋から眉根あたりをがくがくと震わせ、頬には涙の筋がいくつも通り、
おとがいを伝う涎と混じって、俺のスラックスをベトベトに濡らしていた。
俺はとりあえず、貴音の口腔からペニスを引き抜く。抵抗は全くなかった。

「ああ……貴音、今日はここまでにしておこうか」

机の下の貴音は、鎖骨から乳房までの肌をも紅潮させて、玉の汗をいくつも並べていて、
思い出のビヨンドザノーブルスもぐちゃぐちゃになっていた。
貴音は浅く細かい呼吸で喘ぎ、鎖骨や首筋をくいくいと浮き沈みさせている。

俺は椅子から降りて床に膝をつき、貴音の背中を擦ってやった。
燃えるほど熱い貴音の体温と、液体のように濃く迫る貴音の女臭が、俺の感覚器官に襲いかかる。

「いけません……最後まで、致して、契ってください……」
「貴音、お前どうしたんだ。様子がおかしいぞ」
「あなた様に、話しかけられながら、優しく頭を撫でられると、それだけで、
 わたくしは、頭から切に染まって、わりなくも、あさましくも、あなた様を……
 ここで、終わりになってしまったら、わたくしは、明日までに狂ってしまいます」

貴音は、流しっぱなしのオーバーマスターの音量に負けそうになりながら、
俺の方に顎を乗せたり離したりして、喘ぎ喘ぎ言葉を紡いだ。

「貴音、お前そんなに頭……頭撫でられるの、弱かったか」
「弱く……弱く、なって、しまったのです」
「撫でられるだけで、腰砕けになるほど?」

貴音は、俺の首に震える両腕を回した。
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841 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:43:57.40 ID:APMSThQD
◆12

狂い始めの貴音が、俺に告げた台詞がある。

『あなた様に、わたくしの秘密を暴かれることが、怖ろしいまでに甘美だと、気づいてしまいました。
 それは、あなた様が、わたくしを知って、わたくしを気にかけて、わたくしの心に入って下さる、
 そのことを、いみじくも実感させていただける瞬間なのです』

『決して明かしてはならぬ秘密さえ、暴いていただきたくなるほどに。
 その時を思い描くだけで、わたくしの心は物狂おしく乱れるのです』

ここで、耐え切れず“とっぷしぃくれっと”とやらを打ち明けないのが、貴音の強かなところだ。

『だからわたくしは、秘密を纏い続けなければなりません。
 あなた様が、尽き果てるほどわたくしの秘密を暴いて、奥底に触れそうになったら、
 あなた様に暴かれるための秘密を、また作り上げなければなりません』

秘密を暴かれるのが快楽なら、秘密を作り続ければいい。

『幸いにして、秘密の作り方は、あなた様にご鞭撻を頂戴しております』

これらの貴音の言葉が、俺には、
“あなた様のプロデュースで無理がたたって、ついにわたくしも壊れそうです”という断末魔か、
“そんなに秘密が欲しいのならば、あなた様が飽き果てるほど差し上げましょう”
という意趣返しに聞こえるのは、気のせいだろうか。
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842 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:45:36.18 ID:APMSThQD
◆13

俺は貴音を、俺用の個室の床に四つん這いにさせた。
机の下で頭を撫でられて、貴音が粗相して作った敷物のシミに、貴音の顔を押し付けた。
シミは愛液だか嬉ションだかわからないが、貴音は俺に従って突っ伏した。

「尻を上げるんだ、貴音」

邪魔になった椅子を部屋の隅っこに押しやりつつ、俺は貴音に命令した。
ビヨンドザノーブルスの黄色いプリーツスカートが、ふらふらと持ち上がる。
その下には二本の太腿が伸びる。ハードなダンスに耐える引き締まった筋力の上に、
女性らしい脂肪の丸みを乗せた絶妙のバランス。

「あなた、様、わたくしは……っ」
「分かっちゃいたが、貴音のそこは、すごいことになってるな」

短いプリーツスカートをめくり上げると、衣装に合わせた黄色の下着が、
ぐしゃぐしゃに濡れて捩れていた。その下着を無造作に引き下ろすと、
貴音は隠すべきところをすべて俺の目前に晒してしまう。

「グラビアの仕事を控えて随分経つが、今のほうがもっとウケがいいかもな」

たどたどしいオーバーマスターが聞こえるので、
つい貴音と出会って間もない日を思い出してしまう。

貴音の秘所は、陰唇や肛門どころか、尻の谷間まで愛液に濡れていた。
髪の毛とお揃いな銀色の陰毛は、水気で捩れて絡まっている。
二穴は、貴音の口呼吸につられているのか、こちらも喘ぐように時折ひくつく。
貴音はこれ以上ないくらい催情していた。

「“銀色の女王”が定着した今となっちゃ、グラビアはなぁ。冒険したって、意味ないし。
 ……って、いけないいけない。何で仕事のこと考えてるんだ。こりゃ、職業病かね」

俺は、貴音の口腔で表面がふやけたペニスを構えた。
貴音が頭を愛撫されて恍惚となっている間、力の抜けた口内にあったペニスは、
七分ぐらいの勢いだったが、貴音の痴態ですぐ固さを取り戻した。

「それじゃ、行くぞ。貴音」

急峻な曲線を描く貴音の腰を、俺は両手でしっかと掴み、貴音の膣内に侵入した。

「あ――く、あっ、あなた、さまっ、わたくしの、ほ、ほと、がっ」

貴音の膣内は、きつくはない。甘えるように、ゆるやかに包み込んでくる。
さんざ焦らされた俺でも、暴発を気にしないで感触を堪能できる塩梅だ。

ただ、少しでも前後運動をすると、貴音の膣内が本性を表す。
摩擦に合わせて、中の細かい襞がざわざわと蠢き、俺のペニスを絡めとる。
“どうぞごゆるりと――しかし、ご所望とあらば、すぐに往生させます”
なんてキャッチがお似合い……何をバカバカしいこと考えてるんだ俺。
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843 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:47:10.85 ID:APMSThQD
◆14

「あっ、んああっ、ふぁっ! あなた様っ、気持ち、いい、いいですっ」
「ゼーハー苦しそうだった割に、可愛い声出すじゃないか、貴音っ」

貴音の嬌声は、彼女の音域の中でも、かなり高めの音程を行ったり来たりしていた。
呼吸もおぼつかないくせに、可愛いところを見せようと、貴音は頑張っている。
男に媚びるのも、ここまで至れば見上げたものだ。

俺は貴音の柔媚に誘われて、細かい往来を繰り返しつつ、貴音の膣内にペニスを深く埋めていく。
貴音の嬌声が乱高下する。ゆるやかだった締め付けが、きゅうきゅうと力んで反撃の色を見せる。
俺は挑発に乗せられて、貴音の尻をがっしりと固定しつつ奥を突いた。

「んっ、くあ、ふあっ、あ――ッ、う、あ、んおおっ!」

何やら、すべすべとした感触が亀頭を掠めたのと同時に、貴音の嬌声が裏返った。
何事か、と思った俺は抽送を止めて、その位置からペニスを動かさないようにする。

「あ……そ、そこ、は、わたくしのっ……」
「えっ、ここは貴音の何なんだ?」

また、何か貴音の秘密を暴いてしまったのか、と俺は思った。

「あなた、さま……其処は、どうか……お許し、を……」
「どうしたんだ貴音。こんな体の奥底の秘密、暴いてしまったら、どうなるんだろうね」

俺は貴音の秘密を捉えて離さないよう、短いピストンでそこを攻めた。

「ふぁっ! うあぁあおおっ! い、いや、こん……なっ、あ、がっ、うぁあああっ!」

貴音は、女としての体面をがりがりと削られ、奥に宿す雌の色が透けてきた。

「い、やぁっ、あ――く、ぐううっ、うく、んぐっ、ふうぅううっ!」

貴音は歯を食いしばって嬌声を殺し、大きな尻を左右に振って、俺の攻撃から逃れようとした。

このまま中を攻め抜いて果ててしまいたい気持ちと、
貴音を気遣う気持ちが、俺の中で鍔競り合いした。
すると、まだもうちょっと楽しめるだろうという気持ちが参戦して、後者に加勢した。
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844 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:48:10.71 ID:APMSThQD
◆15

「ここを突かれるの、そんなに堪えるのか」

俺が動きを止めて、さらにオーバーマスターが一ループするぐらいの時間を置いて、
ようやく貴音は口が聞けるようになった。

「……わたくしは、女なのです……それに、まだ、アイドルなのです……。
 しかし、其処を、攻められたら、それが……わたくしが、壊れてしまいます……」

貴音は、理性が完全に飛んでしまうのを、恐れているようだ。

「でもここは、あの貴音が壊れてしまうぐらい、気持ちいいんだろう」
「あ、あっ、あなた様っ……」

貴音の声音は、涙が絡んで濁ってしまっていた。
収録だったら、声だけでも放送事故レベルだ。

「わたくしは……わたくし、は……」

知って欲しい。知られてはいけない。二つの相反する問題が切り結んで、貴音を引き裂く。
俺の顔を見るたびに、そんな葛藤が心中で沸き起こっていたなら、
そりゃ芯の強い貴音でもおかしくなる、と俺は勝手に納得した。

「それなら、貴音。俺は、貴音のこの秘密を暴いてあげるから、よろしく」
「んえ――あ、あっ」

俺の言葉を聞いて、膝立ちで衝き上げられていた貴音の大尻が、がくがくと沈む。
膝からも力が抜けてしまったらしい。もう貴音は、俺から逃れられない。

「んぐ、うっ、くあ、あがっ、うああっ、ふはあああっ!」

貴音の腹の底に棲む雌を目掛けて、俺は狙いを絞り突きをかます。
貴音の膣内が、俺を誘うようにくらくらと燃える。限界まで追い込まれる。

貴音は、声を殺そうとして、床の敷物に顔を押し付けた。
もう貴音とは判別できないほど声が押しつぶされ、オーバーマスターの旋律と混ざる。

「貴音が今突っ伏してるそこ、さっき貴音が粗相してシミ作った場所なんだがなぁ」

それはそれで背徳的な気分だった。が、声が潰れているのは痛々しいし、
窒息でもしたら嫌だ、なんて俺の頭が妙に働き、貴音の顔を床から引き剥がした。

「ダメじゃないか、声を無理に殺したから、唇が切れちまってる」

貴音の片足を強引に開いて、貴音の体勢をうつ伏せから横向きに持っていく。
体勢が変わって、また貴音の秘密を探さなければ、と思ったが、
もはや貴音はどこをどう攻めても、雌の本能のまま叫びを上げていた。
また脚の開き方が変わって、貴音の中の具合も変わって、新鮮な感触がする。
この変化に俺がどんどん高ぶってしまい、じっくり探せる余裕が無い。

「あおっ、んぉおおっ! ふぉ、あっ、あおおおおっ!」

貴音の喉は、もう女として出してはならない声を垂れ流していた。
体ごと横向きにされた貴音の秘所から、サラサラした体液が散発的に噴出した。
両腿も陰唇も俺に広げられていたため、派手に飛び散って、敷物のシミが一気に三倍ぐらい広がった。

結局、俺も射精が打ち止めになるまで頑張ったが、
貴音の奥底の秘密は見失ったまま、暴いてやれなかった。
次はしっかりと暴いてやらないといけない。
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845 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 22:49:39.98 ID:APMSThQD
◆16

俺は、もう今日だけで何度聞いたからというオーバーマスターをBGMに、
精魂尽き果てた貴音を床に横たえて、体を拭いてやっていた。

思い出のビヨンドザノーブルスは、修復不可なほど傷んでしまっていた。
これを見ると、貴音はモニタの中にいた頃には戻れないんだ、と思い知らされる。
一線、二線、三線ぐらいは超えてしまった、という事実を噛み締めて、俺は一人で嘆息した。

「ごめんな、貴音。俺が余計なことしなけりゃ、こんなおかしなことにならないで、
 貴音はもっとアイドルを続けられて、もっと色々なことができたんだろうな」



「あなた様は、謝らないでください」
「……貴音、起きてたのか。喉が乾いただろ、今飲み物を出す」

俺が立ち上がろうとすると、貴音は手を振って俺を引き止めた。
酷使されてハスキーになった貴音の声も、なかなか趣がある。

「わたくしは、あなた様に“トップアイドルになりたい”と申し上げました。
 あなた様は、わたくしのために力を振るって、わたくしをIA大賞まで導いてくださいました。
 これでわたくしは本望……否、本望以上でございます。まこと、わたくしは果報者です」
「そう、か」

俺は、貴音の言葉を聞いて、何故か涙ぐんでしまった。
せっかく貴音が褒めてくれたのに、喉の奥が締め付けられて、言葉が出てこない。

「それに満足できず、あなた様を求めて、あなた様を煩わせるわたくしが、貪婪なのです」

それでもいい、俺は――やっと貴音が俺に甘えてくれたような気がして――満更でもなかった。
勝手かもしれないが、貴音に酷いことをしたのを、少しでも埋め合わせられた気がした。

そう言おうとして、喉が詰まった。

俺は嗚咽が収まるまで、ただ貴音の手を握っていた。

(了)


※余談
最初の方の「徳川綱吉が嫁さんに刺し殺された」話は、
当時の江戸に流れた噂です。たぶん史実ではありません。

>>838
支援ありがとうございます。
実況パワフルプロ野球のSS Part14
499 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 23:00:27.63 ID:APMSThQD
軽井沢ってことはイレブンだよな。
甘酸っぺえ大学生だぁ……
狙って誤爆するスレ その43
785 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/08/03(日) 23:34:18.97 ID:APMSThQD
eraだと「んほぉぉお!」とか姫騎士みたいな喘ぎ書けるのに、
SSだとそれがためらわれる。不思議だわ。


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