- 月刊少女野崎くんでエロパロ
32 :29から続けてみた[sage]:2014/08/03(日) 10:57:49.86 ID:2Hl2qBdw - 長い沈黙が下りた。
真っ赤な顔で言葉が見つからないらしくわずかに口をぱくぱく開閉する千代を 野崎は努めて冷静な表情を保ちながら見つめた。 だがいつも通りなのは表情だけで心臓はばくばくしているし、千代の肩をつかむ手のひらは 汗で湿りつつあった。 ものすごく緊張していた。 冗談だ、という言葉が喉元までせりあがってきているが、こらえて言葉を飲み込む。 冗談にしたくないからだ。拒絶されるのも嫌われるのも怖いが冗談でごまかしたくない。 今こうして捕まえている千代を逃がしたくないから。 全部全部自分のものにしたいという強烈な欲望が、野崎の中でもう抑えきれないほど膨れ上がっていた。 剣の異動の噂を聞いて、野崎はただただ途方にくれていた。 都に借りてTL誌に目を通してみたが同様のものを描ける気がしなかった。 クラスの男子と回し読みしたエロ本と大差ないように思うが、やはりどこか違う気がするし、 何よりも野崎にとってエロ本は読むもので描くものではなかった。 しかし、先ほどの千代の言葉でスイッチが入ったような気がした。 野崎くんのえっち!と叫ばれたときに、何か――たぶんピンク色をした何かが心臓とそして下半身を直撃したのだ。 全身を血液がめぐる音が聞こえた気がした。体温も上がったように感じる。 まあつまりはドキっとしてムラっとしたわけだが、エロ本を読んだときとははっきりと違う感覚だった。 野崎は新鮮な感動を覚えていた。 これまでも千代のことはかわいいと思っていた。 くるくると変わる表情、小さい身体で元気いっぱい精一杯!の様子、くしゃくしゃと撫でまわすのにちょうどいい 位置にある頭、何よりも自分にまっすぐ向けられるとびきりの笑顔。 それら全部をかわいいと思っていた。 ただちょっと小動物を愛でる感覚に近かった。 しかし真っ赤な顔で動揺のあまりかほんの少し潤んだ目でえっちと言われると……なんとも言えぬときめきと、 とてもとてもイケナイ気持ちが湧き上がってきたのだ。 これは描けるかもしれない! TL漫画を! そう思ってとんでもないお願いをしてみたわけだが、いまやすっかり漫画のことは頭から飛んでいた。 手のひらから伝わる柔らかさとぬくもり。漂う千代のいい匂い。 それらときめく要素に加えて甘い果実のような唇と、羞恥に染まった首筋が野崎の本能を刺激する。 さらに逃げ腰で膝を立てているものだから絶対領域の向こうの禁域――平たく言えばパンツのことだが――が ちらりちらりと見えていっそう煽られている気分になる。 野崎は千代の耳元に顔を寄せた。 「佐倉……」 「っ……ひゃいっ!?」 びくっと震えつつも裏返った声で律儀に返事をする千代に野崎は低く囁いた。 「俺と……イケナイことしよう」 えろはまだ書けてない
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