- 俺の屍を越えてゆけでエロパロ2
97 :とある一族男子の惚気 1/5[sage]:2014/08/02(土) 02:58:36.23 ID:71JyG2Ta - 流れをぶったぎって投下させていただきまする。
一族男子の一人称SS。ちょっとスイーツ(笑)入っているかも。 ++++++++ 記憶がたしかならば、俺が生後2ヶ月ごろのことでした。 ちょうどその時、交神の儀が行われる月でした。 2ヶ月年上の従兄に「交神の儀がどんなんかこっそり見てみようぜ」と誘われまして。 なんだかよくわからないけど、どういう儀式なのか、どんなことをするのか、 そして相手の神様がどんな方なのか。 子供心に興味と好奇心がわいてきて、従兄の誘いにのって二人で儀式が行われる 特別な部屋にこっそり潜りこんだのです。 ま、もっとも御簾の陰に隠れて覗いていたところをイツ花に見つかってしまって、 当主様や儀式に臨む一族の方にゲンコツとお説教をくらいましたがね。 そのときでした。 「どうかしましたの?」 と、お声をかけてくださったのが……そう、貴女でございました。 当主様とイツ花に促されて謝る俺(と従兄)に、貴女は 「いいえ、私は大丈夫ですわ。お気になさらないで」 とにっこり優しく微笑んでくださりましたね。 その時の微笑みは例えるなら蓮の花のような、とても……清らかで美しいものでした。 当主様に引っ張られて部屋から閉め出された後も……いや、それからずっといつも、 寝ても醒めても貴女のことだけしか考えられなくなりました。 やがて、俺も弓使いとして討伐隊に加わって鬼どもと戦うことになりました。 剣士となった従兄やその他の一族のものたちとともに、戦って戦って戦いまくりました。 何度か死にかけたときもありましたが、そのたびに 「ここで死んだら、あのお方に二度とお会いできなくなってしまう!」 「あの方にお会いになる前にここで死んでたまるかー!!」って 歯を食いしばってふんばって生き延びてきました。 『一族の悲願も大事だけど、もう一度あの美しい女神様に会うんだ』 という貴女への思いを胸にして、文字通りの修羅場を何回か乗り切りましたとも。
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98 :とある一族男子の惚気 2/5[sage]:2014/08/02(土) 03:00:49.43 ID:71JyG2Ta - ◇◇◇◇◇
あれから半年と少したち、俺も元服し交神の儀に臨む資格を得まして。 当主様から手渡された交神可能な女神様方の一覧表の中から、貴女の御名を 見つけたときは、嬉しさのあまり心の臓が爆発するかと思いました。 もちろん、迷わず即効で貴女に決めましたとも。 俺が貴女の御名を告げたとき、俺以外の一族全員びっくり仰天しました。 「お前……それでいいのか?」「もう一度考え直したほうがいいんじゃないか?」などと えらい言われようで、従兄に至っては「お前の好みがわからねえ」とまで言われましたよ。 確かに一度交神経験があるうえ、失礼ながら遺伝情報はそんなに優秀とは 言いがたいのかもしれない。 より上位の女神様を選んで交神すれば、より優秀で強い子供ができるだろう。 が、それがどうした。そんなの関係ない。 こちとら幼い頃からずっと長い間恋焦がれてきた相手なんだ。 あの方のことを心のよりどころにして、幾多の修羅場をくぐりぬけてきたんだ。 あの方以外の相手なんて、ありえない。ありえないんだ。 そう力強く反論したら、みんな黙って何も言わなくなりました。 優秀な遺伝子よりも長年(半年と数ヶ月だけど)の恋心を選んだ俺に 呆れただけなのかもしれませんが。
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99 :とある一族男子の惚気 3/5[sage]:2014/08/02(土) 03:03:13.77 ID:71JyG2Ta -
◇◇◇◇◇ あれから半年と少したち、俺も元服し交神の儀に臨む資格を得まして。 当主様から手渡された交神可能な女神様方の一覧表の中から、貴女の御名を 見つけたときは、嬉しさのあまり心の臓が爆発するかと思いました。 もちろん、迷わず即効で貴女に決めましたとも。 俺が貴女の御名を告げたとき、俺以外の一族全員びっくり仰天しました。 「お前……それでいいのか?」「もう一度考え直したほうがいいんじゃないか?」などと えらい言われようで、従兄に至っては「お前の好みがわからねえ」とまで言われましたよ。 確かに一度交神経験があるうえ、失礼ながら遺伝情報はそんなに優秀とは 言いがたいのかもしれない。 より上位の女神様を選んで交神すれば、より優秀で強い子供ができるだろう。 が、それがどうした。そんなの関係ない。 こちとら幼い頃からずっと長い間恋焦がれてきた相手なんだ。 あの方のことを心のよりどころにして、幾多の修羅場をくぐりぬけてきたんだ。 あの方以外の相手なんて、ありえない。ありえないんだ。 そう力強く反論したら、みんな黙って何も言わなくなりました。 優秀な遺伝子よりも長年(半年と数ヶ月だけど)の恋心を選んだ俺に 呆れただけなのかもしれませんが。
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100 :とある一族男子の惚気 3/5[sage]:2014/08/02(土) 03:04:40.52 ID:71JyG2Ta - (申し訳ない、>>99は無視してくださいorz)
◇◇◇◇◇ いろいろあって待ちに待った念願の交神の儀。 身を清めてからあの部屋に入り、速鳥の術をかけられたみたいにいつもより 力強く脈うつ胸の鼓動を感じながらも、ご来訪をお待ちしておりました。 緊張する中、イツ花の神楽舞にあわせて下界に舞い降りられた貴女のお姿を 拝見した時は心臓がとまるかと思いました。 あの時と変わらぬ神々しく輝いておられる……これを美しいといわずになんと 言えましょうか。 「あら? あなたはあのときの……?」 「はい、その節はとんだご無礼を」 「あらあらまぁ、ご立派な殿方になられて……」 なんと、俺のことを覚えていてくださったとは……。 懐かしそうにその大きな眼を細めて微笑んでくださった貴女のお言葉。 俺は猛烈に感動しました。 生きててよかったと、今ほど思ったことはないでしょう。 「……でも、本当に私でよかったの?」 もちろんですとも。 あの日から貴方のことを忘れたことは一度たりともございませんでした。 今日に至るまで戦って戦って戦って生き延びてまいりました。 すべては、こうして貴女と再びお会いして想いを叶える。 ただそれだけのために…………。
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101 :とある一族男子の惚気 4/5[sage]:2014/08/02(土) 03:07:12.06 ID:71JyG2Ta - ◇◇◇◇◇
ああ、なんて素晴らしい。 思っていたとおり……いや、想像していた以上に素晴らしいものでございました。 貴女の『初めて』をいただいた今は亡き一族の先達がうらやましい。 大きく潤んだ瞳も、瑞々しくつやつやとした柔肌も。 楓の葉のように愛らしい形の掌も、すらりとした指も。 強く抱きしめたら折れそうなくらい細いお体も。 口付けると、ひんやり心地よい感触の唇も。 俺の業物に優しくからみつく舌も。 「あ、あっ、やあ……そ、そこは…………ふあぁっ!」 真心をこめて指や舌で愛撫させていただくたびに、上がるよがり声も。 人間の少女のように恥らう仕草も。 愛蜜があふれてひくついている秘密の花園も。 ああ、全て愛らしく、美しい。 今こうして俺の腕の中におわす貴女の何もかもが愛おしく感じまする。 「あらあら……お世辞が上手なの……ね」 いいえ、お世辞ではございませんよ。 誰がなんと言おうとも貴方は本当に美しゅうございます。 「ああ……なんて嬉しい……」 「……ああ、ああ……わた、し、もう……どうにか……なりそ……う」 「私も……です。……………様」 「お願い……あなたの……を、ここに……」 いいですとも。 では…………本懐を遂げさせていただきます。 半年と少し、ずっと心に温めてきた思いを今ここに…………。
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102 :とある一族男子の惚気 5/5[sage]:2014/08/02(土) 03:10:39.78 ID:71JyG2Ta -
◇◇◇◇◇ そろそろイツ花が俺と貴女のお子を連れて、天界から戻ってくる頃か。 どんな子なのか見てみなければわかりませんが、きっと貴女に良く似た、姿も心も よき子でございましょう。 ああ、早くわが子の顔が見てみたい。早くこの手でわが子を抱きしめてやりたい。 今でもまぶたを閉じれば、貴女と過ごした日々をありありと思い出せます。 思い返せば、実に濃密で幸せな1ヶ月でございました。 1ヶ月続いた、あの交神の儀の日々は生涯忘れることはないでしょう。 あと3、4ヶ月もすればそろそろ寿命がくるだろうと、自分でも薄々感づいております。 が、貴女と添い遂げるためだけに戦ってきた我が生涯に悔いは全くございませぬ。 初めてお目にかかったあの日からずっとお慕い申し上げておりました。 そして、これからも……この命が尽きるまで、いや燃え尽きてあの世に逝った後も 貴女のことを永久に愛しています。 ………………………………………………………………還之皇女様。 <おわり> ++++++++ 以上をもって投下終了。 お目汚し&途中コピペミス失礼しました。 1R2週目プレイで弓使い男子のプロフィールが「好き:アマガエル」だったので カエルちゃんとまぐわらせてやったった。 反省と後悔はしてない。
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