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TIGER & BUNNYでエロパロ2

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TIGER & BUNNYでエロパロ2
449 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/24(木) 04:49:39.90 ID:k4EJIQUp
映画面白かったから色々話が上がっているのかと思ったらそうでもない様子
滾ったから書いた 書いたから投下

【使用レス数】 6
【カップリング】 虎徹とカリーナ
【特殊嗜好等】 食ザー(直接表現無し)
【その他】 本番無し
TIGER & BUNNYでエロパロ2
450 :隠し味 1/6[sage]:2014/07/24(木) 04:51:28.14 ID:k4EJIQUp
「……どうしてこの夏の暑い時期に、シチュー?」
「ブルーローズが、炒飯は嫌だって言ったからだろ」
 俺の炒飯食った事無いくせに。虎徹が不満気に口を尖らせている。
 いつだかの話の流れで、カリーナは意外と上手なのだと言い張る虎徹の手料理を食べるという
機会をもぎ取ったのだが、まさか虎徹の自宅にお呼ばれされるとは思っていなかった。それも二人
っきり。昼日中ではあるし、料理を食べるだけではあるが、カリーナが緊張をしないわけがない。
しかし、あまりに意外なメニューが出てきたため、思わずそんな声を上げたのだ。
 いくら冷房で涼やかな室内とはいえ、季節的にちぐはぐだ。何より――
「なんか、タイガーとシチューってあんまりイメージとして繋がらないっていうか……」
「文句言うなら食うな」
 シチュー皿を虎徹が下げようとしたので、カリーナが慌てた。
「あっ!ご、ゴメン。食べる、食べるからっ!」
 その必死な様子を見て、虎徹がにいと満足気な笑みを浮かべた。あんな事を言ったが、本当に皿を
取り上げるつもりはなかったようだ。それはそうだ。
 ――これは、カリーナのために、作られた料理なのだから。
TIGER & BUNNYでエロパロ2
451 :隠し味 2/6[sage]:2014/07/24(木) 04:52:24.65 ID:k4EJIQUp
「……ん。じゃあ、どうぞ」
「タイガーは?」
 テーブルをわざわざ動かして対面に椅子を持ちこみ座った虎徹に、カリーナが問いかける。準備
されているのは自分の皿だけだ。
 虎徹は俺の分なんてあるわけがない、と、返事を返してきた。
「お前にって作ったんだから、そういうの気にせず食えって」
「わ、私のために」
 カリーナが頬を染めて目の前の何の変哲もないように見えるシチューを見つめた。
 たしか、売り言葉に買い言葉みたいな感じであれよあれよという間に虎徹の作った料理を食べる、
という事になってしまったのだ。迷惑になったのではないかと考えていたが、これを作る間中自分の
事を考えてくれていたのかと思うと、なんだか胸がどきどきしてくる。目の前の虎徹をちらと盗み
見れば満面の笑みを浮かべている。時間は取らせてしまったが、迷惑ではない、みたいだ。カリーナが
ほっと息をつく。
「そうそう。ブルーローズのために」
 ありがとう、というと、カリーナがシチュー皿にスプーンを入れた。ひとさじすくい、口へ
運ぼうとする。虎徹がじっとその様子を見ている。味、ちゃんとわかるかなとカリーナが緊張
しながら――まず、一口。
「……」
 こくりと喉の奥に流し込む。
 それと同時に、それを見守る虎徹も唾を嚥下した。
「どうだ?」
「どうって……」
 よくある、シチューの素を使ったシチューの味だ。
「美味しい、けど」
 その言葉を聞き、虎徹が薄く笑った。一瞬それに違和感を覚えたが、すぐにいつもの笑顔に変わった。
「そうかー。美味しいか」
 にこにこと満足そうだ。さっきのあの顔は、見間違いだったのかもしれない。だったら食え食えと
上機嫌で虎徹がすすめてくるので、そんなに一気に食べられるわけないでしょ!と文句を言いながら、
食事をすすめた。
 ちょっと具材の切り方は大ぶりだが、これが虎徹の好みなのだろうと考えると、なんだかワクワクして
くる。男の人だからかな。そういえばいつも物を食べる時って大口で食べていたなと思い出す。……覚えて
おこう。もくもくとシチューを口に運んでいく。
「……もう少し、食えるか?」
「二杯はちょっと、多いかも」
 っていうか、二杯分あるんなら、やっぱり一緒に食べたかった。そんな事を思いながらカリーナは
二杯目を辞退した。少し残念そうな顔をされたが、本当に無理か?と、問われる。よく聞けば、実は
他にもメニューがあるんだとの事。そんなに色々料理をするんだと意外に思いながら――一緒にいられる
時間が少しでも長くなるのならばとカリーナはじゃあ少しだけならそれも、とお願いする事にし、取り立てて
変わったところの無く見えたシチューの方はすべてカリーナの胃袋に収まる事になった。
TIGER & BUNNYでエロパロ2
452 :隠し味 3/6[sage]:2014/07/24(木) 04:53:19.39 ID:k4EJIQUp
「次は何?」
 まさかカレーなどと言いはすまいか。そうでなくても重たいものは御免だ。できれば甘いデザートを、
などとは思うが、そんな物を作る虎徹は想像しがたい。
 何にせよ、何が出てくるかは興味深い。
「あー、それなんだけどな?ちょーっと準備が必要なんだよ」
「待つよ?」
 わくわくと目を輝かせるカリーナは、いつもの様子と比べてとても幼く、愛らしく見えた。期待する
様子に虎徹は気をよくしているようだ。しかし、言葉が濁る。
「……えーと、だな。ちょっと、席、開けてくんねえ?」
「なんで」
 冷蔵庫から出してくるか、鍋から盛り付けるだけではないのか。素直な疑問に虎徹の表情が引きつった。
すると明らかに誤魔化すように大きな身振り手振りで説明を始めた。
「何でって――そう、サプライズだ!何が出てくるかお楽しみ、な!?」
 ……たいした説明とも思えなかったが。
 ともかく、虎徹は強行するようで、ぐいとカリーナの手を引き、席を立たせ――きょろきょろと辺りを
見回した後、バスルームの方へと押しやるようにした。
「出すもん出して、胃袋空けて来い、な!?」
「……っ、さいってー!」
 カリーナがキリリと眉を吊り上げ、声を荒げたので虎徹もしまったと慌てる。
「ほ、ほら。女は化粧直しとか、と、ともかく色々あるんだろ?ともかく、時間くれよ、時間!」
「……どれくらいよ」
 どれくらいって……と、虎徹が視線を漂わせた。
「――なあ、さっきのアレ、美味かった?」
「え?あ、うん。美味しいのは美味しかったけど……」
 にっと虎徹が笑った。だったらいいんだ、と。
「美味そうにシチュー食ってるところ見たら、すっげーヤる気出てきたし、すぐできそう。そんな
かからないと思うから」
 待ってろよ、と――なんだかんだで結局バスルームに押し込まれてしまった。
 まあ、虎徹の言う通り洗面台で化粧を整えてもいいかもしれないとカリーナは考え直し、鏡を見た。
「……やだ」
 口の端にシチューがついていた。指で白く残るシチューを拭う。虎徹が食べるのを急かしたせいだ。
気づいていただろうに、言ってくれてもいいじゃないとカリーナがぺろりとそれを舐めた。うん、
美味しい。結構タイガーって料理上手なんだと感心する。女の子としては、あまりに料理上手すぎる
想い人というのも複雑だが。
 虎徹が引っ張って連れてきたものだから、化粧ポーチはおろか、携帯電話すら持ち込めなかった。
手持ち無沙汰だ。いったいどれほど時間がかかるのか。
 シャワーでも浴びちゃおうかしら。
 そう考えたところでやだ!シャワーとかっ!浴びてどうするつもりなのよー!などと無駄にテンションを
上げ、一人きゃあきゃあとひとしきり騒いだところで、我に返る。
「た……タイガー。まだぁ?」
 こんな馬鹿な事を考えるのも、長い時間ほったらかしのせいだとカリーナがバスルームからひょこりと
顔を出した。
「……ねえ、タイガー!」
 サプライズという虎徹の意思を尊重し、一応奥の方は見ないようにする。しかし、どこで何をしているの
だろうか。そう考えていると、虎徹の慌てる声が聞こえた。
「――っ、ちょっと、もうちょっと待ってろ、もうすぐだから!」
「ねえ、もしよかったら手伝おうか?」
 二人並んで、料理を作る。何だか恋人同士――ううん、新婚夫婦みたい!カリーナがまたもやテンションを
上げる。
「あー、いいな、ソレ――って、駄目だ駄目だ!今はまだちょっと早い!もうちょっとだから、いい子して
待ってろ、な!?」
 あえなくカリーナの申し出は却下されてしまった。
TIGER & BUNNYでエロパロ2
453 :隠し味 4/8[sage]:2014/07/24(木) 04:55:10.23 ID:k4EJIQUp
 ようやくテーブルに着いたのだが――
 確かにサプライズだ。ある意味驚きだ。カリーナがテーブルに出された物を見つめている。
「あのさ。別にいいんだけど。……普通、コレ、先だよね?」
 サラダだ。
 シチューの後に、サラダ。しかも、話しぶりから察するに、これがラスト、かつメインらしい。
「文句の多い奴だな。女の子だから野菜が多い方がいいだろうという、俺なりの気づかいだってのに」
 気づかうところ、そこ!?
 ――とは言いたかったが、そう言われるとあまり強くは出られない。カリーナは善意には弱い。相手の
気持ちを察するあまり、それが若干的外れでも責める事ができない。しかし、待たされた時間と出てきた物が
アンバランスすぎる。あれだけ待ったのなら、キャラメルリボンで可愛らしくデコレーションされたケーキが
出てきたっていいのではないか。
「そうは言うけど、野菜切って盛り付けるだけじゃない……これでどうしてあんなに時間が――」
「仕方ねーだろ。俺だってこんなかかるとは思わなかったんだよ。男の体は、思ってるより繊細なの!」
「は?」
「……だっ!ひ、ひと手間かかってんだよ、ひと手間」
 いいから食えと虎徹がサラダをカリーナの前に押しやった。
 さくり、さくさく。
 一口二口食べたところで、カリーナが固まった。少し眉をしかめ、確かめるようにもごもごと咀嚼する。
 ただのシーザーサラダだと思っていたけど、何かコレ――
「どうした?」
 虎徹が問いかけてきたのでカリーナがはっとして、とりあえず口の中の物を噛み砕き、飲み込むと口を
開いた。
「あの……なんか……」
「そのドレッシング。俺特製なんだけど、駄目だった、か?」
「――ああ、それで!」
 なあんだそうか。カリーナが胸を撫で下ろした。
「何か変な味――えっと、その、こ、凝った味だなって思ってたのよ」
 正直、痛んだドレッシングでも使われたのかと思った。虎徹お手製というのなら、これはシーザーサラダ
っぽく見えたが、あくまでそれっぽいだけの――言うなれば、虎徹サラダなのだろうと納得する。シーザー
サラダだと思って食べたから不味――変な味だと感じただけで、こういうサラダなのだと思えば、食べられる、
かもしれない。
「隠し味、きかせ過ぎたかもな」
「何入れたの?」
「隠し味だからナ・イ・ショ」
「可愛くないから」
 こんな言い方をすれば、拗ねたり不満気に文句を言ったりしそうなものだが、虎徹はただにやにやと
笑っているだけだった。
「栄養たっぷりなんだから、ちゃーんと残さず食えよ?」
「子どもじゃないんだからやめてよね。た、タイガーが私のために作ってくれたんだから……ちゃんと、
食べるよ……」
 照れてカリーナはあまり虎徹の顔を見る事ができなかった。……見ていれば、虎徹の不穏な笑みに
ついて、何かを察知できたかもしれなかったのに。
 ともかく、フォークを使ってサラダを食べる。……ドレッシングをちゃんとつけた方がおいしいのかも
しれない。そう思い、多めにかかっているところを取ってみる。
「……」
 虎徹が息を飲むのがわかった。
 どうやらずいぶんこのドレッシングに自信があるらしい。すごく注目されているのをひしひしと感じる。
正直、カリーナには、これが美味しいとは思えなかった。しかし自分のために作ってくれた物だと、覚悟する。
 ……いったいどんな隠し味を使ったのだろうか。
 オリエンタル的な何かだろうか。ミソとか、ショウユとか、ああいう。もしかしたら折紙が言っていた
ナットウやクサヤというものかもしれない。ともかく、虎徹がこうも押してくるものなのだ。虎徹の故郷の
物だとすれば――将来的な事も考えて、きちんと食べるようにしなくてはと決心もつく。
 そうして一口二口、食べ進めていくのだが――
「あ、あの。あんまりじっと見ないで」
 虎徹の視線が、カリーナには熱すぎる。
「いやー。やっぱさ、あー……手間かけて作った物だから、食べてもらえると嬉しくって」
「あ、じゃあ、タイガーも食べる?」
「いやいやいや!俺はいらねえって!」
 上手く言って量を減らそうと思っていたカリーナの思惑は外れてしまった。
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454 :隠し味 5/7[sage]:2014/07/24(木) 04:56:13.87 ID:k4EJIQUp
 ――しかし。
「最初はね?正直変な味って思ってたんだけど……結構個性的な味してる。あんまりシーザーサラダっぽく
ない感じ」
「ふうん?」
 まあ、シーザーサラダじゃねえし?
 虎徹が呟いた言葉に、やっぱりかと納得する。
「あの、でも……美味しい、よ?」
「へえ、この味好きか?」
「う、うん。結構好き、かも」
 お世辞ではなく。
 噛みしめるたびに、味わいが出てくるというか――もくもくと、食べ進める。その様子に、虎徹が笑っている。
「ねえ。コレ、スシバーとかに行ったら食べられる?」
「ん?」
「この辺のスーパーとかじゃなくって、専門店とかに行ったら、このドレッシング、あるの?」
「なんだー?そんなに気に入ったか?」
「……」
 こくりとカリーナが頷いた。
 虎徹の口元がいびつに歪んだ。笑っているのだ、と、気づくのに少し遅れる。
「これは特製だからなー。売りもんじゃねえんだわ」
「……なあんだぁ」
「そのかわり、俺なら作れるから。さっきのシチューにも入れてたんだぞ?」
「え、そうなんだ。……レシピとかは?」
 シチューの方は全く気づかなかった。量が少なかったのだろうか。
 しかし変な味、としかいいようがないのだが――今まで味わった事のないもので、どうにも気になる。
せめて何で作られたものかわかればとカリーナが食い下がった。
「レシピ……は、だから内緒っつったろ?」
「隠し味以外ものもでいいから」
「つーか、コレに至っちゃ隠し味がメイン、っていうか?」
「隠れてないじゃん。……ねえ、ホントに何で作ったの?」
 カリーナが問うが、虎徹は上手くはぐらかし続ける。怪しすぎる。
「…何か、変な物入れてるんじゃないでしょうね」
「!」
 びくりと虎徹が凍り付いた。
「ちょっ……タイガー!?」
「いや、その……」
「まっ……麻薬とか、そういう――」
「入れるかよっ!?」
 馬鹿言うなと虎徹が真っ青な顔で否定する。
「あのなあ、なんでそんな――」
「だって、変――個性的な味で――く、癖になりそうな感じだったから……」
「……癖に?」
「う、うん。ごめんね。タイガーが作ってくれたものだもんね。そんな変な事、するわけないよね」
 ぴくりと虎徹が肩を揺らした。カリーナの顔を一瞬申し訳なさそうに見つめたようにカリーナには
見えた。悪いのは変に疑った私の方なのに。カリーナがしゅんと肩を落とした。
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455 :隠し味 6/7[sage]:2014/07/24(木) 04:57:22.09 ID:k4EJIQUp
「あ……あー、ま、まあなんだ。そんなへこむなって!ぜ、全然気にしてないから!」
 でも。
 そう言おうとするカリーナの頭を、励ますつもりか、わしわしと撫でた。だが、その撫で方が、
しだいに穏やかな――とも違うが、ともかく撫でられる。
「そうかそうか。コレ、好きかー。お前、そんなに俺のが好きってかー?これが食えるんなら、
どんな物でもいけるな。いやー、レパートリーが広がるなー」
「え。また、作ってくれるの?」
 あんなに失礼な事を言ったのに。目尻に涙をにじませていたカリーナが虎徹を見た。
「ブルーローズは食いしん坊みたいだからな」
「食いしん坊じゃないっ!」
 その剣幕を見て、いつもの調子が戻ってきたなと虎徹が満足そうに笑った。
 それから、カリーナの目をじっと見つめてきた。カリーナの目を――いや、もっと奥の、ナニカを。
その視線に、何故かカリーナがぞくりと身を震わせた。
 急に、ドキドキと鼓動が早くなる。
「でも、美味しかったんだろ?――俺の」
 変にしっかりと、確かめるように問いかけられる。その声音がいつもと違うように感じて、鼓動は
より、早くなる。
「……うん、美味しかった」
 変な味。だけど――癖になって。わけがわからないけれど、また食べたいと、口にしたいと、思って
しまった。きっとそれは、美味しいから、なのだろう。
 あの変なのを、また、味わってみたい。
「――そうか」
 そう短く口にした時の虎徹の満足そうな顔に、カリーナはひどく驚いた。笑顔――のはずなのだろう
けれど、ひどく妖しげに見えた。怖い。見た事も無い表情だ。怖い。怖い――けど、けれど……
 どうしてこんなにも、体が熱くなるのだろうか。
 いったいどんな隠し味を、使ったのだろうかと、カリーナは自身の心の変調に困惑するばかりだった。
TIGER & BUNNYでエロパロ2
456 :隠し味 7/7[sage]:2014/07/24(木) 04:58:21.79 ID:k4EJIQUp
「いやー。思わぬ楽しみが増えちまったな」
 近くの駅まで送ってやると出してくれた車の中で、虎徹は大変上機嫌だった。ラジオから流れてくる
ブルーローズの新曲を鼻歌まじりで歌うほどに。もちろん、また虎徹お手製の料理を食べる約束を
取り付けたカリーナも助手席で上機嫌だった。
「私も楽しみ!あ、あの、別に、その、これは……」
 食い意地が張ってるわけじゃないんだからねっ!?カリーナが言い張るが、虎徹は適当に相槌を打つ
ばかりだ。
「そのうち、隠し味が何かも教えてやるな?」
 驚くぞー、と虎徹がにいっと笑っている。
「ねえ、今じゃダメなの?」
「今はダメー。もっと隠し味の虜になったらな?隠し味の正体がわかっても、どうにもなんない
ぐらいになったらー」
「ねえ。本当に何なの、隠し味って。……虫!?ねえ、虫なの?」
「なーいしょー!」
 何なら今すぐ教えてやりたいぐらいなんだけどなー。今すぐ俺の隠し味、直で味あわせてやりたい
ぐらいなんだけど、ホントもう残念だよなー。虎徹がそう笑いながら静かにブレーキを踏んだ。気づけば
駅の停車場だ。
「次食べる時には隠し味、当てるからね?」
「お前じゃ無理だ」
 シートベルトを外しながら宣戦布告をするカリーナに虎徹はけらけらと笑っている。あのサラダを
目にして――口にしてすら気づかなかったようでは、と。
「私じゃ、無理?だったら、折紙とか他の人に聞けば――」
「だっ!馬鹿!他の奴には言うな!絶対だぞ!んな事したら、次が無くなるだろ!」
 身を乗り出す勢いで虎徹が止めに来た。どうやら、助言を乞えば正解にたどり着く事自体は難しくない
らしい。しかし、それだと、虎徹の家での食事会は無くなってしまう――だとしたら、答えは一択だ。
「じゃあ、自力で頑張る」
「……そうそう!俺と、ブルーローズとだけの、秘密な?」
「ひ、秘密……」
 内緒の隠し味に、二人だけの秘密。何やら心ときめく単語が舞い踊る。カリーナの顔がぱあっと
明るくなり――虎徹もそんなカリーナを見て、何やら含みながらも笑って返す。
 内緒で秘密の隠し味。さて、答えはいかに。それにカリーナが気づくのはいつになるのだろうか。
TIGER & BUNNYでエロパロ2
457 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/24(木) 07:42:32.58 ID:k4EJIQUp
連投規制に引っ掛かってました
ちゃんと分けてなかったから分母がふわふわした 色々ごめん 以上です


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