- 女勇者でエロパロ
23 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/20(日) 16:34:57.34 ID:H5UIrV1l - ゆるゆるの世界観でもいいじゃない
むしろ最近、年のせいかあまりにも鬱すぎるのは読めなくなってきたよ
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- 【俺の】結婚&新婚萌えスレッド第5夜【嫁!】
548 :434[sage]:2014/07/20(日) 23:05:12.05 ID:H5UIrV1l - 予定より遅くなってしまいましたが投下します
彪偲乃夫婦、エロまで遠い、微妙なSM表現と言っていいのか分からないくらい微妙なの、 本番なるのにエロくない!不思議!なので 必要に応じて「銭湯に行った夫婦」をNGでお願いします あと、連投規制が怖いのでゆっくり目に投下します、すみません
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549 :434[sage]:2014/07/20(日) 23:09:03.56 ID:H5UIrV1l - 土曜日の午後二時。
お昼時をどうにかさばききったことや、あと二時間もすればお店を閉められることもあって、私は自分でも気付かないうちに長いため息をついた。 18の頃から五年間、もうすぐ六年目になるのだから、ある程度は慣れたとはいえ、 いつもより早い時間からお父さんの助けもなく厨房に立つ土曜日は、普段よりも疲労感が増す。 最後のお客さんを彪とともに見送ると、否が応でも力が抜けた。 「偲乃、お疲れさま」 「あなたも、お疲れ様。ご飯作るから少し待ってて」 「たまには俺がやるよ?」 「いいから」 気持ちだけありがたく受け取って冷蔵庫を開ける。 料理人が私生活でも料理を作るとは限らないし、彪の料理はおいしいことも分かっているけれど、彼のご飯は、なるべく私が作りたい。 唯一、これなら、と思えることなのだから。 冷蔵庫の残りを確認したら、鶏肉とうどんが多く残っていたので頭の中で算段をつける。 外はむしているから冷やもいいが、冷房は効いているので温かくするのも良いかもしれない。さて。 「はい、お待たせ」 「大して待ってないけど…」 「お父さんなら30秒は早いし、おじいさんなら2分くらい短いと思うわ」 「それは比較対象が凄まじいんです」 そうかもしれないけれど、だからって妥協するわけにはいかないでしょう。 言葉にしなくても伝わったのか、彪は困ったような笑顔を見せた。その反応は敢えて無視をして机の上に料理を置く。 だしの効いた温かいつゆに手延べうどんを入れ、その上に刻んだ水菜とネギ、鶏肉の照り焼きを乗せた即席のまかないと、おまけに茄子の煮浸しだ。 彪は、わぁい、と嬉しそうに手を合わせる。私の頬も自然と綻んだ。 料理人として、相手が誰であれ、作ったものを美味しいと言ってもらえるのは嬉しいことだ。それが彪なら、喜びは一層深くなる。 一年前、この人と初めて会った時は、自分がこんなことになるなんて想像すらできなかったのに、人の心とは不思議なものだ。 嬉しそうに食べていた彪は、けれど、私が自分の分を用意して隣に腰掛けると眉根を寄せた。 「……またそれだけなの?」 「十分よ」 彼の目は私の昼食――朝のうちに作っておいた梅むすびに薄味のだし湯をかけ、なすの煮浸しを添えたもの――に向けられていた。 「それとも、これじゃ不服?」 彪は口をへの字に曲げる。 「中身に文句があるわけじゃないよ。お米はお腹にたまるし、梅干しは疲れをとるし、水分も取れるしお湯なら体も冷えにくい。野菜だってちゃんとある」 「ならいいじゃない」 「量が少なすぎるんです、量が」 改めて自分の食事を見る。 小盛用の小さいお椀に一杯と小鉢に少し。確かに、世間一般の女性が食べる量と比べても少ない自覚はある。けれども。 「作ってるだけでお腹いっぱいになるんだもの。本音を言うなら食べたくないくらい」 「だとしても、もう少し食べてください。倒れるんじゃないかって不安になる」 「平気よ。これまでもこれで平気だったんだし」 「……だからこんなに細くて小さいんだよー」 「貧相な体で悪かったわね」 「そんなことは言っていない」 余計な遠慮のない会話に胸が暖かくなる。今までなら、こんなこと、お互いに言えなかったはずだ。 意図せず緩んだ目元を「真面目に言ってるんだよ」ととがめられたが、そういう彪の表情も柔らかい。 激しい言動がなくたって、互いが思いあっていることが伝わってきてなんとも嬉しかった。 そんな、穏やかな時だった。 「よお、こんちは」 「こ、こんにちは…」 「あ、いらっしゃいま…兄さん!?」 彪の兄で私の義兄、和泉樹さんが、どこからどう見ても日本人離れした美人を伴って店にやって来たのは。
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550 :銭湯に行った夫婦[sage]:2014/07/20(日) 23:14:01.13 ID:H5UIrV1l - 「日本人離れした美人…ってことは、外国の人?」
隣で首を傾げる茜さんに、私は肩をすくめてみせた。 「ハーフみたい。父親がドイツ人なんだって。 でも、生まれも育ちも日本育ちで、性格も、夫の三歩後ろに控えてる古き良き日本女性、って感じだったわ」 色々と面倒になってやって来たスーパー銭湯で偶然出会った茜さんは、その説明を聞いて楽しそうに目を細めた。 私より二歳年上だけど、十年程付き合ってきた今でもそのことが信じられなくなる。それくらい、茜さんは可憐な人だった。 「じゃあ、偲乃の二人目のお姉さんだ」 「年下だけど」 「そうなの?」 「しかもまだ学生よ。将来有望な二十歳」 「二十歳!?」 これには茜さんも驚いたようだ。その気持ちはよく分かる。私だって、危うく振っていた鍋を落としかけたのだから。 いくら茜さんとはいえ、この話は言わないつもりだけれど、 私の義姉になる予定の恵実・バイルシュミット・高坂さんと、お義兄さんが交際を始めたのは五年前だと言う。 当時、お義兄さんは24歳で、彼女は…計算するまでもない。 我慢できなかったのだろう、彪は「犯罪だ!?」と悲鳴を上げ「馬鹿言うな籍を入れるまで手ぇ出す気はねえ!」と言い返された。 「大体、外見だけ見ればお前の方が犯罪だ」とおまけまで付いて。 一瞬、鍋の中のレバニラ炒めに山盛りの唐辛子と山椒と柚子胡椒をぶちこんでやろうかと思ったが、プライドがそれを許さなかった。 「二十歳かぁ…。……私が自覚した年と同じだ」 「しかも私に指摘されてね」 「……その節は多大なるご迷惑を……!」 お風呂のせいだけではないだろう。茜さんは顔を赤らめ、ぶくぶくぶくとお湯に沈んだ。 その仕草だけ見れば愛らしい子どものようだけれども、髪をお団子にしているせいでちらりとのぞくうなじには色気が浮かんでいる。 葵も大変だ、と無責任に思う。 同時に、私も結べるくらいに髪を伸ばしてみようかと考えてみて、すぐに却下した。おそらく、似合わない。 「そ、それはそれとして! 彪のお兄さんって、そんなにすごいこと言いだす人だったっけ?」 「私も、彪も、あんなお義兄さん初めて見た」 お義兄さんは、私が見る限り、三兄弟の中でお義母さんと一番似ている。 明るく快活で直情的。少々型破りなところもあるけれど、兄妹の中では一番常識的で、いざという時は頼りになる、まさにお兄さんだ。 深く付き合えば付き合うほど、九歳年下の女の子と仲良くして、挙句結婚するなんて言い出すような人ではないと分かる。 …………そう、思っていたのだが。 「なんていうか……恋愛って、良くも悪くも人を変えるじゃない」 「ああ、それをもろに体現しちゃったんだ」 「凄いのよ、近年まれにみる真剣な顔で、 “初めて会った時にこの人だと思った。その感情は日に日に強くなった。もう結婚するしかねえ!”とか言いきっちゃうの」 「ちょっ、ええっ!?」 すごいね、樹さん、と茜さんはのんきに笑っているが、実際に目撃したこちらからしたら、笑い事なんかでは断じてない。 あのお義兄さんがあんな顔であんなこと言うなんて、ちょっとしたホラーだった。 確かに恵美さんは美人だ。すらりとした長身でスタイルも良い。 金と焦げ茶のツートンの髪は複雑な色味できれいだったし、愁いを帯びた鳶色の瞳や大人しい話し方にも後押しされてとても大人っぽい。 私だって、言われなければ、二十歳で学生だなんて気付かなかった。 それでも、だ。 あの常識的でしっかり者のお義兄さんが、きっとそうは見えなかっただろうとはいえ15歳の女の子に一目惚れして、 結婚するなんて言い出すなんて。しかも、デレデレに惚れているだなんて。
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551 :銭湯に行った夫婦[sage]:2014/07/20(日) 23:20:36.03 ID:H5UIrV1l - 言葉が見つからなくて大きなため息をついた私の頭を、茜さんが優しくなでた。
気恥ずかしいような嬉しいような気分で大人しくなった私に、柔らかい声がかけられる。 「そんなことがあったのなら、いつも以上に疲れたでしょ」 「そうなのよ。だから、もう、何もやる気が起きなくて」 素直に白状すると、茜さんは何故か笑みを深くする。 「偲乃がそんなこと言うなんて、珍しいね」 「……そう?」 「そうだよ。今までは、私や葵がどんなに言ったって、弱音もはかないし、頼ってくれないし、甘えてくれないし」 「……かなり、甘えたり頼ったりしてると思うんだけど」 認めるのは恥ずかしいが、そんな風に思われていたのかと少し慌てて言う。なのに、茜さんはいじけた様子で口を尖らせた。 「分かってるけど、素直に口に出してくれなかったでしょ。さっきみたいな話だって、最近になってやっと教えてくれるようになったし」 「そ、そんな…」 なんと言うべきか困っておろおろしてしまう。しかし、茜さんはそれ以上文句を言うことはせず、むしろ目を輝かせて、 「やっぱり、彪のおかげかな?」 「……え」 私は言葉に詰まる。茜さんは、逃してくれない。 「だって、偲乃が初めて相談してくれたのって、夫婦円満のコツでしょ?」 「…………」 「彪との関係を、ただの同居人以上にしたかったから相談してくれたんでしょ?」 「…………」 「言葉で伝えるのが恥ずかしすぎるって葵に相談したのだって、彪に、自分の気持ちを分かってほしかったからだよね?」 「…………」 「沈黙は肯定ととるよ?」 「なっ……ぅ……」 肯定ととられるのは恥ずかしかったが、否定なんてするわけにもいかないので、答えに窮してしまう。顔が、熱い。 真っ赤になっているのであろう私を見た茜さんは、それはそれは楽しそうに、少女のように無邪気な顔で微笑んだ。 「恋愛って、良くも悪くも人を変えるよね」 「……そうですね!」 半ば自棄になって叫ぶ。嬉しそうな笑顔が見ていられなくてそっぽを向いた。 全身で、いじけてますこれ以上こちらの弱い部分に触ったら逃げますオーラを出していると、茜さんが笑う。 「ごめんごめん、ちょっとからかっちゃって」 その声は、いつものように、いや、いつも以上に優しい。 「偲乃って、頑張り屋さんで一生懸命だから、自分だけで全部やっちゃうでしょ? 凄いなぁって思ってたけど、ちょっと心配でもあったんだよ。弱い所、全然見せてくれないんだもん」 そこで言葉を区切り、優しい手で私をなでる。 「だから、彪が来てくれて安心したんだよ? 彪といる時の偲乃、リラックスしているように見えたし。 葵風に言うと、抜き身の刀だったのが、あるべき鞘を見つけて落ち着いたんだねって」 そう言う茜さんは本当に嬉しそうで、彼女が心から私のことを考えていてくれるのが分かる。 「……茜さん」 「うん?」 私は小さく息をついて、年下のようだけど頼りになる友人に振り向いた。
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552 :銭湯に行った夫婦[sage]:2014/07/20(日) 23:24:55.86 ID:H5UIrV1l - 「何を企んでるの」
「やだなぁ、協力者の権力を使って偲乃と彪の話を聞き出そうだなんて、思ってないよ?」 「白々しいにも程がある」 「だって、気になるんだもん」 「あなたは、そんな、下世話な話に興味ないでしょ」 「偲乃は特別です」 「その特別扱い、全然嬉しくない」 「まあまあ。で、どう? 最近の彪とは」 「答えなきゃいけない義務はないはず」 「もちろん義務はないけど。いいの? 偲乃がこれまでしてくれた相談や、ノロケにしか聞こえない悩み事、全部彪に伝えるよ?」 「っ……!」 さらりと言われて、私は思わず戦慄した。茜さんは笑みを深めて、 「"彪は優しすぎる"とか、"人を疑うってことを知らない。無防備すぎ"とか、 "人当たりが良いから好かれるのは良いけど…他に好きな人できちゃったらどうしよう"とか "どうすれば彪が喜んでくれるかしら"とか、"なんで私、彪のことこんなにす」 「す、ストップ! ストップ!!」 慌てて静止すると、さらさらととんでもない暴露をしてくれていた茜さんは、ふふふ、と笑い声をもらす。 訂正しよう。茜さんは可憐な少女みたいだ、と言ったのは嘘ではないが、純真無垢な少女にしては強すぎる。 出会った頃の彼女はもっと素直でからかいやすかったのに、どうしてこうなってしまったのだろう。 心の中で嘆きながら、嬉しそうに笑う彼女に視線を返す。 もう、こうなったら、仕方がない。覚悟はできた。なんでも聞けば良いのだ。どんな質問にもきっちり答えてやろうじゃないか。 よし、と気合を入れて、いつも通り、強気に宣言する。 「じゃあ――お願いだから、今度何かおごるから、ほどほどに、控え目に、無難な範囲内の質問でお願いします」 「はーい」
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553 :銭湯に行った夫婦[sage]:2014/07/20(日) 23:28:31.97 ID:H5UIrV1l - 「ふー…今週もお疲れさま、偲乃」
「ん。あなたも」 結局、篠原夫妻と夕食を食べ、のんびり帰って来た私たちは、帰宅早々寝る支度を整えて布団の上に寝転んでいた。 一組の布団を二人で使うのは少し窮屈だけれども、不快な狭さではない。 のんびり笑う彪にくっついてみる。 しっかりした腕に頭を預け、引き締まった身体にすり寄ると、彪は顔を赤らめた。が、嬉しそうに微笑んで私を撫でる。 こそばゆい力加減で髪を梳かれ、体全体がじんわり暖まる。快楽と言うほど強くはないけれど心地よい。 多幸感にうっとりしながら彪を伺ってみると、柔和な表情の奥に仄かな熱量が見えた。それにつられて、私の奥もふるりと疼く。 我ながら、ずいぶんとまあ色好みになってしまったものだ、と内心苦笑する。 初めての時は、痛いし緊張するし疲れるしで、絶対好きになれないと思ったのに。 私の様子に気付いたのだろう。 彪は顔を更に赤くしながらも、ゆっくりと、どころかおっかなびっくり、私に覆いかぶさってきた。 私は彪のものなんだから、遠慮なんかしなくていいのだけれど、思いが通じても彪が遠慮しいなのは変わらない。 もしかしたら、地がそういう性分なのかもしれない。 それならそれでいい、とも思う。もどかしかろうと強引だろうと、彪がくれるものなら、どんなものでも嬉しいから。 両手を彼の頬に添えると耳まで赤くなって眉を下げた。情けないはずの表情が言いようもなく可愛らしく見えて頬が緩む。 ぴんぴん跳ねている柔らかい髪をくしゃくしゃと撫でてみたら、彪は恥ずかしそうに笑って唇を寄せてくる。 「あの……いい?」 「もちろん」 両手に力を込め、嬉しそうに笑う彪に私からキスをした。
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554 :銭湯に行った夫婦[sage]:2014/07/20(日) 23:32:31.25 ID:H5UIrV1l - 身体を寄せあい、足を絡め、互いの呼気を交換するかのように口付けを交わす。
彪は、最初のうちこそ遠慮がちだったけれど、段々開き直ってきたからか、次第に積極的になってきた。 舌を押し付け合うだけではなく、下唇を優しく食み、上唇をちゅうっと吸う。 初めは私の方が押していたのに、彪に求められる内に、頭の中が朦朧としてきてなされるがままになってしまう。 優しい口付けが降ってくるたびに背筋が震え、筋張った手で撫でられるだけで肌が泡立つ。 彼の頭を撫でていた私の両手は、いつの間にか、縋るようにしがみついていた。 「…ふ…はぁ…」 「っ…偲乃、かわいい」 どこか堪えるように呟かれる。 恥ずかしさと反感が混じってつい睨んでしまうと、切羽詰まった、切実な目を返された。思わず言葉に詰まる。なんで、そんな顔をするの。 「偲乃…偲乃、好きだよ。好きだ」 切なげな声で何度も名前を呼ばれ、心が震えた。好きだよ、と囁かれるだけで、お腹の奥からどろりとした熱が零れる。 ほとんど触られてもいないのに、まったく、私の身体はどうなってしまったのか。 こちらの戸惑いには気付かないようで、彪は少し苦しそうな、けれど幸せそうな笑顔で私を見つめる。 なんだか待てをしている犬のようだ、と思って、現状と合わないにも程があるその発想に苦笑してしまう。笑い声の代わりに無駄に甘い声が零れた。 「偲乃、ねえ、もっと声聞かせて」 「っ、いやよ、ばか」 「そんなぁ」 そこをなんとか、とかなんとか言いながら、彪は私の寝間着を脱がせにかかった。 以前に比べればぎこちなさの抜けた手つきでボタンを外し、前をはだける。 好意的に表現しても控え目な胸があらわになって、私は、思わず目を逸らした。 それまでは、不便さは覚えつつも自分の身体に不満はなかったのに、想い人ができた途端に自身の貧相さが気になりだす。 そんな、ドラマや小説のような感情は、一生縁がないものと思っていたのだけれど。 「……ごめんなさい」 つい、思わず、考えるよりも先に言葉が飛び出した。何の脈絡もない発言に、当然、彪はきょとんとする。 「どうして偲乃が謝るの?」 「や…あー…その…」 「うん?」 とっさに誤魔化そうとするも、優しい力加減でそっと皮膚を撫でられると、どうにもまともな思考を保っていられない。 「……あの、ね?」 「うん」 「私の身体って、さわっても楽しくないから」 「そんなことないよ?」 「だって、ん…あなた、別に、幼児趣味無いっ…でしょ?」 彪は、私の言葉を真剣な顔で聞いてくれているけれど、その手は悪戯に動いてこちらを乱す。 緩やかな乳房をてのひらで包まれ、時折指先に力を込められるだけで、私の身体は面白いくらいに反応してしまう。 「もしかして、兄さんに言われたこと気にしてる?」 「べ、つに…っっ、そ、ゆうわけじゃ、ない…けど…」 どちらかといえば、大分前から気にしていた。彪と一緒に外を歩いていても、大体は兄妹に見られてしまうし。 彪はふっと目元を緩め、柔らかく口付けてきた。 深いものを期待した私に反し、数度軽くついばむと、頬から首筋、鎖骨へと舌を這わせる。 手とは違う熱いぬめりが体に触れるたびに鼻にかかった声がもれる。 「確かに、俺はどっちかっていうと年上のお姉さんがす――いたい、いたいです偲乃さん」 「自業自得よ」 「話は最後まで聞いてくださいって」 反射的に髪を引っ張った私に情けない笑顔が返された。 ふん、と息をつくと、ご機嫌伺いのように唇が寄せられる。今度は期待通り、深いものを。 小癪なと思いつつも、舌を吸われ時々噛まれ、混じりあった唾液を飲まされると、不満よりも喜びが勝ってどうでもよくなってきた。
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555 :銭湯に行った夫婦[sage]:2014/07/20(日) 23:40:58.53 ID:H5UIrV1l - 否応にも力が抜けた。
ぼんやりとした視界に彪を映すと、彼は、普段は見せない満足げな目で私を見おろしている。 「人の好みって変わるじゃない。今の俺にとって、偲乃以上に魅力的な人はいません」 「……ロリコン」 ああ、また可愛くないことを言ってしまった。 「別にちっちゃい子には興奮しないからロリコンじゃないです。…それに」 私の答えに気を悪くした様子もなく、彪は片方の手を私の下着に潜り込ませた。 とっさに寄せた足を軽々と割り、既にびしょぬれになってしまっている秘所に触れる。 軽く動かしただけだろうに派手な水音が耳に届いて、一瞬で身体が熱くなった。 「…こんなにえっちなんだ。ちっちゃい子とは思えないよ」 「っ……!」 返す言葉が見つからない。ので、精一杯睨みつけてみても、彪は眉を下げるだけで動じなかった。 今までの彪だったなら、こんな、私の羞恥心と被虐欲を煽るような真似はしなかっただろうけれど。 これも、少しずつ遠慮が抜けてきた成果…だろう。多分。きっと。おそらく。 「ぐ、ぐだぐだ言ってないで、その…わ、分かったでしょ。もう、入れてよ」 「……ごめん、もうちょっと」 「ちょ、んぁっ」 言葉と一緒に秘裂をなぞられ悲鳴を上げてしまう。 とっさに口を押さえようと手を動かしたが、それより先に両手首を掴まれ頭の上に押さえつけられた。 「偲乃、声聞かせて」 「やっ…んん…!」 「…我慢強いんだもんなぁ…」 呆れとも感嘆ともつかない言葉を零し、彪は胸に口を寄せた。挨拶代わりに数度口付け、乳房を食み、ぴんと張っている乳首を舌でこねる。 空いている手で秘裂をくすぐり、気紛れに一番敏感な部分をつまむ。 私の弱点を知り尽くした、的確な愛撫だ。 なのに、どろどろした熱を孕み、彪を欲して震える奥には触れてくれない。一番、いちばん、さわってほしいのに。 「…っ…あき、らぁ…」 「んー?」 「も…ちゃんと、さわって…!」 「ん。これはどう?」 言って、乳首を強く吸う。同時に肉の芽を強くつままれ、私は、呆気ないくらい簡単に絶頂に達した。 背中が弓なりにしなり、腰が意思に反して小刻みに跳ねる。 手を押さえられているのがもどかしい。彪を抱きしめたくて手を動かすと、意外なくらいにあっさり解放された。 必死でしがみついた私を力強い腕で抱き返してくれる。心がきゅうっと締めつけられた。 「……偲乃、すごく、かわいい」 噛みしめるように言われ、大人しくなっていた火がまた燃え上がった。内に篭もる熱をどうにかしたくて彪にすり寄る。
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556 :銭湯に行った夫婦[sage]:2014/07/20(日) 23:44:08.90 ID:H5UIrV1l - 彪は何度もキスをくれた。
嬉しそうな目に物欲しげな私が映る。羞恥心で顔が熱くなるが、それよりも、とにかく彪のことが欲しかった。 「あきら…あきらぁ…」 「うん…ほしいの?」 「ほしぃ…ほしい、のぉ…おねが、いれて…?」 「そうだね。俺も入れたい」 はしたなくすり寄る私を撫でさすり、彪は器用に剛直を取り出す。雄々しく立ち上がるそれが愛おしくて、お腹の奥から雫がこぼれた。 彪の名前を呼びながら何度も口付ける。熱い身体をどうにかしたくて、早く私の中を埋めてほしくて、とにかく必死だった。 「あきら…あきら、お願い…ちょうだい、ね、これ、ほしぃ…!」 いつもの私であれば、恥ずかしすぎて言えるわけがないことも言えた。すると、彪はふと目を細めて、口元の端を持ち上げる。 「そんなに、ほしいの?」 「ん…ほしい…あきら、おねがいぃ…」 「じゃあ、自分でいれてみようか」 「……え」 言われていることの意味が分からなくて戸惑う私に、彪は、いつも通り優しく微笑んで繰り返した。 「偲乃が、自分で、入れてみよう? 俺も手伝うから」 言って、彪は私の身体を持ち上げる。 あぐらをかいた彼の上に、膝立ちのような格好の私が乗っかったところで、ようやく彪の言いたいことが分かった。 同時に、どこかへ行っていたはずの羞恥心が帰ってくる。 「なっ…そんなのっ…!」 「無理?」 私を見上げる彪はどこか寂しそうで、そんな顔をされたら無理だなんて言えるわけないと泣きたくなった。 言葉に詰まる私に微笑んだまま、彪は私の腰の位置を調節して、物欲しげに震える秘裂に鈴口で触れる。 待ち望んでいた感触と、その先への期待とで胸が締め付けられる。あきら、と呼んだ私の声は、淫らな色に染まっていた。 「ね、偲乃」 「ふっ…うぅ…」 「俺も、しんどいんだ。お願いします」 「……ぅー……」 彪に支えられながら、慎重に腰を落とす。 ぐしゃぐしゃに濡れている秘裂は呆気ないほど簡単に剛直を呑みこんだ。張り詰めた怒張に膣が押し広げられ、彼の形を覚えこまされる。 待ち望んでいた刺激を得られた充足感と、愛しい人を受け入れている喜びで胸がいっぱいだった。 「…あ…あぁ…」 「……すごいなぁ」 熱くて狭い、としみじみ呟かれる。思わずぎゅっと締めつけてしまった私に、彪は心地良さそうに目を細めた。 「あき、らぁ…」 「ん?」 「すごぃ…の…いつもより、深く、て…んぁっ」 一物がひと回り大きくなって悲鳴がもれた。勝手に大きくしないでほしい、と彪を見ると、気まずそうに口付けられた。 「ふぅ…ぁ…」 「あのね、偲乃。そういうことを言われるとこっちも我慢ができなくなるっていうか」 「…がまんなんて、しなくていいのに」 私は、彪のものなんだから。
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557 :銭湯に行った夫婦[sage]:2014/07/20(日) 23:51:11.28 ID:H5UIrV1l - 「…………あーもう」
彪は何やら瞑目する。何か、変なことを言ってしまったのだろうか、と不安になった私は、 「っや、ああっ!?」 けれど、その疑問を口にすることはできなかった。彪が私の腰をしっかりつかみ、より深くまで打ちつけたからだ。 ごりっと音がしたのではと錯覚するほど深く突き上げられ、目の奥で火花が散る。 待ち望んでいたところに強い刺激を与えられ、私は早々に高みへ押し上げられた。でも、彪は止まってくれない。 「ひっ、あああっ!? やっ、あきっ…あっ、まって、あきらぁっ!」 「っふ…偲乃、ごめんね、もうちょっと」 「い、ぁぁあああっ?!」 あっさりと二度目の絶頂を迎える。膣がびくびくと震え、彪の精を受け取ろうと何度も締めつける。けれど、 彪はきつく眉根を寄せて、 「ふわぁ!? あきらっ…まって、まってぇ! 強いのっ…また、またきちゃうからぁっ」 何度も何度も突き上げてくる。 力強い刺激に目の前が真っ白になる。暴力的なまでの快感から逃れようと、身体は意思に反して彪から逃げようとした。 腰が震え、背中が反り、両手は必死で彼の背中をかき抱く。 「偲乃…好きだよ」 耳元で低い声で囁かれ、再三奥がぶるりと震えた。 耳たぶを食まれ、耳の縁を舌で丁寧になぞられて脳髄が愛撫されているような錯覚を受ける。きもちよすぎて、おかしくなる。 情けない悲鳴が口からこぼれる。 私を好き勝手蹂躙しているモノがひと回り大きくなって、彪も限界が近いのだと分かった。 あきら、と名を呼ぶと、その声すらも呑みこんでしまおうと口付けられる。息苦しくて、彪が求めてくれるのが嬉しくて、涙が滲んだ。 「――く、うっ」 「ぁ、やぁ、ぁ――っ!!」 痛いくらいに抱きしめられ、奥深くで精が放たれる。 どくりどくりと脈打ちながら、お腹の奥が温かいもので満たされていった。
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558 :銭湯に行った夫婦[sage]:2014/07/20(日) 23:55:15.95 ID:H5UIrV1l - ぼんやりと呆けつつ、びくびくと震えるそれの感触を楽しみつつ、今日は激しかった、と息をついていた私だったが、
「……ぇ? あ、れ?」 ゆっくりと押し倒され、阿呆みたいに目をしばたかせて彪を見た。 いつもなら、どんなに激しかろうとねちっこかろうと、彪が出してくれた時点で終わり、なのだけれど。 「え…と…彪?」 「ごめん。もうちょっと」 「え――」 直後、奥深くまで貫かれた。 達したばかりの敏感なところを強く突かれ、入口付近の敏感な場所をこすられ、息が詰まる。 「っあぁぁあああっ!?」 身体が反り、腰が跳ねた。頭の中が真っ白になって、現状を把握することすらできない。 強張った身体を布団に押さえつけられた。 閉じようとする足をこじ開けられ、何度も何度も打ちつけられる。ぱんぱんと肉同士がぶつかる音が、遠くなる意識の隅で聞こえた。 「……偲乃」 低い声が聞こえたと思ったら、首に硬い感触があった。 数拍遅れて、彪に噛まれたのだ、と気付く。ぼんやりしていた思考が明瞭になる。 「ひぁぁああっ! あっ、やっ、ああっ…んぅ、あぁぁあああっ!」 身体が震える。信じられない。笑ってしまうほど優しくとはいえ、急所を噛まれたのに、私は悦びに打ち震えていた。 滲んだ視界に彪が見える。 堪えるように目を細め、荒い息を吐く姿にどうしようもない悦びが込み上げてくる。私で、こんなに興奮してくれているのだ。 「偲乃…偲乃っ」 「あ、ふぁああっ! あきらっ、ああ、ぁ、や、くる、きちゃうっ…!」 「ん…大丈夫、だよ。そのまま」 「あきらぁ…っあ、もぉ…あ、あっ…ひっ――」 ごりゅ、と奥深くを突かれ、何回目かも分からない絶頂に達した。同時に、彪も目をつぶり、私の中に精を吐きだしていく。 勢いの弱まらないそれは、内を埋め尽くしただけでは飽き足らず、結合部から零れてきた。 少し、もったいないな、と思う。折角彪がくれたものなのに。 けれど、そんなことを考える余裕があったのもそこまでだった。 私の中のモノは、二回も出したにもかかわらず、硬い張りを取り戻していく。思わず頬が引きつった。 「……ちょっと」 「…はい」 「まだ、する気?」 「……できれば、もうちょっと」 言葉や言い方こそ遠慮がちだったが、彪の目は爛々と輝いていて、私の意思には関係なく食べられてしまうだろうと予想はついた。 が、それでも、黙っていられない。 「ちょ、ちょっと待って。待ちなさい。もう無理よ。絶対無理!」 「そこをなんとか。もうちょっとだから」 「何度目の"もうちょっと"よ?! 夜が明けちゃうわよ!」 精一杯強気に言うと、彪はいつものように、困ったように笑って一言。 「……ごめんね?」 「ごめんねじゃない! 可愛く言えば許されると思ってるでしょあんた!? って、ちょ…ま、まって、本当にまって! 無理だってば! もうむ、んっ、あっ…ば、ばかぁぁあああっ!」 結局、夜が更け、私が気をやってしまうまで、彪は解放してくれなかった。
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