- 【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ25
241 :生徒会室にて 前半0/5[sage]:2014/07/10(木) 02:31:26.64 ID:zRWAqi9x - まだ途中だけど一区切りついたので投下
・レンリン ・モジュールを使った学パロ(生徒会執行部×トラッドスクール) ・レンが生徒会長、リンが敬語キャラ ・前半の導入部分のみ ・あんまりエロくない ・NG登録は「生徒会室にて」 よろしくお願いします
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242 :生徒会室にて 前半1/5[sage]:2014/07/10(木) 02:33:07.76 ID:zRWAqi9x - 放課後、通常教室とは離れた棟にある生徒会室。
通常の学習机とは違う白い簡素な事務机をいくつかくっ付けて、多人数での会議が可能なように配置されている。 しかし、今ここにいるのは二人のみ。 白い学ランに身を包み、結わえるに至らない長さの金髪をふわふわと揺らしている少年、生徒会執行部は斜め前に座る内巻きのボブヘアが清楚な少女、トラッドスクールを作業の合間にちらちらと見ていた。 というのも、集中力が切れてしまったのだ。 最初は他の生徒会メンバーも含めて書類整理などの仕事をこなしていた。だが、塾だ用事だとぽつぽつと生徒会室を後にしていき、気が付けばこの二人だけになってしまった。 作業をはじめてからそろそろ一時間と半分。執行部は集中力が切れてしまったが、トラッドはそんなことはないようで、未だに書類とにらめっこをしている。 (疲れてないのだろうか……) すっかり進まなくなった書類とトラッドを交互に見ながら考えていると、ふと唇をもごもごと動かすのが見えた。 どうしたのかと気になっていると、次にちろりと赤い舌を覗かせてゆっくり舌なめずり。 どうやら唇の乾きが気になったらしいトラッドは書類に目をやったまま、ポケットからリップクリームを取り出してその唇に塗った。 そうしてそのまま馴染ませるようにまた唇同士をもごもごと擦り合わせ、最後にぱっと唇を薄く開いた。 それだけ、それだけの仕草のはずなのに。 何故だか目が離せなかった。 普段注視しない異性の唇。それをじっくり見つめるだけでもなんだかドキドキしてしまうのに、あまつさえしっとり潤っていくそれ。もうどうしていいのかわからない。
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243 :生徒会室にて 前半2/5[sage]:2014/07/10(木) 02:35:35.20 ID:zRWAqi9x - 彼女が使ったのは色も香りもつかない、飾り気のない薬用リップだというのに(そもそも色つきは没収対象だ)、テレビCMで女優が使っている高級ブランドのルージュよりも淫靡に見えるのは何故だろうか。
CMのそれは自らの生活とあまりにかけ離れていて現実味が持てないからだろうか。 つまるところ、彼はリップを塗るトラッドの姿に欲情してしまったのだ。 (……何を、考えているんだ僕は…………) 生徒の規範となるべき生徒会の一員、更にその会長。 そんな彼であっても、その実ただの男子中学生。 たとえクールに振る舞っていても、生徒からの人気が高くても、全校集会で公明正大なスピーチをしていても、教員からの評価が高くても。内面はごく普通のお年頃のオトコノコなのである。 一度わいてしまった邪念というものは非常に厄介なもので、もう執行部の中にはトラッドに触れて、キスして、更には「その先のこと」しか頭にない。 「あ゛ーーーー……」 神聖な学舎で目の前の女子を汚す妄想をしている、そんな自分に嫌気が差して、執行部の口からつい自責のため息が漏れる。 すると、今までずっと書類を見つめていたトラッドがすっと顔をあげた。 「執行部? どうかしましたか?」 「えっ? あ、あぁ……いや……」 君にキスしてあまつさえ抱く妄想してました、なんて口が裂けても言えない。 もごもご口ごもる執行部に、トラッドは暢気に首を傾げた。 「もしかして疲れました?」 「あ……あぁ、そうかもしれない」 ずっと作業してましたもんね、と苦笑するトラッドに慌てて調子を合わせるように頷く。私も疲れましたー、なんて笑いながらぐーっと身体を伸ばすトラッドに毒気が抜かれる。
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244 :生徒会室にて 前半3/5[sage]:2014/07/10(木) 02:37:07.85 ID:zRWAqi9x - ――さっきのはきっと魔が差しただけだ。そうに違いない。
「何か飲み物でも買ってきましょうか?」 「ん? いいのか?」 「はい、何がいいですか?」 自分のを買うついでですもの、とトラッドは生徒会室の隅に置かれた鞄を取りに席を立った。 ならばお願いしようと執行部も倣ってポケットから財布を取り出す。その中の小銭はジュース代には少し届かなかった。 まあいいか。執行部は特に気にすることなく千円札をトラッドに差し出した。 「悪い、これで頼む」 「あっ、はーい」 財布を手に鞄のファスナーを閉じてからトラッドがぱたぱたとこちらに来る。 「コーヒー、……あ」 「ふふ、ブラックは駄目なんですよね。わかってますよ」 くすくすと笑いながらトラッドがその千円札を受け取る。 と、そのとき。 トラッドからふわりと甘い香りが漂ってきた。 女子特有の柔らかい香り。香水とかではないと思う(以前持ち物検査で生徒から没収したそれはそこにあるだけでむせかえるようにきつかった)。 ならばシャンプーだろうか。そういえば今日ここに来たとき、シャンプー変えたんですよーってトラッドが他の役員ときゃっきゃはしゃいでいた気がする。 (……折角忘れていたのに) 先ほどの妄想と情欲が再び頭に蘇る。……どうしよう。 執行部の頭に過るのは不埒なネガティブシンキング。 どうせここで堪えても、また何か爆弾を落とされるのではないか、と。 ならば、ここで抱いてもいいんじゃないか? それはまさに悪魔の囁き。
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245 :生徒会室にて 前半4/5[sage]:2014/07/10(木) 02:38:30.61 ID:zRWAqi9x - いいじゃないか、呼び止めて押し倒してしまえ。
可愛くて気立てのいい、こんなに魅力的な女子に手を出さない方が男としてどうかしている。 ほらほら、もう今にもここを出てしまうぞ。 頭に響くのは悪魔の声ばかりで、自分の中の天使とやらはどこかへ行ってしまったらしい。 ……もう、どうなってもいいや。 「じゃあ、行ってきますね」と扉に手をかけるトラッドを呼び止めて手招きする。やっぱり小銭あったんですか、と首を傾げながらも疑うことなくこちらへ戻ってくるトラッド。その後頭部に手を回し引き寄せて、唇を奪う。 「んっ!? ん、んん……!」 驚いたトラッドに胸を押し返される執行部だったが、首裏をがっちりと固定していため逃げられることは免れた。その抵抗の手さえそっと掴んでやんわりと指を絡めると、びくっと身体を震わせてトラッドの身体から力が抜けてしまった。 それを確認してから、執行部は一旦唇を解放した。 キスから解放されて慌てて酸素を求めるトラッドの唇を、閉口させる暇もないよう間髪いれずにもう一度塞ぐ。 「んぅ……、む……っ」 トラッドの口内に自らの舌を滑り込ませて、上顎やら舌の裏をなぞっていく。……と、好き勝手に口内を探り回られて本気で呼吸が苦しくなったのか、トラッドが先ほどよりも強い力で身体を引き離した。 荒い呼吸をしながら手の甲で口許を押さえて、真っ赤な顔で睨むトラッドの姿に執行部は罪悪感を覚えるどころか嗜虐心を煽られるのを感じた。 「はぁっ……はっ、何、するんですか……!」 「トラッド」 「…………?」 「男子っていうのは、女子が思うよりも至極簡単に」 欲情してしまうんだよ。 そう言って、もう一度彼女の手を取りその手首を掴む。 じわじわ、じくじく。自分の手の熱が相手に伝わればいい、その熱で溶けてしまえばいいと思いながら。 もちろん、空いたもう一方の手を腰に回して引き寄せることも忘れない。 片膝を執行部の膝に乗り上げる形になったトラッドの背中を、ゆっくりさすりあげるように手を移動させていく。 髪を掻き分け、シャツに隠されていないうなじに指先が到達したあたりで、ぴくりとトラッドが身体を震わせた。 「あ、の……」 「うん?」 「これ、嫌なんですけど……」 「これ? どれのこと?」 しれっととぼけ顔で意地悪くトラッドの首筋をするすると撫でると、ぴくっと小さく肩を震わせる彼女が愛らしい。
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246 :生徒会室にて 前半5/5[sage]:2014/07/10(木) 02:40:06.58 ID:zRWAqi9x - 「首筋、そんなにイイ?」
「違……っ、やぁ……くすぐったいから……っ」 「へーぇ……?」 笑い声混じりに相槌を打ったら、真っ赤な顔で睨まれてしまった。そんな反抗的な顔を如何に快感でねじ伏せてやろうか、などと考える辺り自分はSなのかもしれない、と執行部は密かに思った。 彼女の手首を掴んでいた手をゆるゆると緩慢な動きでほどいて、代わりに指先同士を絡ませる。そして指の間やら手の骨やらをこしょこしょくすぐるが如く小さくさすり続ける。 その頃にはもう、トラッドはすっかり大人しくなってしまっていた。 後頭部を引き寄せれば、またキスされると思ったらしいトラッドはぎゅっと目を瞑るが、それを通り抜け彼女の耳元に唇を寄せる。 そうして、 「……リン」 『トラッドスクール』という彼女の通称ではなく、『リン』と、本名を囁いた。 「え、や、なんで……リンって……」 突然のことに耳まで真っ赤になるトラッド。 トラッドスクールや生徒会執行部というのは本名ではない。この学校には同型のボーカロイドが複数いるため、混乱を避けるのを目的として呼び分けられている通称なのである。 「し、執行部……」 「りーん」 「ふぇ……」 普段呼ばれることのない本名。 それを甘くやわらかく、吐息が混じった声で淫靡に囁かれて、わずかにトラッドの中に残っていた理性すらも溶かされてしまう。 「…………いい?」 もうトラッドには頷くしかなかった。
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247 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/10(木) 02:41:20.12 ID:zRWAqi9x - とりあえずここまで。
後半はまた追々投下します。
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