- マフィア、軍人の女性とH
33 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/10(木) 14:20:37.40 ID:IyabwrSP - >>5の続き
IF本土防空隊 エロなし レイテ沖の海戦で日本の艦船はほとんど沈んだ。 唯一の救いは主力艦隊が湾内に突入し、輸送船団を壊滅させたことだ。 それは米軍のフィリピン攻略を大きく狂わせた。 が、それが何になる?ただ戦争が伸びただけだ。 敵は正規空母を主力とした海軍に、最新鋭の装備を施された陸軍。 対してこちらは艦船が壊滅した海軍と、武器・弾薬・食糧にさえ事欠く陸軍。 そもそも敵艦隊への攻撃手段が航空機による特攻という時点で話にならない。 特別攻撃隊に使用される機体は旧式化した機体があてがわれ、 中には練習機にドラム缶を積んで出撃している者もいた。 それらは総じて航空機が真っ直ぐに飛ばせるぐらいの技量しか ない少年や少女兵だ。 私は特攻隊に志願したが、今までの戦果と練度から却下され 本土防空部隊に編入された。
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34 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/10(木) 14:21:28.13 ID:IyabwrSP - 似たような境遇の女性搭乗員は私を含め3人いた。
「唐橋飛曹長であります」 「松本上飛曹で、あ、あります!少尉殿」 2人の女性が私に向かって敬礼した。 「水本燕よ。そんなに固くならなくてもいいわ。これからよろしくね」 軽く敬礼して、握手した。 「小笠原のエースに会えるなんて光栄です! 是非、艦載機を撃墜した話を聞かせてください!」 一番、若い松本雪(ゆき)上飛曹が元気いっぱいに言った。 彼女は満州から本土へ来たとのこと。 顔に似合わず零戦でB17を3機も撃墜した猛者だという。 「かの水本家の少尉殿と共に戦えること、私も誇りに思います。 よろしくお願いします、少尉殿」 こちらは唐橋優子(ゆうこ)厚木航空隊に所属し、そのまま編入されたとのことだ。 雷電を駆って、B29を2機も撃墜した凄腕だ。 私より二人とも年下の女性であり、 松本上飛曹はまだ少女といってもいい年齢だろう。 挨拶を交わしていると、早々に『第九格納庫に出頭せよ』命令を受けた。 格納庫にて上官であろう老人に向かって私達は敬礼した。
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35 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/10(木) 14:23:39.20 ID:IyabwrSP - 「水本少尉、唐橋飛曹長、松本上飛曹、出頭しました」
「ああ…ご苦労さん…とまぁ、中島君…中島君」 老人が下がると、私達より背の低い……というか子供? がてとてとと歩いてきた。 「えー諸君、よく集まってくれました。僕は鶴野敬(タカシ) 技術将校だけど階級は少佐なので、君達の上官になります」 えっへん…と言わんばかりに両腕を腰にあてる少年。 「ね、ね、ボク…どこからきたの?お母さんはどこかな?」 幼児をあやすように雪が言った。 この子供が上官とは思えない。思えるわけがない。 「失敬な!上官だと言っているぢゃないか!僕は少佐だぞ お前より偉いんだぞ!水本少尉、部下の教育がなってないぞ! とゆーか何か言って!」 そんなメゾソプラノな声で言われても迫力がない。 「海軍の人員不足はここまで深刻化しているのでしょうか?」 私は実に悲壮な顔をしていたのだろう、自称少佐は眉をつり上げていった。 「どういう意味だ!こら上飛曹!頭を撫でるな!」 雪に抱きつかれ、頬をふにーと伸ばされている少年を 尻目に唐橋飛曹長が老人問う。 「あの…失礼ですが、貴方が私達の上官なのでは?」 老人は皺のよった眼を飛曹長に向けた。 「ん?いや、ワシは整備兵長じゃよ?お若いの」 「ど、どうして海軍の制服を着ているのですか!?」 「んー…あ…これ、ツナギじゃなかったの?」 格納庫の奥から若い整備兵が汚れた整備服を持ってきた。 「整備長!ツナギじゃないですよ!ソレ!こっちに着替えてください!」 半ば痴呆が入り始めているの老人に子供にしか見えない将校。 私は、もしかしてとんでもない隊に配属されたのではないか? と背筋が寒くなった。 続
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