- 金田一少年と探偵学園エロパロ事件簿 〜File5〜
170 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/03(木) 16:36:41.74 ID:tYRVx1LT - 昔書いた金田一一×浅香奈々の続き。
アニメ版電脳山荘事件後の話。
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171 :子作り[sage]:2014/07/03(木) 16:38:14.59 ID:tYRVx1LT - 金田一一×浅香奈々
子作り 電脳山荘殺人事件後。 そもそもの発端となったある一人の青年の不審死事件を誘発させたメンバーの内生き残った者は皆それぞれ自首して、警察の事情聴取を受けたが 電脳山荘のメンバーが行ったのは偶然に偶然が重なったように受け取れるという、文字通りの完全犯罪であった為に誰一人として罪に問われることなく解放され 平穏な日常へと戻っていったが、罪を償う機会を与えられることが無かった彼らは皆一生悔い続けることになるだろう。 無論、自分達の犯した罪の重さを自覚したメンバー達は殺人事件の犯人の前で、自らに出来る形で必ず贖罪していくと誓ったが一度結論を出した警察の決定が覆ることが無いのは明白である。 しかし、公判中の犯人への面会を申し出、足繁く通っては謝罪と後悔を伝え続けた彼らに「もういい」と一言告げた犯人の言葉が、たとえ彼らを許せずとも悔い改めるその気持ちは受け入れるという メッセージとなったことが彼らにとって唯一の救いであったと言えるのかも知れない。 そんな一応の解決をみてより暫く。はじめはあの山荘のコテージにて肉体的な関係を持った電脳山荘メンバーの一人〈ぱとりしあ〉こと浅香奈々との交流を続けていた。 彼女は本来ならば殺されていた可能性が限りなく高く、二度と生きては会えぬやも知れなかった。 なにせメンバーを三人、厳密には四人も殺害した犯人が次に殺そうと企図していたのが彼女なのだから。 奈々が助かったのは事件解決の手掛かりとなる物を自身が持っているとはじめに話していたのが大きく、「自分に何かあったときは」という彼女の言葉に一度は引いていたはじめが 「何かあってからではダメだ」と思い直して雪が吹き付ける暗い夜道の中を歩いてまで、彼女が宿泊していたコテージへと足を運んだお陰だ。 彼がその途上において犯人と出会した事で、犯人による浅香奈々殺害を未然に防ぐことが出来たのだから、奈々にとってはじめは命の恩人であると言える。 そして程なく、殺人事件を誘発させた原因と、奈々の身の上を知ったはじめは、彼女の荒んだ心を癒す為にも必要であったが故に性的な肉体関係を結んだ。 自分など殺されても当然だという奈々。しかし、はじめは奈々の命も大切な命だと諭す。 俺は奈々が死んだりしたら悲しい。奈々は穢れてなんかいない。 幾度も語りかけて彼女の考えを否定し、そして命を育む大切な行為を行う事で、命の大切さと貴女の身体は穢れてなどいないのだと教え また自身も命を繋ぐ行為の大切さを知り、深く深く身体の奥底まで繋がり求め合った。 はじめにとっては生まれて初めてのセックスとなった訳だが、性的な欲求よりも彼女を気遣いその心を救いたいという思いが強く表出した行為は 身体だけではなく心もしっかりと重ね合わせる交わりとなり、終始幸福感に包まれたまま心地の良い一時を送り続ける事と成った。
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172 :子作り[sage]:2014/07/03(木) 16:38:59.12 ID:tYRVx1LT - 抱かれることで彼の優しさに触れた奈々も、己が胎内に何度となく解き放たれる精を感じながら
こんなにも自分の事を求めてくれるその少年の存在に救われたような気持ちになって、前向きに生きていく決意を抱く。 自分にも大切だと言ってくれる人が居る。優しくも力強く、それでいて労るように抱いてくれる金田一一という少年が。 だからもう、内にこもって嘘の世界へ逃げるのはやめようと。 電脳山荘の事件……いや。二人が身体を重ね求め合ったあの日から一月後。 警察沙汰を起こした事で勤めていたクラブのホステスを辞めさせられ、今はコンビニのアルバイトをしている奈々。 “あたしの事を大切だと言ってくれた金田一君とこれからも付き合いをしたい” “あの山荘で命の大切さを教えてくれた……、優しく抱いてくれた貴方との関係をあれで終わりにしたくない” 現実を見て生きると決めた彼女は、自分を救ってくれたはじめに申し出る。 これからもずっと今の関係を続けて欲しいと。 「俺が浅香さんの支えになれるなら、願ってもないことだよ」 申し出られたはじめも彼女を快く受け入れ、そして二人の交流は始まる。 無論それは友人としての付き合いというだけではなく、性的な関係も含めた上での付き合い。 言葉だけの、上辺だけの付き合いなどに意味はない。互いの身体を重ねて文字通りの深い付き合いをすることこそが大切。 こんなにも深い仲の、何でも話し合える人間が傍に居る。それを忘れないで欲しいと。また忘れたくないからと。 二人は身体の奥深くまで一つになりしっかりと抱き合いながら求め、与える。 奈々には俺が居るからもう自暴自棄になったりすることなんてないんだ。 奈々は彼に抱かれながら求める。あたしには金田一君しか居ないから、ずっと傍に居てほしい。 そうしてお互いが抱く形の違った大切さを伝えながら、平穏で満ち足りた日々を過ごす。
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173 :子作り[sage]:2014/07/03(木) 16:39:40.70 ID:tYRVx1LT - 特にこの一月の間は毎日のように逢瀬を交わし抱き合っていた。幾度にも渡る性交は肉体的には勿論の事、心の結びつきをより深いものへと変えていく。
奈々は命の恩人であり『気の置ける相手』であったはじめへの想いが。 またはじめは自らが助けた相手であり、放って置けなくなってしまった奈々への想いが。 互いに抱く相手への想い。それが『愛情』に変わるまでの時間はごく短く、コテージで関係を持ってから二月を経た頃 二人は自然に恋人として接するようになっていた。 熱く求め合いながら絶頂へと駆け上る中で行われた告白は、金田一一という少年と浅香奈々という女性。 二人の男女を恋人という関係に昇華させ、今までの日常を変えていく。 以前までなら休みの日になると良く幼馴染みの美雪と遊んでいたはじめも、休日のほとんどを奈々と過ごすようになった。 無論其処にはずっと美雪への想いを募らせていたらしい村上草太からの告白により、彼女と草太が恋人として付き合うようになった為という理由もあったが 仮にその様な事情が無くとも奈々との時間を優先し、共に過ごすようになっていただろう。 いや、休日だけではなく平日も同様にだ。 学校が終われば奈々のアパートへ足を運び、彼女の帰宅を待って愛し合いながら一夜を共にする事とて少なくなく 朝まで奈々のアパートで過ごしそこから登校する事さえある。 また時には奈々がはじめの家に泊まる事もあった。 はじめに紹介された年上の恋人に驚いた両親であったが、彼らは奈々の身の上を知ったうえで彼女を受け入れ 辛い過去の出来事から罪を犯してしまうほどに荒んでしまった人生を歩んできた彼女を温かく迎えて 「しっかり支えてあげなさいよ」と、はじめに発破を掛ける程に二人の仲を歓迎してくれた。 それからというもの、奈々が泊まる日は必ず夜遅くまではじめと愛し合うため、触発される形で両親も愛し合うという副次的な効果を呼ぶことになる。 こういった事情から金田一家は半ば愛の巣と化すようになっていたがそれは寧ろ喜ばしい事だ。 息子と息子の恋人が愛し合い、また両親も愛し合う。幸せで理想的な家族の姿であると言えるのではないだろうか。 そして事件から三ヶ月近くが過ぎた頃であった。生活が大変であると知ったはじめの両親の勧めにより、彼女が金田一家に住まわせて貰えるようになったのは。 “どうせはじめと奈々ちゃんは遅かれ早かれ結婚するんだから早い方が良いでしょ。それに奈々ちゃんははじめの嫁になるんだから私の娘でもある訳よ。だから遠慮なんかしなくていいの” 母の鶴の一声で始まった二人の同棲生活は、無論部屋もベッドも同じ。結婚して夫婦になるというのに部屋を別々にする必要は無いと母が強引に決めてしまった。 つまりはじめと奈々は、はじめの部屋で枕を一つにして身体を寄せ合う形で寝ている訳である。 狭い部屋、そして狭いベッドは二人で使うには少々窮屈であったが、身体を一つにして抱き合ったまま眠ることが多いので、返って都合が良かったと言えるのかも知れない。 そう、二人は毎晩複数回に渡っての性交を行っている。 気持ちがいい――というのは勿論理由の一つとしてあった。 身体の相性は抜群であり、どのような体勢で性交をしても心地好さ以外に感じることはなく 凡そ男と女の営みをするに当たっては理想的な相性と言えたのだから抱き合わない手はない。 且つ結婚を意識しながらの付き合いなのだから性交を行うのが自然の形だ。性交というのは愛を確かめ合うのに尤も必要不可欠な行為なのだから。 ただ、はじめにとっては気持ちいい以上に、もう一つの大きな理由が出来ていた。 それは孕ませたい。子どもが欲しい。子どもを生んで貰いたいという 愛する女がいる男にとっては至ってシンプルかつ当然な“子どもを作りたい”という欲求。 はじめ自身はまだ高校生だが、奈々はもう23歳の大人の女性。法的にも問題無く子どもを生める年齢だ。 今までの間、どれだけエッチがしたくとも排卵日だけは我慢していたはじめであったが、今夜はもう我慢できそうもなかった。 今夜、つまり今日という日は、思い切り排卵期間のど真ん中であったのだ。
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174 :子作り[sage]:2014/07/03(木) 16:40:33.75 ID:tYRVx1LT - *
「どうしたのはじめ君?」 今日明日と連休な事もあってのんべんだらりとした一日を過ごしていたはじめは、風呂から上がり戻ってきた自分と奈々、二人の部屋に入ると 部屋に居た奈々の後ろ姿を見ながらすっと手を伸ばし、彼女の髪の毛に触れた。 「いや……うん、なんとなく触りたくなってさ」 藍色がかった黒という奈々のストレートな長い髪は飾り気のない黒のヘアゴムで後頭部の高めな位置に括られており 背中まで届く一本の髪の束となって垂れ下がっていた。 所謂ポニーテールと呼ばれるこの髪型は、ある程度の髪の長さがないと出来ない物だ。 肩より下は最低限必要で、理想は背中よりも長い方が映える。丁度奈々がそうであるように。 (同じポニーテールでも長さが違うだけでまた違った感じに見えるんだな) この髪型その物は美雪が時々しているため割と見慣れていたはじめであったが、奈々の髪は美雪よりも長いので必然的に尻尾の長さも長くなる。 電脳山荘で初めて見たときよりも更に伸びた奈々の髪の毛は、降ろしていると背中の下まで届く長さだ。 ポニーテールに括って出来た髪の束。その毛先は背中の中程に掛かるくらいとなり十二分に理想的な長さの尻尾が形作られている。 「はじめ君?」 背後から徐に髪の毛を触られた奈々は疑問の声を上げていたが、彼は気にすることなくその長いポニーテールの髪束を手の平で包み込むようにして優しく掴む。 「なんか、さ」 手の平に包んだ髪の束。はじめは顔を近づけてその匂いを嗅ぎながら慈しみを込めて撫で梳く。 枝毛一つ無い艶やかな髪の毛の束が手の平を滑るように撫で、手の表面と触れ合いながら擦り抜けていくその感触が気持ちいい。 束ねられた細く艶やかな髪の一本一本がまるで絹糸のような質感を持っており、幾ら触っていても飽きることはなく、指を通して梳くだけでも不思議な高揚感を得られるのだ。 「ぱとりしあのポニーテールが何か良くてさ」 ぱとりしあ。それは電脳山荘の事件以後に恋人として付き合い始めてから使うようになった彼女の愛称。 付き合うまでの短い友人関係だった時は浅香さんと呼んでいたはじめであったが、あの山荘で行った初めてのセックスの時に彼女をぱとりしあと呼んでいたこと。 彼女がぱとりしあという名を気に入っていた事から、かつてハンドルネームとして使われていたその名がそのまま愛称となったのだ。 自称漫画家の<ぱとりしあ>ではなく、愛する恋人の愛称としてのぱとりしあ。尤も、普通に奈々と呼ぶことの方が多いとは思うが。 なにせはじめの両親は『奈々ちゃん』と呼ぶし、部屋で二人きりの時以外は彼も『奈々』と呼んでいる。 外でぱとりしあと呼ぶのも何か変だし、二人の間だけの愛称なのだから自然にこうなるというものだ。 「良い匂いだし、触り心地もいいしさ」 はじめは髪の束に鼻を埋めるようにして、その甘い香りを嗅ぐ。 昨日までの柑橘系だった香りが、明らかに花の香りと思わしき匂いへと変わっている。 今日は別々だったが、基本的に風呂は一緒。 一緒に入り互いの身体を流す、世に言うところの裸の付き合い。 少し違うところがあるとすれば、身体を流しながら時折セックスもするところだ。 中を洗うと言ってペニスに洗剤を付けて奈々の膣に挿入し、性交を行いながら身体を洗うといった感じに、風呂でもよく愛し合っている。 それはさておき、はじめの鼻を擽っている髪から香るのは昨日風呂に入った時に使っていた洗髪剤の匂いではない。 昨日奈々の髪を洗っていたのは彼だったから分かるのだ。 「もしかしてシャンプー変えたのか?」 「ええ、先週発売された物に変えてみたの。結構いい香りでしょ?」 「ああ。鼻の奥まで通る甘くて良い匂いだ」 「気に入ってくれたのなら明日風呂に入った時にこのシャンプーではじめ君の頭を洗ってあげるわ。もちろんあたしの髪ははじめ君が洗ってね」 奈々は後ろを振り向いて自身の髪の束を掴み持つはじめを見て薄く笑った。
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175 :子作り[sage]:2014/07/03(木) 16:41:24.65 ID:tYRVx1LT - 「はじめ君の好みの髪型ってポニーテールだったの?」
関係を持つようになったのは今年一月。つまり三ヶ月と少し前からだが、恋人になってからはまだ一ヶ月ほど。 彼女ははじめの好みの髪型なども聞いてなかったので丁度良いと思い質問した。 「うんまあ、好きかどうかで言えば好きかな。もちろん下ろしたままでいるのもいいけど、せっかく髪長いんだから色々変えてみるのもいいと思うしさ」 聞かれたからには答えようと手に持った奈々のポニーテールに指を絡めて弄びながら自身の好みの髪型を伝える。 ポニーテールという髪型は結構好きだった。頭の後ろ手にぎゅっと髪を搾ることで露出する綺麗なうなじは艶めかしく、肌と髪の生え際が良く見え間近で見ていると凄く興奮する。 うなじという部位は男を性的に興奮させる要素を持っているのだ。勿論、メインとも言うべき尻尾の部分である一本に纏まった髪の束が一番良いのは言うに及ばず。 さらりさらりと揺れるポニーテールは見ていて飽きる物ではない。 こうやって指を通しながら艶やかな髪の毛の感触を、指の間を滑り抜けていく髪の感触を味わっていると余計にそう思えた。 「それじゃあ髪は長い方が好き? それとも短い方がいい? あたしの髪の毛は長いから出来れば長い方が好きって言って貰えると嬉しいけれど」 答えは最初から出ている。 長くなければポニーテールには括れないのだから。 「もちろん長い方が好きだぜ。だからぱとりしあの髪の毛はすっごく好きなんだよな〜、長くて綺麗でさ。もうずっと触っていたいくらいに」 幼馴染みの美雪がずっとロングヘアだった影響もある所為か知らないが、髪の毛は長い方が好きだった。 といって誰の髪でも良いという訳では無い。それが奈々の髪だから好きなのだ。 自分は奈々を好きになったのであって、髪の毛に惚れた訳では無いのだから。 長い髪が好きというのはあくまでも好みの髪型の話であって、それ以上でも以下でもなかった。 奈々の髪は長い。その奈々と恋人になったはじめの好みがロングヘアである。ただそれが重なっただけのこと。 「なあぱとりしあ。俺…、お前のうなじ見てたらちょっと我慢できなくなってきた」 触っていた髪の束から手を離したはじめは、着ていたシャツを脱いで上半身だけ裸になり、後ろから奈々の身体を抱きしめた。 「は、はじめくっ――んうっ…!」 抱きしめたまま彼女の右肩越しに顔を振り向かせてその厚ぼったくて瑞々しい蠱惑的な唇を奪う。 「んっ、あむっ、ちゅっ…」 振り向いた拍子にさらりと揺れる彼女のポニーテール。 右の手でその揺れる髪の束を再び触りながら左手は彼女の頭の後ろへと添え、濡れた唇を啄んでいく。 粘膜同士を触れ合わせて擦り付け、甘酸っぱい口付けを楽しむ。
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176 :子作り[sage]:2014/07/03(木) 16:42:08.32 ID:tYRVx1LT - 「んっ…、ふむ…ぅ、」
奈々からくぐもった声が漏れ聞こえ、見ると頬がほんのりと朱に染まっている。 「んむ…、ちゅるっ……」 触れるだけでいた彼女の唇の隙間に舌を差し入れ強引にこじ開ける。 恋人同士なのだから口内へ入れての深いキスをしたいと思うものだ。 「ちゅ…っ ちゅっ…」 侵入した口内では彼女の舌が歓迎するように絡みついてきて、舌同士の濃密な情交が展開されていた。 歯茎をなぞり唾液を集めて塗り込むように彼女の舌の表面を這うはじめの舌。 これを迎える奈々の舌が彼の舌の裏側を丹念に舐め、お返しにと自分の唾液を塗りたくる。 はじめの口より送り出された唾液がしっかり重ねられた唇を通して奈々の口内へと送り出される。 嫁なんだから旦那の唾を飲むのは当然だと言わんばかりに。 「んく…んく……」 喉を鳴らせて飲み下す奈々が愛おしい。 はじめは奈々の髪の束を愛撫しながら彼女の後頭部に添えていた手を胸元へと移し、服のボタンに指をかけた。 彼女が今着ている服は撫子色のカーディガンと、裾の手前に二本の青いラインが入った足首の少し辺りまである深いピンクのロングスカート。 そう、あの山荘で着ていた物と同じ服だ。 この服は何度も脱がせたことがあるのではじめとしては脱がしやすく、片手でもボタンを外すことが出来る。 ぷちっぷちっ。一つずつ外されていくボタン。カーディガンの胸元がはだけると見えるのは白いシャツ。 「んっ…、ちゅぱ…っ ちゅぱっ…、」 この間に奈々も自身の唾液をはじめに飲ませようと攻守を逆転する形で、はじめの口内に舌を差し入れて舌同士の絡み合いと、唾液の交換を図っていく。 口に溜めた粘り気のある唾液は舌を使って流し込みながら、薄く目を開いて飲んでと訴える。貴方はあたしの夫なんだから妻の唾は飲むわよね? 先程とは全くの攻守逆転状態で、キスの主導権は奈々へと移っていたが、はじめも夫として妻の唾を飲みたいものだから別段気にはならないし、自ら進んで飲もうとする。 「こく…こく……」 カーディガンのボタンを外し終え、続いてフリル付きの長袖シャツの首元に手を掛けて再びボタンを外していきながら 濃厚なベーゼを続けるはじめは、奈々の意図を汲み取る形で彼女の唾液を喉の奥へと誘導し、飲み干す。 厳密には意図も何もなく、愛する女の唾液を飲みたいという至極普通な情動に従っただけなのだが。 ねばっとした唾が少し喉に絡まった物の、甘酸っぱい彼女の唾液はとても美味しい。
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177 :子作り[sage]:2014/07/03(木) 16:42:56.10 ID:tYRVx1LT - 「んふ…ぅっ あむっ ちゅ……」
シャツのボタンを外し終えても未だ続く唇の交わり。 絡む舌の間。濡れた唇の隙間。少しだけ出来るその空間に透明の糸がつうっと伸びては混ざり合う。 二人の唇、口内、そして舌をぴちゃぴちゃと濡らし、また溜められている液体は、もはや個人の唾液ではない。 強いて言えば愛しい人と掻き混ぜて作られた甘い飲み物といった処か。 「んっ んくっ」 その飲み物を舌というスプーンで飲ませ合うのは、最高に幸せな時間であったが、それも先へと進むためには一時お預けとならざるを得ない。 カーディガン、シャツ、二つの衣服のボタンが外されたことで豊かな胸を隠すブラが顔を出す中、奈々と美味しい飲み物を飲ませ合っていたはじめは 名残惜しいと感じながらも、静かに唇を離した。 「ん……」 離れ行く唇の間を尚も離すまいとするかの如く糸を引き、二人を繋ぐ唾液。 混ざり合った透明の液が吊り橋のように伸び、離れた唇の僅かな距離を繋いで未練を訴えている。 まだ足りない。もっとキスがしたい。高揚する気持ちに連動しているその様子は互いが抱く心の内その物。 「はじめ君…、好き…愛してる……、」 至ってシンプルな奈々からの愛の囁き。幾度となく伝え合った想い。 はじめは髪を撫で続けている右手は止めず、尻尾を形作る髪の毛一本一本に慈しみを込めて愛撫しながら、彼女に合わせたシンプルな返答を返す。 「俺も好きだぜぱとりしあ。ずっとずっと好きだ」 どんなに伝えても伝え足りない愛おしい気持ちは、日を追う事に膨れあがるばかり。 だから性交をするのだ。毎日毎日、幾度も幾度も、行い過ぎなくらいに。 性交は気持ちが良い。性欲を満たす最良の行為。しかしそれだけには非ず。 愛する気持ちを伝える手段に於いてはこの行為の右に出る言葉も行動も存在してはいない。 愛しているからこそ男と女は身体を重ね求め合う。愛し合っているからこそはじめと奈々はセックスをする。 ある種究極の感情論であったが、何をするよりも至上の幸せを感じられるのだから仕方が無い。
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