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名無しさん@ピンキー
【BLAME!】弐瓶勉作品でエロパロ【シドニアの騎士】
あの花でエロパロ

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【BLAME!】弐瓶勉作品でエロパロ【シドニアの騎士】
43 :40[sage]:2014/07/01(火) 06:44:23.45 ID:ZEY7kUR+
乙、どもです〜。
読み返すと地場と磁場を間違えてたり日本語変なところあったりでチェックが足りないな〜とか
ちょっと反省。
あの花でエロパロ
135 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/01(火) 19:49:13.10 ID:ZEY7kUR+
めんまとじんたん

過疎って居るようなので暇つぶし程度のを(^^;
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 地元の最底辺の高校に進学する羽目になり、結局、不登校を続けている俺は宿海仁太。
 初夏のせいか今夜は蒸し暑く、そう……こんな時期に幼い頃、仲が良かっためんまは
死んだんだ。

 お母さんがロシア人のハーフでめんまは銀髪碧眼で妖精みたいだった。
 裏山にあった使われて無さそうな小屋を秘密基地に改造して俺ことじんたん、めんま、
あなる、ゆきあつ、つるこ、ぽっぽの6人で超平和バスターズなんて結成して、毎日遊
んでいた。

 そんなある日、俺が基地近くで一人で遊んでたら、めんまが大事な話があるって話し
かけてきた。
「じんたん。あのね? めんまはじんたんのこと、好きなの。じんたんはどうおもう?」
 恥ずかしげに頬を赤らめて、俺のことをきらきらした眼で見つめていた。

 俺はなんか、そう言うのは違うって気がしてた。仲良しだけど、へんなもんに変わっ
ちまうのはイヤだったんだ。だから、
「すきとか、そんなのはへんだよ。ば…ばーか、めんまのばーか!」
「なんで…? だめなの?」
 めんまのつぶらな瞳には大粒の涙があふれ出して、居たたまれなくなった俺はめんま
を置いて逃げ出した。後ろから、あーんあーんって泣き声がずっとしていて、どうした
らいいか判らなくなって、そのまま家に帰ってしまった。

 その夜。めんまの親から電話が掛かってきて、めんまが家に帰っていないので知らな
いかと親に聞かれたけど、どうなったか判らないので知らないって答えた。
 しばらく経ってからまた電話が掛かってきて、警察がどうとか聞こえてきて、怖くな
ってきた俺は留守番するように言われ、親父は懐中電灯を持って出かけて行った。

 あの山の中で、めんまは迷子になっちゃったのかな。怖いだろうな、心細いだろうな
と思ったけど、足がすくんで動けない。
 心臓が変にドキドキして眠れないまま、11時を過ぎる頃、親父は帰ってきた。

「仁太、大変なことになってしまったよ。……めんまちゃんが川に落ちて亡くなった」
 人生で一番ショックを受けたと思う。ほんと、目の前が真っ暗になるんだな。
「な…なんでだよ! 昼に遊んだばかりなのにどうして、どうしてだよぉぉー!」
 俺のせいなのか?! 泣いているめんまのこと放って置いたから、悲しくなってうっか
り川に落ちちゃったのかな。きっとそうだ、そうにちがいない!
 俺は、ずっと泣いていたそうだ。泣き疲れて寝てしまったので俺はよく覚えてない。

 翌日、警察の人が来て、話を聞かれて、もう、何でもかんでも話した。それから俺は、
なにもする気が起きなくなって家にこもっていた。

 数日後、お葬式になって、超平和バスターズのメンバーはみんな泣きはらした目をし
て、俺はめんまのお母さんにいっぱい謝った。青白い顔したお母さんは泣きながら俺の
話を聞いて、何度もうなずいてた。
 あの可愛いめんまとはずっと会えないんだと思うと、もう秘密基地に行く気がしない。
あの花でエロパロ
136 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/01(火) 19:50:05.07 ID:ZEY7kUR+
 そんなある日、あなるがうちに来てみんなで集まっているから行こう?と誘いに来た。
 親父も行ってあげなさいと言うので、気が進まなかったけどいつもの道を歩いてい
って、秘密基地まで来るとみんない居た。
「じんたんも読んで見ろよ」「めんまのにっきみたいなの」「俺が見つけたんだよ」
 かわいらしい日記帳には、めんまの字で俺たちのことが書いてあった。
 こんなこともあったなあ、あんなこともあったなーと思い出しているとまた泣けてく
る。そして、めんまがしんじゃった日のページを見ると「じんたんのばか」って書いて
あって、どーんとした衝撃が来た。
「おまえ、なにがあったかしってるんだろ? いえよ」「けんかしたの?」
「もしかして、なんかしちゃった?」「俺、ゆるせないかもしれない」
 ゆきあつ、あなる、つるこ、ぽっぽが俺をじっと見ている。口が、すごく重い。
 何度か、ため息をついて、やっと言葉が出た。
「あのさ、めんまがね? おれのことをすきだっていったんだ」
「マジかよ!」「「えぇーっ!」」「てめ、じんたん、やっぱゆるせない」
「その…俺、わけわかんなくなっちゃって、ばーかとか言って逃げた。めんま泣いてた。
 ずっと泣いてたのに逃げて、ごめんっ、きっと、ごめん、俺のせいだぁ!」
 俺がそう言って泣き出したのを機に、みんなで「めんまー!」と呼びながら大泣きし
て、めんまのお母さんにこの日記帳を渡しに行こうぜ!とみんなで行って、お母さんに
感謝された。仏壇に飾られためんまの写真にお線香上げて、みんなで手を合わせたっけ。
 それで気持ちが吹っ切れたのか、超平和バスターズは復活して、また秘密基地で遊ぶ
ようになったんだよな。

 夜になれば人目も減るので引きこもっている俺は散歩くらい出来るようになる。
 今日は、めんまのことを思い出したせいか、いつの間にかに【本間】って表札がある
家の前に来ていた。来て、どうなる訳じゃないのにでも、やりきれない思いが高まって、
でも、俺にはなにも出来ない。頭をふるってなにやってんだと思いながら道を引き返す
となにか…背中を引くような感覚があって、変な胸騒ぎを感じつつ、振り返ってみると、

「…じんたん。どうしたの?」

 街灯もまばらなこの路地に銀色の髪、白いワンピース、ずっと会えなかった懐かしい
顔がそこにあって、こっちを見て首をかしげていた。

「…めんま、なのか? じょ…成仏できてなったのかよぉ」
 ゾーッとした。あの時より背が高くなって、でも、めんまに間違いない…と思う。
「じょうぶつって、なに? それより、さ、じんたんのうちにあそびにいきたいな」
 そう言って手を繋いできたけど、触れるよ。華奢でひんやりしているけど、確かに、
幽霊じゃないと思う。
「いたいよ、じんたん。ねぇ、だめなの?」
 あの時のことがフラッシュバックした。今度…今度、冷たくしたら、二度と会えない。

「あ…ああ、いいぜ。ほんと…久しぶり、だなぁ」
「うふふ〜じんたん、ぜんぜんきてくれないんだもん」
 これが夢だっていい。あの時のこと、謝れるんだ。何となく急ぎ足になって、家まで
来てしまったが……玄関を開けると親父の靴がないから、ややこしくならないな。
あの花でエロパロ
137 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/01(火) 19:50:36.51 ID:ZEY7kUR+
「ほら、上がれよ」「おじゃましまーす!」
 めんま、裸足だった。やっぱり幽霊なのかな。そう思いながら居間に上がると、
「ねーぇ、じんたん。めんま、おなかすいたよ? なにかたべたいなー」
「しょうがねぇなあ。ラーメンでも作ってやるから、そこに座ってろよ!」
 台所下のドアを開くと5パックの袋麺があったので2つ取りだして、鍋に水を入れて、
ガスコンロに乗せて点火した。袋を開けて、冷蔵庫を見るともやしとハムが残っていた
のでハムを包丁で適当に切って、フライパンを出してもやしと一緒に炒めた。
 お湯が沸いたので麺を投入して、吹きこぼれないように火力を調整して〜、
「すごーい。じんたん、おりょうりできるんだね」
「料理ってモンでもないけどさ。お湯が跳ねるとやけどするから近寄るなよ?」
「うん。ここでみてるよ」
 別に背筋がゾッとするわけじゃないし、邪悪な感じもしない。振り返るとニコニコし
ているし、透き通ったりしてないしなぁ。
 3分経ったので火を止め、スープを鍋に入れてよく混ぜて〜ラーメンどんぶりを2つ
出して、麺を分け、もやしとハムを乗せてスープを注いで〜出来た。
 こぼされちゃ大変なので俺がどんぶりをちゃぶ台まで持っていって、二人分の箸を持
ってきた。

 俺の向かいの座布団に座っためんまは今か今かと待ちわびている。うーむ。
「じゃ、いただきまーす」「いただき、ます!」
 不器用に箸を持って、ずるずる〜熱々っと食ってる様子は人間に見える。
「どしたの? じんたんも食べなよ! おいしーよ!」
「お…おう」
 異常な事態にラーメンの味がよく判らない感じで、俺もメンマも食い終えた頃、
「ただいまー。あれ? ラーメン食べてるんだ。どんぶり2つも出して、どうしたの?」
 げぇっ!と思ったけど、親父にはめんまが見えないの、か。

「……その、そろそろ帰ってくる頃だと思って作っておいたけど、つい、食っちまった」
 慌ててて、どんぶりを台所に片付けて…ほんとに麺が減ってるし。汁をシンクに流して
さっさと洗剤つけて洗って〜水切りに並べておいた。
「あははっ、そんなにお腹空いてたのかぁ。いいよ、僕は自分の分を作るから」
『おじさん、ひさしぶり〜! げんきしてた? めんまのことおぼえてる?』
 親父は夕飯の支度をしているとこみると声も聞こえないようだ。俺は小声で、
「……親父は忙しいみたいだから、俺の部屋に行こうぜ?」と話しかけると、
『うん!』大人しく俺の後についてきてくれたのでほっとした。

 二人でとんとんと階段を上がって俺の部屋に入ると、
「うわーっ! これがじんたんのへやなんだぁ。あ、これなあに?」
「えっ? ポケモンって知らないか。…ちょっとやってみるか?」
「おもしろそー! やりかた、おしえてー、おしえてー!」
 あの時のことをどうやって謝ろう、何を言おうかと思う俺の戸惑いを他所に、めんまは
はじめてやるゲームに夢中だ。とりあえず、喉が渇いてきたので俺は下に降りて二人分の
麦茶をトレイに乗せた。
「仁太、それ、二人分だよね。誰かお客さんが来てるの?」
 うーっ、どうすっかなー。そうだ!

「その、さ? めんまの命日だから、供養的な?」
「あぁっ! そうだったねー。うん、ごめんね、じゃましちゃってさ」
「いいよ、昔のことだし、さ」
 ふーっ。適当にごまかせた。部屋に戻ってくるとめんまはベッドの上でゴロゴロしながら
無邪気にゲームを続けていたので、トレイを置いて脇に座った。
「まあ、麦茶でも飲めよ」「ちょうどノドかわいてたんだ〜」
 ゲーム機を脇に置いて、一緒に麦茶を飲んでいる。今がチャンスだ、と思う。
あの花でエロパロ
138 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/01(火) 19:51:09.18 ID:ZEY7kUR+
「あのさ、前に俺のことを好きだって言ってくれたよな?」ものすごドキドキしてくる。
「うん。へんじ、まだきいていないよ? めんまのこと、きらい?」
「そんなことない! ……ごめん、逃げちゃってさ。あの後、どうしたんだ?」
「びっくりしちゃってないちゃった。それでね? かえろうっと思って歩いていたら、みた
 ことないはながさいていて、あぶなそうなとこだったけど、てがとどきそうだったの!」
「う…うん。それで、花は採れたのか?」
「やった! とれた! と思ったら、ぐらっと来て、すごいいきおいでおちちゃった。
 なんどもあたまとかばーんってあたってかわにおちたら、からだがうごかなくてきっと、
 しんじゃったのかな? もう、わかんない」

 長年、もやもやしていたものがすーっとした。でも、俺のせいも少しはあるよな。

「そうか。おっちょこちょいだなあ。でもさ、俺が一緒に付いていてやったら、そんなこと
 にはならなかったよな。めんま、ごめんなぁー……」
 しんみりと泣けてきた俺にめんまが俺の頭をなでなでしてくれている。
「じんたん、なかないで。じんたんのせいじゃないよ? うっかりしちゃっただけ」
 思わず、俺はめんまに抱きついていた。ちょっとひんやりした感じだけどほのかに温かい
よ。こんなことがあるなんて、信じられないけどすげーうれしい!
「あの時は、逃げちゃったけど、今なら言える。俺も、めんまのことが大好きダッ!」
「わぁーっ! じゃ、こいびとだね! すきすきどうしはこいびとなんだよ?」
「あぁ! 恋人だとも、さ!」
 すごい落ち着く。でも、めんまが見えるのは俺だけなのかな。とりあえず、あなるに電話
してみるか。久しぶりだから緊張するがスマホのアドレス帳から〜……出た!
『あの…俺、宿海だけど』
『えっ?! なに? あんたから電話なんて、どーしたの?』
『お願いがあるんだ。今から、あの秘密基地に行けるか?』
『うん……そうだね、めんまの命日、だもんね。いいよ』
『じゃ、これから行くから、待ってるよ』
『わかった。じゃね!』
 よーし。こうなったら、あなるにも会ってもらおう。親父にみたいに見えないかも知れ
ないけど、今の俺はそうでもしないと落ち着かない! LEDライトを探し出して、
「めんま、今から秘密基地に行かないか? あなるも来るってさ!」
「いいね! よるにいくなんて、どきどきだねー!」
 そっと階段を下りて行くと、親父はもう、寝ちまったようだ。玄関の戸をそっと閉めて、
二人で手を繋いで山の方に向かって行った。バカ扱いされたっていい。俺の横で浮かれてる
こいつはきっと、あの、めんまなんだ!

 夜道をライトで照らしつつ、秘密基地に行くと灯りがついていて誰か居る。中に入ると、
「あれっ?! じんたんじゃないか。 ひっさしぶりー!」
『ぽっぽー! めんまだよ!』
「ああ! お前、まだここに来てるのか? そうだ、今日はめんまの命日だろ?」
「うん…そうだよな。どうしてあんなことになったのか。めんまぁー!」
 やっぱり見えないし、聞こえないのか。でも、もしかして俺と手を繋いだら、どうか?
「ちょっと試したいことがあるので手を出せ」
「なんだよ? ほい…手を繋いだりしてガキっぽいぜ……おい、まさか?」
「驚くだろ? めんまの家の前あたりで会ったんだ。ぽっぽ、どう見える?」
 めんまは基地の中をくるくる飛び回るようにしてはしゃいでる。
あの花でエロパロ
139 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/01(火) 19:51:39.65 ID:ZEY7kUR+
「俺たちより年下に見えるけど、まちがい……無いと思う」「だろ?」「ああ」
「おひさしぶりー! あ、ぽっぽもいるじゃん。なに手を繋いでんのよ?」
「いいから、お前も手を繋げ!」「なによ、いきなり……えっ?!」
「えへへー。あなる、ひさしぶりだねー。めんまのこと、おぼえてる?」
「きゃぁーっ! あり得ない……マジあり得ない。ほんとに…めんま、なの?」
「ほんとだよ。ぽっぽ、あなる、そんなにだきしめたらいたいよぉ〜」
 二人とも涙を流しながら、めんまにすがりついている。
「ふぅ。なんか、もっとはっきり見えてきた。宿海、これ、どういうこと?」
「わかんねぇけど、触れるし、うちでラーメン食ったりもしてたよ」
「よーし! ゆきあつとつるこにも知らせてやらないとな!」
 ポッポはゆきあつやつるこの番号を知っているらしく、慌ただしく電話している。
『久しぶり! ちょっと基地に来いよ! めんまが居るぜ! あぁ…マジだから!』
『つるこ? 基地にめんまが居るからさ、ほんとだってば。とりあえず来いって!』
 30分もしないうちにまず、ゆきあつがダッシュでやってきて、
「おいっ! めんまが居るって、どういうことだ!? どこにいるんだよ!」
「まあ、待てよ」「そうだそうだ」「気持ち悪いな、握手なんてよせよ…ええっ?!」
「おひさしぶり。めんまが居るって、なんのこと? 握手? えっ、嘘でしょ……」
「みんなそろったね。あらためまして、おひさしぶり〜〜。めんまだよっ!」

 めんまが言うには、俺のことがずっと気になっていたから引きよせられたんだって。
 どこからだって? さぁ? そんなことは知らないがそこから繋がりが出来て、俺を
介してしっかり思い出せた人にはこうやって話したり、触れたり出来るんだってさ。

 みんなが気に病んでいた事故のことをめんま本人から説明されて、
「そうだったのか。ずっと宿海がやらかしたと思ってたよ」
 ゆきあつ、てめぇ!
「あたしは…その、信じてたよ? でも、やっと安心した」
 あなるまで疑ってたのかよ。まあ、しょうがないけど。
「変質者に襲われてとかそういう事件だって私は思ってたから、ほっとしたわ」
 つるこ…そういう事件はママあるけどさ。
「めんまの靴を見つけてたけど、あそこから落ちたのか。でも、ほんと良かったぜ!」
 ぽっぽはそうか、その場所で遺品をか。

 その後は、思い出話に花が咲き、ゆきあつがめんまに告白するがじんたんと恋人だよ?
と言った為、大変な騒ぎとなり、ゆきあつとぽっぽに俺が殴られのでめんまが泣き出して、
なだめたりとまあ、賑やかな命日となった。

「たぶん、めんまはずっといられないの。とりあえず、またね!」
 何となく、めんまがぼやっとした感じに見えてきた。お別れなんだな。
「そうか、再び会えたと思ったら、もう、か。…でも、忘れないよ。めんま!」
「ぜったい、また会えるよ。ずっと待ってるよ、めんま!」
「こんなこと奇跡みたいだから、二度と無いかも知れない。でも、またね」
「命日は毎年あるんだから、来年もこいよ、めんま!」
「うんっ! また、遊びに来るよ。じゃあねー!」
 無邪気な表情で手を振って、すぅーっとめんまは消えていった。

 祭りが終わった後のような奇妙な静けさの中、俺たちは再会を誓い、メアドや番号を
交換し合って、解散した。
[newpage]
 帰り道、あなると二人で歩いていたら、
「あんた、めんまのことが解決したんだし、学校に来なさいよ?」
「うっせーな。……でも、そうだな。いつまでもうじうじしている場合じゃないか」
「明日、迎えに来るから。いいわね?」
「はいはい。じゃあな!」
 分かれ道に来たのであなるは帰って行った。
あの花でエロパロ
140 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/01(火) 19:52:17.97 ID:ZEY7kUR+
 なんかやり遂げたようなテンションで俺は家に着き、そっと玄関の扉を開いて、靴を
脱ぎ、なんか汗かいちゃったなと思って給湯器の電源入れて、脱衣所に来た。
「…いっしょにおふろはいろ?」
「うはぁ?! なんでまだ居るんだ?」
 いそいそとワンピースを脱いでいるので俺もTシャツやジーパンを脱いでいる。
 さっさと裸になっためんまがはやく〜!とひっぱるのでタオルで前を隠しつつ、浴室
の照明のスイッチを入れて、中に入った。いったい…どういうことなんだよ。
 シャワーを出して、なんかじっと見てるのでばしゃーっと浴びせると怒ってシャワー
ヘッドを奪って俺に浴びせたりしているうちにお湯になってきたので止めて、ボディシ
ャンプーをポンプしていると、
「そのね? こいびとどうしっていっしょにおふろはいったりするんだって。…それと」
 めんまもポンプして掌にためて俺の身体を撫で回して洗ってくれてる。
「ああ、そういうモンらしいな。じゃ、俺も洗ってやるよ」
 すべすべやわやわとした肌が心地いいな。めんまも気持ちよさそうだし…ちょ、そこ、
「おっきくなってきた! どうしてこうなるの? じんたん」
「め…めんまの手が気持ちよかったからだよ。ま、まあ、もういいからさ」
「めんまにもやってみて! ほら、ここでしょ?」
 うーむ…ぷにぷにというかいいのかな。ぬるぬるした感じが面白いけど熱くなってき
てる気がするっていうか俺の手をぎゅって掴んでフルフルしているけど、なんだ?
「じんたん…めんま、その…ふわっ! あふぅ〜っ!」
 もじもじして掌にじわーっとぬるぬるが増えてって、うっわっヤバイと思ったので、
シャワーを出してお互いの泡を落として、すっきりさせたけど、落ち着かないので一緒
に浴槽に入った。ざばーっと流れていく湯が心地いいけど。

「えっちだったね、じーんたーん。うふふ〜」
「ああいうの初めてだ。でもさ、さっきお別れしたのに、どうしたんだよ」
「もうちょっといられそうだったから、みんなのとこにいってるの」
 同時に行けるワケが無いと思ったけど、幽霊みたいなモンだから出来るんだろうな。
「恋人…だよな。じゃあさ、めんま……」「ん……」
 俺が顔を近づけると目を閉じたので、キス、した。裸で抱き合って、キスまでした。
 思い残しがあっちゃいけないよな。そう思った俺はめんまを抱き上げて浴槽から出て、
俺も後に続き、風呂場から出た。タオルでお互いの身体をよく拭いて、なにも着ないで
穏やかに光る瞳で俺を見るめんまには言葉など要らない感じだ。
あの花でエロパロ
141 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/01(火) 19:52:47.96 ID:ZEY7kUR+
 階段を上がって、部屋に戻ってくると部屋の灯りを消して、窓明かりだけの陰影を深
めた中、儚く愛おしい身体をぎゅっと抱きしめた。
 夢見心地な表情のめんまとキスを重ね、ベッドに寝かせて俺は覆い被さって、いい匂
いがする髪の毛を嗅ぎや形の良い耳や首筋にキスをして、慎ましやかな乳房に掌を当て
てやわやわと揉んでいると身じろぎするので起ってきた乳首を指先でうりうりしている
と甘い声がして、今、俺だけのめんまだって実感が強まってくる。
「うふぅ…おっぱいがむずむずするよぉ…あっ…ふぅー…じんたーん」
「すごく愛おしいよ、めんま。痛くないか?」
 乳房ばかりじゃどうかと思って、さっき触ったあそこを弄ってるんだけどもう、ぬる
りとしてきているせいか、首を振って、
「もっとしてみて? んっ…じんたんのゆび、とってもえっちー。あははっ」
 じゃれていちゃいちゃしているような感じなんだけど、白黒の窓明かりの中、肌が汗
ばみ、うずうずと身体をよじらせたりする姿がエロく、なだらかなお腹がいい感じなの
で顔を埋めてみたら、特別な暖かさを感じた。どこまでも優しく、癒やされていくよう
な、お日様のような感じが俺の心を緩ませ、どーっと涙が出てきた。
「ないてるの? じんたん。 ずっとつらかったよね。めんまがじんたんをずっと包んで
 いてあげるよ。しんぱいしないでいいよ。じんたーん……」
 顔を上げるとめんまははにかんでいて、俺は生まれ変わったような気分で身体を起こ
して、そっとエロ動画で見たようにしんなりした両太ももを起こしてそこを見やすくし
て、先走り汁で濡れそぼってるちんこを握り、潤んでいる柔らかなひだに当ててずるり
と先が入るとお腹に向けて温かさが流れてきたような感じになり、みっちりとやわやわ
としたもので包まれて、眉をしかめ、軽く呻いためんまと俺は腰にかけてのこわばりが
解けるように、一体となった。
「これが…恋人同士、なのか」
「うん…とっても、とーってもしあわせだよ、じんたん」
 ほんとだなと思いながら、愛らしい顔を見つめ、口づけをしながらも俺の腰は動きを
止めず、さきっぽから溶けちまったような快感を味わいつつ、高まる思いが肌から香る
のか、その好ましい匂いを嗅ぎ、しなやかでどこまでも柔らかな感じが続き、
「じんたん…じんたん…はっ…はっ…ああっ…いい…もう…もうっ」
「めんま!…めんま!…もうっ…好きだ、めんまっ!」
「すき…すきっ!…あっ…あっ…ああーっ!!」
 どうしようもない衝動が駆け抜け、ぐっと背筋を反らせるめんまをぎゅっと抱きしめ、
跳ねるように動く腰に向け、俺は堪らぬ熱い思いをびゅっ!びゅっ!と注ぎ続けた。
あの花でエロパロ
142 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/07/01(火) 19:53:17.87 ID:ZEY7kUR+
 はぁはぁしているめんまは、さっきのように薄れ始めている。窓の外は明るくなり始
め、夜明けが近い気がした。
「もう…じゅうぶんかな。めんまはとってもしあわせだったよ。ありがとう、じんたん」
「十分じゃないだろ……めんま。俺は、待っているから。絶対、戻ってこいよ!」
 もう、全然、実体がない感じで空気のようなこの身体を全力で抱いている。
「ふぅー…そうだね…めんま、がんばってみるよ。じゃね…じん…た―」
 ふわーっとした風が広がるようにその姿が揺らぎ、最後の笑顔の残像さえ…かき消えた。

 刻々と朝の気配を感じ、明るくなっていく部屋の中で一晩だけの奇跡を思い返していた。
 窓を開けてたなびく雲にめんまの行方を捜したが、そんなことなど無意味だな。

 今度、めんまが戻って来たときは、もっとマシな男になっておかないとなと吊しっぱな
しの制服のほこりを払い、鞄と教科書とかを詰め込んでみてから、汗臭いことに気付き、
シャワーを浴びてこようと軽い足取りで部屋を出た。


 その後、めんまが採ろうと思った花って、どんなだろうと思ってみんなでぽっぽの記憶
を頼りに行ってみたが、その辺りは崖崩れを起こしていて、結局、めんまにしかどんな花
だったか判らなくなってしまった。

 でも、俺たちの足下に咲いて風にそよいでいる可憐な白い花は、めんまっぽかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
おわり


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