- メタルサーガ METAL MAXのエロパロ その7
532 : ◆Freege5emM [sage]:2014/06/29(日) 22:34:13.38 ID:LHlQIAr9 - >>517を読んでくれた人、感想くれた人、ありがとうございます。
3行あらすじ ドラムカン×地獄耳のダフネ 背面座位、ちょっとだけ耳姦。情報屋→記憶力がよい→今までやったことをつぶさに覚えている→回数を重ねるほどエロくなる。 ナース→人間の身体の弄り方に詳しい→エロい。面倒臭いとか自分で言ってしまう女→エロい。 ※17レス、約16000字。 連投規制のため途中で間が空く見込み。
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533 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:35:05.45 ID:LHlQIAr9 - ◆01
初めて身体を重ねた時は、ただの出来心だった。 訳知り顔の人は、私とドラムカンの出会いを聞きかじっているから、勝手に納得してうんうんと頷く。 ドラムカンは、冷血党が私を監禁して立て籠もっていたエルルースビルに、 自分の身体と、愛車と、相棒のポチだけで殴り込んだ。 冷血党を下っ端から幹部まで、人間、クリーチャー、警備システムまで叩き潰し、 ついには冷血党ナンバー2のオーロックをも殺した。私を助け出すために。 いい年こいた男と女が、そんな状況になったら、行為に及んでもおかしくない、と。 必要がないから訂正はしないけど、本当は、こんな少女趣味なシチュエーションじゃなかった。 仮にそうだったならば、全部状況のせいにできたのに。 私は、オーロックに捕らえられても、さほどの危機感は抱いてなかった。 オズマに協力した時点で、冷血党を敵に回す覚悟はできていた。 オーロックは、捕らえた私を尋問したが、おしゃべりは苦手らしく、 私から情報を引き出すことはできなかった。逆に私は、オーロックの内心を見抜かせてもらった。 オーロックは、私の身柄を利用しておびき寄せるドラムカンのことばかり考えている。 ドラムカンがエルルースに入ってきてすぐ、周りの冷血党とオーロックの顔色が変わる。 最早ここは、在りし日のラ・モニュメンタル。“Il matador chi e ?”と心の中で呟く。 オーロックの部下たちは、次々とビルの階下へ降りて、ひとりも戻ってこなかった。 イライラが溜まってきたオーロックにどつかれたのは、参ったわね。 不意にエレベーターが開き、赤い髪の闘牛士が現れる。たっぷり焦れた黒牛が対峙する。 私はたったひとりの観客だった。が、私に見せてくれたのは、肩慣らしだけだった。 彼らの戦いは、私の頭上、天井の向こう、今は使われないエルルースのヘリポートで行われていた。 私は目を閉じて、音と振動だけで、彼らの戦いを思い浮かべた。 「あなたが、オーロックを倒したのかしら」 「さぁな。この情報は高いぞ」 背後から声がして、私は目を開く。天井の照明が眩しい。 「あら、私から何をお望みなの」 「燃えるような熱いキスを」 笑うのは失礼と思ったけど、噛み殺しきれなかった。 私はそれを誤魔化すために、勢いをつけて振り向き、 ドラムカンに迫って、戦塵でかさついた唇を頂戴した。 メタモーフ細胞とか、えぐい人体実験やられてるくせに、人間らしい味だった。 ドラムカンは、強くて、逞しくて、図々しい男。 さすが殺しても死なないだけはある。こんな人間、私は他に知らない。 だから私は、出来心を起こしてしまった。ドラムカンもすぐに応じた。 ドラムカンは、戦いの興奮が冷めやらないのか、私にはキツめのモノをお見舞いしてくれた。 荒々しく、執拗に、私が音を上げるまで。状況のせいにするには、没頭し過ぎた。 あの時は特別、あの時だけの関係――と、切り捨てられなくなった。 条件次第では、また身体を開いてもいい、と思ってしまっていた。
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534 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:35:58.71 ID:LHlQIAr9 - ◆02
エルルース地下街の、私のオフィス。 私が椅子に座ってコンピュータをいじっていると、床と椅子からわずかな振動が伝わる。 私はモニタから目を離し、姿見の前に立つ。 まだ遠くからの振動。消音コートでもつけているのか、音はよく聞き取れない。 けれど私は、この振動の主が誰のものか、既に分かっていた。 これはモンスターではなく、人の操るクルマが起こしている。 「この重さの感じは、ディノヒウスかしら」 らしくない独り言を呟いてしまう。鏡の自分が苦笑していた。 私は手早く身支度を整えると、オフィスの受付に向かった。 もうすぐここにドラムカンがやってくる。 ドラムカンは、私のオフィスを訪れる時、いつも戦車で乗り付ける。 MBT77。レッドウルフ。スカウター。ツングースカ。ラスプーチン。 特にローテーションはないらしいが、毎回違う戦車でやってくる。 おかげで、私は彼の持つクルマのうち6台を、実際に目で見て、中に入って、覚えてしまった。 ドラムカンがハッチを開けた瞬間を見計らって、私は声をかけた。 「いらっしゃい、ドラムカン。よく来たわね」 「何だ、気づいてたのか。今日はいきなり来て驚かせようと思ったんだが」 ドラムカンが駆っていたのはディノヒウスだった。 砂漠の中を突っ切ってきたくせに、鳥の糞どころか、砂礫ひとつついていない車体。 特殊なコートでも塗っているのだろう。 「もしかして、偵察UFOはあんたが情報収集のために動かしてるのか? さっき、うざったいからつい撃墜したが、それで気付かれたのかと」 「違うわ。ここは地下街。ご立派なクルマを走らせたら、いくら消音しても響いちゃうでしょ。 それにディノヒウスはキャタピラ4つだから、振動の違いですぐ分かるの」 ドラムカンと会話している内に、彼の相棒・ポチがやってきたので、 用意していたわんわんドリンクを勧めてあげた。 ポチは左右にひらひらと尻尾を振っていたが、やがて一声鳴くと、脇に退いた。 私は冷たいディノヒウスの表面を掌で撫でた。前に触れた時と同じ。 「もうコイツの中に入るのか。喉も乾いてるし、先に茶ぐらい付き合ってもいいんだぞ」 「そういうのは、お互い少し落ち着いてからにしましょうよ」 ドラムカンは、獲物にじりじりと近づくハンターのごとく、戦車を慎重に走らせていた。 だから、私はそれだけ、ドラムカンがもうじきやってくる、という確信の下で待たされていた。 私はドラムカンの手を握り、ディノヒウスの中に入れてもらった。
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535 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:38:06.38 ID:LHlQIAr9 - ◆03
ディノヒウスの車体は、クルマの割には広いけれど、 そのスペースの大半は、ドラムカンの道具で埋まっていた。 大量のタイルパック。修理キット。換気装置。医療装置。キャンプキット。 「ちょっと待ってろ。邪魔を散らす」 ドラムカンは、片手で抱えきれるほどの大きさの、 ワンピースを着た可愛らしい女の子の人形を掴んでいた。 ドラムカンは人形の背中に手を差し入れて、布の向こうで何やらいじり回すと、 人形の大きな瞳がぎょろりと光った。それを確認したドラムカンは、 半分開いていたディノヒウスのハッチの隙間から、外へ向けて人形を投げた。 「可愛らしいセキュリティシステムよね、それ」 「これが見てくれより重宝なんだよ」 ドラムカンが投げた人形は、量子ドールという。量子の力で、さまざまなことができる人形。 ディノヒウスのすぐ外でホバリングして、モンスターの嫌う音波を発し続け、 私たちが不意打ちを食らわないように見張ってくれるスグレモノだ。 「あなたは、意外とああいう趣味があるのかしら」 「知ってるだろ、あの外見はドール博士の趣味だって」 私が気になったのは、ドールの外見だった。 ドラムカンとある意味因縁の深い少女・コーラと似ている。 元々は、コーラの身柄と引き換えに、ドラムカンはグラトノス討伐を引き受けた。 グラトノス討伐に、情報屋として私の力が必要だったから、ドラムカンは私を助けた。 その私とドラムカンが身体を交わそうか、という時に邪魔者が出ないか見張るのが、コーラを模した人形。 「いいえ、いい趣味をしてるのは、あなたよ」 「あんたがそういうなら、そうなんだろうな」 私達の会話は、密閉されたディノヒウスの中でよく通る。 ただのやりとりが、まるで顔を近づけて内緒話しているような感触になる。 ハッチを閉めれば、密閉感はさらに増す。 ドラムカンは、車載の簡易ベッドに座っていた。 簡易ベッド、といっても、医療装置に備えられているもので、座り心地はともかく、 大きさは非常に小さい。私が寝転がって四肢を伸ばしたら、確実に手足がはみ出る程度だ。 私はドラムカンに屈みながら正対して、ドラムカンの両腿のすぐ脇に、自分の膝を乗せた。 ナースの抗弾白衣をたくし上げ、壊れやすいガーターのホックは先に外しておく。 私の体重がかかって、簡易ベッドのシーツにシワが寄る。 こうして密着すると、私より18cmも上背のあるドラムカンの体格を、改めて実感する。 「今日は特に急いてるな。ディノヒウスの音で焦れてたのか、ダフネ」 「あなたと同じぐらいには、ね」 私とドラムカンとの情事は、決まって戦車の中だった。 お互い、顔を知られてる身。宿屋なんか使えない。 何回目ぐらいかって? そうね。私は情報屋、回数は覚えているわ。 でも、例えば……普通は、30回と31回の違いなんて、わからないでしょ。 それなりとだけ、わかればいいじゃない。
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536 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:39:29.02 ID:LHlQIAr9 - ◆04
「あなたと、初めてした時は、随分乱暴された覚えがあるけど、 最近どうもやり口がおとなしいじゃない。どうしたの」 私は、実は自信を持っている――これで男を餌食にしたこともある――胸とお尻の膨らみを、 衣擦れで服がくちゃくちゃに乱れるくらい、ドラムカンに擦り付ける。 「あの時、もう少し優しくして、って文句言われた気がするんだが。気のせいだったか」 対してドラムカンは、私のナースキャップを取ると、後頭部からうなじをあやすように撫でたり、 密かに気を使っている、私の金色のストレートヘアを指で弄んだりしていた。 「気のせいじゃないかしら。あなた、頭に花火が上がってたから」 私は嘘をついた。私はドラムカンの言う通り、始めての時に、そのようなことを確かに言った。 言葉だけじゃない。その時、ドラムカンがどう動いていたか、私がどう感じたか、全て覚えている。 私は座り込んだまま背筋を伸ばして、ドラムカンと軽いバードキスを繰り返す。 唇が触れ合うだけの、最初のキスに比べたら、子供の遊びのようなキス。 「んっ、ふ、あ」 「こんな感じが好みか」 「それ、職業上のヒミツ。教えないっ」 ドラムカンが私に愛撫を加える度に、私の感覚には、 今までのドラムカンとの情交で得た感覚がオーバーラップする。 あの時は、背中をこう触ってきた。お尻をこう撫でてきた。キスの具合は―― 私達はいつも、狭い車内でセックスをしているから、体位はおのずと決まってくる。 またドラムカンは、乱暴なやり方を封印していたから、加減も似てくる。 「あっ、は、はぁっ」 でも、同じじゃない。ドラムカンは、獲物の弱点を探るハンターのように、 毎度少しずつ、私への攻めを変えている。以前触れてきた手と、今の手が、少しずれて、重なる。 記憶と現実のラグが、私の間で干渉し合う。 「深く、いくぞ」 ドラムカンの囁きが、私の地獄耳をくすぐったかと思うと、私の口内に、ドラムカンの舌が入ってきた。 歯列を抜けられ、頬の裏から、口蓋を舐められる。頭から胸を通って、腰までゾクゾクと快感が走る。 思わず腰が動きそうになるのを、私は下肢の力を抜いて避ける。ダメ、職業上のヒミツは教えられない。 鼻息が荒くなる。これはしょうがない。私の呼吸が、ドラムカンに握られてるから。 しかしやられっぱなしも癪なこと。守りから反撃に転じる。 私は両脚を組み替え、腰を自分から動かせるように体勢を整える。 すぐ近くの、ズボンで抑えつけられているドラムカンのペニスを、私の身体で圧迫する。 舌が止まる。私の背中に回された腕がわずかに力む。ドラムカンがどう感じるかも、私は覚えている。 攻防が一頻り終わると、ドラムカンは私の唇を開放した。 少し腫れてしまっている。何時間か人前には出られないか。
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537 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:40:22.30 ID:LHlQIAr9 - ◆05
「なぁ、ダフネ。口でしてくれないか」 「あなたも肝が太いわよね。私の舌先にタマ握られてる人間が、何人いると思って?」 「俺もそのひとりじゃねえか」 簡易ベッドから降りて、車床に立ったドラムカン。 着衣の戒めから解放されたペニスは、私が口に収めるのに苦労するほどの太さで、 彼のヘソまで反り返っていた。私が簡易ベッドに座っていなければ、唇が届かない高さ。 「シセちゃんとか、コーラちゃんに、俺の主砲を見てくれ、とか言ったことある?」 「ないっての。ヤラしい本じゃあるまいし」 砲塔に例えるには、ドラムカンのペニスはグロテスクだった。 亀頭までは整った流線型だが、幹は青い血管が葉脈のように張り巡らされている。 ドラムカンの膨張率は、このたくさん這った血管の賜物なのか、と私は勝手に納得した。 「ふふっ。それなら、ご挨拶までに」 私はドラムカンの亀頭に顔を近づける。オスの生臭さが、私の粘膜に届く。 私は目を閉じる。唇をわずかに尖らせ、亀頭の割れ目におずおずと触れさせる。 シセちゃんとか、コーラちゃんの名前を出してて丁度いいので、乙女のファーストキスをイメージ。 「可愛いことしやがって」 そうして、ギンギンに熱くなったドラムカンのペニスに触れると、 また私の頭に残る、これまで重ねてきた行為が、脳漿に漏れてくる。 頭に浮かされて、私の身体の奥がくつんと疼く。 「私は、ぎりぎりで止めてしまうからね。あなたが出したい時に、勝手に出しちゃって」 「あっさりすごいこと言いやがるな。加減を覚えられちまったか」 私が覚えているのは、自分が如何に感じたかだけではない。 ドラムカンを如何に喜ばせたかも、漏れなく脳に残っている。 幹から浮き出た血管の一本一本を、舌先と唇でくまなく触れる。 大きく出張った雁首は、すぼめた口のまま、見上げながら、またキス。 目線がドラムカンのそれと絡む。心臓からペニスに続く鼓動が、かくんと乱れる。 ドラムカンは、目や仕草で攻められるのがお好きのようで。 私は緩めの舌使いを続けながら、頬に張り付いた髪を、首の後で束ねた。 ドラムカンの指に力が入って、彼自身の服に食い込む。 上から見下ろす視点だと、私の肌が一気に露出したように見えるはず。 あるいは、根元を舐めるのと同時に、先走りと私の唾液にまみれた茎を、 私の頬にわざと擦らせて、顔をベタベタにする。 美肌クリームが台無しになればなるほど、よろしいらしい。 私はドラムカンの反応を見て、射精する直前で動きを止める。 出そうと思えば出せますよ――お気に召すまま、という状態。 「ダフネ、もうそろそろ何だが」 「ンっ、口で出すのはお嫌?」 「飲んでくれないか、あれ」 ドラムカンの台詞は、酒一杯くれないか、というぐらいさらりとしていた。 何が“ヤラしい本じゃあるまいし”だ。 このドラムカン、パニックガス缶にでも改名したらどうよ。
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538 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:41:56.56 ID:LHlQIAr9 - ◆06
「あなた、知ってるでしょ。あれ、不味いのよ。しかも、いつまでも喉に残る」 ドラムカンの精液の味。私でなくても忘れないだろう。 刺激的なオス臭も相当なものだけど、それに加えてあのどろつき。 初めて飲んだあとは、たっぷり三日は口内か喉に残ってる気がした。 そう言いつつ、私は唇を広げ、割れ目ごとドラムカンの亀頭を口内に覆う。 まだ出されても居ないのに、喉にあのぬらつきが再現される。 ぬめぬめ細胞のほうが、まださっぱりしている。 根元まで深く咥えようと思っても、唇が届く前に、亀頭が喉を突いてくる。 先走りと涎の混淆が、私の顎から首筋に垂れていく感触。本当に苦しい。 さもありなん、これは本来上の口に入れるものじゃないんだから。 「ダフネ、いい、すごく……腰が、抜けそうだ」 ドラムカンったら、大袈裟な。そんなヤワな造作してないくせに。 私の下肢が、不貞腐れてる。上じゃないでしょう、と不満気に軋る。 ベッドに座り込んでいた腰に波及する。どうしよう、やっぱりこっちで出させるの止めようか。 そう思った瞬間だった。 「んぐっ――く、んお、ふおあぁあっ!」 耳から頭に過った電流。咄嗟に反射する表情筋。喉に津波。呼吸が奪われ、私は噎(む)せる。 ドラムカンのペニスが、ムリヤリ引き抜かれる。ごぼり、と溢れだす精液を、私は両手で抑える。 指の隙間から、溢れたそれが幾筋か手の甲を伝って、肘まで伸びていくのを感じる。 ベッドに背中を丸めて、ようやく呼吸が整ってきた私は、涙目もそのままドラムカンを見上げる。 彼自慢の主砲は、血こそ出ていないが、しっかりと歯型がついていた。 「悪い、そんなに……地獄耳がそこまで繊細とは、思わなかった」 「……口だけじゃ、なくて、今度は耳まで……私の商売道具に、手を出すの?」 私だって知らなかった。この私が、自分の身体のことで、ドラムカンに教えられるなんて。 地獄耳と呼ばれるようになってから、この耳を他人に触らせたことはない。 「口が商売道具というなら、その分はこのディノヒウスで埋め合わせる。ギガンテリオンも沈めた強者だ」 「じゃあ、耳の分は何かしら」 「この両手でどうだ。スクラヴードゥーの両腕をもいだこともあるんだぞ」 ドラムカンの言葉が、洒落や強がりでないことは、 私どころか、ハンターオフィスの人間さえ知っている。 「見せたからってね。触っていいとは、言ってないわよ」 「なら、改めて。あんたの地獄耳を、触らせてくれないか」 「地球最後の紳士らしい言い草ね」 私は、精液の筋がついた手を伸ばして、ドラムカンにつけてしまった歯型を撫でた。 「とはいえ、私がつけた傷よ。薬出しとくわ……婿入り前の体だし、ムリしないほうがいいんじゃない」 「なら、ダフネのモーレツ看護を期待しても――うぁ、あ痛っ、おいぃ……」 禁断の注射をお見舞いしてやりたいのを我慢しつつ、私はドラムカンを手当してやった。
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- ファイアーエムブレム&ティアサガ第49章
944 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:45:13.46 ID:LHlQIAr9 - >>938 GJ! いい話だ……
オズイン様の包容力があると、セーラの奔放さが輝く!
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- メタルサーガ METAL MAXのエロパロ その7
539 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:46:28.00 ID:LHlQIAr9 - ◆07
ドラムカンとのやりとりだと、こんな粗相は初めてだった。 だから、手当してる最中は、今日はお互いこれで醒めてしまうかも、などと考えていた。 「ねえ、こんな姿勢で、その傷は痛まないの」 「表面が少し削げただけだろ。中折れしたわけじゃあるまいし」 むんとした男と女の匂いが、ディノヒウスの車内に行き渡ってきた。 私は、簡易ベッドに座ったドラムカンの膝の上に、座らされていた。 私がさっき薬を塗ってやったペニスは、私のお尻に押し付けられている。 私の見通し――危惧か願望か――は見事に外れていた。 私の身体は、ドラムカンにつけた歯型なんか目じゃないぐらい、重症だった。 ドラムカンは、私が思うよりもさらに図太かった。 「安静にしてろ、って言うなら、そうしてる間をもたせてくれ。ダフネ」 ドラムカンの両手が、私の背後から、私の脇腹へ伸びる。 抗弾白衣を前を留めている三つボタンに、ドラムカンの指がかかる。 「見えなくても、外せるわよね」 「確かにその胸で見えないがな。自慢か」 「あなたに自慢してどうするの」 ドラムカンは前合わせの抗弾白衣を難なく開いて、私の素肌を晒す。 でもドラムカンの視点からでは、脇腹より下は見えないだろうけど。 いくらドラムカンが私より背が高いといっても、私の胸に遮られるから。 ドラムカンは、ブラに包まれたそれをチラと見つつも、指は私の脇腹を探る。 既に用済みのガーターを、くるくるともてあそぶ。肌を、痕もつかない程度にひっかく。 私の喉が動揺する。粘膜の、べっとりとした余韻がこすれ合う。 「温かいな、ダフネ」 「あなたと同じぐらいには、ね」 ドラムカンの右手中指が、私のヘソの縁を周回する。勿体つけるような穴じゃないでしょうが。 左手は私の下っ腹を、触れるか触れないかの調子で行き来する。 「ドラムカン、そこ、撫でるの……しつこく、しないで」 「やめた方がいいか。俺としては惜しいな」 「気にしてるのよ」 「……もう少し頼むよ」 そう言いつつも、ドラムカンの両手は、私の両腿に移った。 股下5cmの黒いニーハイソックスと、私の素肌の境目をなぞる。 「焦れったい、か」 「ええ、そうね。ドラムカンったら」 ドラムカンは、私の身体が燻っているのを、見透かしている。 ドラムカンは図々しいが、素直な男。私が触って、と言えば、触ってくれるだろう。 「ダフネ、心臓の鼓動が、手に伝わってくる」 「指二本、左にずれてるわ。心臓の中心は、もう少し身体の中央寄りよ」 例えば、私のブラに包まれた胸を、揉んでくれと言ったらそうするだろう。 燻りが溜まって、こりこりと勃起している乳首を、フェザータッチで、おかしくなるまで撫でて、 なんて言ったら、おかしくなるまで――はムリでも、しばらくはリクエストに応えてくれるはず。 それが叶ったら、私は嬌声を上げて泣く。だから、私は言わない。
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- メタルサーガ METAL MAXのエロパロ その7
540 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:48:11.26 ID:LHlQIAr9 - ◆08
そんなことを考えていたせいか、ドラムカンは私の胸を、下から手で触れてきた。 ハンターだからか、妙な勘を働かせてくる。まるで重さを掌で測っているような触り方だ。 「何、胸がそんなに好きなの」 「触らないのが失礼なぐらいだろ、こりゃ」 「好きなの?」 「……そりゃ、好きだよ」 男はどいつもこいつも、磁石で引っ張られているように、 女の胸に気が行っているが、ドラムカンも例外ではない。 「ん、んふ、んんっ」 ドラムカンの指が、私の胸の肌に沈んでは、離れる。 その度に、私の意識が胸へ持っていかれる。 肌がどんどん敏感になって、汗の雫が垂れるのすら、くすぐったくなる 「声、聞かせてくれないのか」 「嫌よ」 ドラムカンの、銃や操縦桿で固くなった指の皮が、私の胸をじくじくと苛む。 対照的に、滑らかな爪で触られると、あっさりとした感触に焦れてしまう。 私は、もう顔を下に向けられない。 ドラムカンの手に蕩かされていく胸が、目に入ってしまうから。 「ふ……う、んぁっ、ふっ、ふぅっ」 声を止めきれず、つい歯を食い縛ってしまう。吐息の変化で、ドラムカンには筒抜けだ。 「ハンカチでも使うか?」 「……要らない気を、利かせなくてもいいわ」 ドラムカンめ、この私に、布でも咥えなきゃ声を殺せないだろ、って言うつもりか。 「可愛いな。ダフネは」 「今更そんなこと、言って」 ドラムカンの指へ、獲物に巻き付いた蛇のように、私の両胸を行き来する。 「外すぞ」 「はいはい、どうぞ」 ダメと言っても止まらないだろうに、わざわざ断ってブラを外す。こうなったドラムカンは、不意打ちはしない。 ハイエナのように、相手が耐え切れなくなるまで追い回して、それから仕留める。 ハンターとしての狩猟スタイルが出てるんだろうか。
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- メタルサーガ METAL MAXのエロパロ その7
541 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:50:50.27 ID:LHlQIAr9 - ◆09
ドラムカンの指の腹が、私の胸にゆっくり円を描く。 乳首どころか、乳輪まで勃起してる。乳腺までざわついてる気分。 「何よ……逃げも、隠れも、しないわ」 ドラムカンの指が、また一周。私の感覚が、また臨界に近づく。 胸を通り越して、心臓を撫でられている錯覚がする。 空恐ろしいのに、拒む気になれない。それより先を、期待しているから。 また、回る半径が縮む。ついに、腫れた乳輪の縁を、ドラムカンの爪先が擦る。 「それじゃ、ご挨拶までに」 「……礼儀正しいことで」 ドラムカンの指が、先っぽに触れた。 「ひ――ふ、ひ、ぃ、んひ――っ」 それだけで、私の身体に、花火が飛ぶ。食い縛った歯列から、おかしな音が漏れる。 胸が、熱さで、溶ける、蒸発する、抑えつけた喉を、押し退けて、噴き上がる。 ドラムカンは、三本――いや、親指以外の四本――の指で、触れているだけ。 動かしても居ない。なのに、身体が、与えられてた悦びを、勝手に思い出す。再現する。 そんなことをしなくても、もうすぐ、味わえるのに、気が逸って、 「んひいっ! い――あっ、い――っ」 ほんの少し、擦られただけ。それに、私は、一番弱い。 ドラムカンも、それを覚えている。心臓が倍に膨れたような感覚に襲われる。 「……嫌か。その、これ」 私は咄嗟に、脇をしめて、自分の口を両手で塞いでいた。 そのせいで、ドラムカンの腕を挟んでしまっている。 「冗談、じゃないわ。こんなにしといて、止めるなんて」 この有様では、さっき張った意地が泣く。 「そうだな。あんた、そういう女だ」 「分かってて、そう言ってるでしょう」 私は、両手を自分の後頭部で組んだ。 触りたいなら、それで私を乱れさせたいなら、気が済むまで触ってみなさいな。 「最高だ、ダフネ」 ドラムカンの指が、また一周りする。 また、気持ちいいのを、覚えさせられる。 戻れないところに、一歩近づく。 「んはっ、あっ、そ――それっ」 私は、それを望んでいる。どこかで、望んでしまっている。
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- メタルサーガ METAL MAXのエロパロ その7
542 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:52:27.20 ID:LHlQIAr9 - ◆10
ドラムカンは、私の胸を堪能したあと、まだ緩慢な愛撫を続けている。 外腿と内腿の境を、指でつつとなぞってきた。浮いてた汗が、肌に広げられる。 「ねえ、ドラムカン。面倒臭い女でしょう、私」 普通の男なら、とっくに堪え性が尽きて、無造作に貪られている。 ドラムカンだって、さっき見つけた地獄耳が気になって仕方ないだろうに、 敢えて自分の吐息がかからないよう、顔の位置に気を使っている。 「面倒臭いな。ただ、それもなかなか楽しいぞ」 私は、一思いに蹂躙して貰いたいと思っても、そうとは言えない。 面倒臭い戯れを続ける。 私は情報屋。だから、ドラムカンの女には、なれない。 こんな大物とくっついたが最後、私の情報は、みんなドラムカン寄りのものと思われてしまう。 グラトノス相手に、一回しくじってるのに。 私は、ドラムカンの女には、なれない。 「嫌になったり、しないの。ねぇ」 でも、私は、もう自分では嫌と言えない。拒んでやれない。 ドラムカンの口から、あんたにはうんざりした、とでも言われなければ、離れられない。 私は、私が思う以上に、面倒臭い女だった。 「い、あっ、ドラムカンっ! そこは、気にしてるって言ったでしょうっ」 「もう少し頼む、とも言ったさ」 ドラムカンは、また私の脇腹に手を戻した。 そして肋を撫でたかと思えば、下っ腹に指を伸ばし、指先が半分沈むほど力を入れてきた。 それだけで、腰骨から脊椎まで掴まれたような錯覚がする。 私の身体も、相当イカれてしまった。 「――あっ」 茹だって、熱のぶり返してしまった私のお尻に、ドラムカンのペニスが食い込む。 「待たせたな。おかげさまで、万全の状態をもって戦列復帰だ」 その言葉で、少しばかり渦巻いていた葛藤が、無意識へ沈められてしまった。
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543 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:54:32.87 ID:LHlQIAr9 - ◆11
「いい眺めだな、ダフネ。あんた自身に見せてやれないのが、本当に惜しい」 「他ならともかく、ディノヒウスだったら、レコーダーついてても驚かないけど」 「つけてないっての。車外ならともかく、車内記録してどうするんだ」 私は靴を脱いで、ドラムカンに向けてお尻を向けて、簡易ベッドに立っている。 ドラムカンは簡易ベッドに座ったまま。 そこから私は、ドラムカンのペニスを目指して、腰を落としていく。 「支えは要らないのか」 「……お気遣いどーも」 「んぶっ」 私はわざとふざけた声音で、ドラムカンの顔めがけてお尻をぶつけてやった。 ざまあみろ、と思った瞬間、ドラムカンの息が敏感なところにかかって、変に反応してしまう。 対面の方が、入れやすいのは明白。それに、私だって所詮色事は素人。 こんな排泄じみた格好を、こともあろうに、知った仲の男に見せるなんて、 肌がざわつくぐらい恥ずかしい。 「あまりぷりぷりさせてると、こっちからイタズラしてしまうぞ」 「邪魔しないでよ。仕損じて下敷きにしたら、さすがに折れるはずよ」 「おお……怖いこと言いやがる」 でも、私は背面しか選べなかった。 私は、ドラムカンに見せられないような表情にされてしまう。 だから、まっすぐ見つめ合う体位なんか、できない。 「そろそろ、行くからね」 私は背中を丸めて、目で確かめながら、自分の陰唇を指で開く。 分かってはいたけど、イヤになるほどぬめぬめしてる。盛り上がり過ぎよ。 ドラムカンと、粘膜同士で触れた。下肢ががくんと行きそうになるけど、耐える。 ドラムカンの形を、身体が思い出してしまう。 どこまで入ったか、もう見ないでも、中の具合で感じ取れる。 「んっ――ふ、ふあっ、あっ」 媚びた声が出てしまう。快いのに、ドラムカンに恨みがましさが募る。 “私が自分の心情を口から吐いてしまう”なんて、どうかしている。 「最高の気分だぜ、ダフネ」 ドラムカンの余裕ぶった台詞。けれど、荒い息が私のうなじを撫でている。 獲物の前で息を殺せないハンターなんて笑わせる。 私達は、もう普段の自分ではいられないみたい。
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- メタルサーガ METAL MAXのエロパロ その7
544 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:55:33.76 ID:LHlQIAr9 - ◆12
前に、指で抉(くじ)られた場所を、亀頭に押される。 声は辛うじて殺せても、下肢は無理。内からの感覚が抑えられない。 お尻を思わず窄めてしまった。腿が付け根まで震えて、膝頭から足の指まで波及する。 いつからこんな分かりやすい身体になってしまったんだろう。 「あ、あーっ、ちょっと待ってくれ、締りが……まだ出すのは、その」 素面で聞いたら、あまりの情けない響きに吹き出しそうな、ドラムカンの声。 それが、今の私が聞いてしまえば、優越感と照れ臭さで頬が緩む。 「根性出しなさい。ハンターが連射できないなんて、言わせないわ」 期待感が、脳髄から溢れて落ちて、下に溜まっていく。 ドラムカンが身じろぎするだけで、私の身体までずしりと軋む。貫かれているとは、そういうこと。 膣や子宮どころか、横隔膜や肺までガタガタ揺さぶられている気がする。 苦しみと快楽と、混ざらないはずのものが、私の中で、強引に撹拌されてる。 やっと根元まで収まった。一息だってつけやしないけど。 「あなたのそれには、お預け食わせてたから、今は私が動いてあげるわ」 「お、お手柔らかに頼むぜ」 私は重心を前に動かして、自分の爪先と踵に体重が乗るようにする。 ドラムカンのペニスに中を穿たれていると、これだけでもなかなか奥までびりびり来る。 「っふふ、まぁ、考えなくも、ないわ」 曲げた膝に手を突いて、指の2、3本程度腰を浮かせる。また、中で擦れ合う。 体重移動に逆らって、私の膣がドラムカンのペニスをひしと締めている。 入り口が、まるでペニスを吸っているように伸びている様を、 背中だけ前に傾けて、お尻をぐいと突き出している様を、見られてしまっているだろうか。 「お、おおっ、これがモーレツ看護……」 「まだ余裕があるようで、幸いだわ」 「んぐ、うぐうっ」 膝のタメを使って、腰とお尻をずるずると上下させる。 私の体勢だと、腿やふくらはぎに、かなり負担があるので、動きは緩慢になる。 でも、それぐらいが丁度いい。下手に動ける体勢だと、つい動いてしまう。 大きな時計の振り子のようにゆらゆら、けれど方向は気まぐれに、私は腰を使う。 快楽でお尻やら腿やらがびくつくのは、開き直って見せつけてやる。 「だらしない声出して……まだ、できるでしょう」 ドラムカンがどれだけ耐えられるか、なんて、私はとっくに覚えてる。 ドラムカンは、限界でも割とどうにかなる男だ。
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545 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:56:32.49 ID:LHlQIAr9 - ◆13
「ねぇ、出したい? ドラムカン」 台詞だけで、中のペニスが反応する。 「それで返事しなくても……しょうがないんだから」 ドラムカンは、そろそろ口が回らなくなってきた。 「いいの。出すまで、私がしてあげる」 潮時だから、トドメをさしてあげる。 以前味わった射精される瞬間が、頭をもたげる。 気の早い私の下肢は、もう期待に浮かされて熱さを増している。 私はだいぶ消耗してきた脚に鞭打って、中に入れられたまま両膝を閉じる。 こうなると、もう圧迫感が段違いになる。さらに腰を下ろす。 私の膣が、完全にドラムカンのペニスの形になってしまった。 ドラムカンの呻きが変わる。他の女ならいざ知らず、私の耳が逃すものか。 私は全身まで縮こまらせて、ドラムカンのペニスを締め付ける。追い詰めてやる。 動きの幅は小刻みに、けれど動きの速さは、どんどんペースアップ。 くちゅ、くちゅ、と、音が響くようになってくる。これは簡易ベッドまでズブ濡れね。 もっと中に意識を集中させる。ただペニスに食いつく穴になってしまう。 「あっ、はは、あっはは! もうすぐ、ねっ」 ドラムカンの腰が、断末魔の叫びの代わりか、がたんと浮く。 背中を向けていても、ドラムカンがどんな顔をしてるか、分かってしまう。 もと10万の賞金首で、ハンターとして50万以上賞金首を狩った男を、 こんなに追い詰められられるのは、私だけ。 「最――高、ねっ、ふ、あはっ」 射精の瞬間は、哀れなぐらい露骨。 ドラムカンの低い唸りが、不自然に途切れる。 「はは、出た、出ーたっ、でも――もっとよ、ね」 果てても、離してやらないけど。 まだまだこんなものじゃない。 「残弾も、全部置いていきなさいな」 ドラムカンのペニスが、また武者震いのように動く。終わらせやしない。 ハンターとして、男としてのドラムカンを、ここですべてもらっていってしまおう。 そのためなら、べたべたした体液まみれで蠢く肉穴にでもなろう。 弾倉数? 非公開情報よ。
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546 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:57:42.36 ID:LHlQIAr9 - ◆14
「あぁー、キたわ。いろいろ。私、運動不足気味だからねぇ」 ドラムカンが打ち止めになるまで搾ってやると、 私も気持ちの張りが解けて、だらんとドラムカンの背中に寄りかかった。 「普段から椅子に座ってばかりなのに、むしろよくあそこまでもったもんだ」 終わったなら、いい加減ドラムカンの膝からどいたほうがいいんだろうけど、 ダメだった。腰が立たない。セックスで体力が尽きてしまってる。 「換気装置あるでしょ。つけといてくれないかしら。匂いが残っちゃうから」 「嫌だ。面倒臭い。いいだろ、俺のクルマなんだし」 「そういう問題じゃなくてさぁ」 ディノヒウスの中は、毒ガス弾も防ぐ気密性がある。 そして、一人乗り戦車なので、致す場所としては、狭い。 「メカニックに見せたら、一発でバレるわよ」 「大丈夫だ。大破でもない限り、自分で直す」 私は汗でべたべたに張り付いた髪を、手でまとめようとした。が、結ぶものがない。 まぁ、どうせ着替えもしなければならないし――と、思った矢先だった。 私は、完全に一息ついた雰囲気だと思っていた。 「そういえば、こっちをまだ相手にしてなかったな」 その瞬間、私は自分を何をされたのか、わからなかった。 自分がどんな声を出してしまったかも、聞こえなかった。 「地獄耳、可愛がってやるはずだったな。悪い悪い」 「……何だ、忘れてなかったんだ」 私の声は震えていた。耳殻を指で撫でられているだけなのに、 頭蓋骨まで感覚が波打って押し寄せてくる。 「後戯なんて、今までロクにしてなかったくせに。まだ搾られ足りないの」 「いや、そっちはもう一発も出ない。おかげでスッキリしたが、 ハンターとしてな、手をつけてない所は気になるんだよ。 心残りがあっちゃ、せっかく付き合ってもらったのに、台無しだろ?」 ドラムカンは、しれっとした声で囁いてくる。 私の頬から顎に、手と指を絡みつかせてくる。 「うわ、乗せられたわ……あなたがそんな人だとは、思わなかった」 「肉を切らせて骨を断つ、と言って欲しいぜ」 そう。ドラムカンが、今まで使って来なかった、こんな小細工したから、仕方がない。 まんまと騙されてしまったんだから、どうなっても仕方がない。 「そうね。気が済むまで、やったら、いいわ」 私は、自分の吐いた言葉に、 それに応えたドラムカンの名状し難い溜息に、身震いしていた。
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547 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 22:59:03.83 ID:LHlQIAr9 - ◆15
「あ――くあ、あっあっ」 ドラムカンの舌が、ほんの少し私の耳穴に入った時、私はダメだと思った。 頭に花火が飛ぶような、派手なものじゃない。 けれど、身体の反応を隠そうとする、私の意地を、飛び越えてくる。 さわさわと、抜けかけの炭酸のような感覚が、頭の表面から、首筋に、静かに広がる。 「あっ、う、うあっ」 まずおかしくなったのは顎だった。 下顎がさわさわに包まれて、力が抜ける。唇が結べなくなる。 口内に唾液が溜まって、先に飲まされた、ドラムカンのしつこい精液の後味と絡む。 ドラムカンは、私の片方の耳穴で、浅い所に舌先を行き来させてる。 たぶんそうだと思う。私には、脳漿を舐められてる感覚がしたけど。 「ダフネ、お前は、耳触らせたこと、ないんだってな」 唾液で濡れた耳殻に、ドラムカンの小声が掠って、私に入ってくる。 「それなら、しっかり弄って、覚えてもらわないとな」 耳を弄られる感覚は、セックスと同じぐらい、私の意識を侵食してくる。 ただ、その二つは、けっこう違っていた。 「あなたに、記憶力を心配される言われは、ない、わ」 セックスは、苦しみと快楽を、ムリヤリかき混ぜてて、 脊椎から頭に衝き上げる性感で、私を揺さぶってくる。 「そうだな。俺、記憶喪失やらかしてるんだった」 一方、耳を弄られてると、緩慢な心地よさが、頭蓋骨の中にとろとろと注がれていく。 私が酷使したのは、脚とか腰だから、ほんのちょっと首をひねれば、拒絶できる。 それをする気になれないだけ。 ドラムカンの愛撫が、耳から私の表面を覆っていく。 「ふ――あ、あっ」 背中から後頭部まで、ぞくぞくするのが、しつこくつきまとって離れない。 「こっちだけでは、不公平だな」 反対側の耳を、ドラムカンの指先が撫でる。 第一関節の半分くらいしか入っていないようだが、深く入れる必要なんかない。 表面にそっと触れられたら、あとは私の身体が勝手に増幅して、私の中枢にそれを届けてしまう。
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548 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 23:00:35.45 ID:LHlQIAr9 - ◆16
じゅっ、ぐじゅっ、と、音が、私の頭蓋骨に反響してる。 理性で、そんなことされたら死んでるだろう、あり得ない。 と分かっていても、脳味噌までやられてる気しか、しない。 「あなたも、ふざけたこと、するじゃないの」 目が眩む。気管に涎が入って、咽(むせ)る。 「打ち止めの、くせに、私に、こんなことして。私を、こんなにして」 ドラムカンは、耳から手を離すと、それを黙って私の頭に乗せる。 視界がくすぐったさと共に暗くなる。種切れだからって、姑息な手で、誤魔化そうとして。 「ん、ふあっ、わ、私――こんなんじゃ、ね、まだ、あっ、ん――あっあっ」 ほとんど意味もないのに、私は強がりを漏らしていた。 ドラムカンを突き動かしてるのは、今は性欲じゃない。 他の男みたいに、出させて鎮めることができない。もう搾っちゃったし。 「あ――う、ふあ、んんんっ! く、ふうっ」 ドラムカンは、私が情報屋として張ってた、 意地というか、予防線というか、そういうものを、剥がすために、 こんな似合わないことをしている。 「あ、う、うあっ、あっあっ」 私達の他に、誰が互いの、この有様を想像できるんだろうか。 私達ができていると勘繰る連中でさえ、夢にも思わないんじゃないかしら。 「なぁ、ダフネ」 いつの間にか、ドラムカンの口は、私の耳から離れていた。 というか、私の顔を見て――咄嗟に、両手で顔を隠す。 私、きっと白痴みたいな顔してた。千年の恋も、醒めてしまう。 ドラムカンの声は、妙に弱々しかった。 ふてぶてしさのないドラムカンとか。何だ、あっちも重態じゃない。 「気持よかったか、それ」 そこは、本来のあなたなら“気持よかっただろう?”ぐらい言ったでしょうに。 まぁ、私にハッタリなんか通じないけど。 「気持、よかったよ。ドラムカン」 今だけは、素直に口に出しても、いいよね。
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- メタルサーガ METAL MAXのエロパロ その7
549 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/29(日) 23:02:14.81 ID:LHlQIAr9 - ◆17
「それじゃ、今日はドラムカンとポチの壮行会ということで」 「乾杯っ!」 私の部屋で、ドラムカンと私は器を合わせた。ドラムカンと私の前には、 私が下準備していたアホウなべが、土鍋の隙間から垂涎の匂いを漂わせている。 お酒は、大破壊前の貴重なシロモノをドラムカンが集めてきた。 ポチには別に特製わんわんグルメを用意したが、ドラムカンの足元から離れようとしない。 私がドラムカンの膝に居座ってたのに張り合ってる、と思うのは、私の自意識過剰か。 「うまい! ダフネ、あんた料理上手いんだな。俺の倍は上手いよ」 「それって、褒めてるのかしら」 「褒めてるに決まってるだろ。俺は、ギンスキー家の料理人をやってたことがあるんだぞ」 「はいはい、そんなこともありましたねー」 ドラムカンはこれから、彼を一度殺した男、グラトノスの本拠地に殴りこみをかける。 マス・ドライバーとかいう射出装置で、人間砲弾となって飛んでいく。無茶のために無茶を重ねる。 私の目の前で、アホウなべをものすごい勢いでがっついてる、ただのハンターの男が、そんな暴挙に出る。 コーラちゃんを助けるために。オズマと犬達の仇を討つために。 自分の記憶を取り戻すために。グラトノスとの因縁に、ケリをつけるために。 「ちょっと、テロ貝出してくるから。私の分、残しておいてよ」 「おう、待ちきれないぜ」 ドラムカンの顔を見ると、無性に胸が苦しくなった。 ドラムカンを、あの場所に行かせたら、私達はきっと、二度と会えない。 ドラムカンは死ぬだろう。何かの間違いで生きてたら、ブレードトゥースよりおぞましくなっているかもしれない。 オイホロカプセルの一服で、私はドラムカンを止められる。でも、ここで私が引き止めて、何になるのか。 ドラムカンが私のために戦ったことが、私がドラムカンのために果たした仕事が、水の泡になる。 私がドラムカンにしてあげられた仕事なんて、マスドラ研の座標を教えたぐらいだけど。 グラトノスをおびき寄せる策は、力づくで破られてしまったし。 「なぁ、ダフネ。焼けたら、あーんってしてくれないか」 「私はおつまみレディじゃないわよ」 ただ、もしドラムカンがまた記憶喪失になって、どこかを彷徨っているようなら、 私がドラムカンのことを覚えておいて、かつての彼自身のことを、教えてあげよう。 「まだ、酒のストックがあるんだがな」 「リキュールは?」 「そりゃもう、浴びるほどあるぞ」 「あははっ、この浪費平気彼氏っ!」 たぶん、ドラムカンもそうして欲しいはず。 だから、情報ロクに買わないくせに、私のところに足繁く通ってたんだ。 ……あれ、何で私がサービスしてあげてるのよ。商売の邪魔されてたんじゃない。 これは、もうね。高く売りつけて差し上げないと。 「あっ! んうあ、あづ、あづづづっ!」 「私の貝が食えないのか!」 だから、必ず帰ってきてよ。ドラムカン。 (了)
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