- 織田信奈の野望はエロパロ
727 :名無しさん@ピンキー[]:2014/06/22(日) 23:46:54.60 ID:GfIwKttR - 「何故なんですか? 何故私を選んでくれないんですか? ……相良先輩っ!!」
十兵衛の寝室、彼女は一人。破れた恋に涙していた。 自分の願いは本妻にして欲しいというだけの事だった。 それだけで十兵衛の心を保つ事ができたのだ。 その建前を置くだけで彼の心の一番が十兵衛で無くても自分が一番だと思い込むことが出来たのだ。 しかし、それすらも叶わぬ願いだった。相良良晴が異性として恋しているのはただ二人、織田信奈と小早川隆景の二人だ。十兵衛では無い。十兵衛には女性として好感を持ち、好いてはいるだろうが、恋してないのだ。 他の二人と並べられても選択肢にすら入らない。 「っつ……! うぅぅ」 そんな事が解りきっているからこそ、涙を流すしか出来ないのだ。 既に自分が良晴と結ばれると言う未来は永遠に無い。 在るとすればそれは女性としての肉体だけだろう。 心が交わる事は決してない。それは、十兵衛には許容できなかった。 建前も無く、自分を理論武装する事ができない中で交わればそれは遊女だろう。 己のプライドが許す事ができない。せめて、心が少しでも向いてくれれば……。 「十兵衛様、よろしいでしょうか?」 「この声は半兵衛殿ですか? っ、少し待つです。少しだけ」 「失礼致しますね」 涙を見せてはいけないと、急いで拭おうとして、いやそも寝室にいきなり来るとは何事かと、いや何かあったのかと、頭が混乱している隙に半兵衛が躊躇無く扉を開けた。 そして、半兵衛は我が意を得たりと笑った。 「泣いておられるのですか? 十兵衛殿」 「こっこれは、ちがうのです。欠伸をしただけで」 「隠さずともよろしいですよ。良晴さんの事でしょう? その事で相談が在るのです」 そう、楽園計画の。そう言って薄く笑う半兵衛に十兵衛はどうしようもない魅力を感じていた。
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728 :名無しさん@ピンキー[]:2014/06/22(日) 23:49:57.72 ID:GfIwKttR - さて、楽園計画と言う今孔明の半兵衛が示した策の標的となった相良良晴は己の状況に混乱していた。
小早川隆景、黒田官兵衛と身体を重ね、男として自信を持つと共に女の子を二人抱くという不貞に倫理観から罪悪感を感じていたのだ。 それこそが、半兵衛の策略とは感じずに。 「はぁ、官兵衛ちゃんも抱いちゃったし、どうしよう? 隆景は許してくれるかな? いや、信奈はどうなんだろう。うぅ、俺ってこんな男だったのか?」 口ではハーレムだ何だといっても、良晴は原作十一巻まで信奈一筋だった男。 そこに小早川と言う女性が入って両者の間で心が揺れている隙に官兵衛までも抱いてしまったのだ。 良晴は今後どうするか迷っていた。 官兵衛を抱いた今でも心は信奈と小早川に向けられているのだ。 官兵衛も幼さからか自分の感情を把握し切れていないからか、そこの所には無頓着であった。 いや、そう言ったところを出さずに、幼さゆえの庇護欲と人肌寂しいと擦り寄ったからこそ、抱いてしまったのだ。 恋愛面ではない。言えば官兵衛の傷口を舐めるに等しい行為だった。 良晴は官兵衛を悲しませないためと理論武装する事ができたのだ。 ……そう、半兵衛の策略どおりに。 「うぁぁ、とりあえず官兵衛ちゃんには性教育をしないとな。けど、俺もいくら官兵衛ちゃんから言い寄ったとはいえ、抱いてしまったし……如何すればいいんだ? 官兵衛ちゃんは気にした様子も無かったけど」 それでも、抱いたという事実に代わりは無い。 そう、良晴は信奈一筋だった恋心を小早川にも向け、揺れ動いた心を官兵衛が他の道も示したのだ。 他にも女性はいると。信奈一筋なら決して見ることの無かった道だが、良晴は小早川と官兵衛を抱いた為にその道を見てしまった。 しかし、そのままだと心は直ぐに信奈と小早川にしか向かなくなる。 官兵衛は女性として良晴に意識させていないからだ。体格や精神面で子供と思われている。 だからこそ、次の一手は良晴を強く思う女性が居る事を強く解らせる。 良晴を男性として一生を捧げる覚悟の在る人間が居ることを。 そして、一時でも良晴から信奈を忘れさせる事。 そんな半兵衛の策略どおり、良晴の寝室の前には目が逝ってしまった十兵衛が居た。
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729 :名無しさん@ピンキー[]:2014/06/22(日) 23:51:38.18 ID:GfIwKttR - 先輩、先輩、先輩、先輩。官兵衛さんを抱いたのですか?
信奈様でも小早川でもない人を……。 なら、私はどうなるんです? あのお二人以外にも愛を向けたんですよね? なら、なら、私にも愛を下さいますよね? 「あはははははははは」 「えっ? この声は十兵衛ちゃん?」 「ふふふ、どうしたんですか? 相良先輩っ! そんな声出して。……クスクス」 「えっ、いや。こんな夜中に如何したんだ? それに笑い声も」 「嗤い声ですか……きっと、お間抜けな私を笑ってしまったんだと思います」 本当にバカです。相良先輩と信奈様が結ばれる事は絶対にない。 けど、二人が愛し合っているなら、相良先輩の心が他の人に向くことは無い。 そう思って逃げていた。小早川隆景も、記憶喪失の相良先輩だから記憶が戻れば信奈様一筋に戻ると必至に目を背けてたです。 けど、その事実を直視するしか出来なくなって……。後には恋に破れた私が独り。 「……ところで先輩? 官兵衛さんを抱いたって本当ですか?」 心が軋んできた。解る。決壊しようとしている。 私の心が壊れるかもしれない。そして、私はその激流に身を任せようとしているです。 あぁ、相良先輩。言葉には気をつけて欲しいです。 もし、もし先輩が本当に、本当に、本当に! 、あのお二人以外の女性を抱いたりしていようものならば ……私は我慢できなくなるですよ? 「……本当だ」 あ……。 障子が外れるほどの勢いで十兵衛は力任せに開いていた。 顔は満面の笑みを作っているのだが、目は濁っている。 良晴が驚愕に目を見開いているが、十兵衛の行動は早かった。 既に彼女は解き放たれた獣でしかなかった。 「十兵衛ちゃん!? こんな時間に部屋に入ったら!?」 「相良先輩、私も愛してくれますよね」 十兵衛はそう呟くと混乱状態に在る良晴を押し倒した。
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730 :名無しさん@ピンキー[]:2014/06/22(日) 23:53:48.99 ID:GfIwKttR - 十兵衛ちゃん押しの人が居たから予定を変えてみた。
けど、原作ドタバタで紛失してしまって凄く書きにくい! と書くのが遅れた 言い訳を。 そして、童貞にエロシーンを期待するなと良いたい。童貞を卒業するまで エロシーンは待て! そんな予定は無いがな。
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