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お言葉に甘えて
名無しさん@ピンキー
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度14

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甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度14
464 :お言葉に甘えて[sage]:2014/06/19(木) 00:01:42.92 ID:n3yQMMD5
その10


うちの母が喧しくて困る。

これは、俺がまだ反抗期著しかった中学のころの話だ。

そのころの俺は、喧しい母も冷静沈着な父も、あまり好きではなかった。

二人がイチャイチャする度に俺はイラつき、八つ当たりすることも多かったように思う。

父は、思春期にはよくあることだと流していたようだが、母はそんな俺を見て、何かと心配していたそうだ。

ある日の父が帰宅する前のこと、母が俺の部屋を訪ね、ごめんねと謝りながら突然俺のことを抱きしめてきた。

あまりのことに面食っていると、母は微笑みながら、父も好きだけど俺も大好きだよと、それだけを言って部屋から去っていった。

思春期の男にする愛情表現とは思えないやり方である。

その笑顔が、反抗期の俺にとっては面白くないものだったのも事実だが、後年父に
その時のことを話すと、流石は母さんだなと得心のいった顔で一人うなずくだけだった。

今なら俺にも理解出来るが、父にとっては母のその行動は、意外でもなんでもなかったらしい。

多分、俺が道を間違えずここまでこれたのも、二人のそんな関係があったからなんだろう。

実の両親のこととはいえ、俺は二人のことが羨ましくてしょうがなかった。

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465 :お言葉に甘えて[sage]:2014/06/19(木) 00:06:00.28 ID:n3yQMMD5
その11


うちの母が喧しくて困る。

俺がまだ小学生だったころ、自分が好きな言葉というテーマで作文を書かされた。

作文の苦手だった自分は上手く書けずにいたため、その時ちょうどそばにいた母に相談することに決めた。

母も作文は苦手だったようだが、好きな言葉を聞くと即答で「好き・大好き・愛してる」と返してきた。

何を勘違いしたのか、そのまま父の職場に乗り込んで愛を叫びかねない勢いだったので、子供ながらに焦って止めたのをよく覚えている。

母にとっての好きな言葉とは、愛する人への興奮剤へと取って変わるらしい。

帰宅した父がちゃんと添削してくれはしたのだが、その時まで母の興奮は収まらず、父の耳元で母の言う好きな言葉を喚き続けていた。・

今の俺なら、その晩二人がどうなったかは想像に固くない。

愛しあうきっかけが息子の作文というのも、父にとっては災難だっただろう。

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466 :お言葉に甘えて[sage]:2014/06/19(木) 00:09:37.49 ID:n3yQMMD5
その12


うちの母が喧しくて困る。

日曜の昼下がり、二度寝をたっぷり堪能した俺がリビングへ向かうと、母が胡座をかく父の背後に座り、その寝間着の中に手を突っ込んでいた。

また母の奇行が始まったのかと呆れて見ていたが、どうやら単に父の背中を、母が掻いてあげているだけのようだ。

父は難しそうな顔をしながら右だ左だと指示を出し、母の手が的確に痒みを捉えると、何とも言えない顔をして背を丸める。

母もそれが楽しいのか、父の背中に指を立て、飽きもせずにかしかしと掻き続けている。

そんな時間がしばらく続いた後、母は唐突に父の寝間着に両腕を突っ込み、地肌に触れるようにしてから体の前面へ手を回した。

父は驚き、痒みはもう取れたと言って母を振りほどこうとするのだが、母も譲らず、直に体温を感じたいだけだからと言って、一向に手を離そうとしない。

やっていることが痴女にしか見えなかったので、見かねた俺が父へ向かって孫の手を渡すと、父は
よくやったと言いたげな目配せをしてようやく母を引き剥がし、孫の手を使って背中を掻き始めた。

もちろん母からはぶーぶー文句を言われたが、あのままにしていたら、いくら家庭内でも変態と相違ない。

少しは母にも、自分を省みるということをしてほしいものである。

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467 :お言葉に甘えて[sage]:2014/06/19(木) 00:20:34.86 ID:n3yQMMD5
その13


うちの母が喧しくて困る。

父から残業の連絡があった時、母はこの上なく悲しそうな顔をする。

その様はまるで世界の終わりか、はたまた宇宙の破滅かと言わんばかりである。

ガックリ肩を落とした母は、仕方なさそうにテーブルに着き、もそもそと夕飯に箸をつける。そして、巨大な落胆の溜め息をハァとつくのだ。

父の仕事の繁忙期ともなるとその落ち込み方もひとしおで、我が家はブラックホールに落ちくぼんだ小惑星のような様相を呈してしまう。

普段が明るいだけに、いざ暗くなった時の明暗のコントラストも、はっきりとしているのだろう。

しかしそれも父が帰宅するまでのことで、ドアを開閉する音が聴こえると
それが何時であっても玄関にすっ飛んで行き、父へいの一番にお帰りを言うのである。

それが叶わない時は、必ず書き置きを残してから眠る。しかも、熱烈なキスマーク付の書き置きである。

父がそれを見てどんな顔をしているか、叶うならば一度見てみたいものだ。

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468 :お言葉に甘えて[sage]:2014/06/19(木) 00:45:25.30 ID:n3yQMMD5
その14


うちの母が喧しくて困る。・

母はいつもニコニコと笑い、周囲の人間を明るくさせている。辛い時でさえ大声で泣き叫び、暗くなる時など一切なさそうに見える。

しかし、本人の言うところによると、年に数回、どうしようもなく陰鬱で重たい感情に苛まれることがあるらしい。

その状態のことを母は、憑き物が憑くと呼んでいた。母の多感さ故なのだろうが、そのような時に母はどうするのか。

これも本人の談だが、そういう時に母は、父の胸を借りるのだという。

父の胸で全てを吐き出すように、ぼろぼろになるまで泣き崩れるのだそうだ。

父も心得たもので、母に憑き物が憑いた時は、泣き終わるまで優しく抱き止めてくれるそうだ。

そして憑き物が落ちれば、母をお姫様抱っこしてベッドまで運んでくれるらしい。

母に言わせると、常から優しい父がさらに優しく接してくれるため、憑き物が憑くのも嫌いではないという。

以上のことは全て母の言によるので、信憑性の程は定かではない。

俺は新手の躁鬱症なのではないかと心配し、毎日気を揉んでいる。

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469 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/19(木) 00:45:55.19 ID:n3yQMMD5
今日はこの辺で。
失礼しました


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