- 【金蹴り】女が男を金的攻撃で倒すSS 5【電気按摩】
97 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/17(火) 01:24:58.65 ID:5C84bDqV - お通夜モードだな、おまえら
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- 【金蹴り】女が男を金的攻撃で倒すSS 5【電気按摩】
101 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/17(火) 23:04:14.20 ID:5C84bDqV - 書いてみたんだけど、ちょい金的描写少なめ
お気に召さない人もいるかもだけど、過疎ってるし投稿していい?
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104 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/17(火) 23:25:49.13 ID:5C84bDqV - そだね
改行全然入れてなかったからそこだけいじるわ ちょいまち
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105 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/17(火) 23:33:07.16 ID:5C84bDqV - そいじゃきりのいいとこまで投稿するよー
実は「小説家になろう」ってとこにも投稿済みなんだけど たぶんあっちはしばらく人こないから、こっちで感想もらえると嬉しい
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106 :名無しさん@ピンキー[]:2014/06/17(火) 23:33:43.34 ID:5C84bDqV - カリカリカリ…
ほんの少しだけ暑くなってきたばかりの初夏の夜。虫の音の一つもなく、シャープペンの 先がノートと擦れ合う心地よい、わたしの大好きな音が自室に響く。テスト前の勉強中。 いまは英語。高校3年生になったわたし、山田玲奈は、定期テストに対するプレッシャー なんてものをちょっぴり感じるようになっていた。一応進学校に通ってるから、いろいろ うるさくも言われるしね。 わたしの大好きな音が止まってシンとした静寂が訪れる。 「…ダメだぁ。集中できない」 ちゃんと勉強しなきゃ。そう思っているのに、さっきからチラチラと脳裏をかすめている 光景のせいで、ノートの上で踊る異国の文字の並びには何の意味も読み取れなくなってい た。
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107 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/17(火) 23:34:27.45 ID:5C84bDqV - 今日は月曜日だった。テスト週間の初日で、本来なら放課後は図書館なり家なりでみっち
り勉強しなくてはならなかった。でも、最後の授業も掃除も終わってさぁ家に帰って勉強 だというタイミングで、自分に甘いわたしは「ヤル気補充のため!」と誰にともなくあり がちな言い訳をしつつ、帰宅途中の寄り道を決心したのだった。目的地は街中のデパート。 中学の頃から趣味にしてるアロマの専門店がテナントで入ってるところ。街中と言っても 学校からも家からもそう遠くない。 アロマの専門店という少しばかりマニアックな空間に友達を付き合わせるのは気が引けて 一人で行くことに決めたわたしは、デパートの6階に入っているショップを目指して延々 と続くエスカレーターに乗っていた。運悪く、目の前には人目をはばかりもせずいちゃつ く若いカップルがいて、こういう人たちは何を考えてるんだろうと苛立ちを感じていた。 「うざ」 聞こえない程度の声でつぶやいてみたり。男の方が女に抱きついて、自分より一段上に立 つ女の腰に手を回している。サカリのついた動物のよう。中学生でもあるまいに。女の方 も嫌がる様子はなく、こちらから見えない顔はきっと緩み切っているに違いなかった。馬 鹿みたい。 4階へ向かう昇りエスカレーターの終わりがようやく近づいて、次もこのカップルの後ろ だったら嫌だな4階で降りてくれないかなと思っていたとき。男の体がいやらしく動き、 手が女の胸へ向かった。 「も〜こら!」 女がついに、腰に回った男の腕を勢いをつけて振りほどいた。と同時に男が「はうぅっ! !」と変な声を上げて蹲る。男を置いてエスカレーターから降りた女も「え?」と声を上 げて振り返る。一瞬のことで突然のことだった。エスカレーターの段が平らな板になって 吸い込まれていく地点に蹲ったままに止まってしまった男は予期せぬ障害物となり、わた しはつまずいてしまう。
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108 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/17(火) 23:35:05.68 ID:5C84bDqV - 心の中で幼稚な男と女を毒づきながらも、半ば余所見をしていたわたしの体は完全にバラ
ンスを失い、素直に倒れる他なかった。蹲る男の横に倒れたわたしは、何が起こったのか わからず顔を上げる。そこには「あぅ…」と女の子のような声を上げる男の何かに怯える ような表情があった。「どうしたの?」と慌てて声をかけた女は、しゃがみこんで男の肩 に手をかけた。ポカンとした表情のわたしと一瞬目が合う。 「……あ…タマ。いった…タマ…」 男が目を瞑り、やはり女の子のような声を出した。女はまだ「え?」と言っておろおろし ていたが、わたしのずいぶん後ろに乗っていたはずの人たちが何事かという顔をしながら すぐそこまで迫っているのに気づいたわたしは「えと、とりあえずどかないと」と言って 立ち上がると、女の手首と男のシャツの肩あたりを掴んで引っ張り、移動を促した。 女もようやく物事の優先順位を理解したらしく「立てる?あっち行くよ?」と声をかけ、 男を誘導しはじめた。男は2人の女に引っ張られるままつま先立ちのようになりながらも 立ち上がると、内股で腰を後ろにつきだした中腰の姿勢でヨチヨチと歩き出した。変な格 好。顔は必死。わたしがそう思っていると「ちょっと大丈夫?…ふっ、ふふ」と女が失笑 する。 友達といると、なんでもないことに一人が笑い、一人が笑うともう一人笑い、なんとなし にみんなが笑ってしまう。そんなときがある。ちょうどそんな具合に女につられたわたし も「ふふっ」と笑ってしまった。わたしたちは顔を見合わせる。口元がにやけいてるのを お互いに確認し、クスクスと控えめに笑い合った。
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109 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/17(火) 23:35:39.71 ID:5C84bDqV - 「…あ、もっ…ちょっと、もうダメ…」
エレベーターの乗り降りの邪魔にならない程度の場所までなんとか移動したあたりで、な にやら肩で息をしている男が再び蹲ってしまった。 「てかなにこれ?…大丈夫かな?」 言葉とは裏腹にもはや男のことなど心配してなさそうな女は、少し馬鹿にした調子でわた しに問いかけた。そんなことわたしにもわからなかった。 「なんかさっき…その、タマって」 笑いの収まらないわたしは途切れ途切れにそう答えた。 「ぷっ」 再び吹き出した女と共に、ニヤニヤしながら男を見下ろす。笑いを共有したわたしと女は、 その場にいる者同士としてのシンパシーを感じていた。さっきまで他人だったわたしたち は、恋人同士であろう男と女よりもむしろ親密な関係のようだった。本当に、ついさっき まではこの女も含めて心の中で見下していたはずなのに、不思議だった。 足元で苦しみ続ける男を尻目に、わたしたちは会話を続ける。 「さっき手が何かに当たった感じがしたんだけど」 「そのとき、ですかね」 「タマタマに?」 「ぷっ」 「もう!可哀相だから笑わないであげて」 「あ、ごめんなさい」 「でも本当にちょっと当たっちゃっただけなんだけどね……ふふ」 「笑ってるじゃないですか!」 「だってさぁ!!あははは」
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110 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/17(火) 23:36:20.59 ID:5C84bDqV - 男は丸くなり、片手で股間を大事そうに押さえていた。もう片方の手で体を起こそうとし
ている。がんばって顔をあげる。あ、今日結構短いから下着見えちゃったかも。 「大丈夫?」 女が声をかけたが、男は「ぁ…」とか細い声一つ上げて苦悶の表情と共にまた頭を下げて しまった。よっぽど大事なのか今度は両手で股間を覆った。なんか守ろうとしてるみたい。 なんかわたしたちがイジメてるみたい。 「てかごめんね。さっき転んじゃったよね」 「いえ、大丈夫です。びっくりしましたけど」 「あの。あとはこっちでなんとかするから。ありがとね」 女が礼を言ってきた。そのとき周囲の人々が歩きながらもこちらへ目をやっているのに気 づいたわたしは、急に恥ずかしい気分に襲われた。 「あ、はい。じゃ、じゃあわたしはこれで」 さっと頭を下げると逃げるように上へ向かうエレベーターに乗った。振り返ると女が手を 振っていた。足元に蹲る男。まるで女の所有物のようだった。
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111 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/17(火) 23:37:04.17 ID:5C84bDqV - わたしは手持ち無沙汰なようにシャープペンをくるくると回す。「はぁー」とため息を吐
くと、テスト勉強に戻るべくシャープペンを持ち直し、すっと、吐いた息を吸いなおす。 肺が空気で満たされ切った瞬間、あの男の必死の形相での内股ヨチヨチ歩きが再び脳裏を よぎり「ぷっ…くっ、あは…はははは」と吹き出してしまった。 「あーもーホント無理。なにあれ」 もう今日のテスト勉強はあきらめるべきだと悟った私は、シャープペンを机に置きノート を閉じる。 タマって言ってた。金玉のこと、なんだろうな。 急所だって聞いたことはある。プロレスで急所蹴り!とか言って悪役のレスラーが相手の 股間を蹴るのも見たことがある。蹴られた方は歯を食いしばって床をバンバン叩いたり股 間に手をやったりして、ひとしきりのパフォーマンスが終わると怒った様子で悪役のレス ラーに技をかけていた。そりゃあ恥ずかしい場所だし、そこを押さえて痛がっている姿を 観客にも見られるわけだから、怒って当然。普通の格闘技で急所攻撃が反則なのも、相手 に恥をかかせるようなことはしない、みたいな何か騎士道精神のようなものだと思ってた。 でも。蹲りながら「タマ…」って言うあの男の姿を思い出す。女の子みたいな情けない声。 いま思うと、まるで女やわたしにすがるような感じだった。小さい子が転んで「ママー」 って泣く感じ。小さい子なら頭でも撫でてあげればいいけど。あいつ大人だし。そもそも 自分についてないもののこと言われたってどうしてあげればいいのかわからない。そう思 うとますます滑稽で、わたしはまた「ぷっ」と吹き出してしまった。 「玲奈ー、ご飯にするよー」 「はーい」 下の階からお母さんの呼ぶ声が聞こえた。まだ小腹が減った程度の状態だったが、ひとま ず夕食をとることにした。残しておいて後で食べてもいいし。
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112 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/17(火) 23:39:12.80 ID:5C84bDqV - ういー
では一旦こんなとこで 「小説家になろう」の方は投稿したてなので検索にかからないかも よかったら明日以降適当なワードで検索しとくれ
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