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名無しさん@ピンキー
女同士の肉体の入れ替わり・憑依 その8

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女同士の肉体の入れ替わり・憑依 その8
70 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/17(火) 22:27:22.76 ID:7iOHozuK
「さてと、それじゃここなんかどうだい?」
 車中からオーナーが指差したのはジュエリーショップだった。
「ええ、でも、別に……」
 と、やんわりと断ろうとするホステスだったが、
「まあ、いいじゃない。今夜はいい気分だもの、いいわよ、好きなの買って
あげるから」
 と、聞いてしまったからにはホステスも食指を動かさずにはいられない。
「じゃ、じゃあ、お伴しますけどね……」
 自動ドアの中は空気からして違う、媚もへつらいもない、上流の人種のみ
を自分たちは招くのだという店員たちの一種張りつめた雰囲気があった。
 と、その中へと颯爽と歩み入るオーナーは、そのうちで、もっとも年嵩と
思われる初老の男性店員に向かって、
「なにか、私たちが見るべきものはないかしら?」
 と、優雅に問いかけた。
 むろん、オーナーはここの店では顔なじみなのだろうが、さすがに若返っ
た姿では面識なしの一見客として扱われるのではないか、と、はらはらする
ホステスだったが、
「ええ、ええ、お嬢様、それに奥様。多少なりともお目に留まるものがあれ
ば幸いなのですが」
 と、店員もオーナーの若い外見に不相応なほどに貫録ある物腰にあてられ
たのか、最大限の敬意を払いつつ、接客につとめる姿勢を見せていた。
女同士の肉体の入れ替わり・憑依 その8
71 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/17(火) 23:03:56.73 ID:7iOHozuK
 まず、店員は流行のリング数点を惜しげもなくオーナーの前のボックスに
並べると、
「他にネックレスも見つくろってまいります」
 と、店の奥へと一時、姿を消してしまっていた。
「へえ、こんな高価なものを出しっぱなしにして行ってしまうだなんて……」
 と、ホステスは戸惑いと不審とを口にしたが、
「ふふん、そんなケチな真似をする人間かどうか、相手を一目で判断できな
いようじゃ接客業なんてつとまらないだろうよ」
 オーナーが余裕の表情でリングをつまんで、石を見る姿は、まるで往時の
洋画のヒロインさながらであった。
 ややあって、初老の店員は、彼よりも少しだけ若いくらいの、それでも十
分に美貌を保持した女性を連れて帰ってきていた。
「ようこそ、お越しくださいました。当店の店主でございます、どうぞお見
知りおきを……」
 女店主はオーナーの顔を見たとたんに、ぴくん、と弾かれたようにその言
葉を中断してしまっていた。
「あらら、どうかしたのかしら、私の顔に何か付いてたのかしらぁ、シワと
か、シミとかぁ?」 
 つやつやとした22歳の精気に満ちた表情でオーナーは馴染みのはずの店
主にからかいの言葉を投げかけていた。
「……いいえ、そんなわけではないのですが、どうやら、私は少しだけ昔の
ことを思い出してしまったようですわね」
 含みある苦笑いを浮かべて女店主はさらにいくつかの商品を取り出してき
ていた。むろん、値札などは付いていない。相手に応じて値段などはいくら
でも変動するのだ。
「そうね、今日は私はこちらのご夫人へのプレゼントを探しておりましたの
よ」
 オーナーは、店主の持ってきた三連のダイヤが付いたネックレスをひとつ
選び出して、ホステスの首へとかけていた。
女同士の肉体の入れ替わり・憑依 その8
72 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/17(火) 23:35:09.92 ID:7iOHozuK
「まあ、それはとてもお似合いだと思われますわ」
 きらきらと眩い光を放つ大粒のダイヤに胸を躍らせたホステスだった
が、丸型の鏡面に映る自らの姿は、残念なことに彼女が望むそれとは、
まるで期待外れのものだった。
 縦皺の多く浮かんだ首から肩へのラインには骨ばった印象が強く、元
は大きくせり出していたはずの乳房も、今は力なく下方へと推移してし
まっている。むろん、肌の持つ輝きも、とうに失われた状態であった。
 そこに、この輝きの象徴を据えつけようというのだ。
 これでは、まるで若づくりに躍起になる老婆ではなかろうか、とホス
テスは心中に怒気をみなぎらせて、今にも、「いらない」という言葉を
吐き出しそうになったのだが、
「いいえ、これはこれからのあなたにとって、とてもお似合いになるべ
き品なのですよ、『お嬢様』」
 と、穏やかな微笑をたたえる女店主の言葉に、ホステスも思わず吊り
込まれてしまって、
「ええ、じゃあ……これで」
 と、くっくっ、と笑いを殺したオーナーは、
「それじゃあ、まあこれを頂きましょうかねえ、ああ、そうだ。カード
での支払いは……やっぱり駄目だろうねえ」
 と、ハンドバックから封緘された一万円券の帯ふたつを店主へと渡し
て勘定にしていた。
「……それで、これって私が付けていったままでいいんですか?」
「当然でしょ、だって私からあなたへのプレゼントなんだもの」
 店を出る際に、こっそりと店員は女店主へと耳打ちをしていた。
「でも……よろしかったのですか、あれは最低でも300万はいただか
ないといけないものなのでしょうに」
「いいえ、いいのよ。今夜はあの方に不思議なものを見せていただいた
のですからね、そのお代ということでいいでしょうよ」
 そして、店の外に戸惑う中年女性の姿に相好を崩して、
「三連のダイヤは現在と過去、そして未来を象徴しているの。あの子が
この先にどんな道を歩むのか、それはとてもゆかしいことではなくて?」
「あーっ、もしかして、オーナー、これで私の若さを買い取ったってい
うつもりじゃないでしょうね、違いますよね、ねえねえ」

 と、今晩はここまでです。あまり後先考えずに発進してしまった感が
あるのですが……今にはじまったこっちゃありませんよね。
 願わくば、魅力的なびっくりするようなアイディアに溢れた作品が、
このスレに多く生まれますことを切に願います。40年でした。


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