- 甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度14
459 :甘え母[sage]:2014/06/17(火) 00:38:42.04 ID:/EdhkErH - その8
うちの母が喧しくて困る。 季節がいよいよ冬へと移行してゆく中、母が星を見ようと言い出した。 ちゃんちゃんこを身に纏い、父と俺の袖を引っ張って瞳をキラキラさせている。 母の行動が突拍子ないのは今さらなので驚きもしないが、何もこんな時期にと思わないでもない。 とはいえ母一人で外へ行かせるのも可哀想なので、父と俺は母に付き合って、庭に出ることにした。 表はしんとした空気が張りつめており、狙い違わず星がきらきらと輝いている。 母はその星をひとつひとつ指差してゆき、あれが白鳥座だよねと、父に向かって確認していた。 父は母のその指を、腕ごと30度ほど横にずらし、白鳥座はあっちだと冷静に返した。 その後も母は、いくつか星座の名前を挙げて指差していったのだが、そのことごとくを間違えては父に訂正されていた。 母は少し残念そうな顔をして、全然覚えてないやと苦笑いする。昔は父とよく星を見に行ったそうだが、その頃の記憶が曖昧になっているのが寂しいようだ。 そんな母を見て父は、忘れたら俺が何度でも教えてやると、珍しく母を慰めた。母はそれを聞いて嬉しそうに笑い、父の傍らに立って二人で星を眺めはじめた。 もしかしたら母は、父の姿ばかり追っていたせいで、星座の位置をきちんと見てはいなかったのではないか。 なんとなくそんなことを思わせる、二人の後ろ姿だった。 .
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