トップページ > エロパロ > 2014年06月14日 > elWowgb2

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いつもの人 ◆2XMU15nbVw
黄昏乙女アムネジアでエロパロ2

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黄昏乙女アムネジアでエロパロ2
59 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/06/14(土) 05:59:53.40 ID:elWowgb2
「おい、何の話だ?」
「霧江さん・・・。この『夕子さま』が帰ってくれなかった時のパターン、なにかを思い出しませんか?」
「え?・・・」
「捧げ物・・・生け贄・・・」
「・・・・・・・・・。
 ・・・あ!『アカヒトさん』か!?」
『!!』
「ええ。・・・一般の生徒には七不思議としての・・・
 つまり、『捧げ物を指定する神の使い』としてのアカヒトさんはあまり認知されてないようですけど・・・。
 でも、桐島先輩は知ってるんじゃないですか?アカヒトさんの狂言を打つにあたって、色々調べたはずですから」
「・・・。
 あなた、やっぱり大したものだわ。あの時の機転も、まぐれってわけじゃなかったみたいね」
「・・・実際、構図も似てるんですよね・・・これ」
「そう。わたしが面白くないのは、まさにそこ」
「・・・」
「伝承のアカヒトさまは、顔を隠した神官が生け贄を指定する。
 ・・・そこには恐らく、『生け贄を選んだのは自分たちではなく、神意なのだ』という逃げの心理が働いている。
 ・・・この『夕子さま』も同じ。捧げ物や生け贄を選んだのは、自分たちではなく夕子さんなんだって。
 例え、ハナから特定の参加者を陥れるつもりで始めたとしても、ね。
 ・・・それが頭にくる」
「頭にくる?・・・かつてお前がやったことそのものじゃないか」
「そう言われると、返す言葉もないんだけど。・・・でも、だからこそ、よ。
 ・・・これはなにより、かつてわたし自身が身をもって味わったことだから」
「・・・」
「だから、ね。夕子さんやアカヒトさんが絡んでることもそうだけど、他人事だと思えないの。
 もしかしたら、去年の学園祭でのわたしの狂言が、何らかの形で影響してるのかも知れない。
 ・・・だからお願い」
「・・・」
「生憎だな。その依頼は受理できない」
「霧江さん!?」
「・・・」
「『夕子さま』の件は、元より怪異調査部の議題案件だ。お前の依頼は重複してしまうから、受理できない」
「!!」
「お前が依頼してくるまでもなく、その件は調査対象ってことさ。だからお前はただの無駄足だ」
「霧江さん・・・。
 そうですね。どちらにしろ、夕子さんの名誉は僕たちが守らなくちゃならないですし」
「ま、あいつが欲張りに見られるのは、自業自得な気もするけどな・・・」
「・・・ふふ。あなた、いわゆるツンデレってやつ?」
「なっ・・・!」
「ま、そういうことなら無駄足になってあげる。
 ・・・にしても・・・、ふふっ。あなたたち、やっぱり変わってるね」
「え?」
「さっきから聞いてると、夕子さんのことをまるで普通の女子生徒みたいに言ってるから。
 なんか親しい友達みたい」
「あ、いや、それは・・・」
「はっ。あんなの恐れるに足りないってことさ。だいたい守り神なんてタマじゃないだろあいつ。
 むしろ次から次へと悩みのタネを生み出しやがって・・・」
「・・・悩みのタネ?」
「ちょ、ちょっと、霧江さん・・・」
「・・・よく分かんないけど、とりあえず今日の要件はそれだけだから。
 また本格的に調査する段階になったらお邪魔するわ」
「あ、はい・・・」
「新谷くん、『夕子さん』によろしくね。・・・ふふっ」
「えっ!?」
「じゃあまた、後日」

ガララッ・・・ピシャン。

「・・・」
「桐島さん・・・どこまで知ってるんでしょうね・・
黄昏乙女アムネジアでエロパロ2
60 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/06/14(土) 06:01:16.84 ID:elWowgb2
「ただの冗談だろ。つくづく人を食ったヤツだよ」
『・・・あのコ・・・』
「・・・夕子さん?」
「なんか、わたしの方をチラチラ見てた気がするんだけど・・・」
「えっ!?」
「気のせいだろ。見えてたらさすがにあんな平然としてるわけがないし」
「でも、夕子さんの姿は普通の人間と変わらないですからね。
 ・・・ちゃんと本来の姿で見えていればですけど」
「・・・。
 やっぱりわたし、あのコのことあんまり好きじゃないかも・・・」
「だよなー。常になんか企んでいそうって言うか、腹の底が見えないって言うか・・・」
「・・・だってあのコ、明らかに貞一くんのこと気に入っちゃってるもの!
 なんか油断してるとかすめ取られそうで落ち着かないよ」
「え゛っ」
「・・・・・・そっちかよ・・・・・・」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ちゃぷ・・・。

「うふふふふ。いかがですか?ご主人様。ご主人様専用おっぱいバスタブの使い心地は?」
「・・・大変けっこうなお手前デス・・・」
「・・・もーっ、貞一くん緊張しすぎ!
 わたしのお尻の穴まで開発しまくってるのに、なんで今さらおっぱいまくら程度でそんな緊張するの?」
「そうは言いますけど・・・。
 僕、まだ中学二年生ですよ?色々やっちゃってるから危うく感覚がマヒしそうになりますけど、
 本来なら夕子さんみたいな素敵な人に抱きしめられながらお風呂に入るなんて・・・」
「ほほう。そうやってわたしをおだてて、色々やっちゃおうって作戦ね?」
「いやいや、そうじゃないですってば」
「いいよ。受けて立とうじゃない」
「あの〜・・・。話を聞いて・・・」

ざばあぁっ・・・。

「・・・そう言えば貞一くん。男の人って、お風呂に入るとなぜかおしっこしたくなるらしいね?」
「どこでそんなこと聞いて・・・ってうわっ!?」

ぐにぃぃっ。

むきぃっ。

「ほぉーら、てーいちくん専用のドスケベ便所だぞぉ〜。気軽にしーしーしちゃえっ♪」
「ゆ、夕子さん・・・っ」
「んふふっ。最近この簡易便所の体位でしてなかったでしょ?
 そろそろ小生意気なオナホ女に、ザーメン便所としての自覚を叩き込み直す時期じゃない?」
「〜〜〜っ!」
「ほぉ〜ら、てーいちくんのチンポを磨き上げる以外に使い道のない、アワビ型便所ぞぉ〜っ♪」
「・・・も〜〜〜っ!」

ざばぁっ!

がしっ。

むにぃぃいっ。

「あっ・・・」

ぐりっ・・・。
黄昏乙女アムネジアでエロパロ2
61 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/06/14(土) 06:01:49.04 ID:elWowgb2
「へっ?ちょっ、そっちは」

ぬぬぬぬぬんっ!!

「ひっいぃい゛っ!?」

ぬぬぬぬぬっ・・・ぬぶぶんっ!

「あんんんんっ!またおしりぃいっ!・・・・・・ッほ!」
「どこの世界にこんな積極的にひっかけられたがる便器があるんですかっ!お仕置きですっ!」

ずぱんっ!ずぱんっ!ずぱんっ!

ぬぽっ!ぬぽっ!ぬぽっ!

「ちょっ、まって、まってぇんっほォッ!
 ちっ、ちがっ!そっ、そっおっおっ!そっちじゃないぃっ!」
「どっ、どう・・・うっ!ち、違うんですっかっ?」

ずぱんっ!ずぱんっ!ずぱんっ!

ぶこっ!ぶこっ!ぶこっ!

「そっちはおっおっ、そ、そっちはアワビじゃないのぉっ!
 アワビでチンポ磨いてほしかったのおっおっ!アワビ型小便器にマーキングしてほしかったのぉっ!」
「夕子さんはお尻の穴だって大好きじゃないですかっ!
 今日だって、学校でした時はあんなに喜んでたくせにっ!」
「そっ、そ・・・らよぉっ、ケツ穴で惨めにアクメぶっこくのらいすきぃっ、すきすぎてらめなのぉっ」
「えっ・・・?おぉっ!?」

ぶぼっ!ぶぼぼっ!ぼぼぼっ!

「ケツ穴にれんぞくしゅーちゅーほーかされるとおぉっ、
 ケツ穴のなかにあるマゾスイッチがズコズコ押されまくっちゃうかららめぇえ゛〜〜っ」
「うぅっ・・・!そ、そのスイッチ、押されまくるとどうなるんですかっ?」

ずぱんっ!ずぱんっ!ずぱんっ!

ぶぢゅっ!ぶぢゅっ!ぶぢゅぢゅっ!

「てーいちくんにしろくじちゅーアワビとケツ穴ほじくりまわしてもらわないとっ、
 だっ、ダメなからだになる゛う゛ぅ〜〜〜っ」
「今と大差ないじゃないですかっ!・・・おふっ!」

ずぱんっ!ぱんっぱんっ!ぱんぱんぱんっ!!

ぬぢゅっ!ぬぢゅぢゅっ!ぬぢゅぢゅぢゅっ!

「ちっ、ちがうのぉっ。
 ほんとにっい゛ぃっ、てーいちくんになにされてもよろこぶバカおんなになっちゃうから゛あ゛ぁ〜〜〜っ」

きゅうぅっ・・・。

「うわわわわっ!?ちょっ、お尻の穴はっ!絞めたらだめですってばぁっ!!
 ・・・うおぉっ!おっおっ!!」

・・・ぶびゅううぅぅうっ!!
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62 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/06/14(土) 06:02:20.04 ID:elWowgb2
「ふっ・・・ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛っ!!」
「あっ・・・おぉぉおおおっ!」

ぶびびびびっ。ぶびゅびゅびゅびゅっ。ぶびゅるるるるっ。

「・・・お゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ・・・」
「あうぅぅうっ・・・!あくぅうっ!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ちゃぷ・・・。

「・・・はへぇぇ・・・。いいお尻エッチだったぁぁ・・・」
「・・・」
「・・・でも、やっぱり・・・ぉ・・・んこに欲しかったかなぁ・・・」
「・・・・・・」
「もし、貞一くんと出逢わなかったら・・・。
 わたしの・・・ぉ・・・ま・・・んこ、きっと永遠に使い道ないままだったろうし・・・。
 だから、エッチできる時はなるべくシときたんだけどな〜・・・」
「・・・・・・・・・」
「でもなんか、深く愛してもらってるのに放置プレイされてるみたいで、ほんとにマゾスイッチ入っちゃいそう。
 ・・・いやんっ♪」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・貞一くん?」
「・・・え?あ、はい、なんですか夕子さん」
「・・・・・・・・・。
 ひょっとして聞いてなかった?」
「あ、ご、ごめんなさい・・・」
「・・・なんか今日の貞一くんって、わたしにシツレーだよね?」
「す、すみません・・・。でも、ちょっと気になることがあって」
「気になること?」
「ほら、誠教に伝わる『アカヒトさん』の怪談って、二通りあるじゃないですか」
「・・・あ―・・・。怪人みたいな扱いされてるやつだっけ」
「はい。遅くまで学校に残っている生徒を襲い、血を抜いて殺してしまう。
 ・・・その血に染まった姿から、『アカヒトさん』と呼ばれるようになった・・・」
「あのコが狂言に利用したのはそっちのパターンね」
「ええ。・・・で、これ・・・何かに似てると思いませんか?」
「・・・。
 『あかマント』か」
「そうです。・・・なんで今まで気づかなかったんだろう・・・」
「ん〜・・・確かに言われてみれば、あかマントと元の『銅人さま』がごっちゃになって生まれたような設定だよね。
 でも、それが?」
「『夕子さま』とその『あかマント』、流行りだした時期が近いのが気になるんです。
 もしかしたら、なにか因果関係があるのかも・・・」
「そっかそっか。それでオリコーサンな貞一くんは、わたしと激しく愛し合った直後でも
 冷めた頭でそんな血生臭い噂をレーセーに考察してたと」
「ゆ、夕子さん・・・」
「も―っ。さすがにエッチした直後にまでそんな話考えてるとは思わなかったよ。
 わたしが言うのもなんだけど、最近の貞一くんってばちょっとリアリストすぎない?」
「い、いえっ、僕はただ、夕子さんの名誉が損なわれるような事態を避けたくてですね・・・」
「はいはい。全く貞一くんは真面目なんだから。つーん。
 わたしのオトメ心が傷ついちゃったよ。・・・もうオトメじゃないけど」
「ごめんなさい。そんなつもりじゃ・・・」
「だぁーめ。許さない。罰として抱きまくらの刑ね」
「ぼ、僕が抱きまくらになるんですか?」
「いや、わたしが」
「・・・。
 それ、普段とどう違うんですか・・・」
黄昏乙女アムネジアでエロパロ2
63 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/06/14(土) 06:02:50.04 ID:elWowgb2
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

証言その1:中等部2年A組男子

「・・・『夕子さま』・・・?
 ああ、最近流行ってるコックリさんもどきか。俺は興味ないけど、吉沢がクラスメートの女子に誘われてさ。
 あいつ、あんまり同性の友達がいないから、いいきっかけかなと最初は思ったんだけどな。
 ・・・なんかあんまり良くない噂を聞くんだよな、あれ。いじめの口実にされてるとかなんとか・・・。
 だから断らせたよ。もし、それで反感を抱いてくるような連中だったら、最初から付き合う価値なんかないってさ。
 結局それっきりみたいだけどな。
 ・・・なに?随分と吉沢を意のままにしてるって・・・バ、バカ!人聞きの悪い言い方すんな!」

証言その2:高等部1年女子(水泳部所属)

「『夕子さま』・・・?
 あー、なんか流行ってるんだってね。でもあたしの周りはあんまり聞かないかな。
 たまに中等部でかわいがってあげてた後輩の女子たちが話題を振ってくるけど、関わらないように言ってるよ。
 ・・・怪談に取り憑かれて振り回される虚しさは、身を持って思い知ったしね・・・。
 しかし夕子さんも災難だよね―・・・。悪霊にされたり守り神にされたりおキツネさまにされたり・・・。
 ・・・え、ナニ?後輩をかわいがってあげてたって、どういうイミでかわいがってたのかって?
 ふふふっ、どういうイミだろうねえ?
 ・・・あ、ごめん、携帯鳴ってるからちょっと出させて・・・
 ・・・あ、清巳!?え、わたしが浮気してないか心配って・・・ばばばバカだなーそそそんなわけないじゃ
 あ、ちょっと清巳!?きよみさ―――んっ!?」

証言その3:中等部3年女子二人組

「おっ、色男。え?ナニナニこれ、ひょっとしてインタビュー?
 ・・・え、『夕子さま』?あー、ももえが最近調べてるやつかー」
「最初は面白そうかなと思ったんだけどね―・・・。なんかちょっとイメージしてたのと違うかな」
「わたしは一回参加したんだけどさー、なんかすぐ切り上げられちゃったんだよねー」
「日登美は人差し指に力入れすぎなんだよ・・・。あれじゃ占いにならないよ」
「え、あれって占いにかこつけて人差し指の力を競うゲームじゃないの?」
「・・・・・・・・・・・・」

証言その4:中等部保健医(学園養護教論)

「え、『夕子さま』?・・・あー、こっくりさんの亜種かぁ―・・・。
 わたしが学生の頃にも流行ったわ、こっくりさん。女子ってああいうの好きなのよね―・・・。
 夕子さんもわたしが学生だった頃にはすでにあった怪談だけど、まさかコラボしちゃうなんてねー・・・。
 でも基本はコックリさんなんでしょう?それならさすがに怖くな・・・え?帰ってくれなかった時?
 ・・・二回お願いしても帰ってくれなかった時は様づけして、それでも帰ってくれなかった時は・・・
 ・・・あ―っ!ちょっと、タンマタンマ!それ絶対怖いよね!?ねえ!?怖いんでしょ!?それ!
 じゃあダメ!先生パス!パスパスっ!!」

証言その5:中等部1年女子

「・・・あ、新谷先輩。今日は庚先輩は一緒じゃないんですか?
 ・・・そうですか・・・。
 え?『夕子さま』?・・・うーん、話は聞いたことありますけど、
 一年はこないだまであかマントに振り回されていたから、他の学年ほど流行ってはいない、かな・・・。
 一年生の大半は夕子さんのことよく知らないと思いますし。
 ・・・あ!あかマントを退治した時の庚先輩、すごーくカッコ良かったですよね!
 あの悪鬼調伏のポーズとかほんとにシビれ・・・え?『アカヒトさん』?なんですかそれ。
 血を吸う怪人・・・?なんかあかマントに似てますね・・・。
 ・・・そう言えば、あかマントの時も一部の間で、捧げ物をして鎮めようって動きがあったそうですよ。
 神様とかじゃないんだから、捧げ物とかちょっとイメージと違う気がするんですけどね。
 まあ、あれだけ流行っちゃうと、色々おかしなこと考える人も出てきちゃうのかな。
 ・・・ま!そんなものより、庚先輩の悪鬼調伏の方がよっぽど効きましたけどね!
 今度ぜひ、庚先輩と一緒に・・・」
黄昏乙女アムネジアでエロパロ2
64 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/06/14(土) 06:03:26.79 ID:elWowgb2
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「・・・ロクでもない証言ばっかだな・・・。
 って言うか、やっぱ西河はアホだろ」
「この滝岡っていう一年生の子、ちょっと将来が心配ね・・・」
「おい!そりゃどーゆーイミだっ!?」
「・・・夕子さん、滝岡さんのこの証言・・・」
『・・・ん・・・。匂うね』
「もうちょっと一年生に的をしぼるべきかなこれは・・・ん?」
「・・・・・・・・・」
「うわっ!な、何ですか桐島先輩!?こっちをそんなに睨んで!」
「別に睨んでなんかないわ。ちょっと見ただけ。・・・それともわたしに詮索されるとマズいことでもあるの?」
「い、いや、そういうわけじゃ・・・」
「でも、みなさんあまりいいイメージは持っていらっしゃらないみたいですね〜・・・。
 なんか、ちょっぴり安心しました」
「証言してる連中は、何かしら怪談や噂で嫌な思いをしたことのある連中だからな。西河のアホと河東を除いて。
 懲りてるんだろうさ。・・・なあ桐島有子?」
「・・・」
「桐島さんも色々あったみたいですもんね。
 かく言うわたしも、以前ちょっと痛い目に遭ったことがありまして・・・」
「・・・ふん」
「・・・」
「とにかく、滝岡さんの証言が気掛かりですね。
 一年の間では他の学年ほど流行ってなかったみたいなので、最初は重視してなかったんですけど」
「あかマントかぁ・・・。確かに、言われてみれば似てるね。盲点だったわ」
「て言うか、新谷。気掛かりならそのまま滝岡への聞き込みを続行すれば良かっただろ」
「いや、それが・・・」
『あのコ、すぐあなたのヘンなポーズの話したがるんだもの。埒が明かなくて』
「へっ?そ、そうなのか?」
「・・・やっぱり、将来が心配ね」
「!」
「おい!やっぱりケンカ売ってるだろお前!」
「・・・・・・。
 とりあえず、僕は他の一年を当たってみますから、霧江さんは滝岡さんへの聞き込みをお願いできますか?
 多分、霧江さんが聞いた方がスムーズにいくと思うので」
「わかった」
「じゃあわたしは、第三新聞部として一年生に聞き込みをしてみますね!」
「うん。ありがとう小此木さん。じゃあお願いするね」
「ねえ、わたしは?わたしはなにをすればいいの?」
「え?桐島先輩は・・・えーと・・・」
「・・・え、やだちょっと、まさか考えてなかったの?」
「あ―、いや、その―・・・」
「ああその通りだ。お前は要らんから帰れ」
「・・・じゃあいいわ。わたしは勝手にするから」
「じゃ、じゃあ、とりあえず聞き込みを開始ってことで。なにか分かったら携帯で連絡お願いします」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

カツカツカツカツカツカツカツカツカツ・・・。

「・・・」
『・・・』
「・・・」

カツカツカツカツカツカツカツカツカツ・・・。

「・・・・・・」
『・・・・・・』
「・・・・・・。あの〜・・・、桐島先輩?」
「なあに?なんか文句ある?」
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65 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/06/14(土) 06:05:08.97 ID:elWowgb2
「いや、文句って言うか・・・」
「言ったでしょう?勝手にするって。だから気にしないで頂戴」

「・・・まさか、ぴったり張り付いてくるとは・・・」
『もーっ。貞一くんにないがしろにされたせいであのコ、ムキになってるじゃない』
「別にないがしろにしたつもりはないんですけど・・・。
 なんか、やりづらいですね・・・」
『わたしも。あのコの目があると、なんとなく貞一くんにベタベタしづらいんだよね〜・・・』
「ベタベタは別に義務じゃないでしょ。・・・そう言えば夕子さん、さっきのあれ、気づきました?」
『うん?「あれ」?』
「さっき部室で、『滝岡さんが霧江さんのポーズの話ばかりしたがる』って言ったら、
 桐島さん、『やっぱり将来が不安だ』って返してきたじゃないですか。
 ・・・言ったのは夕子さんなのに」
『え?・・・あっ!』
「・・・聞こえてたんでしょうか、やっぱり・・・」
『ま、まあ、人が集まってる場所だと、そこにいる誰かの声として聞こえちゃうこともあるし・・・』
「・・・の割には、別に不審がってる感じでもないんですよね・・・」
「ちょっと、何ブツブツ言ってるの?」
「えっ?・・・うわっ!」
「うわっ、何よ?人の顔見て驚くだなんて失礼ね?」
「い、いや、こんなに近づいてると思わなかったんで・・・」
「・・・。
 あなた、やっぱりわたしに何か隠し事してない?」
「してないですってば。桐島先輩こそ、なんでそんなにぴったり張り付いてくるんですか」
「ん〜〜〜・・・。あなたとデートしたいから?」
『ッ!!!』
「はあっ!?」
「なんてね。ふふっ。
 ・・・ま、依頼の報酬としてデートくらいしてあげてもいいんだけど」
「お断りしますっ!!」
「そ、そう?・・・そんなにハッキリ断られると、さすがにちょっとショックかな・・・」
「あ、い、いえ、その、桐島先輩に魅力がないとか、そういうことを言ってるわけじゃなくてですね・・・。
 むしろ桐島先輩は素敵な人だと思いますけど・・・
 ・・・あ―――っ!!違う!違うんですってば!」
「・・・・・・・・・」
「あっ!ちょっ!痛!いたたっ!」
「・・・・・・・・・。
 あなた、大丈夫?・・・て言うか、以前もこんなことがあったような・・・」
「と、とにかく、そういうわけですからっ、
 一緒にいるより、手分けして聞き込みした方がですね・・・いたたっ!」
「・・・・・・・・・」

―ガタンっ!

「!」
「え?」

『なによイケニエって!なんでわたしがイケニエなのよ!』

「え?なに?なに?」

『しょうがないでしょ。夕子さまが決めたことなんだから』
『そーそー。あたしらのせいじゃないし』

「一年の教室からですね・・・」

『捧げ物を捧げればいいじゃない!イヤよ生け贄なんて!』
『あんたねえ、「わた」なんて納めて、夕子さまが満足するとでも思ってるの?』
『そうよ。夕子さまはこの学園の守り神なんだから。価値あるものじゃないと満足しないの』
黄昏乙女アムネジアでエロパロ2
66 :いつもの人 ◆2XMU15nbVw []:2014/06/14(土) 06:07:58.88 ID:elWowgb2
「・・・。お邪魔しましょう」
「え?・・・あ、ちょっと、桐島先輩?」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ごめんくださいな。・・・なんの騒ぎ?」
「あ、上級生の人ですか?あそこで『夕子さま』をやってた女子三人が、いきなりケンカしだして・・・」
「・・・ふうん・・・」

「やだよ生け贄なんて!生け贄ってどうなっちゃうのよ!?」
「さあ?知ってる人はもうこの世にはいないんじゃない?」
「なんか、鏡の中に引きずり込まれるとか、あの世へ道連れにされるとか、色々言われてるらしいからね〜」
「そんな・・・!」
「・・・夕子さんはそんなことしないわ」
「えっ?」
「!」
「・・・」
「だ、誰?上級生?」
「わたし?・・・わたしは・・・そうね、夕子さんの遠い知り合いってとこかな」
「遠い知り合いって、また微妙なニュアンスですね・・・」
「あなたは黙ってて頂戴」
「すみません・・・」
「な、なんですか?わたしたちが何で遊んでようが、関係ないじゃないですか!」
「遊び?・・・あなたたち、これ、遊びのつもりでやってるの?」
「・・・え?」
「これはね、『ふるい落とし』よ。愚か者を見分けるためのね」
「!」
「ふ、ふるい・・・?」
「そ。得体の知れないゴシップに振り回されたり、いたずらに面白がるバカな人を選別して、罰を与えるためのね。
 生け贄だの捧げ物だのは、そのための口実よ。
 ・・・夕子さんはね、ありもしないものを鵜呑みにして躍らされるような、浅はかな人間を何よりも嫌うの」
『っ!!』
「で、でも、今、夕子さんはそんなことしないって」
「そうよ。鏡の中に引きずり込むだのあの世に道連れにするだの、夕子さんはそんなことはしないわ。
 ・・・そんな生半可なマネはね」
「えっ!?」
「これで愚かさを晒した人間の末路は、そんなのとは比較にならないくらい辛いものよ。
 自ら大切なものを壊して、その十字架を一生背負い続けるの。
 全てをなくしてから、初めて自分の過ちと愚かさに気づく」

『・・・・・・・・・・・・』

「わたしだったら、そんな後生ゴメンだわ。まだ鏡の中を一生さまよい続ける方がマシね」
「・・・」
「あ、あの、じゃあどうすればいいんですか?」
「そうね。・・・いっそのこと、本当に夕子さんにプレゼントしてご機嫌取りでもしてみたら?」
「え、でも、『わた』なんて捧げても・・・」
「あら、『わた』ならとびきり価値のあるのが詰まってるじゃない。・・・あなたたちのお腹の中に」
「へっ!?」
「人の命が価値あるものだって言うなら、それこそこっちの『わた』は価値があると思うけど。
 ・・・あ、今は臓器売買とかあるしねー」
「ちょ、ちょっと桐島先輩・・・」
「い、いやあぁあ〜・・・」
「ふふっ、冗談よ。そういうのを嫌うって言ったでしょう?
 ・・・後悔したくないなら、すっぱり忘れることね。
 あなたたち二人がなぜその子と『夕子さま』をやろうとしたのかは知らないけど、
 そういうのも全部水に流しなさい。引きずっても何一ついいことないわ」
「・・・はい・・・」
「あなたもよ。生け贄扱いされて取り乱すくらいなら、最初から参加するべきじゃないわ。
 ルールを知らなかったわけじゃないんでしょう?」


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