- 【パチンパチン】ブラックラグーンVOL.16【バシィッ】
282 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/12(木) 16:46:38.41 ID:KiP6JjBi - 山ほど銃弾を受けた社用車はレヴィの下宿の近くまで健気にも走ってくれた。
停車したものの、エンジンを切ると2度と動かない事は保証できる。 「ロック、お前はどうするんだ」 「事務所の前だと目立つし、車をドックに置いてから今晩はそのままあっちで休むよ」 「ああ、じゃぁな」 「うん、おやすみ」 彼女はドアに手をかけ、車から降りる動作をしかけてやめた。 「どうかしたのか?」 「........いや、別に」 助手席に座ったまま目を合わせようとしないレヴィを一瞥して、つい口元に浮かぶ笑みを押し殺した。 「レヴィ?」 呼ぶと素直にこちらを向く彼女の頬に手を当ててゆっくり口づける。 それはほんの少しの躊躇もなく受け入られ、珍しくも彼女のほうから身を寄せてきた。 「....中学生じゃないんじゃなかったの?」 「あたしのどこが中学生に見えンんだよ」 「棚上げかよ...いいけど...」 「じゃな」 さっさと車を降りて振り返りもしない。 残念だ、暗くなければ耳まで赤いしかめっ面を楽しめたのに。
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