- 【獣人】猫耳少女と召使いの物語19【ヒト】
56 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/04(水) 03:01:21.23 ID:OQskjv+2 - 書きあがったから、投下。
特に注意事項は無し。
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57 :旅の人 ◆UbA0ciRoY2 [sage]:2014/06/04(水) 03:03:37.64 ID:OQskjv+2 - 今、目の前にヒトが落ちてきた。
本当に落下してきたから、オレが今そいつを抱えてる状態だ。 「……お前、名前は?」 「わ、私ですか? ……アレンです」 「分かった、アレンだな? オレはヴェンだ」 抱き上げた事が無かったから、軽すぎる事に感動を覚えていると アレンとかいったヒトが聞いてきた。 「あ、あの……ここは何処ですか? 彼方のその姿も見れるような物ではないはずですが」 「あー、オレの家でその事は話そう」 「? ……分かりました」 さて、オレの家だ。 読書が趣味で本棚と本で三部屋くらいが埋まってる。 「本がたくさんありますね……読めないけど」 「そりゃ読めたらおかしいだろう」 「そうですか? 結構、規則的だから読もうと思えば読めると思いますけど」 「そんなのが分かるのか……は?」 今コイツなんて言った? 『規則的だから読もうと思えば読める』だと!? 「あの、ヴェンさん……ここって異世界ですか?」 本を"解読"しながら言ってきた。
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58 :旅の人 ◆UbA0ciRoY2 [sage]:2014/06/04(水) 03:05:09.85 ID:OQskjv+2 - 「そうだ……お前の元の世界はどんな所なんだ?」
「そうですね、簡単に言えば乱世だった……ですね」 「乱世? 戦争でもあったのか」 「そんなんじゃないですよ、一方的な搾取、虐殺です」 「成る程な……それにしても、お前の服とかはどう見ても乱世とは思えないんだが」 黒いフリルドレス、飾りかどうかは分からないが右腕に巻き付けられた白いリボン。 向かって右方向に浮かぶ謎の立方体。 はっきり言えば意味が分からない格好だ。 「これですか? これは自作の対乱戦用白兵式自動展開機構です」 「え? 対乱戦用ハクヘイ……なんだって?」 「戦闘時に勝手に武器とかが装備される機械です」 「なるほど」 猫の技術では到底敵わない事は理解した。 遠い目をしながらアレンが言った。 「平和なようですね……」 「因みに聞いておくが、女……だよな?」 「えぇ、改めまして……私はアレン・ウティヤージュです」 少し思った事があるんだが、コイツって強いよな絶対。 まぁ、でもいいか。 「この世界では、お前みたいなヒトは奴隷として扱われてる」 「へぇー……つまり、ここに来るはずのヒトは彼方達よりずっと弱いと」 アレンが間髪いれずに話を続けた。 「奴隷、恐らく体の強い男性のほうが高価でしょう……性処理も出来ますからね」 「……」 「次に年齢としては、12〜18程が一番高値なのでは? 学習も早く、理解も高い、更には食用としても十分な価値がある」 「おまっ……」 「恐らくこの世界に来るヒトは稀で、人工繁殖などもさせているでしょう」 コイツに底知れない狂気がある気がした。 その背景にあるだろう、元の世界の事も。
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59 :旅の人 ◆UbA0ciRoY2 [sage]:2014/06/04(水) 03:07:14.03 ID:OQskjv+2 - 「さて、私の事はどうしますか?」
「どうって……なんだよ」 「いやほら、抱くなり痛めつけるなり食べるなりと、あると思いますが?」 「……随分、順応……いや、諦めてんだな」 「そうかもしれませんね」 長く流れるような白髪が黒いドレスに目立つ、その後方にある立方体もかなり気になるが。 唐突に、その立方体が崩れた。 幾何学的に分割されていき、くすんだ銀色の翼のような形になった。 光景に驚いていると、アレンが説明してきた。 「私の気分によって形が変わるんですよ、今の気分だと翼ですね」 「ほ、他にはどんなのがあるんだ?」 「立方体だったり、球体だったり、悲しいと多次元体になります」 「立方体が普段なのか?」 「そうですね、翼だと……ふふふ、秘密です」 「何だよ、それ」 因みに、翼は1メートル以上あると思う。 曰く、存在してるけど次元的に邪魔にならないらしい。 そんなこんなで、オレの家にメスヒトが来た。
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60 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/06/04(水) 03:10:11.93 ID:OQskjv+2 - 投下終わり。
多分、狼の国のどっかだと思う。 アレンは、異常な技術をもっていて、一人でディンスレイフを圧倒できると思う。 殺しはしないだろうけど。
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