- 【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。14
138 :...[sage]:2014/05/20(火) 20:39:44.00 ID:pE2t7A7X - >>114です。
あの時、相関関係作るのたのしかったなぁ、とか考えながらととモノ3の舞台で百合ったったので投下します、結局楽器集めで投げたんだっけ… 主人公は当時のパーティから引っ張ってきました(もともと別の企画用のキャラだったのですが) 記憶がうろ覚えだから原作のキャラは出ませんが気にしないでください 先駆者の皆さんと見比べると見苦しいところなど多々ありますがさらに気にしないでください
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139 :ある娘の私利私欲(1/6)[sage]:2014/05/20(火) 20:42:27.22 ID:pE2t7A7X - 冒険者の道を志し勉学の道へと進んだ者が入る場所。それが冒険者養成学校の存在意義であり、
生徒たちも学校に夢を叶えるための踏み台としての機能を求め、やってくる。 だが、必ずしも全員の目的がそこにあるとは限らないのが世の中の面白いところだろう。 「ふぃー、今日も帰ってこれた」 「あぁもうホントだべ、アイツの魔力が尽きたときはどうしようかと思ったけど、何とかなったべ」 南東の砂漠と火山に囲まれた過酷な立地にある学園、タカチホ義塾の学生寮ではいつもくたくたに疲れ果てた生徒たちが各々の部屋で身を休めている。 二人部屋になっているこの一室に暮らしているのは今しがた生傷だらけで迷宮探索から帰還したこの娘たちだ。 「でも、収穫は上々。もうあの薄暗い遺跡に通う生活とはしばらく縁がなくなりそうだ」 腰に携えた刀を棚に片付けているはドワーフのアスカ。 彼女は武家の出身で、家を継ぐ器となるための修練として自ら冒険者の世界へと飛び込んだ経歴を持つ。 「あぁ、そうだといいべ。もう扉に尻尾を挟んでケガをするのはキツいべ…」 自身の背丈より大きな斧を壁に立てかけたのはバハムーンのリサ。 アスカの家の家来の娘として生まれた彼女はアスカにとって幼馴染でありながら主従関係にあり、アスカの世話役として抜擢され共にこの学園にやってきた。 「え?もしかして、また挟んじゃったのか?…うわぁ、鱗がはがれてるじゃないか」 「いつになっても鉄の扉は慣れねぇべ。オレの家みたいに扉が全部ふすまなら怪我しないのにな」 二人の間に先ほどまで血を血で洗うような戦いぶりを見せていたとは思えない朗らかな笑いが生まれる。 彼女たち二人の目的はアスカの社会経験と侍としての修行にあり、学校を卒業して冒険者になるという他の生徒たちが夢見るような目標は彼女たちの眼中にはない。 ならば他にも修練を行うだけならやり方はいくらでもあるし、家をわざわざ飛び出して危険に身を晒す必要はないのだが、 アスカにはそうまでしてこの学園に入る意味があった。 「あはははは…はぁ、可笑しかった。…でもとにかく、今日もリサは頑張った。そして私も頑張った。お互いを労おうじゃないか」 「…え、帰ってきたばっかりだべ?少し休んでからでも…」 「いいんだ、本調子のまま臨んだらそれこそ腰が立たなくなって明日の探索に支障が出かねないからね」 「アスカ…で、でも、オレ今汗臭ぇべ…?」 「素敵じゃないか。私はリサの匂い、すごく魅力的だと思うよ。それとも、リサは何か問題があるのかい?」 「え、そう…か?アスカが問題ないなら…べつにいつでもオレはいいんだけど…」 「やらない理由がないならやっておこう。ほら、脱いで脱いで」 彼女たちはやおら着ていた服を脱ぎ、畳んで箪笥にしまってから裸で向き合った。 「おっと、鍵かけておくべ」 踵を返そうとするリサの口元に明日香の右手が添えられる。 「いいよ、やろう。それに多少スリルがあった方が燃えるだろう?」 左手はいつの間にかリサの陰部に滑り込み、彼女の準備ができていることを確認しつつわずかに入口の内壁を指の腹で擦り事を促す。 「…わかったべ。ごめんな、気が利かなくて。」 「ううん、むしろそういう気遣い、嬉しかったよ。」 アスカはリサの手を取り彼女の布団の上まで連れて行く。まだ左手の指はリサの中にわずかに入ったままもどかしい刺激を続けている。 リサが彼女の嗜好を知ったのは思春期に入りしばらくたったころだ。 幼いころからの付き合いである二人の仲は当初から異質なものだった。アスカはリサに恋心を抱き、両親にさえ嫉妬するほどにリサを大切に思っていたのだ。 そのころは彼女の言動をまだ過剰な友情というくらいにしか思っていなかったリサだが、その認識はとある時に改められることになってしまう。 「…ねぇ、どうしたい?リサ」 「え?うーん…なんでもいいべ。アスカと一緒なら」 その言葉に思わず目を細めるアスカ。 半分はリサの甘い発言に気分を良くなったことによるものだが、もう半分は決定権を委ねたのにもかかわらずそれを蹴られたことへの驚きだ。 「じゃあ、勝負しよう、ね」
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140 :ある娘の私利私欲(2/6)[sage]:2014/05/20(火) 20:43:54.15 ID:pE2t7A7X - きっかけは、アスカの家でのお泊り会であった。
アスカと共に風呂に入ったリサは、風呂上りの彼女の様子がおかしいことに気付き、そっと後を追って部屋へ様子を見に行った。 ほんの少しだけふすまを開き隙間から部屋を覗き込んだリサが見たものは、アスカの自慰。 当時まだ初潮すら訪れていなかったリサであったが、彼女のリサの名を連呼しつつ股間をさすり嬌声を必死に堪える行為に、その意味を理解したのだった。 親友の想いを感じ取ったリサは部屋へと踏み込み、秘め事が露見し動揺する彼女をよそに自ら彼女の生涯の伴侶となることを宣言する。 それはいたく彼女を感動させ、リサのプロポーズを願ったり叶ったりだと二つ返事で受けて二人の仲は親友から恋人へとステップアップした。 また、この出来事を彼女の親に報告すると『並みの男より甲斐性ある、それだけの気概があるのならば』と、両親公認の仲となれたのだ。 彼女は自分たちの仲を快く容認した両親に目を丸くし、世継ぎなどの問題はどうしたと疑問を呈したが、 別にそこは養子などもらえばよいとむしろ彼女たちを応援する態度を崩さなかった。 もはや学校で男子生徒が女子の制服を着てもよい時代。ならばこれくらい認めてもいいだろう、とアスカの両親は笑って言っていた。 「…ん…あは、今日のリサの唇、いつもより柔らかい」 「そ、そう?自分じゃわかんねぇべ。…ん……」 一つの枕に互いの頭を預け、向かい合う二人。 ときおりどちらからともなく行われる軽いキスは二人を学園の世界からその外へ切り離していく。 互いの背中にまわる互いの腕がいっそう力を増し、互いの境目を崩し一体化せんと引き絞る。 枕が、布団の端が、液に滲みていく。 しかし、当時彼女たちは結婚ができる年齢には達しておらず、 さらにアスカもまだ家督を継ぐのに十分な実力を持っていないことを理由に両親から夫婦の真似事はしないようにとのお達しが出されていた。 また、リサも同様に両親に『まだ儀礼も覚えられていないお前に正式に主様に仕えることは適わない』と、リサがアスカのものとなることを反対されていた。 恋人となり、将来を誓ったのにもかかわらず、リサを自分のものとできないアスカは、欲求不満を抱え何とか両親の目を欺けないかと画策する。 そんな彼女が目を付けたのがこのタカチホ義塾であった。 アスカの修行の場となり、リサの花嫁修業の場ともなることを兼ね備えられるこの場所は、お互いの両親から疑われることはない。 さらに寮に入れば同棲もできるため、彼女が求めていたリサを誰にも邪魔されず堪能することができる。 彼女にとってここは幸せな結婚生活を送る前にその甘いところだけを味わおうとするための隠れ蓑であった。 「くぅ…あす、かぁ…」 「…イイ声。でも、一人で愉しんでたら勝てないよ?簡単にイったら私もやりごたえないし」 アスカのドワーフならではのごつごつとした指は見た目に合わず滑らかにリサの背中を滑り、彼女の翼と尻尾の付け根にある皮膚と甲殻の境目を労わる。 不規則にリサの弾力ある胸を先端の突起を残して愛撫するアスカの舌は、 まるで犬がマーキングで所有権を主張するかのようにしつこくリサの二つの丘に自身の唾液の匂いを擦りつける。 アスカから送りつけられる需要に見合わぬ小さな快楽の波に、唇をきゅっと結んだままの表情のリサがキッと眉を寄せアスカをにらみつける。 リサの精悍なその目は敵と対峙した戦士としての豪放磊落で勇敢であるそれではなく、哀れな犠牲者が持つ細枝のようなか弱い反抗心に支えられたそれであった。 「…あ。…ふふ、やるじゃない」 リサの尻尾の先がアスカの秘裂へと向かい、その肉芽の頭を優しく撫でつけた。 ピリッと感じるその刺激はそれだけではまだ達するほどではないのだが、彼女の気分を盛り立てる発破とはなりうる。 「でも、だーめ。たくさん焦らした方が気持ちいいんだから…もうすこし私はこうしてるよ?」 始めは、寮生活が始まってすぐから性交渉を仕掛けてきた親友の豹変ぶりに驚きを隠せなかったリサであったのだが、 なしくずしに肌を重ねていくうちに今では彼女の手技にいくつもの器官を欲望の対象へと開拓され、まんまと彼女の指一本にその心を絡め取られてしまっていた。 かつては親の身分など関係なく常に同等の身分で接していた二人だが、そのパワーバランスの拮抗は完全に崩れていた。
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141 :ある娘の私利私欲(3/6)[sage]:2014/05/20(火) 20:47:53.43 ID:pE2t7A7X - 「…んっ、はぁっ…ぁ!…ダメ…許して…頼むから…」
「いいよ、リサ、すごくトロトロで、いい表情。でも、もっとリサならグチャグチャでだらしない可愛い顔できるよね?」 「えっ…ぅう、もう、ムリ、ダメだべ…」 「ダメじゃない。この前もできたんだから今日もできる。私は何もおかしなことは言ってない、そうでしょう?」 話しながらゆるゆるとではあるがリサを快楽へと導いていた指が止まる。 それは今のリサにとって、普通の状態を通り越して苦痛とすら感じさせた。 沸点をわずかに下回る熱量を持つに至ったリサの聖域は自身へと我慢の限界を訴え続ける。 しかし、リサの腕はひっしと目の前のアスカの背中を抱いたまま、その訴えを見て見ぬ振りする。 主の前で自慰をするなど不敬の極み。なおかつそれが彼女本人の手技により高められた欲望ならなおさらであった。 「アスカ…頼むからぁ…虐めてくれよ…責めてくれねぇと、おかしく、なる…」 「ふーん、でもいいのかい?負けになっちゃうよ?それに、自分で慰めた方が早いよ?私、下手だしね」 下手?いや、それはとんだ詭弁である。彼女の手技が下手ならば、なぜリサは己を慰めることができなくなっているのだろうか。 アスカの言葉にリサは一心に首を振る。 それは目の前の親友の言葉を否定すると同時に、この昂ぶりを我慢するという選択肢を捨て去ることでもあった。 アスカのリサを求めるその欲望は執念とも呼べるものがあった。 彼女は突如として部屋に上がり込んできたリサからのあのプロポーズを受けたとき、喜ぶ半面心の底に怖れを抱いた。 自分が特異な魂を持つ人間だという自覚が彼女にはあった。親友に生産性も道理もない不純で歪んだ感情を抱いた人だ、と。 あの純粋なリサが自分と同じ同性を愛せる精神異常者だとは到底思えなかった。 彼女は考えた。リサにはいずれ汚らわしくて汗臭い男どものどれかに恋をし、交わり、その子を産むことになる未来がある。 そして悩んだ。そんなリサは今後も自分を見つめ続けてくれるだろうかと。このまま、こんなヤツと一緒でいてくれるだろうかと。 最後に彼女はこう結論付けた。異性にリサの意識が向いてしまうその前に、自分の虜になってしまえばいいのだ、と。 「そんなことはねぇよ…だから、お願いだから、オレを…」 彼女がその気になるようにと、リサの尻尾が再度アスカの秘部へとすり寄る。 すると、アスカの手が尻尾をさえぎり、掴み上げた。 「…ダメって、言ったよね? …まぁ、いいか。今回はもう許しちゃうけど、次もやったらお仕置きしなくちゃいけなくなるからね?」 アスカの指が尻尾の先を握り、その先端を前後に擦り上げる。 尻尾の付け根とは別にこの部分をこうして刺激するとリサにはまた別の快感が生まれることを彼女は知っている。 「…ふぃっ!?…あ、やぁっ!」 どの種族にも言えることだが、尻尾は敏感で刺激されると非常にこそばゆい感覚に陥る個所である。 アスカがそこをあえて責めて性感を刺激できるように開発したのは敏感であるからこその快感の大きさを狙ったものであるが、 それとは別に、まるで男性の絶頂を誘うような動きをすることになるこの倒錯的な絵面も彼女が気に入ったポイントだった。 「はぁっ、んんっ…うぁ、あすかぁ…」 「あは、リサの尻尾って敏感…まるで男のアレみたいだね」 アスカは、人一倍素直なリサの心を捕らえるには、彼女の欲望を掌握することがうってつけだと考えた。 そのために彼女は独学で性についての知識を、快感を覚えさせるための手技を覚えた。 自分が、自分だけがリサを善がらせることができると彼女の身体に刻み付けるために。 誰にもリサの奥の聖域を穢させないように。 リサは私のモノだという確固たる自信をつけるために。 でもそれはつまり、自分という檻にリサを囲い込むこと。 アスカの目標はそんな、浅ましくも独りよがりな独占欲が凝り固まったものだった。 今でも彼女は自分自身をお気に入りのおもちゃを箱の中に大切にしまいこむ子どものような幼稚な発想をもってして、 こんな淫靡なことをしているのかと自嘲する。
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142 :ある娘の私利私欲(4/6)[sage]:2014/05/20(火) 20:49:41.06 ID:pE2t7A7X - 「あっ…!?」
尻尾への責め手を緩めることもないまま、ふいにアスカの指がリサの背中を背筋に沿ってすっと撫で上げ、さらに耳を甘噛みした。 それだけでリサの身体は打ち震え、驚きと切なさに満ちた顔をする。わずかにだが、絶頂の閾値を超えたらしい。 また一つリサに刻み付けた傷跡が増えた。アスカの欲望が一瞬の微笑に表出する。 「ふぁ…ひぃっ…」 その惚けている顔を目で犯し、怯えているような微かな嬌声を耳で確かめ、 ハリのある肌を指で堪能し、だだ漏れとなっているメスのフェロモンを鼻腔いっぱいに味わう。 とろけるような甘美に浸っているアスカは心とは真逆にまっさらな無の表情でその反応を見ていた。 「ん、どうしたの…?もしかして、こんな拙い愛撫で気持ち良くなっちゃったんだ?」 「だ、だって…」 「じゃあ、やっぱり私はいらないかぁ」 「…え……?」 「だって、耳と尻尾と背中を触ったくらいで気持ち良くなれる敏感なリサなら、私がどうこうしなくても気持ち良くなれるもんね。 こんなんじゃあ勝負にならないし…私、もう疲れたし寝ちゃおうかな」 『勝負』というものも彼女がリサの心を自分に繋ぎ止めておくためだけの虚構にすぎない。 アスカがリサを絶頂させたら勝ち。耐えきられたら負け。 そんなルールにおいて行われるこの趣向は、初めの頃はくすぐるだけとか、胸を揉むだけとか、そんな程度。 じゃれ合いの延長線上をしているだけだった当時のリサはまだ無垢であった。 いまだにリサの純潔は守られ続けているが、ここまで猥らな感性を習得させられてしまった今では既に純粋さより淫靡さの方が上回っている。 常にこの『勝負』ではリサの性感を熟知したアスカが勝つ。だが勝ち負けなんて彼女にはどうでもよかった。 ただ、彼女はリサを嬲り、弄び、リサが自分だけの彼女だと再確認できる機会が欲しいだけ。意味など始めから存在していない手段のための目的だったのだ。 「だ、ダメっ!」 目を逸らせたまま上体を起こそうとするアスカを、腰をグイと掴み必死に抱き寄せて止めるリサ。 気高いバハムーンであるはずのリサのその瞳は、まるで捨てられた子犬のように潤んでいた。 「いいの?私なんかで?」 「…いじわるはやめてくれよ。オレは、アスカがいないとダメだべ。 アスカにされないと、ダメ…なんだ。だから、頼むよ。……イカせてくれ。」 蚊の鳴くような声でそれだけ伝えると、ただでさえ紅潮していたリサの顔はさらに朱くなり、目線を外してうつむいた。 「……えへへ、ごめんね。よく言えました。……これはご褒美だよ?」 その姿を愛おしそうに眺めていたアスカは、両手でリサの頭を持ち、その額に軽くキスした。 『勝負』が自分を玩具としたアスカの児戯にすぎないとはリサも気付いている。 しかし、そんなことはリサには問題にはならなかった。 アスカがもたらしてくれた今まで知ることもなかった快楽はすぐさまリサを中毒に追いやった。 これまでの人生を彼女の部下として、主を守る戦士として暮らす半生を送っていたリサに『女』としての快楽は未知で強大であった。 それは好奇心を大いにくすぐり、その思いの赴くままアスカに付き合ううち、 気が付いたときにはもう後戻りができないほどに猥らな感性が磨かれてしまっていたのだ。 だが、リサは今の自分の状況やアスカの行動に不平を漏らしたことは一度もなかった。 理由はもちろんリサにとって彼女は主であり、そうそう文句の言える相手ではないという部分が一番であったが、 リサは性に堕落していく自分が、ただひたすらに滑稽であったということも理由の一つにある。 楽しめていたのだ。アスカの手の上で転がされ、その手技に狂わされ、破滅していく己の無様さを。
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143 :ある娘の私利私欲(5/6)[sage]:2014/05/20(火) 20:51:22.00 ID:pE2t7A7X - どさりとアスカはそのまま倒れ掛かり、仰向けになったリサの上にのしかかるように寝そべった。
「…今日もありがとうね、ここまで付き合ってくれて。…じゃあ、イかせるよ?」 アスカはリサの胸の谷間から覗きこむように上目遣いする。 その顔は慈しみに満ちているようにも、冷めているようにも見えた。 「お、お願いします…ひゃぁっ!?」 リサの言葉を半分聞き流すようにして、アスカはリサの肉が詰まってハリのある胸の先端を含み、吸い上げながら舌先でチロチロと擦る。 空いた両手はそれぞれもう一方の胸とリサの肉芽へ向かい、いきなりに三つを摘まみ圧迫する。 胸にむしゃぶりつく彼女の顔が一瞬上がる。 それに相槌を打つようにリサがゆっくりと頷くと、アスカは両手と歯を使い三点の突起をちぎりそうなほどに捻じり上げた。 「あ、あっ…ふぁああああああああああっ!」 身体をくの字に曲げビクンと大きく震えるリサに、彼女は強い愛おしさを覚え、同時に自身の奥底の快楽も最大限に高まる。 目をシワが寄るほど強く閉じて快感に打たれるリサの頭を労わりつつ、アスカは小さく、だがとても充実できる絶頂を迎え入れていた。 彼女には、リサが絶頂に打ち震える姿を見るたびに思い出す光景がある。 それは、彼女が初めてリサに絶頂を体験させたときのことだ。 たしか背中に抱きついて、『ねぇ、大人の遊びをやってみないかい?』とかなんとか言っていたように彼女は記憶している。 それが快楽とも気付けず歯を食いしばって意識が押し流されないようにしていたあの苦悶の表情。 予想外の反応だったが、それはそれで彼女の感性をくすぐるものがあった。 散々あちこちをまさぐり、そして最後に軽くキスしながらまだそんな器官があるとも知らないであろう肉芽の包皮をめくり、露出した本体を撫で上げた。 あっ、と言うと同時にリサの身体は痙攣し、糸が切れたかのようにぐったりと脱力しそのまま失神していたリサのあの一連の反応は今でも思い出して口元が綻ぶ。 波が引き気を取り戻したあと、安心して一息ついたその吐息は特別唾液の匂いがきつかった。 『…怖い。なんだったんだべ、今のは?』と、ぼそぼそとした声で訴えかけていたあのころのリサは心底から初心だった。 名前すら知らなかった快楽という感覚を大きくリサの心に刻み付けたあの日の深夜、 彼女は床の中でなぜか涙が止まらなかった。 今でも彼女はあれが嬉し泣きだったのかそれとも本当に悲しかったのか判別がついていない。 「そうだ、なんだかんだですっかり忘れてた。」 湿気るどころかすっかり濡れてしまった布団のカバーを外しを雑巾で拭っているアスカが、ふと思い出したようにつぶやく。 その声は小さいものであったが、すぐ脇にいるリサの耳に届くには十分だったようだ。 「ん、どうしたんだべ?」 「あぁ、あのさ…リサにプレゼントしたいものがあるんだ。似合うと思って」 作業を切り上げた彼女はタンスをガサゴソと探り、一本の革のベルトを取り出して見せる。 腰に巻くものとしては明らかに短すぎるそれは、アスカが常に身につけている物と同じもの。 「…それって、首輪?」 「うん。」 「これをつけるってのか?…あははー、そんな冗談ばっかり。そんなの犬っころにつけるかアスカたちドワーフがつけるものだべ? ペットにつけるようなものオレがつけてもおかしいべ?」 「それがいいんじゃないか」 「…へぇ?」 何を言っているのかわからないとばかりにキョトンとした表情をしているリサだが、アスカは気にせずさらに言葉を付け足す。 口元に手を当てながら話している彼女の顔は目を細めていて楽しげだ。
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144 :ある娘の私利私欲(6/6)[sage]:2014/05/20(火) 20:54:06.89 ID:pE2t7A7X - 「私はリサに首輪をつけて、番犬代わりに飼いたいって思ってたりするんだよね。もちろん、そういう『遊び』っていう話だけど」
「おいおい、そんな変態みたいなことに付き合うのはちょっと…」 「いや、リサにはそんな変態になる才能があると信じてる。 女の子同士で楽しめちゃう恐れを知らないリサにはこんなのたまらない背徳感でしょう? それに、まだ私たちペアルックの服とか持ってないんだし…いいじゃない?これくらい」 これくらい、とは揃いの首輪をつけることを言っているのだろうか。 だが、リサにも彼女のその言葉の裏に何か思惑があるとは容易に見えた。 「…そんなことを言っちゃって、結局どうしたいんだべ?」 「うーん、そうだな、外では誰よりも勇敢で強いリサが、この部屋の中では私一人の所作に一喜一憂する光景。…ふふ、楽しそうじゃない」 彼女のその目は瞬きも少なめで、一切の間断もなくリサの瞳へとそそがれ続けている。 生まれが高貴であるからこそなせるおぞましいほどに威厳の籠った思わず顔を背けたくなるような視線。 「なんだ、それって現状維持ってことだべ? わかったよ。アスカがそれで嬉しいってんだろ?なら、やってみる価値がオレにはあるってことだべ」 「…そう、ありがとう、リサ」 それは有無をリサに言わせる気はない、ということであった。 彼女は礼を言うのが早いか、首輪の留め金を外してリサの首へと押し当てる。 自身が普段身につけているそれと同じ、幅広で赤い大きな首輪が、高潔なバハムーンであるリサの首に手際よく巻かれる。 一度ゆるいところでバックルを締めて頸部への当たり具合を確かめた後、グイと一気に引き絞った。 「ッ!?アスカ!?」 「大丈夫だから、首を絞めるとかそんなことはしないよ」 慌てたリサに微笑みで答えるその顔は明らかに反応を愉しんでいた。 ゆるく首に引っかかったような形で首輪がついていると動いた拍子にぶらぶらと動いたりして何かと邪魔になる。 アクセサリーをつけるなら動くときに邪魔にならないようにぴっちりと張り付くように、というドワーフの生活の知恵。 だが、異種族のリサにとって首輪はただのアクセサリーではなく、常に首をわずかに絞められているという激しい違和感を産み出す装置として機能する。 その侵襲性の高さは、自分はアスカに全てを、命さえも握られていると錯覚させるには十分であるだろう。 事実、そのような恐怖から先ほどのリサの動揺があったのだ。 「かわいいよ、似合ってる!」 「そ、そう…か?」 アスカはそんなリサの瞳の奥の困惑を見つめ、また一つリサのこころを崩したと手ごたえを感じ、 自身のなかの何かが壊れていく様を幻視した。 あぁ、私は、親友をまた一つ墜落させてしまった。 私は、どうしようもない不義者だ。 私は、真正面から恋心に向かい合う勇気がなかった。思い描く理想図に近づくために友との絆を投げ捨てた卑怯者なのだ、私は。 「リサ、」 「なんだべ?」 「それでも私は愛してるから、心から」 「いきなり喋りだしといて『それでも』ってなんだべ?…オレもアスカのこといっぱい愛してる」 「…じゃあさ、これからも私に奉仕してくれる?」 「…うん、喜んで」 あえてこの言葉を、わざと上下関係が出るような言い方を選んだのに、 リサの否定を聞きたかったのに。 彼女は、頷いた。 「そう。…ありがとう、リサ」 「…なんで泣いてんべ?」 「え?あ、あぁ、嬉し泣きだよ、リサがそんなに私のことを大切にしてくれたらと思うとね」 私とリサの仲はもはや対等でも恋人でもなかった。 リサは、私との関係を、『主従』という枠組みで受けとめられてしまったのだから。 もう、私の想いが愛の形をとることは適わなくなってしまっていたのかもしれない。 私は主でリサはその従者。父母や祖父母の代と同じ関係を、私たちはただ漫然と続けているだけであった。
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