- 【カゲプロ】カゲロウプロジェクトでエロパロ
41 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/16(金) 23:35:09.69 ID:CrjH0eFv - 如月兄妹
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42 :ベッド[sage]:2014/05/16(金) 23:36:39.95 ID:CrjH0eFv - モモが枕を持ってオレの部屋にやってきた。
「最近眠れないから、お兄ちゃんのベッド貸してくれないかな?」 「何言ってんだ、オレはどこで寝りゃいいんだ」 「床とか?」 「はあ?」 「まあまあご主人、せっかくの妹さんの頼みなんですから聞いてあげましょうよ」 「今晩もこいつの宿題を見たばっかりなんだが」 「ダメなの…?」 バカ兄のケチとかそういう態度を予想してたから こう弱気になられると、こっちがムズムズする。 「いや、ダメじゃねーけど」 ※ 「明るいけど大丈夫か?」 「うん、私アイマスク持ってるから」 とオレのベッドにいるモモは、趣味の悪いアイマスクをつけ布団をかぶる。 「おやすみ、お兄ちゃん、エネちゃん」 「おやすみ」「あやすみなさい妹さん」 すーすー しばらくしてモモの寝息が聞こえる。 寝言と寝相の悪い妹だが、おとなしいときもあるもんだ。 「さーてご主人、妹さんが寝ている隣でエロ画像を収集しますか」 「しねーよ」 モモが眠ってるので声も抑え気味につっこむ。 「眠ってますね、妹さん」 「ああ…」 「なにかあったんでしょうか?」 「さあな…」
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43 :ベッド[sage]:2014/05/16(金) 23:38:22.02 ID:CrjH0eFv - ※
「起きろー、お兄ちゃーん」 ソファーで寝ている俺をモモが揺り動かす。 「朝だよー」 モモはカーテンをあけ朝の光が室内に入ってくる。 「エネちゃんおはよー」 「おはようございます、妹さん」 「お兄ちゃんまた夜更かししてたの?」 「ご主人のネットサーフィンは生きがいですから」 朝からやかましい。 まあモモが元気でなによりだ。 ※ それから毎晩モモはオレの部屋で寝るようになった。 オレも慣れて、モモが寝ている部屋でネットサーフィンをしたり、音楽を作ったりしてる。 偉大なり、ヘッドフォン。 エネもヘッドフォン越しに話しかけるという器用なことをする。
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44 :ベッド[sage]:2014/05/16(金) 23:40:20.91 ID:CrjH0eFv - ※
ふわーあー オレのあくびに 「シンタロー大きなあくび」 とマリーが感心したように言った。 カノが買ってきたカヌレがおやつの、アジトのティータイム。 最近オレはあまり眠れてない。 ソファーで寝るのは寝心地が悪いし、かといってモモが夜眠っているオレのベッドを、モモのいない間に使うのはなぜか気が引けた。 「ちょっと前モモちゃんも眠れてないって言ってたよ。最近は安眠できてるって」 「へー、キサラギちゃんが眠れるようになったら次はシンタロー君が眠れなくなった。 なにか関係はあるのかな?」 カノが探偵のようにこちらにさぐりを入れてくる。 「ねーよ」 お菓子を愛らしくほおばりながらマリーは、 「私も眠れないときがあってね、セトに絵本読んでもらったんだ」 「なるほどー、シンタロー君もキサラギちゃんに絵本を読んであげたんだね。 エネちゃん、どうなの?」 「私はご主人と妹さんのプライバシーを守りますよ」 ※ 「黙ってくれてありがとな」 アジトから帰宅する際のエネとの会話。 「ひどーい、私って信用ないんですね、いじけちゃいますよ」 「悪い悪い」 「他の人に知られたら妹さん、もうご主人の部屋で寝ませんよ」 「カノとか冷やかしそうだもんなー」 「そういうんじゃなくて…」 「えっ?」 エネはあきれたように 「ほんっとご主人はデリカシーがないですね」
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45 :ベッド[sage]:2014/05/16(金) 23:42:22.54 ID:CrjH0eFv - ※
母さんにバレた。 そろそろ潮時か。 家族会議だ。 「モモ、あなた毎晩シンタローの部屋で寝てるの? お兄ちゃんに迷惑でしょ」 やばい。この感じ。 オレが超優等生だった頃、塾に行く俺と遊ぶといって駄々をこねるモモに対して 母さんは「お兄ちゃんに迷惑でしょ」といった。 オレは塾に遅れないように泣いている妹をおいて出かけた。 誰が悪いわけでもない。 しかし心に刺さった小さなトゲは、このことを思い出すのには十分であって。 「迷惑じゃないよ」 オレは吐き出すようにいった。 「オレの部屋でモモが眠れるんなら、モモがオレの部屋で寝るのが合理的だろ」 はい。 最近、16歳の長女が毎晩18歳の長男の部屋で寝ています。特にやましいことはしてないようですが、親としてどう対処したらいいですか? ちなみに長男は高校中退でひきこもっています。 こんな新聞の相談記事に対する回答にはならないことはわかってる。 でも、これがオレの本心だ。 「…お兄ちゃん」 申しわけなさそうにしてたモモが驚いてオレを見る。 「シンタロー、あなたどこで寝ているの?」 「…ソファーとかで」 「それじゃ眠れないでしょ」 はあ 母さんはため息をついてこういった。 「モモ、あなたの部屋にベッドがあったわよね」 「あ、うん」 「それをシンタローの部屋に持っていきなさい」 オレとモモは顔を見合わせた。 「そうすればシンタローもベッドで寝られるでしょ」
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46 :ベッド[sage]:2014/05/16(金) 23:44:29.02 ID:CrjH0eFv - ※
「母さん、ありがと」 「お礼を言うなら私じゃなくてシンタローでしょ」 「うん」 「閉じこもってたシンタローがモモのために部屋を使わせてあげるなんてね、 母さんうれしいわ」 母さんが喜んでるのを見て私の胸はしめつけられるように痛む。 なぜだかわからないけど。 ※ オレとモモは二人がかりでモモのベッドを俺の部屋まで運んだ。 アイドルで鍛えてるモモと違って運動不足のオレにはベッドを運ぶのはヘビーすぎた。 「ご主人、妹さんはぴんぴんしてるのに、なに倒れてんですかwww」 横になってへばっているオレをモモが上から覗き込む。 「これくらいでダメってお兄ちゃん大丈夫?」 いつもとは違う角度からのモモに、ちょっと心が戸惑う。 「ベッドここでいいのか?」 「うん。母さんはベッドの位置まで指定しなかったもんね」 モモのベッドはオレのベッドにくっつけて置いてある。 「……」 「……」 「はぁ…」 沈黙を破るように、エネがため息をついた。 「ご主人も今晩は早くお休みになってはいかがですか。大丈夫です、私も邪魔はしませんから」 なにか言葉にトゲがあるのが気になるが、エネの勧めに従うことにした。
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47 :ベッド[sage]:2014/05/16(金) 23:46:36.23 ID:CrjH0eFv - ※
エネは先に電源を切って休み、オレとモモも寝ることにした。 「おやすみ、お兄ちゃん」 「おやすみ、モモ」 オレはモモのベッドで、モモはオレのベッドで寝る。 モモの布団からモモの甘いにおいがして少し気恥ずかしい。 手に何か当たった。 モモの手だ。 どちらからともなくオレとモモは手を握りあった。 今晩は手をつないで眠った。
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