トップページ > エロパロ > 2014年05月14日 > 7zx7X7lp

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名無しさん@ピンキー
蛇と一族(1/6)
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俺の屍を越えてゆけでエロパロ2
俺の屍を越えてゆけでエロパロ

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俺の屍を越えてゆけでエロパロ2
1 :名無しさん@ピンキー[]:2014/05/14(水) 21:59:59.95 ID:7zx7X7lp
俺の屍を越えてゆけのエロパロスレです

前スレ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1321271260/l50
俺の屍を越えてゆけでエロパロ
387 :名無しさん@ピンキー[sage]:2014/05/14(水) 22:03:48.98 ID:7zx7X7lp
スレ容量が480kb越えたので新スレ立てました
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1400072399/l50
俺の屍を越えてゆけでエロパロ2
2 :蛇と一族(1/6)[sage]:2014/05/14(水) 22:04:28.54 ID:7zx7X7lp
保守代わりに俺屍2体験版をプレイしての妄想。蛇姦注意

*****

 女は夢の中にいた。
 女が存在するのは自分の家だ。庭に向かい大きく開け放たれた障子、走るときしきし
鳴る廊下、花を描いた屏風には梅雨時にコーちんが洗濯物をかけた痕がくっきりと残って
いる。女の暮らす光景だった。
 そこに。
 部屋の隅。障子の裏。廊下の向こう。うすぼんやりとした暗がりに。
 肉色の蛇がわだかまっていた。
 あるものはずるずると這い、あるものはじっととぐろを巻き、またあるものは柱に巻き
ついて瞳のない顔で女を見下ろしている。
 はくり、と蛇の口が開き、鮮やかな朱色の舌が空を舐める。
 足元を無数の蛇が這う感触を味わいながら、女は唯々声も発せずに蛇を見つめていた。
なまめかしい鱗がくるぶしを擦り、女の足の指を擦りあげては笑声の代わりの音を残して
いった。
 蛇に侵される家に身を置き、女はひとり立っている。

 誰かの泣く声がする。
 誰かの喘ぐ声がする。
 肉と肉の絡み合う、濡れた音がする。

 蛇の蠢く屋内に、女は、死んでしまった姉ふたりの幻影を視た。
 痣に侵される身体に厚く白粉を塗り“踊り屋”としてぎりぎりまで戦場に立ち、痣と
衰弱と蛇の淫夢に翻弄される自身とを隠そうとし、ひとり崩れていった、先代当主にして
上の姉の姿を。
 上の姉が死んだあと、頼るべき相手を失い、正気を失い、“死”の恐怖から逃れるべく
蛇の見せる快楽に溺れ、夢見心地のまま逝った下の姉の姿を。
 蛇の痣に全身を犯され死んだ、姉たちの姿を。
 ――姉たちを殺した、肉色の蛇を。

 蛇は“死”そのものだった。
 女の一族を犯す、一族の身に分かち難く沁み込む、“種絶”と“短命”の呪いそのもの
だった。

 あとからあとから湧いてくる蛇にゆっくりと絡みつかれ、頬に二股の舌を這わされ、
女はぼんやり我と我が身を眺める。
 背中に這う肉色の痣がじくりと熱を発した。


 大丈夫か。
 案ずる声色に目を開けて、女は抱かれたまま小さく頷く。逞しい胸板に頭を預け仰ぎ見る
光景は、交神の儀を始めたときと比べて特に目立つ変化もなく、つまり女が最中に意識を
飛ばしてから、余り時間は経っていないということだろう。下腹を貫いていた痛みと快楽
は、内を埋めるものが引き抜かれたこともあって我慢できる程度の鈍痛へと変わっていた。
俺の屍を越えてゆけでエロパロ2
3 :蛇と一族(2/6)[sage]:2014/05/14(水) 22:05:45.29 ID:7zx7X7lp
「うるさくしていませんでしたか」
 女が訊ねたのは、下の姉の晩年を思い出したからだ。
 昼も夜もなく終始うつらうつらとし、眠りながら死んだ上の姉を呼んではうなされ、目
を開いても姉を求めて泣くばかりだった。蛇の痣の浮く手を、もういない姉以外には――
自身の子にすらも――伸ばすことのなかった、可哀相なおんなの姿を。
 自分でも蛇の夢を見るようになって。ひたひたと迫る“死”の気配を感じるようになって
から、女もようやっと姉の狂態のわけを理解した。哀れだとも思えるようになった。けれど
“あんな風になりたくない”と思ってしまうのも事実だ。
 わたしは、泣いてはいませんでしたか。
 問う呪いつきの女に、男神は、いいや、と穏やかに答える。
 嘘かもしれないが、今はその気遣いが嬉しかった。
 眠気を訴えると、逞しい男神は再び女を胸に抱き入れた。春の土の温かさだ、と思った。
“短命”の呪いに侵される女が一度だけ体験した季節。今彼女を抱く神が言うところの、
何時か必ず訪れる季節のぬくもり。
 ――わたしの。
 ――わたしたちの“春”は、何時、来るのだろう。
 肉色の痣を纏う身体を神に預け、女は再び目を閉じた。


 蛇が絡みつく。手に、足に、首に、頭に、腰に、腹に、乳房に、脚の、間に。
 全身くまなく蛇で埋め尽くされて、女はぼんやりと虚空を見上げる。足元がおぼつかず
自分が立っているのか座っているのかも分からない。目に映る光景はどうやら自分の家
らしくはあれど、家の何処かと聞かれるとさて判然としない。自室のようでもあり、死んだ
姉どちらかの部屋のようにも思える。自分の目で見ているようにも、どちらかの姉の目を
借りて見ているようにも思える。
 何もかもがとらえどころ無く、曖昧模糊としていた。
 何処からともなく聞こえる嬌声混じりの泣き声も、どちらの姉のものなのか、見当も
つかない。
 ぐち、と、肉を割る感触。
「――う」
 女は微かに呻き、腰を震わせる。蛇の頭でこじ開けられつつある秘裂も震える。現実に
あった男神との“交神の儀”が夢での肉体にも影響を及ぼしたのか、女の肉は蛇を案外
あっさりと呑み込んだ。
 頭の膨らんだ部位で入り口を刺激され、伸びる舌でその周囲をとろりと舐め回されて、
女の腰は砕ける寸前になる。くねる蛇の胴体に、女から溢れた体液がひとつ、ふたつと
伝い落ちる。
「く、あ、ッ」
 ひくん、ひくんとしゃくりあげる柔襞を、蛇の舌がじらすようにねぶる。女の奥に熱が
灯る。じれったいような、じりじりと、焦げつくような。
 たった一月の間とはいえ、男神との交神で破瓜を迎え、一度ならずの絶頂を覚えた女の
肉は、蛇の嬲りに望まぬ反応を示し始める。
 じわり、と。女の目に涙が浮かんだ。
 馬鹿にされているようだった。“次”を託すべく子を得ようと神へひらいた、己が肉を。
そうまでしないと“次”すら残せない、呪いに侵された一族の逃れ得ぬえにしを。女の
願いに応えた、かの神までも。
俺の屍を越えてゆけでエロパロ2
4 :蛇と一族(3/6)[sage]:2014/05/14(水) 22:07:24.21 ID:7zx7X7lp
 悔しい。
 とても、とても、悔しい。
 夢で蛇に犯されるのは、もうどうしようもないこと。“種絶”と“短命”の呪いを解かぬ
限り、女の一族がヒトと交われず、二年ぽっちで死ぬことと同じく。
 長姉にして先代当主は、そうして。まぼろしの蛇に犯され、衰弱の内に死んでいった。
 長姉を慕っていた次の姉も、そうして。自ら幻に溺れながら、うつつで弱り果て死んで
いった。
 だから女も死ぬ。呪いに侵され、蛇に犯され、たった二年にも満たぬ生涯を蛇に喰い
千切られて死ぬ。
 きっと。女の“次”の一族も。
「く――う――ッ」
 女が背を仰け反らせる。絡む蛇が支えているので、床に倒れることはない。もしくは
最初から倒れているから、これ以上崩れることもない。
 そんな女の後孔に新しい蛇が潜り込む。男神にも許さなかった場所に、肉色の蛇が頭を
突き入れる。のたくる細い身体は締めつける出口の肉をきちきちと鳴らしかきわけ、湿る
はらわたへと潜った。
 女の喉から喘鳴が、瞳からは涙が零れる。
 ずるずるした気持ち悪いものが腹の中へと這入ってくる。逃れようと必死で肉を締め、
腰を揺らすが、そんなもので蛇が落とせるはずもない。じわり、じわりと昇り、埋め尽く
される感覚に、背筋がぞっとする。
「う、う……!」
 前に収まっていた蛇が蠕動する。入り口を擦り、充血しきった柔襞をちろちろ舐める。
朱く濡れた肉が蛇の舌に触れて甘ったるい快感が生まれる。
 けれど。足りない。それでは足りない。もっと奥を。もっとかたちのあるもので。
 ごりり。「――ッ?! っく、う――!」後ろの蛇が頭を振る。ごつりごつりと打つ
のは、腹の深いところ。貫く肉も蛇も無いまま震える、女の胎の裏っ側。
「うあ、っの、あ、ッ」
 欲しいところには届かず、触れられたくなかった場所はみっちり埋まり、薄い肉壁越し
の打擲に揺すぶられ空炊きの熱だけが高まってゆく。
 唯の呪いであるはずの蛇にいいように弄ばれる。肉だけでなく、命だけでなく、心までも
削り落とされる。
 ――そんなに、わたしたちが憎いの。
 叫ぶ。声は出ない。出ないまま、誰にも届かぬと知って尚、女は叫ぶ。
 ――そんなに、わたしたちが生きるのが気に喰わないの。
「あ、ッ?! あ゛ああッ!」
 絶叫。後ろから一気に抜け出る感触に、排泄にも似た解放感に薄暗い恍惚が弾ける。
ぬらぬらとした腸液を纏わりつかせた蛇は、抜け切る寸前でまた潜る。腸もこなれたと
見切ってか、先よりも大きく胴をくねらせて。先よりも深いところまで。柔らかな鱗に
削られる痛みに、腹の中が逆流する不快感に女は喉を反らせて高く喘ぐ。蛇に縛められた
身体がきしきし鳴る。
 蛇が笑う。何故。唯の呪いである蛇が哂う。何故。
 これが女の夢だからだ。肉色の蛇は女の視る呪いであるからだ。
 後孔を犯す蛇が潜る。潜る。「も――だ――」体内から伝わる圧迫感とごりごりと頭を
振る蛇の感触に脂汗を滲ませ、女が喘いだ刹那。
 視界が。白く。爆ぜた。
俺の屍を越えてゆけでエロパロ2
5 :蛇と一族(4/6)[sage]:2014/05/14(水) 22:08:52.20 ID:7zx7X7lp
 耳を刺す悲鳴――嬌声?――が自分のものだと気づくのに幾分か掛かる。
「ああ゛っひぐうああああ」
 “そう”と理解した瞬間。何故、自分が全身をがくつかせ絶頂に震えているのかを知った
瞬間、女はもう一度昇り詰める。
 胎が。みっちりと埋め尽くされていた。
 後ろだけではない。濡れてひくついていた秘所が、太い蛇の頭と銅で奥までいっぱいに
されていた。浅く嬲るのを止め一気に貫いてきた蛇が柔襞を擦り最奥を突き上げる。胎から
響く衝撃に吐き気と脳の揺れる感触と快楽とが全身を貫く。前の蛇がごりごりと子宮口を
こじるに合わせ、後ろの蛇も激しく動く。うつつであれば危険な位置まで、子宮の丁度
裏側まで潜り、胴体を使って擦りあげる。蛇が潜れば圧迫感が、引けば逆立つ鱗が脆弱な
腸壁を責める。気持ち好いのと痛いのと苦しいのと快いのとが爆ぜては混じり、女の内側
をどろどろに蕩かしてゆく。そこに蛇が再び萎えることのない肉色の身を叩きつける。
 終わらない快楽に女は唯々揺すぶられていた。一定して続く絶頂に、むしろ頭の芯が
肉体から切り離され冷えてゆく錯覚すらした。
 そんな、なか。
 胎の底で、新しい刺激が生まれる。
 蛇の舌。細く絞まった子宮口をつつく、柔らかな。突き上げられてすっかり蕩けたとは
いえ本来他人を受け入れるはずのない器官までをも犯さんとする、ぞっとするような。
「いッ、や、うぐ、うあ、やあ、あ……!」
 女が身をよじり叫ぶ。“種絶”の呪いに侵される一族だ、ここで子を孕むわけではない。
かの男神の胤がここに入っているわけではない。既に犯された肉と、何ら変わりがある
ものか。
 それでも。
 それ、なのに。
 長い舌が狭道をすり抜けた瞬間。女は。
「ふ、う、」
 視界が、真っ白に、爆ぜるほどに。

「ふざけるなァ――!!!」
 怒った。

 蛇がざわりとさざ波立つ。戸惑っている? 驚いている? まさか。唯の蛇が。唯の
呪いが。
 肉色の蛇を咥え込んだまま女は“怒り”に意識を集中する。分かっている。これは一瞬。
女が自身の意志を使えるのは、蛇の隙を突いたこの刹那だけ。その一度きりの機会を、女
は。
 膨れあがる“火”の気配に蛇がざわめく。女の身体の中、肉色の痣がざわめく。
「うあああああああッ!」
 肩が抜けても構わぬと力を込めた腕からぶちぶちと蛇が千切れ飛ぶ。“壊し屋”たる女
の、我が身を顧みぬ本気の一撃は、蛇の呪縛を引き千切り。
 “火乱花”の術を宿し燃え盛る炎が、内を犯す蛇ごと、女自身の腹を打ち抜いた。


 そこで目が醒めた。
「がっ……げほッ!」
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6 :蛇と一族(5/6)[sage]:2014/05/14(水) 22:10:06.93 ID:7zx7X7lp
 下腹の激痛に女は布団の上でのたうち回る。「は、ははっ、は」その。やつれた頬に、
肉色の痣が浮かぶ顔に、満面の笑みが浮かぶ。
「はは、は、ざまあ、見ろ……!」
 あれは夢。蛇に犯されたことも、犯す蛇ごと我が身を焼いたのも、全ては夢の中のこと。
夢の苦痛は確かにうつつも苦しめはするが、全てを持ち越すわけでもない。
 夢の蛇だけを殺し、現実の自分は生き残る。女はそう読み、そして賭けに勝った。
 痛みに悶え脂汗を流し、女はひきつるように笑う。笑う。
 ぐったりとした女が意識を落とすのに、そうはかからなかった。

 女は夢の中に在る。
 無数の蛇が女を囲む。瞳のない無数の蛇が女を見ている。呪いの具現である肉色の蛇が、
女を冒そうと這いずり回る。
 女は。
「だから、」
 力の入らぬ身で。“種絶”と“短命”の呪いに犯され殺される身で。
「なに?」
 笑った。
 蛇もしゅうしゅうと笑った。女の愚かさを嘲笑った。
 ――だから、どうした。
 呪いたる肉色の蛇は女を犯すだろう。一族に掛けられた呪いは女を殺すだろう。
 ――だから、それが、どうした。
 どれだけ抗っても、どれだけ身を振り絞っても、結局は蛇に犯される。蛇の呪いは一族
を犯し続ける。呪われし一族は、蛇からは逃れられない。女も“そう”と知っている。
 蛇に喰われた姉と同じく。
 蛇に溺れた姉と同じく。
 ――な ら ば 。
「わたしが死ぬまで――抗ってやろうじゃあないの」
 なにものも宿さぬ腹に手を添えて。守るようにてのひらを当てて、女は高らかに宣言
した。

 上の姉は、蛇の夢を諦念と共に受け入れ苦しみを他人に隠したまま喰い散らかされた。
 次の姉は、辛いうつつから逃れるために蛇の夢に溺れ自ら蛇に肉を差し出した。
 末の女は、姉二人とは異なる道を往くことにした。
 それだけの、こと。
 誰も聞く者のいない誓いを立てる女へ、肉色の蛇が一斉に群がった。

 女の決断の愚かさは、彼女以外の誰かが判定するだろう。
 どうせ。人生の価値を思い悩むには、呪われし一族の生は余りにも短いのだ。


 ――これはうつつの話。
 二代目当主の臨終に際し、男は唇を真一文字に引き結んでいた。
 彼にとっては“当主”であるだけでなく、心を病んだ実母の代わりに母親役を務めて
くれた、大事な叔母であった。
 その彼女が、死ぬ。
俺の屍を越えてゆけでエロパロ2
7 :蛇と一族(6/6)[sage]:2014/05/14(水) 22:11:51.25 ID:7zx7X7lp
 実母と同じく、全身くまかく肉色の痣に侵されて、“短命”の呪いで、死ぬ。
 もう少し頑張ってください。呟く男は枕元に座り、己の膝を強く握り締め――「醜い
でしょう」
 声。
 叔母が男を見ていた。熱っぽく潤んだ瞳はゆらゆら揺れて焦点を結ばず、今にも解けて
消えてしまいそうだった。
「醜い、でしょう」
 なにを、と男は呻く。呪いの痣に侵された姿は確かに異質で、異形だ。けれど男は彼女
を醜いなどとは思わない。姿かたち程度で彼女への想いを変えたりはしない。
「醜いんだよ」
 なのに。彼女は笑う。晴れやかとも呼べる笑顔に男は混乱する。
「お前も、こうなるよ」
 痩せた手がそっと男に添えられる。乾いた感触。人間としては早過ぎる、一族にとって
は当たり前の“老い”と“死”がそこに在る。
「みんな、こうなる。どれだけ嫌がっても、頑張っても、呪いがある限り、わたしたちは
皆“こう”だよ。だから」
 死にゆく女は呪いにも似た文言を優しく紡ぐ。
「どう、視る、かは、自分で決めなさい」
 手を重ねる二人の元へ、ぱたぱたと慌ただしい足音が近づく。二つ。
「当主様ぁ!」
 部屋へ飛び込んできたのはイタチの耳を持つ少女、コーちんと。一族の世話役に手を
引かれやってきた幼子だった。
「当主様、かの神様から子を預かってきたよ。なんでもいっぱい食べるから、心配ないね」
 言って、コーちんは幼子を――当主の子を、枕元に座らせる。その顔はくしゃくしゃだ。
背を押された幼子は先に説明を受けていたのか、驚く様子はなく口をへの字に結んでいる。
 男は当主から手を離し、コーちんの頭を耳に触れないようそっと撫でる。間に合わせて
くれた礼、のようなものだ。ふえ、と、洟を啜る音が聞こえた。
「――ああ」
 当主の痣まみれの手が、我が子の頬を撫でる。
「来て、くれた」
 はい、と、それだけを必死で応える幼子の声は、きっともう届いてはいなかった。

「よかったあ」
 それきり。それだけ言って、当主の手が、落ちる。
 “死”だった。

 幼子は母親の死に面しぎゅうと口を結んでいたが、コーちんが「なんでだろ、鼻水が、
目から、止まんないよお」と泣きだすのを見て泣いてもいいのだと悟ったのか、わあわあ
声を上げ始めた。
 当主を継いだ男は小さな背中ふたつをさすり、自分は鼻の奥を刺す痛みを堪えた。
 蛇の痣に侵された死に顔は、男が今まで見てきたどの臨終よりも安らいでいる気がした。
掛け布団の上、そっと自らの腹を押さえるようにして置かれた手がやけに印象を残した。
 ――お前も、こうなる。
 ――だから。
 どう視るかは、自分で決めなさい。
 ――蛇と“どう”相対するのかは、自分で決めなさい。
「厳しいひとだ」
 呟いた拍子に涙が落ちそうになって、男は慌ててまばたきをした。
 死んだ女が、静かに横たわっていた。
俺の屍を越えてゆけでエロパロ2
8 :蛇と一族(6/6)[sage]:2014/05/14(水) 22:13:38.54 ID:7zx7X7lp
長々とスレ占領すまね。俺屍2楽しみです


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